ZATヘルメットの研究室

                                  光跡

ZATヘルメット  

   図1

 

ヘルメットパーツ名

詳細な部分の名前が無いので、解説上左図の部分を
以下のように各部分を記載します。

V字フィン
イヤークリアドーム
インカムマイク
チンカップ
ベルト
バイザー
ZATマーク
リム

■ZATヘルメットNGタイプ

 

画01 

 画02

■NGタイプ

NGタイプは、まだZAT宇宙警備隊の要素を残したヘルメットで

東宝撮影所の大プール*東京映画の撮影所内で、ZATチームの隊員が
着用したり・手持ちしているスチールに観られます。

このNGタイプの写真は、宇宙警備隊の記載が設定などに
少し残る以外、表から消えたのと同じく、雑誌や印刷物に使用されなくなり
3期前後のZATタロウの印刷物に使用される事はなくなります。

*ZATマークは、この時点ではZATの制服胸には在りますが
ベルトのバックルやヘルメットにもまだZATマークは無い。

科特隊のヘルメットのアンテナは斜め後方上で、TACは斜め上方向でしたが
ZAT基地宇宙空間に在る初の設定(NG)だった為か?
斜め下方向に向いているのが、面白い特徴です。

NGタイプの特徴

左右の耳部分にあるイヤークリアドームから斜め下アンテナが出て居る。
ただイヤークリアドームの中には、まだメカ類は何も無い。
アゴひもにチンカップがある。インカムマイクも、まだ白(か銀)色。


個体的にはNGタイプは、そのままA01タイプに移行します。
個数的には6個が製作されているの確認できます。

 ■ZATヘルメットA01タイプ  

 画03

 

画04

■A01タイプ

NGタイプイヤークリアドームのアンテナが無くなり*メカ類が入れられる。
*イヤークリアドームの中にはセンターに太い金属円柱が在るのは
共通ですが、各隊員や左右でも異なるメカで、ラジオなどのコンデンサーなどが
ランダムに入れてある感じです。

正面のZATマーク大サイズが前に付いて、リムの上にも重なっている。

アゴひもにTACとは少し違う大きなチンカップがある。画03
ソフビ化されたZAT隊員などは、このチンカップが在るので
時期的&資料としてのZAT隊員の装備としては、このA01タイプ
イラスト化などでも、殆どベースになっています。

インカムマイクの丸いマイク部分の色が、降ろした時の隊員の顔のバックで
分かりやすいように、色修正されてクロになる。画04
*NGタイプのマイクカラーと同じカットも作中に少し在るので
テストでというよりも、本番のラッシュ後に修正されています。

リムには縫い目が在りTACとは違うベースを使用しています。

 後に第51話~急きょレオの撮影遅れからタロウの延長が決まり
キャスティングされた2代目の二谷一美・新副隊長
ヘルメットの1つとしても使用されていますので、

 ■ZATヘルメットA02タイプ

 

画05

アゴひもベルトからチンカップが無くなり、ベルトだけになる。
A01と同じくZATマーク大サイズが付くタイプ。

メンテナンス的にか?A02タイプ登場時期くらいから
ヘルメットのベースの紺色が明るくなります。
エラー的に紺色の吹きが荒くスプレーで吹いた跡も解る。

また一見A01タイプのベルト(チンカップ)を変更しただけに見えますが
別の個体(ヘルメット)で、予備的な要素も兼ねてNGタイプ・A01タイプ
6個にプラスされて製作されています。

また、それまで森山隊員のポジションが明確で無かった事から
集合写真でも、森山隊員のヘルメットは在りませんでしたが
このA02タイプから、*森山隊員専用と思われるヘルメットを着用して
ロケ(コックピット)で使用しています。
*ZATは隊長が毎回は登場しないのと、登場しても戦闘の現場には
参加する事は、まず無いことから個数の時期的確認が不可能。

*このタイプも第51話~急きょレオの撮影遅れからタロウの延長が決まり
キャスティングされた2代目の二谷一美・新副隊長
ヘルメットの1つとしても使用されています。

ZATヘルメットBタイプ

 

画06

画07

■Bタイプ

ヘルメット自体のベースも、Aタイプまでと違う新しい別の形に変更されます。
その為に厳密には、V字フィンと紺色ベースの関係が変わっているので
位置が違うようにも見える角度もありますが、そもそもヘルメット自体
違うのが原因なので、V字フィンが…どう違うのかとの質問をされる事が
ありますけども、関係性での見え方の「差」です。


ヘルメットベースとしてはリムに糸の縫い目が無く、角が在る直線的な
リムがラバーになります。画06
耳の下前部分のヘルメット形状も、Aよりも直線的で丸みが無くなります。画07

ZATマークが小サイズに変更され、ヘルメットのリムにZATマーク
重ならないようになります。

左右のイヤークリアドームが大きく(高く)なっている(制作誤差)と
ベースヘルメットの形状の違いから、V字フィンとの関係から
大きくなっているように更に見えるようになっています。

サイドからはBタイプの方がシャープなので、ZATヘルメット
サイドビューのイメージは、このBタイプをイメージするファンも多くいます。

 

●不思議なバイザーのひみつ!

