*左右の記載は向かってではなく、怪獣(自身)の左右として記載します。
バリケーン・Aタイプ
線引きすると、ウルトラマン登場後の地上着地前までの バージョンで、吊られた状態で操演で操作されています。 ウルトラマンに、最初カニばさみ?をするのを 観ても解るように、スーツアクターが入っていません。 体色や、カニはさみ?からもBタイプより前に 撮影されているのが解ります。 手?に相当する触手先も、ピアノ線で動かしていますので 画面のフレームの上下・左右何処かに 接している(切っている)事が多いのも、Aタイプの撮影の特徴です。 頭部の傘の部分にある赤い発光部分は、イラスト↑の左右のみで センターとTOPの頭頂部は光りません。 厳密に言えば、センターの光らない丸以外は、丸い形では無く 五角形などに近い様々な形で、ブースカの頭部模様に似た配置です。 赤模様の周囲の黄色の線も、Cタイプとは違い赤とは接していません。
トップ部分
クラゲ的には外皮…傘のような部分の頭の上? とにかく・・・一番真上の赤い部分は、外皮の表面よりは 凹んでいて、周辺の外皮部分が、波状に盛り上がっています。 赤い部分自体も外皮のアールとは違い、周辺に向かって 凹凸が在ります。 また波状の部分に*黄色いラインが在りますが 経過と共に減って行く(薄れる)部分で、カットで違いが在ります(^^; *その黄色が、他の傘部分などに付着してたりもしますが それはデザインされた模様では無いので、ココでは描きません。
バリケーン・Bタイプ
スーツ的にはAタイプと略同じですが、スーツアクターが入り 吊りでは無く、足を着けた為に上下に*圧縮されています。 何より腕は、Sアクターの手が入り、ウルトラマンとの格闘を 想定した形に変更されています。 その為、傘から下のボディ(顔も在るけど)の色が Cタイプの色と同じなので、やや青くなっています。 傘の途中の植毛に在る除穴も、改めて改善した時に 部分的に、同・青いカラーを使ってしまい、除穴の上が 部分的に色が違い(濃い)ます。 また傘が真上から観て時計廻りにAタイプよりもズレています。 お腹もクチから炭ガスを吐く、ギミックの為に Aタイプよりも、クチ(Sアクター的にはお腹)の部分が 前に出ていて、その周囲にシワが多いのも特徴です。 多少ですが格闘時の表情の為に、傘の下からさがるヒラヒラを Aタイプよりも顔の部分だけ、少なく・短くしています。
ベムスター・クチ
クチもデザイン画では、丸型なのですが…A・Bタイプは ベムスターの腹部のクチ?と同じ形の五角形で、動きなども ベムスターより後発な分、更によく表現されています。 ベムスターのオマージュか? 炭ガスを吐き、ウルトラマンの スぺシュウム光線をも吸収してしまう、かなり強い ベムスター以上の怪獣として描写されています。
左右異なる・目
デザイン画では、左目が完全に上に在り 左右の位置が大きく異なりますが、造形的には 左右同じ高さに近くなっているものの…やや違います。(^^; *Cは同じ高さに・・・見えます。 また右目が大きく瞳も茶・赤線で、左目は小さいく 濃いオレンジ・赤線で、可動するのは、右目だけです。 ただ目や顔の前に。傘の回転を画的に解りやすくする ヒラヒラが、目や顔の前に在り・隠すのは、照明の影が 顔に落ちても怒る役者さん居るのに…凄い事です(^^;
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バリケーン・Cタイプ
A・Bタイプとは違う個体で、アントラーと同じ2体目の ギミック用のバリケーンです。 約1mほどの大きさで、当然Sアクターは入れず 自転車の*ホイールを回転ギミックに仕込んで、頭部の傘を 回転させているので、足元・背中などは映らず 移動という意味では、動かないタイプです。 逆にA・Bタイプの傘は当然回転しません。 *最後にウルトラプロペラで、帰マンの飛び人形と絡むので 約1mで、ホイールは約18インチくらいと想定されます。 見た目にはA・Bより細身で、頭の傘部分も2段に見えます。 目も左右が略同じ高さと形で、瞳が黄色く、クチの形も丸い。 頭部の赤い模様も丸で、黄色い輪模様が赤模様と隣接しています。
帰マン☆怪獣区分 帰ってきたウルトラマンの怪獣を大別すると 初代マンが帰ってきたラインで進められた跡が残る 1~17話の前期と、宇宙怪獣ベムスターからの 18話~36話の中期、ナックル星人・ブラックキングから スポンサー意向で、略毎回2体の怪獣が登場する 37話~最終回の後期に分けられます。 その中でも中期の怪獣は、1歩間違えると妖怪にも思えるバリケーンや プリズ魔、ビーコン、頭部に回転ノコが在るグロンケン 脱皮するキングマイマイなど 、デザイン造形的に特異な 怪獣が並び、其れを含むバキューモン、ザゴラスなど 設定も特殊なラインナップで、前期のように山や海から 登場するベースの自然生息の怪獣の枠を壊した 新しい怪獣で、名前はエースからですが(^^; 「超獣」とも言うべき怪獣が中期の怪獣達です。 ただ意外性が強かったのか?面白くても、あまり人気度は高く無く フィギュアなどにも成らない怪獣が多いのも、中期なのですが(^^; 多くのアイディアが詰め込まれた光跡を含んだ怪獣達でも在るので 何体か第4研で、クローズアップしたいと思います。
デザインモチーフ
デザイナーの米谷さんが、*熊谷さんに*ヤドカリンから 海の生物繋がりで「クラゲ」をモチーフにと言われた事からで タコクラゲ(左)と花笠クラゲ(右)をモチーフにしてると思われます。 *熊谷健・当時はプロデューサー補で、ベムスターのデザイナー。 *放映ではバリケーンが先ですが、デザイン・撮影など ヤドカリンが先行していたそうです。
尻尾~?
Cタイプは見えないので、A・Bタイプの尻尾ですが 背中(殆ど見せないが)のチャック隠しにも なっていて、そのまま背中へと続いています。 ただ、横からだとボディとの間に隙間が多く 武器としても使いにくいようです。 ウルトラマンに巻き付く(手もしくは尻尾)は スーツから外されたアップで、編集でインサートしたモノです。
ネーミング ハリケーンを、怪獣ぽく濁点を着けたもの(^^; 因みに、ハリケーンなどは場所で*名前が異なり ハリケーンは、太平洋だと北半球の東部・中部で 発生したモノを言いますので、バリケーンの出身地 ミクロネシアも「ハリケーン」です。 7~10月はミクロネシア近海で 台風(ハリケーン)が、多く発生する事から 命名されたと思われます。放送日10月15日 *サイクロン・インド洋、太平洋南 タイフーン・北太平洋・台風の事 最大風速基準でも規定が異なり 最大風速32.7m/s以上、タイフーン・ハリケーン 最大風速17.2m/s以上、台風・サイクロン
その後のバリケーン!
ベムスターとムルチ以外は、略再利用や再登場などが無い 中期怪獣ですが、バリケーンは緊急指令10-4-10-10、6話で 吸血鬼ヴァンゲリラス(6話)に改造されて登場しています。 このデザインも、再生を前提に米谷さんがデザインしていて コレはコレで良い感じで、吸血鬼と言うより バリケーンより怪獣ぽい感じです☆
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