ハイドランジャー・HYDRANGER 1号、2号   

    ★光跡

各部名称(仮)

図1

*進行方向を向いて、右側を右舷・左側を左舷と書きます。


49話で5話(回)に登場するウルトラ警備隊の潜水艦です。
武器の設定他、各部の名称や機能が作中で定かでは無い為
解説の為に仮の部分名で記載します。

上図艦首ミサイル、潜望鏡、魚雷発射口

*操縦席には潜望鏡が在りますが1度も上げません。

プロップサイズ

図2

ハイドランジャーは、大、中、小の3サイズ4種が作中確認できます。
↓以下のイラストサイズは比率を無視したフリーサイズです。

大プロップ・2mを越える巨大なモノで、ホーク1号の大を越えている事からも*海洋パートに力を注ぎこもうとしていた意欲が見えます。
サイズ的には、潜水浮上を撮影するのに本物の水を使う時
必要最低限のサイズで、吸排気口から流れ落ちる水などを
ハイスピード撮影にも絶えられプロップでした。
水の撮影に使うので完成も比較的早く、制作1話の格闘前に
出来ていて、エレキングとの絡みも予定されていたようですが
海洋パート自体が、宇宙パートに次いで、大幅に縮小する事になり
2クール後に廻されてしまいます。*海洋パート・初期企画>詳しくは★

中プロップ・3尺サイズで、主にドックから発進するのに使われた。
1号と2号に設定され2体存在するサイズでも在ります。
海洋パートを縮小するも、科特隊の特殊潜航艇より
バージョンアップを図る為に2隻の作戦などを考えて
配備されていますが、21話で少し実現できただけで
後は・・・
MATサブに引き継がれます。

小サイズ・2尺サイズで木製 引きの画と、46話の爆破に使われます。

大サイズ・プロップ  艦首NOなし 図3

艦橋前の上部甲板に丸型ハッチが2つモールドされています。

2m強 金属・他 
艦底赤とサイドのグレーの間に
黒ラインが引かれている艦。

後の言い方では、サイドラインが黒しかない為。1号しか存在しない。
14話神戸港に接岸してるモノで、船首のNOが無い。
同話の中プロップにはNOがあるので、作品的には繋がってません(^^;

形としては、垂直尾翼後方がカーブしているのが特徴です。
ラジコン化の予定だったようで、尾翼にある棒の下にある舵を
動かすモノだったようですが、使用されずに終わります。
左右の羽根後方も他のサイズと違う形で、左右の翼に
推進ロケット周囲と同じ黒ラインがあります。

また翼裏側(下部分)は船体下部と同じ赤です

 図4

後半にNOは在るがUGマークが無い時が在る。(エラーで剥がれ)

図5

56個 42個 144個

艦首NOなしと同じプロップです。
艦首ミサイル図1に在る穴は、上2列、左右1列ずつの計4列
14個×4列(上2、左右2列)=56個 *穴の形状は縦長(横長)
船体自体の船首部分も尖っています。
艦首ミサイルも、スチールなどは先端に弾のような尖ったパーツが在り
機能が解らないので、在るのが正しいのか?無くて
(内臓された状態)いいのかは謎です。

吸入口図5・黄数字は、前から4組は縦長の同じ長さで、5組目は
後方に行くほど短い。 派出口図5水色は、斜め前傾斜の四角い縦長。
大サイズは、ブリキに穴を開けて作られているので数は変わらず同じで
船首から吸気口が 4、9、9、12、8計42個の口が在る。
排出口は、黒いラインの上下に1列ずつ計2列なので、72個×2で144個
空けられています。
アールの関係で真横から見ると下の方が多くみえますが同じです(^^;

艦橋の*魚雷発射口(図1)も金属パイプなので、21話では火薬を仕込み、42話では魚雷を多数発射するアップにも使用されています。
*作中ではミサイル

中サイズ・プロップ 1号

 図6

黒ラインの1号

垂直尾翼後方は直線で 後方部分の色が違います。
リアサイドの左右羽根後方の形状も違います。

吸入口前から5組目は、大からすると少し長い。
中サイズの吸気口4、9、9、9、8で39個
排気口32個2列で64個と、どちらも大より少ない。

船首ミサイルのパーツは、先端が斜めで弾頭のような
パーツ着きは確認できません。
穴は12個×4列(上2、左右2列)=48個*穴の形状も大と異なる。

中サイズ・プロップ 2号

図7

白ラインの2号

1号が艦底の上のサイドラインが黒で、サイドの文字は左舷だとがグレーから出ていて、尾翼のUGマークが後方が上向きなのに対して 
2号はサイドラインが白く、サイドの文字が左舷だとがグレーから出ていません。
サイドも文字は、細く縦長で特にDとRの中が狭いので
比べると解ります。 
文字全体も小さいく、尾翼のUGマークも平行に貼ってあります。
潜望鏡の下も、1号と違うパーツです。

も2隻並ぶので照明の影響ではなく、個体差なのが解ります。
コレだけが緑が強くグレーな部分も赤ぽい為にマグマライザーと同じく
厳密なカラーが定まり難いメカになっています。

小サイズ・プロップ 1号

図8

2尺サイズ 木製 1号のみで*1号は46話で爆破 

吸気・排気口は、書かれたもので排気口は横長で数も少ない。
上部甲板ハッチは貼ってあるモノなので、剥がれていたりもします。
吸入口の形も、大は後方に行くほど短いのに対し、逆に長くなっています。