 

画08 

オリジナル可動金具と平面曲げバイザーで復活。

 

またバイザーは、初期は下側の銀のフレーム
厚みがありますが、メンテなんす~交換後からは
全て基本は塗装です。
一部修復で銀のテープを使用していて
銀フレームにシワが、ある事もありますけども
基本は銀フレームは塗装です。

防衛隊のヘルメットバイザーは、科特隊U警備隊でも書きましたが
特に金属の銃を持って、上げ下げするアクションで当たると
割れてしまう事や、その他のアクションでも破損が多く

曲面バイザーの価格もですが、撮影が停まってしまうネックポイントで
U警備隊のバイザーに白いフレーム、MATも下側に保護パーツを付けても
完全解決にはならず、ついにTACではバイザーを無くしてしまいました。

●MATからの復活したバイザー

ZATは再生しやすい平面タイプのバイザーを、左右の留め具でU字にするだけ
バイザーで、再びヘルメットにバイザーを復活させる事が出来ました。

*MACはウルトラマンの目のプレスからのバイザーと言う
更に進化?を見せますが・・・それは第7研にて

ただ、ZATの復活したバイザーは…よく見ると●イヤークリアドーム
部分に可動金具が入っていず、各隊員のヘルメット台形の取り付け金具
ヘルメットに着く位置が、厳密には・・・けっこう異なっています(^^:

左右は同じ(に近い)ですけども、前後や上下、または角度も
個々に違う位置に装着されていて、ヘルメットのA01タイプ、A02タイプ
Bタイプでも、それぞれ微妙に異なる位置にあります。

つまり、ヘルメットメーカーの可動バイザーと関係ない金具で
オリジナルのバイザー可動ギミックを付けています。

なので、バイザーの可動軸は台形の金具(画08)のの部分が軸になって動き
台形の金具ネジの後ろの2本(画08)に当たるまでの可動域しかありません。

上に上げるにはバイザーの後ろ側が、金具のネジに当たると
そこで上がるのが終わります。

 基本的に固定され意図的動かす事も無く、宇宙路線への
展開も叶いませんでしたが、宇宙用のバイザーに交換する事は
キャプテンウルトラと同じく簡単だったと思います。

 ●ZATヘルメットの穴?

 

 

画09 

A01タイプ●イヤークリアドームは、NGタイプからパーツを引きつでいるので
初期はドームにアンテナの穴があります。画09

ただ、この穴は左右で位置が異なっていたりで、上を向いていたり下や後ろなど
メカを入れた時点~メンテナンスで、バラバラな位置に作中では在ります。

宇宙警備隊・宇宙路線の跡の1つなので
A02タイプやBタイプには、もちろんありません。

 超ハイテクウルトラヘルメットの謎

 

 

マイクは 収縮タイプではなく、留め具を軸に
アップダウンさせるだけのタイプ
使用しないカットではキツく留めていたそうです。

ZATのヘルメットも、MATからの通信マイクがありますが

「こちらハヤタ、本部、応答願います。」「本部、本部、こちらダン」

などの音声認識接続式を超えていて、マイクを下ろしながら~
「副隊長~」「ふ」の前に、すでに副隊長に繋がっていて
副隊長と、ふつうに会話している超ハイテクな無線になっています。(^^:


設定的には、●イヤークリアドームのメカが、思考からアクセスしたり
しているのかもですが?
作品的には兄さん達の作品があるので、略せてる台詞&カット割りですが
カメラマン的には、けっこう驚く会話のカット割りを成立させています。

プロップ的には、ただの金属の棒を曲げてネジで内側に留めてあるだけの
超~ローテクです。(^^:

キカイダー01対ウルトラマンタロウ!

 

  

当時世代以外は疑問に思うかもですが?、本放送当時は第2次怪獣ブームから
変身ヒーローブームに移行して、ウルトラマンA男女による変身
なぜか変身忍者嵐Aのライバルとして並んで能力を比較された時代でした。

ウルトラマンタロウは、キカイダー01と比較・対決の記事や特集が毎号のように
掲載されていました。

ヘルメットのメカが関係するのは、何方かというと、キカイダーの兄だけど
作品的には弟の方かもですが、ウルトラの製作スタッフが一部重なっていた
事から、イヤークリアドームのクリアパーツのアンテナがNGになって撤去された
空を埋めたモチーフは、内部パーツを観てもキカイダー(兄弟)だと思われます。


開米プロからの依頼で、ウルトラの機電・倉方さんがキカイダー
キャラ類の電飾も行っていた事から、制作会社の違うキャラが
同じ作業場に並んで居た時期でもありましたので
まったく同じパーツも、よく見れば発見できるかもしれません。

ZATヘルメット幻のアンテナ?

