ウルトラホーク・1号研究室 

光跡

ホーク1号は、約45cm、約90cm、約1.8mのサイズが造られ
主に使用されています。*以下は省略。

成田さんのデザイン画を元に、岩崎さんや郡司模型らで起こした
図面で、メインの90cmサイズで制作しながら、試行錯誤をして
作品画面的な意味のデザインを完成させています。

追って操演用(機動的)の45cmと、大サイズ(1.8m)が
制作されています。*(完成時の意味。制作進行時間は重なる) 
他にも、小型モデルなど特異なモノは、各話に合わせて
制作されますが、基本は45、90、180cmの3サイズです。

*90、180は尺モデルなので、ややオーバーサイズ。

使用イラスト・写真Qちゃん

分離機体名の説明前置き
α・β・γ号の記載は、分離NOの記載も含めて、設定とデザインの変更
俳優が乗るコックピットセットとの、打ち合せによる逆流などから、違う記載のモノが
存在しますが、ココでは以下の名称で機体色と合わせて統一し記載します。

UH-001-1α号 UH-001-2β号 UH-001-3γ 
ピンクの部をフィンと記す。

■■■■45cmサイズ(451・452)■■■■

 

*カッコ内は光跡独自の分類NOです。
初回に901号機と同じ使用で2機制作され
機体文字も同じですが、垂直尾翼の1のみ修正されます。*図2

小さいモデルで、主に機動的な操演に使われたプロップで、ホーク1号の飛行能力の表現は
このサイズが全て負ったと言ってもいい分離しないモデルです。

操演では、主に、旋回や上昇、降下、火薬などの効果で活躍を繰り返す為に
補修も多く「改」などと着けて、細分類してしまうと凄い数になるので
役割の方を(~違い)で説明します。

モデルとしては出来はイマイチで(^^; 901の後に、901を元に制作されています。

*後に903号のγ号三角窓が、マジックのようなもので書かれます。
特徴としてはα号の先端が、やや短く丸く、γ号のフィンが高い
α号の赤いラインの後の境界に白いラインが入ってしまっている機体(時期)がある。
*デザイン上は、の後にろは、白いラインは無いのですが、模型などでは
後にも白線が入ってるのが残念ながらある。逆に垂直尾翼の前はが正しい。

■■■■■試作機01号(901)■■■■

図1   図2

図3 

☆最大の特徴
γ号のコックピットがまったく無い。図1(2機分離設定時を引きずってるモデル)

●α号
ボディの形状がOK版より、輪切りにしたら丸に近い断面で、コックピット後ろの
赤いラインが細く書かれてる為に、形状の違いから赤い線の折れ位置が903と違う。
コックピット後方の高さが無く、ボディに食い込んだようなフラット状。
*逆に言えばコックピット前が高くてサイドから見ると、ノーズ部分に落差がある。

ノーズは900は1801よりも、先端が上にあるので、横からだとボートぽい印象。

●β号
センターフィンの左右の面積が少ししか無い。図1
コックピットにピラーが、X状に書かれている。図1
*コックピットセットのアクリルの繋ぎ目の問題から、逆流してプロップにも書かれた。

●γ号
UH-001-1~「3」の分離ナンバーの数字が、βとγ共に他の文字より小さい。図3

分離が3機に増えた事での、後着けNOで本来はαとβのみだった跡。詳細
主翼のU警備隊マークが、決定1つ前のNGマークで小さい。*後に貼替
垂直尾翼の1の文字の先端が、まだ左に突起があり、ただの棒状の1ではない。図2
1の長さも最も短くて、後ろ寄りに書かれている。。
*各分離機体のUH-001の機体全体番号の全ての「1」も同じく変更されます。

全体的 モデル的には分離しない。(451、452、901~903は一体モデル)
β号コックピットなどを直して(γ号窓は無いまま)903号機が修理中や
破損が想定される、火薬の操演シーンで、メインの903号の代わりに
その後も使用されるので、出演的にはNGではなく画面で確認出来ます。

901(改)使用カット *改β号のコックピット改修。
発進のバンクカットで、作戦室と同じ机のある部屋の窓越しに移動して見える機体。
発進のエレベータに着く前の手前方向に、横向きでスライドしてくる機体。

*β号のコックピットが改修されているので、ややキャノピーが浮いている。

901改2(*バンクなどの放映前の状態とは異なる)
ステーションホークと地球で並んで飛ぶシーンなど。

■■■試作機02号(902・902-2)■■■■■

 