垂直尾翼後方に黒ラインがあり、逆に左右の羽根の後方は塗られていなく1色です。
トップの潜望鏡図1は比率的に大きく、潜望鏡下も普通の円柱です。
艦橋、魚雷発射間の四角い部分センターにラインが在る。(残る)

艦橋の魚雷発射口横、少し後方にあるパーツの形状も違い
小さいドアのような縦型の長方形になっています。

艦橋斜め後方に(Rの文字に上)ドアのような形状のパーツが在りますが、大型より略されたパーツで位置も多少異なります。

  図9図10

から見ると、かなり先端が細く水の抵抗が少ない艦なのが解ります。
図1の部分も、色分けだけでは無く、グレーの部分が低く
その上(Tの横)が迫出している事で、海上航行時は波を後ろに
送る役割を持っています。

後方からは、御世辞にもカッコイイとは言えませんが(^^;
艦首ミサイルの弾頭?から、リアのウイングまでのデザインを大きく展開すると、海洋パートと引き継ぐマイティジャックMJ号のデザインと
重なる部分が在ります。
リアはスクリューも無いですが火薬の噴射描写もない推進口です。

ハイドランジャーのネーミング 

Hydra 海蛇座Hyde 潜伏の合わせた解釈と
Rangerレインジャーの合体後で、海底の岩場でも海蛇のように
動き回る潜水艦と言う意味です。
*Hydra・ギリシャ神話でヘラクレスに退治されるレルネー沼に居た
多頭の蛇の名前。

西洋紫陽花のハイドランジャーでは?と言う方が居ますが
ホークやポインターと並んで、それは在りません(^^;

登場回

大半がバンクカットで、33話46話は、ライブラリーから
脚本が書かれた登場です。凄いプロップなので、更に活躍出来たら
もっと凄い作品になっていたと思われ・・・少し残念でもあります。

14話 U警備隊西へ前編 3人乗り キリヤマ、アンヌ、アマギ
    船首NOあり、なしが同一艦に見られてしまう。
21話 海底基地を追え 1人乗り フルハシ アマギ
    ライフジャケットにインカム
    操演の傾斜が凄い>プロップの重さのバランスの問題。
   *潜水艦なので飛行機のような操演を考えて作られていない。
    浮上しての砲撃凄いが・・・飛行物体に角度が合うのか疑問?

33話 侵略する死者だち
    アフレコのみで、役者や操縦席は映らない。
 
   声からは、1号ソガ 2号ダン *S号・5尺モデル
42話 ノンマルトの使者・丸窓操縦席 キリヤマ、アンヌ、アマギ
46話 ダン対セブンの決闘 3人乗り 一般隊員3人

基地の発進・ドック内の珍事件

ハイドランジャー2隻を後方から映した基地内の画では
奥に向って傾斜した坂の低い方に水があり
スライドして浸水する方式になっています。
船の浸水式のように、多少のシブキを上げて水に入る感じに
したかったようですが、画面では自走か基地の動力システムで
平行移動して、注水ゲート内に移動してるようにしか見えなく
残念な所です。
本来は、スライドして浸水>ゲートが閉まって>プラス注水>発進
だったようです。
また、14話でも、ドックの右から出るハイドランジャー1号
外からの映した発進口の やや*左側から出て来たりしてしまいます。
*ゲートオープンの枠ごと右にズレていて、右から出るHRの部分が
逆ホームベース型の一番高い所になってしまっている。
(本来は1.2号の中央が一番高い)


42話も、発進時に後からのバンクカットでは、右が2号なので
左からのショットでは、1号の手前にもう1隻(暗いが番号は2)ある為に
3隻ある錯覚になりますが、バンクカットの使い間違いによるものです。
待機時の号数が、左右どちらかが決まっていないのと
片方ずつと、両方の発進のバンクフィルムが存在するので選択を
ミスすると起きてしまう発進珍事です(^^;
    

42話の丸窓の外(海)は、青竹の成分の規制が在ったので
バス●リンを、そのまま使用した為に緑色の水になっています☆

 

プロイェークト665

 

ハイドランジャーデザインモチーフ

旧ソ連1949年から1958年にかけて生産された
ウイスキー型潜水艦236隻の中に、1956年誘導ミサイル潜水艦として
改造された潜水艦が在りました。 対艦ミサイル発射管を艦橋に持った物で、58年から60年の間に発射管を2基に増やした艦を
プロイェークト644と呼び、さらに60年から発射管を4基に増やした艦を
ウィスキー・ロング・ビン(プロイェークト665)と呼んだ。

成田さんは、ソ連の潜水艦がモチーフと残しただけで
型番などは特に記憶されて無かったようですが、デザインした67年前に
存在したソ連の潜水艦を検証すれば665
ハイドランジャーのデザインモチーフになった潜水艦なのは
直解るほどに艦橋部分が特徴的です。 ミサイル発射の用途や
サイドのラインも参考にした跡が観られます。
*ハイドランジャーは、作品画面上は2門のミサイル口しか無いか?
開いていない(見せてない)のですが、形状的には2門の
644ではなく
4門の665が、モチーフの艦と言えると思います。

*バンクカット・今後使用出来るだろうと撮影しておくカット

*ライブラリー・バンクカットを集めたフィルムロールで
次回作に使用出来る、特撮カットを中から指定する。モノ自体は同じ。

  

        

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