ツインテールのカラー 作中のツインテールは、ウェザリングされていたり スモークや砂煙で、スーツカラーの見え方に誤差があります。 スチールでのスタンバイ時などには、比較的鮮明なカラーの ツインテールが見られますので、それを更にイラスト的に ハッキリ分けたカラーで上は塗っています。 体の左右のトゲトゲは、グレーに描かれる事も在りますが 緑(系)です。 第2の目の下の凹部分は、赤茶と言うより赤で 足のパーツは、デザイン画通りグレー(系)です。 唇も、ちゃんと顔と違う色が塗られていますが センター部分は、ウェザリングと砂土の付着が多いので 画面では、左右に少し其の色が見えるくらいですけども スチールでハッキリ確認出来ます。
ツインテールの目 ウルトラQからの伝統?で、瞼が下がっているかと思えますが? デザイン画で既に、瞼が半閉状態で書かれていて なんとなく眠そうな目が、愛嬌ある怪獣に見せています。
もう1つ隠れた部分なのかもで、あまり認識されていないようですが その辺のギャルの付けまよりも、立派なまつ毛が着いています。
スーツ的な覗き穴は、第2の目の下の赤い部分のスリッド内に 空けられ、呼吸穴と兼用されています。 *スリッドはデザイン画に忠実で、八の字の逆で右が上 左が下の状態になっていて、凹面の左右には線は在りません。 格闘ラスト近くでは、除き穴とスリッドの部分が破損して 切り開かれてしまいます。 *なので、其の部分に大きな亀裂があるスチールは 撮影終了後と見て、まず間違いありません。 MATの攻撃で、やられる目は演出・設定は別にして スーツ的には、元の目の前にパーツが3~4点接着され 赤いスプレーが吹かれて表現されています。
MATに目をやられますが、左>右の順に攻撃されやられます。 今見ても・・・かなりリアルな攻撃と表現で シュガロンも目を攻撃されますが その後は、あまり使われない描写になります。 *シュガロンは、その内容からか?片目を損傷した物や 絵が多いですけども、ツインテールは、その愛嬌からか 作品や尺的には、シュガロンより大きなダメージなのですが 損傷した状態が描かれたり商品化される事は殆ど在りません。
ツインテールの顔
ツインテールの顔は、造形的にはダンガー、シュガロン ベムスターへと続き似る「m字」の顔で 頭のトップの凹み部分センターには、操演用のフックが在り ピアノ線で頭部を持ち上げて、動かしています。 目や、まつ毛、唇は別の項に書いたので略しますが スーツには在るのに、大きなソフビなどにも無いのが 鼻の穴で、唇の上センターに、ちゃんと2つ在ります。
逆にサイドからの顔は、カッ良くなっている事が多いのですが けっこう壁に激突した?と言うくらい、平に潰れていて 何故か?カッコよく立体化される事が多いですけども スーツ的には、けっこうブサイクです(^^; また、下側にはアゴを可動させるヒモコンが出ています。
そのアゴの下も、平らな板状になっている事が多いですが 高山さんは、ちゃんと喉部分も造形しています。
前後も逆?
ツインテールは前に書いたように、実に良く動く怪獣で 其の1つには、元々L字のボディをコの字に折ったり 逆に折れるのに、Sアクターが前後逆に入った事で有名です。 ただ、足のパーツの向き(つま先方向?)は Sアクターの向きに同調しています。
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ツインテールの足
ツインテールは区分するなら2足怪獣で、ガバドンAのような 足が2つちゃんとあります。
画面でも、高く持ち上げられるカットがあるので、見えるのですが 週間TVガイド(5月1日~7日 450号)の表紙↓で 撮影終了後のツインテールと、帰マンの格闘スチールが 使用されていますが、そこは帰マンの左手に噛み付いてる ツインテールの頭が、かなり上に持ち上がっているので 足のパーツが大きく露出して映っています。
週間TVガイド450号より 除き穴(上にある第2の目の下)から、ツインテールの アゴ下までしか無いと、上の写真のように帰マンと並ぶと 解りやすいですが、Sアクターの身長に及ぶ高さが まったく足りません。 *作中も帰マンと並ぶとツインテールは、かなり大きい。 Sアクターの遠矢さんが直立した場合は、足のパーツが かなり見えてしまうので、セットの地面を少し掘り下げないと 足が目だってしまう感じで、サイズもSアクターに まだ合わせて作って居なかった*時期の余跡です。 *帰マンは1クール頭では怪獣制作を、脚本(完成前)と 平行して行なった。