図4 図5

 その後β・γ号のセンターを思い切った分、ほぼNG機体扱いに・・・

☆最大の特徴
βγ号が大きく改造され、γ号にコックピットが登場(前面だけの半円型4

●α号
901とほぼ同じ。

●β号
フィン部分左右が広くなるり。γ号の視界確保に後方が低くなる。4
*その為に後方のγ号のコックピットの上部に、黄色いフィンの部分が喰いこむ。
機体上部と、底にある文字UH-001-2の文字が左側は問題ないですが
右側は読みとしては頭文字が、まだ番号が後方に書かれていて逆。 図5下

●γ号
コックピット窓が造られる。図4
前面半円タイプで、強引に作ったので、その余波がボディに出てしまっています。
自身への1つはフィンの高さが少なく(低くと言うより上の辺は同じ)なった。
U警備隊マークも、まだ901と同じNGのもの。
γ号だけで言えば902の形状ラインが、一番シンプルで美しい。(コックピットは(^^;)
機体の文字UH-001-3が、β号と同じ右側が逆。図5下

902と902-2の違い
殆ど違いの無い双子機ですが、γ号の半円窓図4が一回り大きさが違います。
β号のコックピットも(半円窓の大きい方を、902-2とする)
902より、902-2は角のエッジがたっていて、上部の面が平らに近い。

902-2は図4のの角部分が902より高いので、センター方向に
帳尻合わせの
折れ筋図5上赤線が出てしまっていて、β号との高さ合わせに失敗している。
サイドから機体をフルサイズで見ると、繋ぎ部分が一度高くなってまた下がる感じで
綺麗ではない。 *901もよく見るとカーブの筋が発生しています。

また、α号のコックピット後ろのボディも上面がより平らで、折れ角がハッキリ見える。
その為902より、902-2は後発で作られたと思われる。

902使用カット 発進のエレベーターで、上昇してくるカットの機体。

■■■■OK版ホーク1号(903)■■■■■

図6 図7

☆最大の特徴
γ号の窓の形の変更と、そのサイドに三角の窓が追加された事。図6

●α号
形状が平たく左右の折れ角が鋭いエッジになり赤いラインが太くなる。
垂直尾翼の1の文字も棒状の1になる。図2
α号の後の下部にある、4本のサブエンジンが後方に(901・902より)長くなる。

このプロップのコックピットだけは、キャノピーの廻りのフレーム部分が
ボディ側に凸部分のパーツとして造られ、下から透明樹脂のクリアパーツに
前後別けのピラーが書かれたものが、取り付けられています。
*他の900サイズのキャノピー廻りのフレームは、クリアパーツに書かれています。

●β号
コックピットからX状のピラーのラインが消える。図6
段差上の面積が細く901に近い形に戻される。図6
機体上部と底にある文字「UH-001-2」の文字が読み優先になる。図7

●γ号
窓が直線的に変更。横にも三角窓が出来る。(厳密には斜め前を見る窓)図6
フィンのサイドの青い面積が少なくなる。(短い)
UH-001-3の分離ナンバーも、UHなどと同じサイズになり「1」も棒文字になる。図2
「2」と「「3」の文字も、曲線部分が無い直線構成の文字になる。図7
機体上部と底(裏面)にある文字「UH-001-3」の文字の向きも直されます。

全体的 モデル的にも全部作り直されたホーク1号で、完成度も圧倒的に高く
このモデルを参考に、大モデルが制作されている程のホーク1号のになるモデル。

903使用カット 合体状態のメイン機体で、特にノーマル速度撮影や

怪獣や巨大宇宙人と同フレームに、納まるカットに使用される事が多い。
使用頻度からすると、450や901改に比べ過保護♪

■■OK版+改・ホーク1号・分離使用(904)■■

*上面図は(903の)三角窓のみ無いだけなので省略

図8

 

 11話のナースの回で、キリヤマ・フルハシが乗るUH-1の
FSが、904の合体の姿で飛行する、最も良く解るカットですが
やはり、他の900型より、フォルムはスッキリしていません。

☆最大の特徴
γ号の窓が変更され、前だけになって横の三角窓が無い。

●β号
β号γ号との合体部分の外側の辺が、分離しない他の機体のラインよりも
後ろ斜めじゃなく、直角に近い。図8の辺(右が904)

●γ号
窓が変更され、前だけになる。
*ホーク3号のコックピットセットと兼用出来るように、ホーク3号のモデルから
逆修正されていますが、実際にはホーク3号も、セットが出来ず、後の3号と同じ
ものが使われてしまいう事もある。 α・β・γより、1号の3(号機)などと呼んだ事も
原因のようで、ホーク3号も絡んでセット使用はバラバラになってしまいます。