 

 

ZATヘルメット後方にあるアンテナは、一応伸びますが…使われる事は無く
接着されていた(時期)事も在ったそうです。

NGタイプのアンテナとは別に、商品化された玩具の子供用のZATヘルメット
には、このアンテナのギミックは残って居ます。

 ただ、当時のこどもには作中に出てこないギミックなので
???だったと思います。

ZAT隊員の出動とヘルメットの関係?

 

 

 

 隊長も居るZATメンバー7人

ZAT宇宙警備隊で、基地が宇宙に在る頃としては「通信」
けっこう鍵になるパートとして、宇宙(宇宙船)との交信が描かれる予定で

初期の撮影分と思われる、森山隊員は他の女性隊員と並んで
ヘッドホンをして機器に向かっていたり、基地内部に居ます。

ですが、準備期間中に宇宙路線が無くなり、基地も地上に設置された
ZATは、コレまでの防衛隊の形態をとることに変更になります。

その変更の中から、森山隊員はレギュラーメンバーとして
ZATの主力の一員になりますが、NG・A01のヘルメットは用意されて
いない為に、初期のスチールでは森山隊員はヘルメットを1人装着していません。

なので、本編も森山隊員はA01タイプまでは
同シーンに出て無い隊員のヘルメット借りていて、A02も…全員が揃う機会が
無く断定できませんが、借りものと思われます。

Bタイプで、初めて森山隊員専用のヘルメットが用意されていますけども
後半でA01を被っている事もあるので、もうメンテナンスを終了したからなのか?
隊長は出演が少ない為の>森山隊員専用のBタイプと思われます。

 森山隊員のスカートとヘルメットの関係。

 

 

 ZATガンも構えますが、どこから出したのか?

 

森山隊員ZATの女性隊員は、初のスカートの制服がデザインされます。

しかも、けっこう膝上でアクションには不向きなのは明らかで
ベルトも無いので、ZATガンを装備する事も制服的には出来ません。

森山隊員は宇宙路線の境で、基地が地上に替わったのと同じく
ポジションが変った、ある意味昇格した隊員なので
作品的にはZATガンを構えますが、どこから出したのかは謎です?(^^:

ウルトラマンシリーズでも、その急遽ZATの設定変更から
特異なポジションになった隊員なので、本来は最前線で武器を持つ役割は
無かった=ヘルメットは必要ないと言うスタートから
やや苦しい修正が、なされた跡はヘルメットの貸し借りなどにも残っています。

当初の森山隊員のチームポジションは、基地と同じくMACに引き継がれます。

●ヘルメットベース

 

 

 

ZATヘルメットのベースは、当時の市販品のジェットヘルで


NGタイプとA01・02タイプは、TACと同じARAI製です。

Bタイプは、BELL製品のオープンフェイス
500-TX(年式・ロッドで仕様が多少異なる)

●緊急指令10-4・10-10との関係?

 

 

 

ZATのヘルメットは、緊急指令10-4-10-10電波特捜隊からの流用と
記載されていたりもしますが・・・
確かに、A01タイプチンカップやベルトや、耳あたりなどが
似てはいますが?●リムが、まったく違うことやヘルメット自体の形状も異なります。

どちらかと言うとBタイプに近い部分は、10-4・10-10側にありますが…
やはり●リムが、まったく違うので、まったく別のヘルメットだと思います。

また、放送時期も10-4・10-10は、1972年7月3日から12月25日までの放送で
ウルトラマンタロウの準備期間的には、かなりギリギリですし
円谷プロ10周年記念番組ウルトラマンである、ゴールデンタイムタロウなので
A01(NG)は、10-4・10-10のよりも良いベースを使用していると思います。

ジャンボーグA PATヘルメットの謎

 

 

PATのヘルメットは、ZATのヘルメットとベースが同じでしょうか?と
聞かれることがありますが、・・・別物です。

けっこう、ZATのよりも安いタイプだと思います(^^:

PATの方が、緊急指令10-4・10-10電波特捜隊に近く
放映時期的にも流用が、やや難しい気もしますが・・・造形パーツは複雑ではなく
可能性と改造(造形)ポイント的にも緊急指令10-4・10-10のヘルメットが
改造・流用されたと言う部分が、正しい記憶だとすれば

電波特捜隊の方が、PATのヘルメットになっている
可能性が高いと思います。

ベースはSHOEIの当時のジェットヘルだと思いますが
厳密なタイプや型は解りません。

 ファイヤーマン SAFヘルメットの謎

 

 

 

主人公・岬 大介はじゃなくて黄色


SAFは・・・ベースと言うかヘルメット部分
略面積には新造?でもあるのですが(^^:

ベースは、*HA(ヒロタケ・アライ)なので
60年代に何かに使用された物か? 在庫などからの使用で
ファイヤーマンの時期の新商品ではありません。

SAFは各隊員で制服とヘルメットのカラ―が異なる。

*現・アライのARAIの創業者の名

 

ZATとは関係ないと思われます(^^:

              

 

Copyright(C)2002- KOUSEKI・Qchan 不許複製

inserted by FC2 system