足の裏も、作中で持ち上げられるカットで解ります。 後に、ツインテール似の怪獣クマゴラスを、池谷さんが デザインした時には、演じる事を考慮してか? もっとハッキリと、足が書かれていますが・・・ ツインテールのように、子供に歓迎されたとは言えません(^^;
90%?のツインテール
ツインテールは逆立ちしたような~ハサミ虫的な怪獣で タッコングと並ぶ、ウルトラシリーズでも特異な怪獣です。 デザインや造形以外の魅力として、最も良く動く怪獣の1体で ある意味・・・人型怪獣からするとウルトラマンと 格闘するには、腕や足が無い怪獣なので、其の分動かないと *ブルトンのような置物的な存在になってしまうからですが その動かす努力や工夫は画面に存分に表れています。 *ブルトンも動くのですが置物(的)と言うイメージ上の例。 そこで、スーツとしてのツインテールは ウルトラマンとの格闘も、脚本的*にありになってしまいましたので 足が活躍しているのですが、立体化やイラストでは この2本の足は殆ど無く、アゴから下は平に解釈されて いる事が多く、90%程しか存在しない状態な気がします。 *脚本的*詳細は↓「グドンのえさ?」にて。 理由としては、足元を少し低く掘っていたり、カメラと足元の間の 土を盛り上げたり、砂ぼこりを撒き散らしたりと なるべく足を見せ無いように、作中工夫しているからで 他の怪獣と違い、ローアングル過ぎないで頭部の上が見える カメラアングルが多いのも、足を少しでも映さない工夫です。
ツインテールの名前
女性の髪型(結び方)に、ポニーテール(左)やツインテール(右) と言うネーミングが在るように、本来は下にある尾が 頭部にあたる上に、尾が2つある事から由来しています。
操演怪獣? キングギドラには及ばないですが、ツインテールは Sアクターの手足に、動きを委ねる部分が少ない為 2つの尾の先端、尾の付け根のセンター、頭部にピアノ線を付け 動かしています。 勿論、Sアクターが中で手を動かす事で、体が脈打ったり 歩く事で、移動もしているのですが、形的にはシークレットな 裏の動きで、操演部分の方が表の動きになっています。 *尾の付け根センターのフックは、直立状態以外では 外されている事が多く、頭部のピアノ線が外されていると 顔が下に着いている状態になっています。
グドンのえさ? 略消えてしまった設定に、元々は後のメビウスで描かれるように 東京が海だった頃の海底生物として、イカの怪獣のごとく 海を泳ぐ怪獣と言う側面を持っていた為に、初代ウルトラマンの グビラの声が、ツインテールの声のベースになっていたり 当時の怪獣図鑑(解説)には、鞭のような尾は クジラを、はじき飛ばす言う表現が残っています。
もう1つ残っている有名な設定としては、ラドンに対するメガヌロンの ように、グドンの「えさ(常食)」と言う設定が、食べられるシーンは 無いですけども、作中の設定や怪獣図鑑などに残ります。 ただコレは、帰ってきたウルトラマンの準備期間が短かった為に 怪獣のデザインが、脚本とは別に急がれた事が大きな原因で 実際に画面では、グドンとツインテールはラドンに対するメガヌロンとは 異なり、略同じ大きさで登場してしまい、尾まで入れたらグドンより 大きいくらいで、グドンとの格闘でも圧倒的に弱いわけでも無く ウルトラマンとも戦える戦闘力まである描写になっています。 また、デザインした池谷さんも、同じ鞭のような手と尾を持った 怪獣が同じ話に出るとは思わなかった。と言っているくらい グドンの小さな口(アゴ)では、画面のツインテールを食べる感じは 弱く・・・、寧ろツインテールがグドンを 足から食べそうな口を持っています(^^; もし、設定だけをメインに、2つの怪獣が描かれたのならば ラドンのように中生代・ジュラ紀に棲息していたグドンの常食獣が 姿を表し、それを食べてしまう凶暴なグドンが、帰マンと戦うと言う 図式になっていたと想像出来ます。 しかし、ウルトラファンには幸いした事に、最も初期の回の1本で 美センに移動する前の東宝のステージが使える事から ツインテールとグドンに挟まれる帰ってきたウルトラマンの姿を 観る事が出来ました。 *初代ウルトラマンは、バニラ・アボラスなどはステージが狭い為に 勝者のアボラスのみがウルトラマンと戦っています。 スーツ的にも、ツインテールは覗き穴部分が裂けてしまってるように グドンのように再使用が可能なほど立派ではなく、動き的には 長所でしたが、ある意味ペラペラのボディでなので シリーズ後半に登場していたら、2mの身長でMATと戦うだけで グドンに食べられるのみの存在だったかもしれません。
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