γ号のセンター上部の黒い部分(垂直尾翼ガイド)の左が長い。

全体的

分離出来る1801と違い、センター部分のフィンがγ号のラインと合っていて綺麗。
*γ号号の三角窓が1801にある事からも、904は大より後に作られたと言えます。

904使用カット
ほとんどは分離後の3機並んでのカットや、各機が単独で使用された。
スチールの公開で分離状態で(U警備隊マークやNO無し)配られた写真の機です。
γ号の窓の変更からも、90cmサイズで一番後に作られた機体なのが解ります。

■■■■■大サイズ(1801)■■■■■■■

*上面図は903とほぼ同じなので省略

図9図10

1801には、リベット模様が凹模様で着けられていました。
それを参考にスジ掘りなどが、模型・イラストに現されています。

★撮影後の大サイズ★

大サイズは、おそらくノンマルトの撮影で大破、その後の話には使用されず
展示で900サイズの文字型から、ボディに文字が書かれ・・・長い年数の後
破損が修復されます。 
その時に一番違うのが、α号のコックピットの風防が凸凹型を、違えたのか?
小さくなってしまいます。ボディのエッジ部分が、デザイン的な形に解釈され
β号の風防も同じく風防にフレームのシルバーのフレームがあるはずが
ボディ部分の銀が、フレームのように、見えるように1周りクリアパーツが
小さく修復されています。  α号赤いラインの形もオリジナルとは違い
後方の白境線も450サイズを参考にしてしまったのか?入っています。

☆最大の特徴
約1.8m強の大きなサイズのモノ。見れば解るほどデカイ!(笑) 
903と外観は、ほぼ同じですが垂直尾翼が高く見える。*本当はγ号のフィンが低い。

●α号
垂直尾翼の「1」の文字は903より下に書かれています。
底の部分の模様も、903とは違う。図9(左が903・右が大)
*エラー的にはγの機体下(裏)の文字は、見え難いですが、かなり汚い文字で
修正が繰替えされます。UH-001-●の部分はかなり酷い状態の時も・・・


β号
フィンの黄色は903よりやや長く、角度も903より垂直方向に近い。
コックピット下部分は、α号の面と設置がよく水平に近く綺麗。

*他は先端が上向きで試行錯誤の荒れがある。合体の凸がα号にあった。
コックピット後方の凸部分図6のラインが、ほんとうに直線的。
*903はゆるいカーブで、全体の(γ号への)バランスをとっています。

大はγとの手前がその為に、やや沈み込んでいる。
βγ号の接続部分は、合体機種ならではのズレ(合せ)がある。

●γ号
フィンの青い部分が、901.902は勿論、903より若干短い(面積が狭い)
後方が、演出上の火薬などにより違いがある。図10(上が1801・下が903)

サイズ違いのパイプが2つ着けられています。他種はただのスリッド。
ついでに書くと、γ号の4つの補助エンジンは真後ろから見て翼は円の下側で
センターではない図10、また外側の翼は水平より上向きが正しい。図10
1801のγ号はα号の補助エンジン上部に丸い合体結合と支えになる凸があった。

大サイズ使用カット
1話・上下に開く扉の向こうに格納されているのが大で、カメラの横移動撮影も
2m程の長さがあるから可能で、90cmではすぐに移動が終わってしまいます(^^;
格納庫での機体下から、整備車輌がホークの下に行く魚眼のカットも
大サイズでしか出来ない。 飛行シーンは、ほとんど重厚感のある

ハイスピード撮影で撮られる。*速くは動かせない為(^^;

■■■■■ホーク1号のデザイン■■■■■■

デザイン画

図面

ビートル2号・NG

 

デザインには、アイディアや、機能性など多くの要素がありますが
成田さんの場合、彫刻家と言うのもあるのかもですが、デッサン的には
正確では無いものが多く、このホーク1号のデッサンも、シンメトリーや
長さなどの狂いが多いのは、左右の主翼の形状が違うだけでも解ります。
ただ、デザインはスポーツ選手が、理論が確率されていても活躍出来るとは
限らないのと同じで、デッサンの能力が高くても、アイディアや案など他の要素に
優れてるとは言えないのと同じです。
MJから見れば、案を書きとめる為に汚い文字でも、急ぐような意味で
正確差を後廻しにしてる部分も、少しはありますが・・・(^^;

ホーク1号のデザイン画では、まずα号赤ラインが無いのと、コックピットが
後方に長く、γ号(後の)の窓が無い事からも、まだ設定段階(*↓3機分離へ)の
2機分離時期に書かれたのが解ります。

