スカイホエールの研究室

★光跡

宇宙科学警備隊
スカイホエール
タックファルコンのような
翼は無く、控えめな翼を備えて
いて、宇宙バックに映える
銀ベースに赤模様が予定されて
いました。

 ■空飛ぶクジラ・スカイホエール!

スカイホエールは、企画段階のウルトラマンスターでは
宇宙科学警備隊(後のZAT)の主力大型メカとして
宇宙飛行・航行をメインにしていたようで、翼のようなモノは
控えめで、全体のフォルムや、後方にクジラのようなフィンに
見える部分などにクジラらしさが観えます。

コンセプト的にも、コスモリキッドのような不思議な
スペースモンスターとのファンタジー要素が考えられてていた為に

ギリシャ神話のアンドロメダを襲い、ペルセウスに石にされた
クジラ(くじら座)などが、コンセプト的な
ネーミングモチーフと思われますので

このままだったら・・・宇宙科学警備隊スカイホエール
光の国にウルトラマンスターと行く事になったのかもしれません?

その辺りは、ザ・ウルトラマンで「宇宙」が外れた
科学警備隊が、ウルトリアで行くエピ―ソードに引き継がれます。

偶然か?ザ・ウルトラマン光の国U40に住むウルトラ人は
普段は地球人の姿で、古代ギリシャを思わせる姿で居ます。

 

まだ、ドラゴンも形が違い
作中のスカイホエールも
無い段階で、スワローや
コンドルは、略作中プロップと
同じデザインが出来て居た段階。

これも偶然か?尾翼の
宇宙科学警備隊のマーク
まだ後の科学警備隊
ような形に書かれています。

 ■空飛ぶじゅうたん・幻の戦闘機!

企画段階のウルトラマンジャック(後のタロウ)の頃には
ストーリー上のフィールド縮小から、日本の童話タロウ(太郎)に

なる前の段階でアラビアンナイトがモチーフにあった為に
「アラビアン・ナイトの物語」の空とぶじゅうたん
プラスしたようなメカがデザインされていました。

スワローコンドルも、羽ばたく鳥プラス
じゅうたの要素は在ると思いますが、最も濃く見られるのは

作品には出てこないメカで、コンドルスワローと共に
活躍する予定だったコンドルⅡ(2号)です。

全体的には、じゅうたんぽい感じで
コックピット辺りは動物モチーフな感じには見える
かなり特異なデザインです。

その形からもコンドルⅡがNGになったのは、発進や着陸に難しく…
何より、ZATメカは他のウルトラマンチームメカよりも
玩具化・商品化にも、難しい「形」な上に
更に、プラスして難しい「形」だったのが原因かと思います。(^^:

このコンドルⅡが在った為に、ZATの設定では今でもコンドルは正式には
コンドル1号と記載されています。
後半などに2号として追加したかったのかもしれませんが
結果的には1号だけなので、数字的な意味は残念ながら無くなってしまいます。

主翼に在るメインエンジン
四角ぽく直線的で
コンドルⅡの主翼(Eg?)と
重なるイメージです。

また後方にカーブして
伸びるボディの付け根にも
と思える穴?が
2つ造形されていますが
作中明確な設定
演出は見られませんけども

水平尾翼の長い下を
主翼として見ると
後方が分離出来るようにも
見えます。

偶然かもですが?
科学警備隊のウルトリアは
後方が分離します。

防衛隊の制服カラーと
メカのカラーを合わせたと
言う部分でも、タロウ
セブンウルトラ警備隊
制服とメカのカラーマッチを
意識しているのだと思います。

 ■宇宙から空に降りたスカイホエール!

