バードンの研究室

                   デザイン・鈴木儀雄   Sアクター・河合 徹                光跡

格闘できる最強鳥型怪獣! ■3つの名前の大怪獣

画1

に骨おイメージして
ニワトリに見られる赤い肉垂
顔の左右下げ、チョンマゲの
冠下と呼ばれるタイプのトサカ
持った、強さと奇怪差を持たせ
夏の3話のメインを任された怪獣

 

学年視聴率まんがバードンの巻

火山怪バーンの登場回

バードンは、有名で人気の怪獣の1体で、今では「火山怪鳥バードン」
ですが、当時は「バー」でした。(^^:

そして何故か?17話での表記はは火山怪バーなのですが
18話・19話では火山怪バーに修正され、その後17話の火山怪
戻され、濁点が付いて 火山怪鳥バードンと統一されていきます。

これは、当時の子供にとっては重要な情報源だった学年誌では
連載まんがなどでも、バードンは「怪獣」と記載されていて
怪獣軍団の総大将と言う設定になっていた為の変更だと思われます。

また、当時の学年誌の記載で名前の方もバーが見らえます。

なので、当時の大人が拘ったのはか?怪か?でしたが
子供的には、バーか?バードンか?の方が、このウルトラ兄弟を
追い込んだ怪獣に対しては、大問題なのに…
拘りのポイントがズレていました(^^:

■格闘できる最強鳥型怪獣  

鳥型怪獣最強というと、TOPに出て来るのはバードンだと思います。

初マンヒドラは翼を背中に持ちますが、腕が略別に在るので
格闘は出来ましたけども、翼は背中で揺れているだけで
飛行は鳥というよりも…羽ばたく印象は無いと思います。


セブンギエロン星獣は、翼にSアクターの腕を入れて動かすタイプ
でしたけども、金属のパーツを入れた斬新なアイディアの為に
その分、直線的に前後に少し腕をゆする程度しか動けなく
合成やセブン動く事で「格闘」カバーしています。

ガッツ星人は・・・もはや人型です(^^:

帰マンテロチロスも、羽を背中に持ち、腕は別のヒドラタイプ
羽は垂れ下がっていて、口からは雪の結晶のように固まる糸を吐く
印象の方が強くラドンモスラの幼虫を合わせたような怪獣でした。

エースカメレキングも、翼と腕が別のタイプで翼は背負っていただけの
印象の超獣でした。

鳥型では在っても、ウルトラマンとの格闘の為には腕と翼を
別にする方式を選択する方が、之まではベストでした。

ウルトラマンとの「格闘」を鳥型でと言う描写は
10周年記念のタロウでもチャレンジでしたが・・・やはり難しく、
バードンの登場は2クールになってしまい、格闘はカット割りやタロウ
ゾフィの動き、にも助けられ、格闘イメージのある
鳥型怪獣には…なれた気がします。

ですが、モスラでは羽ばたけるので、羽ばたけて格闘出来る怪獣への
チャレンジは、その飛行・羽ばたくギミックなどの追及による影響から

バードン3話連続なのに、その次の週も鳥型怪獣
*フライングライドロン(母・子)という鳥型怪獣が4週連続になって
しまいました。 *画3

しかもフライングライドロントサカのような造形パーツまで
バードンに似てしまっていて、親子で登場していますが…
ある意味、予算的なバードンの子とも言える…4話目の鳥型怪獣です。 

 

■赤との怪獣 

 

画2

チャック隠しのパーツが開いてしまった
背中は少しデザイン・造形的には残念です。

   画3

パタパタな感じのフライングライドロン

丸っこい方の飛び人形バードン

翼を背負うタイプから、ムササビのように腕の下の幕のように
翼を配置して、戦える翼を工夫していて面白い進化ですが
腕の爪で攻撃するような事は難しく、クチバシをメインの
攻撃パーツにしています。

そもそも4本の脚?前足のが在るのが、難しい原因だとは
思うのですが・・・(^^:

またバードンは、あまり背中が映らないのですけども

それは、頭部の赤いトサカのパーツを背中のチャックの左右に
しっぽまで配置して、チャック隠しにしたものの
実際には、スーツアクターの出入りで広がってしまい

左右に倒れたような状態で、チャック部分が逆にハッキリして
しまった上に、前ではなく背中に黄色を入れた事もプラスして
視角的な弱点になってしまった為だと思います。

バードンは進化形の腕(翼)ですが、どちらかと言えば
ヒドラ型の腕と翼が別ではなく、ギエロン星獣型のSアクターの
腕で翼を動かすタイプなのです、Sアクターの体力を大幅に
奪います。

ギエロン星獣のような金属の支えもなく、腕の下に翼をぶら下げ
手を上げているだけでも、かなり大変です。

なのでタロウウルトラマンカラータイマーよりも早く
限界を向かえるので、ヒーローショーには向きません。

ふつうに2Lのペットボトルを左右の手に持って、平行にキープ
してるだけでも…3分キープ出来ない人も多いと思います(^^:


バードンの飛び人形(左)は、2種在りますが、左のタイプは
なぜか?けっこう丸く、もう1つも、あまり似てない人形で
羽ばたかず、タロウの飛び人形と変わらない飛行描写でした。

バードンの後に放送される、フライングライドロン
羽ばたいては居ますけども、*スケールサイズが必要なのが解ります。

*人間だと手首から先だけで、羽ばたきを表現するのと
肩と肘と手首の腕全部で表すので異なるのと同じ。

*成虫モスラは、羽ばたく羽のサイズ(=スタジオ)を
持っていました。 

  ■バードンの正体はにある。 

の怪獣バードンの正体は?

ウルトラの元祖鳥型怪獣リトラの存在は
小さくは無かった。

 

やや強引に緑の毛が植えられるアストロモンス。

 画4

光太郎がしがみつき、飛ぶ足は
本来は飛ぶ怪獣の足でした。

いつか、このバードンアストロモンスが揃って
活躍する姿が見れるといいのですが~

ウルトラマンティガゴルザメルバが、ゴメスリトラ
モチーフにした怪獣なのは、明確すぎるので解説はいらないと思います。

また帰ってきたウルトラマンアーストロンも、ゴメスをモチーフに
しているのは、第4研究所で解説しました。 ●アーストロン研究室へ

本当は帰ってきたウルトラマンでもリトラモチーフにした
鳥型怪獣を、用意したかったようですが…準備期間の無さから
難しい鳥型怪獣2クールに持ち越しになります。

それが前後編の2話を1体で受け持った怪鳥・テロチルス
18話のウルトラセブン参上!前に、製作・放送されます。

結果、ウルトラセブン参上!よりも視聴率を取ってしまった
数字的にも大怪鳥でした。

このゴメスリトラをモチーフにした怪獣は、エースでも1話と2話の
ベロクロンカメレキングなのですが、超獣と言う設定と造形的に
のインパクトの在る怪獣>ミサイル超獣と言うネーミングに
実際のベロクロンは、小型ミサイルをクチから出すだけで追いついてなく

カメレキングも羽が在るだけの印象で、腹部にガイガンと同じ
ノコギリを施された、ガイガンを超える大超獣!・・・とは行かず(^^:
リトラからは体色が受け継がれたくらいでした…

*この時期・ゴメスのカラーは元が白黒なのでアーストロンもですが
青系(紺)と言うイメージが持たれていました。

■10周年記念作品のモチーフ

そして円谷プロ10周年記念に、ゴメスリトラのモーチーフは
再チャレンジされるのですが・・・
宇宙路線の消滅から・・・1話のゴメスマンモスフラワー
モチーフに、誕生したアストロモンス

どうみても飛べる体系では無いのに、強引に空を飛び
足に緑系の毛を植えられる事になります。

その理由は、もちろん光太郎がしがみつく1分の1の「怪獣の足」と
同じ…近い足にしないとならなかったからです。

本来アストロモンスは、名前の通り、宇宙でゴメスマンモスフラワー
背負って、ZATタロウを相手に暴れた宇宙怪獣だったかもしれませんが
路線変更で、飛べもしなのに羽ばたいて飛んでタロウの紹介の為の1話を
いろいろな大人の事情と制約の中で務めます。

勿論、お解りのように、その1分の1の光太郎しがみついた足は
本来は、バードンの足です。画4

バードンこそ10周年記念のリトラを、モチーフにした鳥型怪獣
アストロモンスバードンが、2体とも、の怪獣として
1~2話に登場していたら…

ウルトラマンタロウスタートは、
どんなに強烈なインパクトが在ったのか測りしれません?

ですが、実際には宇宙でアストロモンスが、地球(空)でバードンが暴れ
ZAT(宇宙警備隊)と、タロウが戦う姿は…叶いませんでしたが

バードンは、*怪鳥・テロチルスと同じく2クールにズらされます。 が
テロチルスと違うのは、ケムジラゾフィウルトラの母サポートを得て

特撮スタッフも、疲れと熱さの中、2体の怪獣と3体のウルトラマン

しかも、鳥型の翼に腕を入れたタイプに、光の国でのタロウ復活までを
総力を上げて3話連続で、2期に起きる夏の視聴率下降に対し映像化します。

*その為17話はバードンも怪鳥なのだと思います。

待ちに待ったの怪鳥バードンは、飛べないのにとんでくれた
アストロモンスの分も、大暴れして、タロウゾフィを次々に倒す
その猛活躍は、数十年経ってもアストロモンスを超える
人気の怪獣になりました。

ですが、そのバードンの活躍と人気の裏には
アストロモンスが居る事を意識してもらえたらと思います

 

 

■バードンのパワーの鍵は頭部に!