主翼の事を完成側から書きましたが、成田さんは外側が上に跳ね上がって
いるように、本来は書いてるのだと思います。(^^;
それは、ホーク1号のデザインの元に自ら書いた空中戦艦Aのデザイン画を
見ると、少なくとも手前左の翼は上向きには見えないですが、後方からの
アングルの画を見ると・・・そうとうな角度で、左右が上に向いているので
このホークも、同じ向きでトレスして書いていますから、本来の主翼の角度は
まったく違ったと思われます。 が・・・幸か不幸か?
当然、このデザイン画だけでは立体化出来ないので、図面を、岩崎さんや
池谷さんが書いて、郡司さん*の意見などから制作している事で、主翼も
ほぼ水平になります。*岩崎致躬。池谷仙克。
郡司模型。

成田さんは、よりシンプルにと言うコンセプトで書いたそうですが
3機分離でγ号が割り込んだ事は、全体にも大きく響いて複雑化して行った
機体を、本当によくまとめたのが図面で、Qちゃんも図面をトレスしたり

イラストを描くごとに痛感します。
勿論、デザイン画在りきですが・・・この図面には本当に敬服します。

成田さんのデザイン画で、シンプルなコンセプト以外に、もう1つ空中戦艦Aから
意図的にデザインに取り入れてるものが、Qちゃんがフィンと書いてる
センターの縦板を含むサイドビューです。
コレは、作品の構想が当初は宇宙も舞台にと言うのもあったと思いますが
ウルトラマンの時に、結果宇宙ビートルになりますが、宇宙にも行ける
ビートル2号のデザインに、ホーク1号のサイドビューを見る事が出来ます。
*よく見ればリアに部分はホーク2号に通じるデザインもある。
*ウルトラマン最終回にNG機体か?戦闘機としてビートル2号の改造のような
プロップが登場しますが、ロングショットだとホーク1号のシルエットに見えます。

■■■■■■ホークの源■■■■■■■■■

    空中戦艦A

    ホーク1号

ホーク1号のデザインの源は、成田さん自身言っているように
東宝映画として企画されていた「空中戦艦」にデザインされた戦艦のA案です。(左)
コレには、分離はデザイン上無いと思われますが、後にβ号のγ号との
分離ラインのモチーフになる段差が機体に見て取れます。

コックピット辺りはMJ号にも似ていて、中心部センターにアンテナもあり
艦載機も搭載出来る予定でした。サイズもMJ号に近くホークより大きい。
*B案(C案とも言われる)がウルトラホーク3号のモチーフになります。

さらに遡ると、タイトルが「ウルトラ警備隊*」の企画時期(ウルトラマンの頃)
ウルトラホーク1号として書かれた機体は、横に3連の機体でした。(左イラスト
同時期にデザインされたウルトラホーク2号は、ほぼセブンの2号を短くしたモノで
その時の*ウルトラホーク3号は、後のステーションホーク1号でした。

*ウルトラ警備隊・ウルトラマンJr(後のセブン)と別の宇宙モノ。
*このステーションホークのコックピットも3号と混同する事になります。

のホーク1号は、ちょとマグマ大使親子が、3人(機)並んで飛んでるのに似て
フォルムも、セブンのメカのようにシャープではありません。
ウルトラ警備隊*宇宙ステーションマザーから、U警備隊と、アンドロイドのジョン
ウルトラホーク(3種)で、活躍する基本コンセプトで、キャプテンウルトラ
通じるものがあり、シュピーゲル号3機分離を同枠画面で見せた事は
空中戦艦Aベースのウルトラホーク1号にも、3機分離の設定が追加させます。
*キャプテンウルトラは、急遽の代打でメインメカが1つに隊員も少なく
アンドロイドと言うか、ロボットの
ハックが搭乗し活躍します。

■■■■設定・2機分離から3機分離へ■■■■

 

 

UH-001-追加した文字。

ホーク1号のγ号が、後で追加された事はプロップの経緯を見ても解りますが
分離の元は科特隊小型ビートルのコンセプトで、作戦室から主人公が先行して
活躍するメカのはずでした。 発進シーンは建物の作戦室外壁から出て来るのは

撮影され採用していて、ハヤタが搭乗する事も多いですが、建物内部で
どう乗り込むのか、までは描かれず、プロップサイズも小型と言いながら
ジェットビートルと変らない大きさに、終わってしまいました。
*その後、作戦室から搭乗するのは、ウルトラマンマックスで
主役の搭乗分離機としては、ウルトラマンダイナで実現します。