作品に登場するスカイホエールは・・・くじらに似てます!
とは、書けない姿です(^^:
と、言うか寧ろ全体のフォルムは「クジラ」には遠いです。

唯一、フロントのダクトのような中の縦のスリッドが
クジラのクチに見えなくもないくらいで
全体のフォルムは、クジラの大きなボディは無く
細くさえ見えます。…細いです(^^:

ですが、クジラ的に見れば主翼の左右先端などは
ヒレに見えますし、後方の翼も尻尾と思えば
見えてくる感じ・・・あるかと思います。


そもそもスカイホエールは、おそらく空から宇宙へ
行ける大型メカで、主な活躍は「宇宙」を予定していたと
思われますので、宇宙フィールドの作品展開が難しくなると
「飛行機」の容姿が必要になって来たと考えられます。

そこで、コンドルⅡを大型の飛行機にデザイン変更した

空飛ぶじゅうたんを、クジラに取り入れた作中に登場する
スカイホエールに結合してるようです。

それは、クジラには無い直線要素が入っているのは明らかで
コックピット周辺には、四角の「じゅうたん」ぽさも
取り入れているようにも見える「四角」ですし

先端や主翼の途中の飛ぶ元のメインエンジン自が四角で
デザインされています。

メカ的にも、ウルトラマンAタックファルコンのように
巨大飛行機だから、大型エンジンを後方に備えているような
デザインに、鈴木さんはデザインしていないのは
空飛ぶクジラ>空飛ぶじゅうたん>からの
日本の話「太郎」タロウへシフトして行った流れを
1番、投影したメインメカにしたかったのかもしれません。

宇宙飛行(航行)から外れて、銀ベースでは無いカラーを
採用しているのも、宇宙科学警備隊(後のZAT)の特徴で
アンドロメダマゼランは、TACまでの銀ベースに赤ライン模様です。

空飛ぶメカが、空と同じブルー系ベースなのはシリーズ的にも斬新で
ZATの制服と飛行メカのカラーリングデザインとが、重なるように
意図されているのが解ります。

 

ウルトラマンA40mよりも
4分の1以上大きい53mの
身長に設定されたタロウですが
Sアクターの身長は、4分の増は
難しく…ビルなどのミニチュア
ウルトラマンAとの変更は
特になく作られています。 

 ■スカイホエールのサイズ

●大型メカサイズの試行錯誤

帰ってきたウルトラマンMATには無かった大型メカ
ウルトラマンATACタックファルコンを配備
ミラーマンの後半(26話・72年6月4日~)SGMにも
名前、、そのままのジャンボフェニックスとして登場します。

大型メカは、マーチャン的要素と共に、ストーリー展開としても
怪獣やヒーローとの作戦や、絵としてのバリエーションも
作れる事からも、宇宙警備隊(後のZAT)にも
宇宙航行用大型メカから、地球の空を飛行する大型メカ
スカイホエールとして配備されます。


タックファルコンは、 全長210mに設定してしまった為に
ウルトラマンAや、超獣の約4倍のサイズなので
作中で1フレームに収まると、プロップサイズ的に無理がありました(^^:

その為ZATのスカイホエールは60mに設定、*タロウも身長53mにUPする事で
スカイホエールの最大プロップサイズ6尺モデル(約180cm)との
バランスを設定的には、取って来ました・・・
*13mも大きいのに他の40mサイズの兄弟と並ぶと略変わらない。(^^:

 

 

メカの縮小も模様以外は
かなり精密に作られるように
なって来たの、、ホエール
見るだけでも解ります。

 ●スカイホエールのプロップサイズ

①最大6尺 180cm
②4尺モデル120cm 
③3尺   90cmモデル(中央エレベーター・他)
④45cmモデル (OPラスト・他)

スカイホエールのプロップは、4種確認出来ますが
タロウや怪獣らと絡む、メインは①と②のサイズが使用され
③④は単独飛行や、特殊な場面サイズ合わせに使用されています。

 画B1

シーリーズ最高の発進
カットは、CGでも
大変なギミック満載です。

画B2

レール・台車上は90cmモデルで
このカットは120cmモデルを
短いレンズで撮影しています。

画B3

乗せてみて、撮ってみたのだと
思われますが、使われなかった
アングルで、前方向に
エレベーター筒のカメラ引き
エリアが在るのが解ります。

画B4
飛び交うZATメカの操演
カットは圧巻で
何回のテストと
何テークでOKになったのか
怖いくらいスゴイ
アナログ特撮です。

3方向にホエール、コンドル
スワローが同サイズで付属
しています。
ZAT基地は各メーカーから
多種・多色のバージョンが
多数販売・商品化され
予想外に売れた為に
MACの基地に繋がります。
上はタケミ製

