テンペラ―星人の研究室

                   デザイン・鈴木儀雄  声・丸山詠二 Sアクター・河合 徹                光跡

  ■バルタン星人のボス・キング?

画1

顔の目の下6つの(計12個)金色の丸パーツ
タロウにも使われている2段の鋲です。

 画2

V額に両腕にハサミを備え光の国を
襲撃した悪宇宙人。

テンペラ―星人は、登場時期の設定は過去に怪獣軍団を率いて
光の国を襲撃した極悪宇宙人として登場しています。
*光の国襲撃問題は↓の「テンペラ―星人とエンペラー星人」内にて

その為、ウルトラマンタロウにはメフィラス星人エレキングなどは登場しても
最も有名で、子供に人気の高いバルタン星人は登場していません。

見た目のコンセプトモチーフは、明らかにテンペラ―星人
バルタン星人のボス・キング的なイメージなのが、V字の額や頭頂部の王冠?
クチ周辺、両手のハサミ、ボディカラーなどからも解ります。

また、バルタン星人と同じくテンペラ―星人も、自分達の科学力を
自分でアピールしてきます(^^:

テンペラ―星人後のバルタン星人は、ウルトラマンパワードでも
1話にベムラーや最終回のゼットン星人に替わる存在として描かれ
コミックなどでも、光の国との深い関係が構築されて行きます。

バルタン星人は、元々は初代ウルトラマンの中の
1本のゲストキャラ怪獣で、倒された後に、更に円盤も破壊されて全滅と言う
侵略者のお約束パターンから、同・初代ウルトラマンで2代目として
他にも居たという解釈から、帰ってきたウルトラマンでも復活してきました。

一方、帰マン~タロウ時期には、今のようにバルタン星人Jr
別キャラとしてソフビ販売する事はありませんでした。

その為マーチャン的には、帰マン時期には復活怪獣はゼットンだけで
エース後半やタロウ時期には、敵キャラ(怪獣)の販売は少なく
放映開始頃の数体のみに留まった事からも
10周年記念タロウには、過去の人気怪獣の登場と*再販が行われました。
*その後の2代目的解釈ではなく、過去当時の型からの同名キャラの再販。

 

■削られる背後の背景の謎?

 

画3

V字額のサイドから後頭部もバルタン風

テンペラ―星人頭部をサイドから見ても、バルタン星人の額のV字のような
造形のサイドと同じで、しかも2段在るように造られています。

何故か?他のウルトラマンや怪獣、宇宙人も、頭部の前後の
ボリュームは、薄い方向に立体化される事が多く、テンペラ―星人
その中でも、かなりペッタンコな頭部になっている怪獣です。

実際のスーツのテンペラ―星人は、シッカリ前後のボリュームが在り
王冠(赤発光部分)も、額のV字パーツ内の前方に位置され造られますが
実際は、サイドから見ると・・・略その後方部分に位置しています。

初マン、セブン、エースも、前後のボリュームは、立体玩具などでは
かなり削られ、メフィラス星人の後頭部や、イカルス星人の尻などは
削られてしまってるというくらい、もう違う形になってる代表です。

  ■回転ムーブを超える?・逆算のクチ

画4

画5

テンペラ―星人目は、バルタン星人のようなギミックは無い代わりに
目玉が3連の6個あるような、目になっています。

センターには十字のラインがあり、周辺にはウロコのような
パターンが手書きで書かれています。

コレは、火炎放射器と首の上部左右の筒から白煙を噴射させるなど
ギミックが多い為に、目はバルタン星人とは異なり単に発光するだけにして
デザインで、複雑化(凄く)したようです。


テンペラ―星人クチ(画5)は、昆虫のクダのような下側にありますが
台本上、小さくなったタロウ飲み込むという事をしないといけなかった為に
造形されていて、律儀に…わざわざ小さいタロウが現れたら
クダを上げて、クチを露出してくれています(^^:

普段は、このクチの部分の穴から昆虫のクダの左右の横に走る
カーブしたパイプ状の隙間から、Sアクターは見ています。

なので、このクチはアトラク用には知る限りでは付いていません。

 

■長い~~腕とハサミの謎?

画6

テンペラ―星人の腕は全身で見ても、かなり手が長い造形ですが
コレは、Sアクターがハサミを可動させるギミックを仕込んだ為です。

実際の画面では、よ~~く見ると少し動いていますが(^^:
ハサミが開閉してるというような、動きではなくて…閉じた状態から
少し開き>閉じた状態にバネで戻るような感じです。

左は、地上に登場時などよく見れば少し確認出来ます。
右は、撮影順で火炎放射器を仕込まれた後は可動していないです。

ハサミ自体も、バルタン星人よりは豪華?にトゲがデザインされていますが
けっこう自分の足に当たってます(^^:

 

■1代目と2代目の違いは?