科特隊の小型ビートルの発想と、戦艦や空母から艦載機が飛ぶ発想が
空中戦艦をモチーフにした事で、α号・β号として小型機が分離メカが考案されます。
飛行機として見ても、2分離時のβ号と後のα号+γ号の2つの状態の方が飛べそうで
後のα号だけでは、ミサイルかロケットならまだしも、とても飛行機として
旋回など不可能な形に見えてしまい、成田さん的にも抵抗があったようです。
ですが、シュピーゲル号3機分離合体は、局やッスポンサー、玩具メーカーに
魅力的に見え(当時の子供としても確かに魅力的(^^;)ホークにもγ号が追加され
α号単体でも飛行するように、プロップも急いでUH-001-を追加変更します。

■■■かんたんに解るホーク1号の違い。■■■

 

制作話数が進むと、プロップの破損や編集で前に使ったカットを
挟み込むなどがありますので、一番基本になる制作話が
初期段階の話を例にします。

*ホークのみのカット順で記載。(怪獣1ショットなどを略)

1801サイズの使われ方
第1話姿なき挑戦者・バンクと言えるホークの基地でのカット。

格納庫紹介シーン上下に開く扉の奥に在るホーク1号。1801
カメラ横(左へ)移動でホーク1号を見せる。1801
横スライド900
エレベーター900
発進900
下からのハイスピードカメラ・迫力1801*

*初期は1800を、少し操演しますが、その後はほぼ吊られただけで
カメラを動かしたり、廻りの演出で、動きを表現する事が多くなって行きます。

450と900の役割
エレキング出現で出動し、ホーク1号攻撃に移るシーン。

エレキングに向って急降下450
エレキングに直進、ホーク1号光線発射900
右旋回450
右旋回降下・エレキングの光線を回避450
右旋回上昇450
フレーム外から光線>エレキング腹部に命中 怪獣左肩の上に直進900
エレキングの光線、回避左へ急速旋回450
エレキングへ向う短いカット900
カメラ前(やや左下)エレキング光線450
エレキングFS ホーク光線>命中>右肩上に直線で抜ける900*
*肩に接触して機体が揺れる数コマでカット。
右旋回上昇450
カメラへ直進900
上手方向へ飛行光線発射450
*45サイズがアップで使われてしまった例。
左旋回上昇・エレキングの光線着弾>爆発>下降450
揺れながら白煙はいて>直線で不時着901型
上手から>不時着901型

 

大き過ぎた1801 *サイズ」は省略数字のみで記載します。
左の「1801サイズの使われ方」では、基地のバンクカットの使い別けを
書いていますが、
TACファルコンのように、基地セットからの発進は無理で

大きさを余してしまいます。 飛行カットも撮影されますが、機体を動かす
ストロークがスタジオのサイズに確保出来ない事が、直に判明します。
*TACファルコン(ウルトラマンA)は、東宝の大きなステージを使用。
しかし設定的には全長42mの1号は、怪獣やセブン(40m)と絡む縮尺なので
必要制があり制作されますが、実際のセット撮影では、操演のしずらさ
大き過ぎでホリゾントや背景との問題が発生、見た目にも主役のセブンや
怪獣を起てる為に、900に怪獣と絡むのを、ほぼ任せます。(ていきます。)

1話のメイン戦場になる岩場では、その後珍しい1801と、900の飛行があり
まったく迫力が違うので、直解ると思いますので興味のある方はチェックして

見て下さい♪ ちなみに墜落するのは、やられ役の(901型)です。(^^;
特異例
キキュラソ星人の回の合体作戦では、手前に1801のγ号があり、奥に904のα号が
飛ぶ撮影など手前に置いて遠近感を出すのにも使用されます。
2話の着陸後にも、あまり使われない生合成に使用されます。
(*詳細・カラーリング)

Qちゃんは発進シーンも、プロップが一定で無い事から撮影順も大凡
プロップの出来た順から推測できますが、3話(制作1話)の前に
姿なき挑戦者のホークのシーンだけ撮ってる感じが、プロップの使い方に見れます。
450が登場してない=まだ完成してない(1話撮影で必要制が増した)ようで
450の機動力や、900の使い方など、ホーク各機の使い方が
制作話順的には(1話は制作は後)3話の方がはるかに完成度が高いので
少なくても編集上での
ホークのシーンは3話が後に出来ていると思われます。
*飛行機のシーンは円谷英二さんのメインでもあるので、当時納品後や放映後でも
差し替えが行なわれたそうなので、そこまで視野に入れると、現在の完成作品での
前後の考察は、とても難しいものになります。・・・知りたい気もしますが(^^
;

機動戦機450と直線機900
左の「450900の役割」で、3話のホークのカットが、どのプロップかを見てもらえば
すぐ解るように、900は直線的な動きと、怪獣との絡み(同フレーム)に使用。

