ZAT基地の研究室

★光跡

画1

円盤型のZAT基地は、発進パートで
スカイホエールや、コンドル、スワロー
地下に格納されてる。と、言う設定です。

 ■ZAT基地の正面

ZAT基地は、霞ヶ関1丁目1番地1号と言う番地が設定されているように
東京の…日本の中枢に置かれた異例な基地です。

 

歴代ウルトラマンの防衛隊基地を観ても、なんらかの襲撃を受けたりしてますから
基地を置く場所としては設定的には疑問です。画的には面白いですが(^^:

勿論、光跡なので設定では無く・・・ZAT基地のプロップから観て行きます。

基地のプロップは1つで、約150cmの直系から外に突起が出て居る形です。
正面から見ると、発信口に見える四角い部分が在り、厳密にはシャッターのような
横スリッドのモールドが刻まれています。

正面からすると略左右同じですが、左にのみアンテナのようなバー
赤いダクトのような部分から伸びています。他の2つには在りません。画2参照。

 

画2

ベースは4分割のパーツで、下方向(正面)に
のみ発進口が在り、クワガタのハサミ
ような突起が在ります。

 ■1つしか無い発進口の工夫

上から見ると正面に見える同・発信口(に見える)四角い部分は…1つだけで
他には無いのが解ります。画2

作中からの視点で見ると、コンドルスワロー180度別方向に発進したりしますし
オープニングからも複数方向に、発信口が在るような映像ですが・・・
基地のプロップに使われたモノには在りません。

ZATメカの発進は、特撮的にはシリーズNO.1の凝った出来で、リフトアップ
ダブルターンテーブル、ゲイトの開閉も複数方向に開くなど
いい意味での無駄がテンコ盛りで、楽しさ満点です♪
スクランブル的には、どうかと思いますが(^^:


つまり正面と内部の映像だけで、ZAT基地は基本的に、他のアングルから
映さない事で、ZAT基地のイメージをトリック(特撮)で作りだす事に
成功しています。

左の赤いダクト的なパーツにのみ、バー状のパーツが在り
図2上や右側には無いのが解ります。

 

勿論、本来の基地の在る場所は
其の後ウルトラマンレオ
MACの基地として、映像的にも
叶える事になります。

 ■飛行メカZAT基地

では、映像の発進描写と、プロップの形状との違い…「差」の元は何かと言うと
ZATが、まだウルトラマンジャック宇宙科学警備隊だった時に
デザイン>作られたプロップだからで、アンドロメダ搭載機の円盤メカ(*NG)
マゼランと同じく、ZATのマークは付けられていません。

東京のド真ん中なのに、ZATマークが基地に無いのも・・・設定的には
郊外の科特隊でもあるのに、変かもしれません(^^:
*NG。玩具の販売はされてましたが本編未登場のメカ。

ZATの基地は円盤型で、空を飛べます!(^^:
ある意味、驚きのアクションを作中で披露します。
その事自体に意味が在るのか?バリアの方が良いとか言われますけども
飛びたがる理由は、元々の予定に在ると思います。

その円盤形状や能力は、元々宇宙科学警備隊時には宇宙に在る設定だった為で
宇宙路線の消滅から、地球基地にシフトした時には出来てしまっていた
宇宙基地のプロップを、タロウのZAT基地にプロップを応用して

1方向からしかプロップは見せないようにし、内部の発進映像で構成したのが
作中のウルトラマンタロウのZAT基地なので、プロップとの差が出来て
しまいましたけども、シーリーズ的には斬新な基地設定で
作中と大きく異なる基地は、過去のウルトラマンでもプラモなどが
発売されましたが、この時点ではウルトラマンから基地が玩具にもなった
初の基地でも在りました。

 


宇宙科学警備隊極東支部ではなく、宇宙科警備隊極東支部
入って居るタイプで、宇宙科警備隊も、後に
光の国ウルトラマン達の組織名に使用されます

 ■もう1つのZAT基地

当時世代は、ZATよりも宇宙科学警備隊や>宇宙警備隊と、いう文字が放送前~
印刷物などに書かれているのを、放送初期の頃は目にして覚えている方も居ると思います。

勿論、設定上はZATは今でも本などの記載は宇宙科学警備隊なのですが・・・
事実上、ZATのみで、タロウの防衛チームを、宇宙科学警備隊と言う
ファンは…略居ません。間違いでは無いですが(^^:

名称的にも「宇宙」の要素は、結果的に科特隊U警備隊よりも作中略無しで終わります。

その初期の頃の子供が、ZAT基地の「形」として信じてたもう1つの形が在ります。

それが、左の玩具になったZAT基地です。

プロップと何が違うかと言うと、飛行メカの発進ゲート(突起)が3方向に在るタイプです。

何種か発売された基地は、3方向タイプで統一されていたので
これを買ってもらったり、友人の家で遊んだとか、デパートで遊んだ子には
ZAT基地3方向タイプの「形」に、イメージ着けられています。

ただ…コンドルスワローが180度方向に発進するので・・・作中的にもプロップ的にも
この形は、あり得ない形なのですけども(^^:

 

箱絵に残る模索時期の宇宙ZAT基地

ZATマーク後方は*****3号似なアンドロメダ

ZAT基地に4方向に在る四角い筒型小ゲート

小型宇宙戦闘円盤マゼランは、多数玩具化
されましたが、子供には謎のメカでした。

 ■アンドロメダとのドッキング

タロウは、ウルトラマンジャックから>ウルトラマンタロウ

ZATも、宇宙科学警備隊宇宙警備隊ZATと移行していく間に、ZATの基地
宇宙基地から、宇宙ステーション都心の中にと場所やポジションを変更しています。

それが1番解りやすいのが、左の当時のプラモパッケージにも見られます。

どうみても、後のZAT基地が…宇宙に在ります(^^:
で、タイトル記載はウルトラマンタロウですので、時期的には

上の3方向基地よりも少し前で、宇宙基地(のプロップ)を、宇宙ステーションとして
アンドロメダマゼランを活躍させる部分を、まだ残している時期と言えます。

そうじゃないと、アンドロメダマゼランの玩具やプラモを発売するのは
おかしいですので(^^:


ただ宇宙基地が、キャプテンウルトラシルバースター(基地)のように
メインのメカが発着するか?と、サンダーバード5号のように、もう1つ人気が出ない(^^:
「存在」になるか・・・難しい判断が…あったのが想像できます。

結果、タロウでは基地は地上に設定して、アンドロメダはオープニングに出るのみで
本編には登場しませんでした。

その分、レオMACではサンダーバード2号のようにコンテナ機能を持つ
マッキー1号を、MAC基地のメインのポジションに置くことは出来ましたが
逆に、他の飛行メカの発進などの描写が無く
本編では、マッキー1号1.3話のみで、他の飛行メカが地球上で活躍する事に
なってしまいます。 *MACは、また第7研究所にて。

アンドロメダとのドッキング時期「宇宙ステーション時期」には
プロップに唯一ある発進ゲートのシャツターが開いて、サンダーバード3号
ように、アンドロメダの先端がドッキングするような感じだった言うのが

アンドロメダの設定サイズ167mからも解りますし
プロップも、ZAT基地約150cm強で、アンドロメダ90cm強と言うサイズなので
基地内部にアンドロメダ全体を収納するのは不可能なので想像出来ます。


未登場のメカ小型宇宙戦闘円盤「マゼラン」は後の設定ではアンドロメダに搭載に
なっていますが、時期的には基地に4つ在る透明ドーム外側に伸びる(図2参照)
四角い筒型の部分が、マゼランの発進口の予定だったのでは無いかと思います。

この四角い筒型は4方向に在りますが…地上には基地を設置するとスケール感的に
スワロ―コンドルなどの飛行メカを出すには小さい過ぎてしまったので(小型プロップが無い)
3方向基地の形や、オープニングのトリック発進イメージが創られますので

逆に、四角い筒型が造られ利用出来たのは、小型メカマゼランしか在りません。

後半に、ZAT基地自体宇宙に行くなどの展開があれば、四角い筒型からマゼラン
登場も見れたかもしれませんけども…
マゼランに関しては、アンドロメダ以上に本当に幻のメカになってしまいました。

画3

ZAT基地を支える別用途の四方と中央の5本の柱
発進口の幅の柱は、用意出来ませんでした。

 
夏くらいから印刷物ではZATも変更を見せ
玩具からも宇宙警備隊の文字が消えます。

けども
東京のド真ん中で・・・秘密・・・って(^^:

やはり、絵で見ると宇宙的なデザイン
だと実感します。

中の基地の「形」もプロップと同じく
発進口が1つのタイプに
変わった(戻った)基地が発売されます。

 ZAT基地のエレベーターリフトの謎

ウルトラマンシリーズの特撮のメインは、ウルトラマン対怪獣で、2m前後の2体以上が
格闘するスペースと*カメラ引きのスタジオスペース
CGの無いフィルム撮影時には絶対に必要な条件で、最優先事項でした。
*カメラ引き・写真撮影を頼まれて、後ろの○○も入れてと言われた時に、カメラを持って
下がって距離を取った覚えがあると思いますが? 2mを40m以上に見せる背景との間には
カメラと怪獣との距離が必要になる距離の事。

ウルトラマンAのスタジオ(東宝)は、流星人間ゾーンに移行し、タロウ美セン末期
栄スタジオなど小規模スタジオを使用するなど、スタジオ使用条件はスケジュール的にも
ジャンボーグAファイヤーマンが、先行していた為に難しい準備期間でした。


その為、宇宙路線を断念した理由の1つは、ZAT基地のプロップが2m級の大きさで
U警備隊V3よりも大きなプロップが造られた事が、逆に作用してしまいます。

ZAT基地を大きく造ったのは、フルサイズからの画で発進口からメカ発進(30~40cm級)を
撮る為なのは、オープニングを見ても解りますが、コレを撮影するにはスタジオ空間と共に
時間も必要である事から・・・宇宙警備隊の基地(ZAT基地)は
宇宙空間を断念し、タロウ対怪獣のステージの地上に降りる決断をします。


その機転を利かせたアイディアは、ZAT基地プロップの有効活用した案としても
歴代の防衛チームの基地としても、異例な形になったので、ある意味オープニングの映像の
完成度の高さやイメージなどからは、成功と言えるアイディアだったと思います。

ですが、宇宙警備隊の地上基地の外観は、U警備隊のような山や自然の中に在る
「秘密基地」として予定していたようなので、宇宙基地をビル街に降ろした事で
宇宙は対比が無い(に近い)ですが、ビル街は周辺にサイズを嫌でも比較してしまう
対比物が、周辺に多く在るので、地下から飛行メカはリフトUPしてる設定付け加えました。

付け加えたものの・・・実際のZAT基地プロップの下は十字のパーツにセンターと四方に
5本の丸い棒状の上に乗せられていて、発進口幅の柱は存在しません。画3

それにはスカイホーエールを、タックファルコンの全長210mから60mに縮小しても
60mの機体が入るとなると、3倍~4倍の基地の大きさが見た目のザックリした
比率からも物理的に必要です。


60mでもタロウのサイズ超えなので、当時は新宿の超高層ビルレオの時期程出来てなく
サンシャイン60も無い時代には、180m級のビルや建築物は考え難い時代でしたので
オープニングのセットと設定の対比的には、ZAT基地のエレベーターリフトは・・・
無理のある設定になってしまい…残念な部分です。

ただ、宇宙の宇宙警備隊基地を、地上のZAT基地の外観に転用したアイディア自体は
プロップもサイズ的にも無駄にならず面白いと思います。

 

宇宙警備隊基地裏側は、宇宙に浮かぶ事のみに
デザイン、造形されているのが解ります。

本来の回転用の柱は、中央の4つのドームの間に
入れる十字のパーツの中央と、十字の四方に
補助の4本を追加しましたが、回転バランスは
保つには、もっと外側に支えが必要でした。

 地上に降ろした回転台 

宇宙警備隊基地を、地上のZAT基地に降ろしたのは、スタジオスペースと時間の他に
メカのエンジンなどに使う火薬の煙を、照明で目立たせないのに時間が掛かり
また煙をまったく無しにするのも、難しい時代と言うのも在りましたけども

もう1つ、宇宙警備隊基地円盤状にしたメインに、基地全体を回転させる意図が
在ったそうですが、5本の丸い棒状の台に乗せ回転させるにはサイズ的に、発進口の部分の
突起が在り、正円のようなバランスが無く、上手く回転させるのが難しかったそうです。

正円に近い帽子を指1本でクルクル回すのと、キャップなどのツバのある帽子を
回すのでは、ゆっくり回すと解りますが重い部分に負荷がかかります。


この教訓から、レオMAC基地金属の大きな回転フレームで、プロップをスッポリ覆う
回転ギミックを用意する事で、マッキー1号と合体している状態でも回転し、離脱・合体が
可能な強度を持ってリベンジしています。