 ■オープニングのスカイホエール

*ZAT基地については、あまり深く触れませんが(^^:
設定上、地下に格納されたメカを中央エレベーターで
リフトUPしてZATの飛行機を発進させる事になっています。


大型のスカイホエールも、同じく中央エレベーターを上がり発進します。
*発進させる円盤状の部分ZAT基地と記載します。

左の画B1はスワローとコンドル1号が、リフトUPしながら
ターンテーブルで、2機が回転する凝りすぎなくらいの発進する凄い描写です。

で、設定サイズを見てみると2機は

コンドル1号:全長20m
スーパースワロー:全長19m

約20mですから、画B1のエレベーターのサイズは多く見ても
50mの直径しかありません。。。


そこでオープニングを、よく見るとスカイホエール
格納庫の扉が開き、レールを進んで中央エレベーターに乗ります・・・

と、ココで、スワローとコンドル1号の後、*アンドロメダ
*ベルミダー二世、*アイアンフイッシュが映り
スカイホエールのリフトUPは、前からと後から画B2
使われるだけで、真上からの映像は使われていません。
*3機のバックは全て同じなので、プロップサイズ比が解る。

使われてないのは、明確にスカイホエール
スワローとコンドル1号との設定比で、同エレベーターに乗らないのが解るからで
画B3のスチールには、スワローとコンドル1号と同じ真上からの
写真が残されていて、画B3ホエールの前左と、主翼と尾翼の間(やや右)に
スワローとコンドル1号のターンテーブルが見えます。

ですが…コレだと、スカイホエールは50m程の機体になって
しまう為に、この真上からのアングルは使用されません。

●スカイホエールの発進!?

画B4のように、スカイホエールもZAT基地から発進して行きます。

ZAT基地のプロップは、発信口と思える部分は…実は1つしか無いので
スワローとコンドル1号が、真逆に発信する内部セットの画は
基地のプロップ的には…不可能になっています(^^:

発進口の数は別にして、スカイホエールが出てくる場所は
スカイホエール側からすると、幅が54mなので…それ以上無いと出れないので
ZAT基地のサイズは、直径200m級になってしまいます。

つまり、まだ当時無い…60階建てビルを横にしたサイズで無いと
スカイホエールを発進させる事が出来ないサイズなので基地の高さとも合いません(^^:

コレにも気ずいて、オープニングラストに
ZAT基地から出てくるように*見えるスカイホエール
小型の45cmクラスのプロップを作り、スモークの遠近感で
特撮としてのリアル感を保つことに成功しています。
*実際には発信口の下側からカメラ側に向かって来ていて
ホーク1号のように、少し沈んでから前に出てる動きを
イメージしてるのかもしれませんけども
ピアノ線的には、発進口より低い場所から出てきています。

ZAT基地のプロップは1種で、突起が多いので難しいですが
円形部分で言うと、約120cm程のサイズなので
1フレームに対応する為に、小型のスカイホエールが必要でした

ただ、その前にZAT基地の中央エレベーターの円柱サイズは
外から見ると、発信口より細い問題があるのですけども…(^^:

また基地は当時初のウルトラシリーで初の商品化になりますが
発進ゲートは3方向に作られ…ZAT基地のプロップと異なるのは
玩具なのでいいのですけども、真逆の180度に発進する事が
プロップを参考にした分、再現出来ていないギミック部分でした。

■サイズの創意工夫
ZATメカは、サイズ表現に気を配っているのが解るカットが沢山あります。
スカイホエールも、コンドルやスワローと飛行する時は
コンドルやスワローが3分の1の全長になるプロップを使用するようにしています。

シリーズが進むと、機体の修復が間に合わないのか
2分の1サイズとのでの飛行も見られますけども
撮り方や操演などで、サイズ表現に気を配っているのは
解りますので、子供目線では…違和感なく見れたと思います。

 

 

 

 

 

         

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