旋回や上昇、下降などの機動力は450が担当しています。

450の旋回運動などは、サイズ的にも科特隊ビートルとそっくりですが(^^;
設定サイズ的に40m怪獣やセブンには、小さく絡めないのがビートルと違う所です。
ただ、単独飛行しか小さいので出来ませんが、サイドから引く魔法のピアノ線の
効果は健在で、素晴らしい動きなのでコレがβ号で出来てたらと思います。

900は振り回す半径が、旧美センのステージでは、スペース的に
速度不足になりがちで、予算的にもビートルほど落とす事が許されない状況が
あり、少し大事に扱われます。
*速度表現には助走とオーバーランのスペースが必要。
結果的に言えばセブンや怪獣とのサイズを任されますが、設定的には半端で
機動力も発揮出来ず、大きさ的には迫力に欠けた存在になってしまい
形は出来のいい903などを見ると、とても歯痒いポジションです。

■■■■■ホーク1号のカラー■■■■■■

 

左のγ号の翼の写真は、同じプロップを同じ所で
撮影したものです。 右のタングステン光のみで
左の明るい青白色フラシュ光を炊いて撮影してます。
おそらく銀色の部分の印象も、右の紺側の印象の方が
多いはずで、作品や当時の写真は大半がこの右側と同じ
撮影と焼きなので、右のカラーがホークのカラーと
インプットされていて当然です。 ただ現実には左が近い。

カメラマンや、色の専門家以外は、γ号の色が疑問だと言う人が多いみたいですが
結論は簡単で明るいブルーが正しい色です。

しかし、好みは別にして、ほとんどの玩具などが、紺色に塗られてるのが現状で
何故紺色に見えるかの理由は、照明と現像にあります。
照明がタングステン光と言うオレンジの赤系の光なのですが・・・
家庭で言うと裸電球がそれに該当し、蛍光灯の光が青白く見えると思います。

当時の撮影用照明は、家庭の60Wなどと違い、K(キロ)単位(1000Wが1K)
照明を当てますから、同じタングステン光でも、色に及ぼす影響は大きくなります。
原理はを足すとになると同じで、オレンジを強く当てた結果が
紺色に見えてるだけです。

もう1つはメカであった為に、元のカラーを現像する人が詳細に判断出来ない事で
外の太陽光で撮っても(その時のフイルムもタングステン用だったりもする)
何色が正しいのか基準が無い事ので、タングステンの補正を誤って選択していると
外光でも、紺色に焼けてしまいます。*外光はデーライト用フィルム。

ただ本当の色はと言えば明るい青で、2話の着陸後にU警備隊が降りていく手前に1801が置かれた、遠近法の生合成カットがありますが、そのが本当の色です。
*本編撮影なので、そのロールで役者の芝居やアップがあるので顔の色を基準に
出来るのと、フィルムのデーライト用を使用しているので正しい色になっています。

個人的には、好みは別に存在していいと思いますから、γ号を紺にした場合は
黄色も、やや濃いカラーにして、銀も赤めいた感じの銀に塗装するのが
一番本来の味が出るはずです♪

■■■■コックピットの大問題■■■

 

図Cs

コックピットセットまでは、ビートルMATアローも書いてないのですが、ホークは
プロップや、設定、完成作品にも、このセットが関係するので触れる事にします。

まず、飛行機などのメカは、ミニチュアですから操縦席のセットが、別に作られます。
セブンの場合は、数(機数)がウルトラマンより多いのもあって
美センのAステ(後のNO.5スタジオ近辺にあった特撮スタジオ)で、その撮影が
特撮班とのスケジュールを組み、共通の*ホリゾントで撮影される事が多く
組んで、バラす事を年間繰り返されました。*例外もあり。

基本的なパーツ別けとして、左の図C1で説明しますと
前のキャノピー部分と、サイドパネルの緑部分バックパネルの黄色
さらに、ドアを開けた時に見える最後部のボードピンクに、大別出来ます。
以下で、このメインのと、バックボードを主に書きます。
*サイドは、座席の位置など、撮影の仕方が複雑に存在し、説明や
把握が困難な上に、地味なので今回は省略します。(^^;

 FC-1型

図C2


カメラが、左下の(黄色)角度が多いので、図C2左が正位置でも
右のように座席をズラして、顔が見えるように調整する事が多い。
*左後方(図だと右下)の座席は、ほぼ映りません。
前方向の操縦席は1段高いので、結局ビートル方式で、斜め後ろに、中腰で立って、顔を大きく写す方法になって行きます。

FC-1は、見て解るようにβ号のキャノピーです。
しかし、α号のコックピットとして、話数を重ねると定着して行く事になります。
造りはビートルが、下手方向に向いたカットばかりだった為か、機体の右側が荒く
内部の上の計器側面の
パーツなどは左しか無い作りです。