本来は画的に消える5本の回転柱を、略そのままビル街で使用した為に
後々追加された、内部でメカがリフトアップする設定のメカ幅は足りませんでしたが
ビル街に在る基地も画的には面白かったです。

でも、やはり本来の場所で宇宙警備隊基地が、宇宙空間バックで回転して
メカが発進する姿も見てみたかった気がします。

M78星雲光の国に、移った宇宙警備隊
子供達への告知


学年誌のふろくの宇宙警備隊員手帳
もちろんZATでは無く、ウルトラの父母
6兄弟や、光の国について記載されています。

  

驚いたのは、ウルトラマンは全員という
表現になっていて、父母も髪やひげなどと
書かれていて、スぺシュウム光線発明品
なっています。(^^:

また当時の遊園地などの色紙のサイン
ウルトラサインが両方書かれています。
*ゾフィーは縦長で解りにくい(^^:

ですが、当時のウルトラ家族(ファミリー)から
宇宙警備隊を結成しての展開を、局やマーチャンも
含めて推進した事から、エースで亡くなった
改造スーツの父が、宇宙警備隊の大隊長になって
タロウの後半に「」としての新スーツが
1から作られ、生き返った姿をブラウン管に
見せる事になります。

新スーツ(マスク)のウルトラマン(父母)を2体も
追加しても、マーチャン的にも成功だったのは
次のアストラウルトラマンキングが証明
してくれる事になります。

 ■消えた宇宙警備隊と宇宙警備隊の誕生

ZATは、宇宙科学警備隊から宇宙警備隊になり、放送前~開始1クールは
宇宙警備隊でしたが…第2クールで、もうZAT基地は宇宙に向かって飛ぶ事や
宇宙路線の追加も断念しているのが、シリーズ全体や学年誌からも解ります。

それにはジャンボーグAとの美センスタジオの使用や、美センも解体から>東宝ビルトへの
生れ変りの改修工事に入るなど、様々な要因から残念ながらZATは略地上のみの活躍になり
宇宙警備隊と言うチームの記載は、印刷物から消えて行きました。


ですが、宇宙警備隊M78星雲光の国で、別の宇宙警備隊として新たに産まれる事になります。

この時点では、主にウルトラの父・母6兄弟で構成された
光の国の組織名として、当時の子供達に学年誌などで公開されます。


ただ、セブンはカッコつけるとか、帰マンは戦う前にちょと首をひねるとか(^^:
初マンの特徴などは、もようが一番かんたんなど、かなりどうでもいい情報でしたけども。。。

今見ると「名前」も、ウルトラの父・母、帰ってきたウルトラマン
記載されていて、宇宙警備隊のマークも*デザインされています。
*手帳表紙上センターと、裏表紙・他

設定上は、勇士司令部の部長が*ウルトラセブンの父など兄弟の血縁関係が
光の国の設定に追加されていますが、その姿と共に若干曖昧な設定でした。

*セブンの父は引退していて、セブンの兄が部長と言う記載も在りますが
そもそもタロウ時期には、セブンの兄の設定自体も消えてしまっていて
セブンの兄は幻になってしまったままです。

ですが、この宇宙警備隊の設定も、その後あまり使用される事はなく
ウルトラの父大隊長とか、ゾフィ隊長とした命令系統は
平成で再び光の国が描かれるまでは、まんがなどに少し見られる程度で

他の兄弟も「ゾフィ隊長」などとは呼ばす、ゾフィと呼び捨てだったりします(^^:

そしてZATはと言うと、その後の設定では宇宙警備隊
ウルトラマンが使用する事になったので、1つ戻った宇宙科学警備隊と言う
設定に、今もなっています。

残念ながらZAT基地が、宇宙に浮かび活躍する姿は見られませんでしたが

ZAT基地は、レオマックに、宇宙科学警備隊ザ・ウルトラマン科学警備隊
初期のスカイホエール80UGMスペースマミーへと、受け継がれて行きます。

 

ですが、もう1度ZAT基地宇宙基地だったら?、ZAT宇宙(科学)警備隊なら?と言う
視点でオープニングの映像を見ると、内部のデザインも宇宙基地らしく造られていて
ZATの制服やヘルメット、ZATガンや、ウルフ777までもが
実にデザインコンセプトが、統一されたシリーズだった事が感じられると思います。

         

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