画5

ペギラよりも長い巨大な重い羽は大迫力。

 画6
頭部や尻尾のピアノ線
操演以外に重さも保持出来ます。

 画7
格闘には向かない羽根を羽ばたかせる。

画8
カット後にチャックから
まず出るのが水蒸気

 
倉庫の見学は簡単に出来ませんが
カポックなどではなく、スーツの
バードンが固定展示されていたりしたら
頭頂の穴を、そっと見てみてください。

■最強技はバードンキック!

バードンは、歴代の鳥型怪獣のDNAを受けて工夫されたので
かなり、よく動けるを持った怪獣になりました。

ですが、当然スーツアクターの腕よりもの先の部分が長い為に
バードンの関節としては、動ききにくくスーツアクターの肩関節
動きが=バードンの翼の動きになる為、実際にタロウゾフィ
近距離に来ると、翼での格闘は出来ず・・・意外かもしれませんが

バードンは腕(翼)やクチバシよりもキックをメチャ多用します。

勿論、クチバシはアップの静止画での反転ネガなどを使っていて
実際に格闘中のアクションではありませんので

実際のアクションで、ウルトラ兄弟を追い込んでいるのは
バードンキック!です。 なので歩数も多い怪獣です。(^^:

■羽ばたく

羽ばたくアクションも、それほど多くは無い(出来ない)のですが
Sアクターの河合さんの筋力で、みごとな羽ばたきのアクション
見せてくれています。画7

頭部の重い怪獣や、尻尾の長い怪獣は、吊りで動きと共に重さも
カバーしてくれます。画6 が、バードンには、それも在りません。

人間のは、普通の男性の大人で片方の重さが約4kg前後と言われますので
3kgを超えるモノを、腕に持ったり着けて動かす事は
想像以上に負荷になります。

普通は3kg以上のものは、すぐに置くか、肩にかけてしまうのは
ある意味、正しい対処です(^^:
4kgのモノを持って30秒以上キープするだけでも、その重さは
数倍に感じます。

また長さも、自分の腕より長い抵抗はを軸にしていても体の方が
持っていかれるような状態になりますので、Sアクターの筋力が全てでした。

*少し厚みの在るA4の雑誌を両手に持って、5~6回羽ばたくだけでも
体や頭(首)の方が、持っていかれ、体が前後の動きで
補をうとするのが、やってみると解ると思います。

前の項で、タロウウルトラマンカラータイマーよりも早く
限界を向かえるので、ヒーローショーには向きません。と
書いたように、スーツアクター河合さんの体力と筋力こそが
全てな、大怪獣ですが

このアクション重視のスーツアクターの体力型の怪獣は
頭部が吊れない(吊らない)場合は、レッドキングバニラグドン
ドラゴリーなどのように頭部を小型にしたりしますけども・・・

バードンは、小さくしたものの…いろいろ着けてしまっていて(^^:
その面からも、スーツアクターの助けにはなっていないヘビーな怪獣です。

■水分との格闘


またスタジオの見学や、ショーなどの仕事をした方は、見たことが
あるかと思いますが、怪獣からSアクターが出ると、水分の蒸発
外から見るアクションの量を、遥かに超える水分の蒸発があります。画8

体重70kgの成人男性で、約42リットルの水分が体内に在りますが
ウルトラマンなどが、ブーツに汗が貯まり、逆さにするとザーと汗が
出るなどのエピソードは、マニアなら御存知かと思いますけども
解り難いのですが、運動量が同じなら怪獣の方が当然大変です(^^:


美センのウルトラマンは、エアコンなど無い時代のスタジオですから
まだ照明も大きくて熱い中で、本物の火薬を使い撮影していて

特に冬期ではなく夏期のバードンの撮影で、火炎放射器まで使うのは
まず、熱さとの闘いでもあり、水分の蒸発との闘いが在る怪獣でした。

人間は2%の水分減少で喉が渇き3%で、ぼんやりします。
4%減ると、体温が上がり、5%頭痛がしますので
根性でと言えるのは3~4%の範囲ですが、それでも過酷です。

その上スーツ系の宇宙人タイプより、怪獣のアンコ(内側の厚み)が在る
タイプは、ただ入っているだけで更に熱いのは分かると思いまけども
狭い内部が、水分蒸発サウナ化すると視界呼吸的にもよくありません。

その為、バードンにはカラータイマーは在りませんが
限界時間を少しでも伸ばし、内部のサウナ化を少しでも防ぐ為に
のぞき穴や呼吸穴以外に、頭頂部に内部の熱を逃がすが空けられています。

その事により、最もスーツアクターのパワーに任せるタイプの鳥型怪獣
アクションが保持出来て倒れずに、ウルトラ兄弟を連続で
倒す事が出来ています。 

                                   

 

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