前の部分のボンネットは、ビートルの流用のようで黒い三角の所にある
厚みのある半円のラインは、そのまま残っています。


当初このFC-1のセットが、アクリル1枚で制作するのが不可能な為
一時期、模型の901~902β号に、アクリル板の繋ぎのラインが書かれます。
*アクリルを曲面加工する事や、大きな特注の板は膨大な経費と技術が必要。

その原因は、上の「2機分離から3機分離へ」で書いたように、2分離時期に
まだ、ホーク1号がどう分離するのか?を、成田さん以外把握しきれてない事と
小型機が先行して分離するのは、伝達出来て居ても、本体(大きい方)側が
β号から後ろで、α号が小型機の分離部分と思えてしまった誤差が原因です。
*ジャンボフェニックスは、その誤解の通りで先端が2号。

放映から数話は、FC-1もα、β、γのどのコックピットなのか?まったく解らない
使われ方で、制作8話の宇宙囚人303になっても、アンヌβ号に合体する為
フルハシ・ソガと、隊長・ダン・アマギが、別に乗り、隊長ら3人は、FC-1に居ますが
「後ろに廻り込め!」と命令すると、α号が廻り込み始めてしまいます(^^;
つまり、γ号のコックピットとしてFC-1が使用されている事になります。
*自分の行動に対して、命令調で口にした(独り言)と、解釈出来なくも無いですが
そんな事を口に出してしてしまう指揮官は、まず居ない(^^;

*最初期(撮影上イカルスの回)には、上部計器からカンテラのようなモノ
吊り下がっていますが、すぐに排除されます。(^^;

FC-2型(センターピラー)


主に2座席で、BP-3型と組合わされる。
座席のクッションも、青、赤、黄での振分けを
UH-001-2(β号)の「2」と、コックピットを違えてしまって
ホーク1号が
、ホーク2号がになっています。

FC-2は、元々は旧ホーク3号(放映上のステーションホーク1号)用に制作された
キャノピーで、ジェットビートルの改造。

センターにフィンがあり、フレームにリベットがあったりと、最も丁寧で頑丈そうなFC。

1クールでは、β号γ号のコックピットなどに使用されて、2クール後は
ウルトラホーク3号がメインで使用します。 ホーク3号は追加された3分離目の

γ号のコックピットを、同じ形にしたので制作を、放映後も長く待ちますが
数字や予算の都合で断念して、FC-2になる。
それに合わせて、ホーク1号も分離は、ほんとどしなくなってしまいます。
*3号は制作12話の魔の山へ飛べまでは、プロップのみでコックピットは出ない。
11話でも、プロップはサイドに窓が無い事から、ダンやソガの抜けに空がなく
1号に使用するサイドパネルを使用していて、まだ割り切れていません。

*旧ホーク3号の操縦席は、ステーションホーク1号の放映上の位置と違い
先端の黒塗りの部分が、コックピットだったのを、上部に移動しています。
その位置の初期に、曲線を多用したFC-2が造られますが、β号同様に

プロップはピラーの無い使用になります。*詳細は後にSホークや3号にて。

FC-3型(2ピラー)


 主に1座席で使用。

FC-3は、最初期のβ号用に造られたようで、1人乗りの小型機を
小型ビートルが、プロップサイズから大きくなってしまった
リベンジの当て付けのように小さいですが、完成映像からは・・・

どのプロップからも遠く、初期のβ号γ号などに使用されますけども
ほとんど、やはり・・・使われなくなります。

特徴は、センターの窓が左右の窓より高い所まで、アクリル板があり
フレームは、しっかり厚みのあるモノが着けられています。
解りやすいのは放映1話で、ウルトラホーク1号が出撃した時の
フルハシとアマギが、β号γ号(どっちが、どっかは不明?)として
どちらも、同じFC-3型に登場しています。
βとγ号が同じ形なのも問題ですし、γ号まで1人乗り用だとホーク1号の
サイズも小さい印象になってしまいます。
*しかも、1話では基地から別コックピットに登場していて、キュラソの回のように
内部での移動はなく、むしろ戦闘機のナビシート的な解釈に見えます。

ドアパネル

ウルトラマンから、順に見てると白鳥や、SL-77などの凄いドアを見て
ウルトラセブンでのドアを見ると、薄くてプラプラしていて驚きますが(^^;
アレは、T宝のを借りていてセブンは独自のドアを工夫して使っています。