画7

画8

背中のセンター部分・ある・なし

テンペラ―星人の背中のマントのようなのは縦に左右7本・14本
細い金色のパーツ構成されていて面白い造形です。
背中のチャック周辺しか見えませんが、背中のモールドも手を抜かずに
造形されています。

また33話タロウに倒されたテンペラ―星人は、基本背中のマント上が
繋がって居ますが、画8 34話で再び現れた別のテンペラ―星人は背中の
マント?センター部分が在りません。画7

何故マント一部分がないか?

コレは、ドラマ班とのスケジュールの問題もあると思いますが
光太郎テンペラ―星人に捕まり、吊るさてるのはテンペラ―星人
マントに、撮影的には包まって吊るされています。


勿論スタジオなので、班的には特撮で、光太郎が吊るされてる間に
他のテンペラ―星人など街の撮影は出来ないので

おそらく、3334話の間でテンペラ―星人のマントは1度外され
光太郎を吊った後に戻していて、その時にセンター部分は
意図的か? 破損などの事故か? 忘れただけか?などで
無くなっていると思われます。

その為、後半のテンペラ―星人2代目の右肩のマント前が少し浮いていて
両面テープ?のようなモノが下に見えます。

 

■テンペラ―星人のは超立体造形

画9

 テンペラ―星人の足は、後ろのトンガリは長く立体化されませんでした。
近年少し後ろのトンガリ(画9側が後)は立体化されてきましたが

の高さや、膝下の2つのトンガリV型突起は、まだまだペッタンコで
本当は、かなり立体的で凹凸の多いテンペラ―星人の足は
まだまだ再限度が低い部分です。

また、撮影用のテンペラ―星人足首から下が別パーツだったようで
時々、片方が前後(前のトンガリが大)に履かれていたりしています。(^^:

人気で立体化される事は多い宇宙人ですけども
まだまだ、足元は見られないようです・・・

 

■1体で2人のテンペラ―星人

 

汚れやシワまで同じ別キャラの
テンペラ―星人は、今でも図鑑などでは
1体としてしか紹介されない存在で
ある意味特殊ですけども

コレも、バルタン星人1代目も作中で
1体倒されているのに、造形的にだけ
1・2代目とカウントされているのと同じです。

 

テンペラ―星人は、34話35話に、別のテンペラ―星人が1体ずつ登場していて
34話ではタロウにお腹の中で巨大化され爆発死します。

が、翌週、またテンペラ―星人が現れます。

これを、当時の子供は別の1体と認識したか?と言われると…疑問です。
ただ、まだ生きてたと思った子供が大半だったのでは無いでしょうか?

結果的に言うと、1体目はタロウの巨大化でタロウ1人で倒し
2体目も、タロウタロウカッターで両腕を切られ、兄弟に投げられ
甘えん坊の末っ子のタロウネオストリュウム光線で爆死しています。

確かに、街中で暴れまわる様子はスゴイですが・・・
無計画で、とくに頭のいい宇宙人ガッツ星人ナックル星人ヒッポリト星人
ような戦略などなにも無く

2体とも略タロウに倒されています(^^:

また、ウルトラ兄弟必殺光線と言う文字通り名前だけの光線名も
名乗っていますが・・・ウルトラ兄弟の誰1人倒せませんでした。

そのために子供的には強いというよりも、テンペラ―星人はクチだけな
やや、弱いコミカル?なイメージが残ってしまった感じがあります。

更に、宇宙船でなぜか?合成ではなく、地球で売られてるサルの玩具
テンペラ―星人上司的な存在として居ますが、宇宙船ごとU兄弟
破壊されます。

後々の裏設定で、この時に別動隊が光の国を攻撃していたと言う設定が
追加されていますが、サル中止と作中で言っているので・・・
かなり…無理があります。

 

■テンペラ―星人とエンペラー星人

*メビウス暗黒宇宙大皇帝は
エンペラ星人で、記載的には「-」は無い。

音的には、両方聞こえるケースがあります。

ウルトラの父は16万歳

初代ウルトラマンは2万歳

セブンは1万7000歳

エースは1万5000歳 

ウルトラマンゼロの5900歳問題など・・・
地球に置き換えたという単位を使ったのが
よくなかったかもしれません(^^:

テンペラ―星人は、御存知のようにデザイン画にはエンペラー星人と記載されていたように
元・エンペラー星人でした。
よくM87星雲M78星雲や、怪獣名の濁点などのような伝達・記載(読み取り)違いとも
言われますが、当時の社会的な理由から意図的に急遽変更されたのだと思います。

*エンペラー星人、エンペラ星人の記載もありますが、ココではエンペラー星人で統一し
主にウルトラマンメビウスエンペラー星人ではなく、テンペラ―星人の旧名
謎の?怪獣軍団を率いた星人として記載します。

光の国を襲撃問題には、現状タロウ25話の説と、3万年前に起きた説があり
ファンには、テンペラ―星人エンペラー星人どっち説に絡めて謎なウルトラ歴史設定になって
いますので、まず其方を書いておきます。


3万年前に起きたのは爆発・襲撃のどっち?問題。


ウルトラマンタロウ宇宙路線中止光の国を登場させる事の実だけは
唯一継続されたので、新たに設定されてメディアや、タロウ25話の内で珍しく
内山まもるのイラストで、光の国の歴史が子供達に語られます。


ですが、今は光の国の歴史は3万年前にエンペラー星人が率いる(操るの記載もある)
怪獣軍団光の国を襲撃、これを撃退した戦歴でウルトラの父が活躍した事などが設定され
その事から宇宙警備隊が結成されたと言う歴史に多くがなっています。


けども、タロウの25話では、ゾフィが他の兄弟に語る形で視聴者に語る内容は少し違い

3万年前に起きたのは襲撃では無く、光の国太陽が大爆発を起こし、ウルトラの国全体が
滅亡の淵からウルトラの長老率いる研究団によって人工太陽「プリズマスパーク」
建設されウルトラの国に再び平和と繁栄が訪れる。

その後、怪獣軍団を率いるエンペラー星人の侵略を受けるが、ウルトラの父などの活躍で
撃退することが出来、その戦いの中ウルトラの父はウルトラの母の看病(治療)を受け
出会ったとされ。

ウルトラ警備隊が創設されて、解放の戦いを記念してウルトラタワーが建てられ
その命の炎と呼ばれる炎の中心に、宇宙のあらゆる平和を作り出すといわれる
ウルトラベルが納められたのである。

と、なっています。
「宇宙のあらゆる平和を作り出す」問題は…地球は?などなど
ウルトラマンシリーズの戦い全てが疑問になるので、今回は棚上げします(笑)


ウルトラ警備隊が、宇宙警備隊に変更されるのは分かりますけども

おかしいのは、ウルトラの父は16万歳なので13万年間は人間体だったと
言う事なのかもですが? それもそれでプリズマスパーク的な別問なので置いておきます(^^:

問題は年数でゾフィの歳は2万5千歳で、初代ウルトラマンは2万歳、セブンは1万7000歳なので
以下の弟達は2万年生きてないので

3万年前に怪獣軍団が光の国を襲撃、これを撃退し宇宙警備隊が結成の間が
絵的にはエース1万5000歳も居るので、3万年前に襲撃されただとすると

1万年以上もの間、エース的に言えば1万500年以上も、宇宙警備隊は結成されて
無い事になってしまっています。

その間、1万年以上ウルトラマンサイドも、怪獣軍団エンペラー星人は何してたん?
て、事になってしまっていて、寧ろタロウの時の3万年前に起きたのは
襲撃では無くて、光の国太陽が大爆発の方がシックリ来る設定になってしまっています。

怪獣軍団を率いて襲撃したのは誰?

これは、設定の方にテンペラ―星人エンペラー星人に変更になったのが
伝わってない、時間的に間に合わなかっただけで
タロウの時期~~・・・は、テンペラ―星人が率いたと言う意味だったはずで
イラストでは、テンペラ―星人が先頭に立つ絵もありつつ
文字は旧名のエンペラー星人なだけでした。

が、後々2つの名前(文字)が違う・・・・ので、違う別の宇宙人説が追加され

テンペラ―星人は、エンペラー星人の忠実な部下あるいは兄弟、または親戚とされ(^^:
その為、今は設定的には怪獣軍団の黒幕で怪獣軍団のゴッドファーザーなどとされています。


メビウスまでは、謎のシルエットの宇宙人だった時期もありましたが、テンペラ―星人的には
別キャラのエンペラー星人が登場する事になってしまいました。

                                   

 

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