ホーク1号では、主に左のD1.2.3が使われています。 
D3などは、マックス号*の参謀らと居る部屋や、観測ロケットの制御室のドアにも使用
されています。 D2も真中にD1のような丸型ハンドルが着いたり
裏、表で変化があったり、2クール中盤からは、ハンドルありが、α号で多くなります。
D1D2も、廻さないで(廻せない)押せば開く、不思議なドアで(^^;
いずれも、後ろに向って左側に蝶番がある外開きです。*内側には座席がある為。

*マックス号内部・元は当然1本のゲストメカのセットでは、豪華すぎで
宇宙ステーション(V3・他)の内部セット流用なので、D3のすぐ外側に
宇宙ぽい、デザインのフレームがあります。*開くのはD3部分。

BP-1
天井の照明は、基地の廊下の上にある透明容器と同じ。


ド・センターからズラさないと、アップが単色の
板の前に居る人になってしまう。

コックピット内部の後ろにあるボードも、ドアと共に大きさやデザインが違います。
本来は他種多用のメカに、上手くローテンションする予定だったようですが
結局、初期以外はFCパーツや、サイドと、ほぼ組になって行きます。

BP-1は、FC-1と組で使用されるパネルで、FC-1は5座席使用が主ですけども
BP-1は、一番小さいパネルなので、ドア以外は装飾になる、パーツなどがなく
元がβ号(小型機)だった跡を残しています。
内装も唯一(と言うかコレも2つ分離の跡)グリーン系ではなく、FC-1と同色の
ベージュ系になっています。

上の部分も特に短いですが、全体としても横幅が無いので* ドアを開けても
左右に動く芝居が、来ないと言う、短所があるパネルなのに、β号操縦席の問題で
α号になってしまった為に、キュラソの回でもアンヌ救出に向うダンらが開ける
手前(数コマ映る*)で止めてしまいます。
*パネル自体図C1のように巾があっても、サイド部分との関連から
操縦席部分内で見える巾が無いと言う意味。

*この種の芝居は、図C1ピンクのボードが無い(時間的に建てこんでない)時も
演出上省略してる事もある。

BPパネルは、建物のように固定ではなく、撮影上の背景ですから
実際には飛んで無いので、(ホリゾント)の抜けと、操縦席感を出す為のドア
隊員の抜けに配置するのが重要で、左右・上下に数cm単位で動かしています。
逆に、座席や役者さんの位置で調整したりもしますが、ピラーや計器が入りこむと

少しの範囲で、パネルを動かす方が有効です。
また、ビートル同様、1クールは下手(画面左)を機首にしての撮影が多いので
ドアは後側に向って、左(イラスト的にも)にズレて立ててある事が多く
ど真中にドアが来てる事の方が少ない。*中央は手前で見え難い。BP-3と同じ理由

BP-2

BP-2は、本来のα号の5座席操縦席用で、横幅が最もあり
装飾パーツが豊富で、電飾まで埋め込まれていてBP-1との差が激しい。
これもβ号の問題から、α号ではなくβ号に、殆ど使用される事になります。

横幅は、β号のサイドパネルに合わせると、見えてる以上に在るので
初期は、ギリギリまで境に装飾パーツがあり、上部分の角の左右に隙間が出来て
しまっています。*サイドがBP-2より高さが足りない。
*装飾パーツで一番多いのが、当時のTVのチャンネルの部品です(^^;

解りやすいカットでは、7話キュラソ星人とアンヌが乗るカットや、18話セブン
変身を解く(本来はダンが変身状態)のが、解りやすいですが、装飾パーツが
落ちてしまったのか?(^^; パーツが変化してるのが解ります。

BP-3


BP-2・3は同じ丸型の照明が、サイドP上にありますが
宇宙船ならまだ在りですが、戦闘機の操縦席ぽくは無い(^^;

BP-3は、宇宙用?のドアD3特異な形や、最も狭い巾からも
ステーションホーク1号(旧ホーク3号)用だったものですが、FC-2がホーク3号
なったのと同じく、このパネルがウルトラホーク3号に使用される事になります。

塗装や装飾を見ても解るように、BP-1は完成映像での使用%から「1」にしましたが
制作順としては、最後と言えます。
天井の照明も、BP-2と3は共用で、BP-1は別使用なのは、5座席で
サイドのストロークが長いの為です。

このドア(D3)が左に着いてるのも、BP-1で書いた理由と同じで、下手方向に
飛ぶ撮影方法が、ウルトラマンでは多かった為ですが、
セブンはステージが
広くなったので、徐々に上手方向を向いた画も撮影されます。


D3のドアは、キルティングの網模様の素材なので、マックス号内でコントロールルームに「RCR」の文字が貼られたり、ゴドラ星人が、セブンに倒されるリハを繰り返した事で、ゴドラの胸の赤が、ドアの片面に附着してしまっています。

      

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