*左右の記載は向かってではなく、隊員(側)の左右として記載します。
MATヘルメット
見た目のイメージは、とてもシンプルなヘルメットですが 造形的には、前2作の防衛隊のヘルメットより とても凝った作りのヘルメットです。 *ベースは、広武商店(現・アライ)の輸出用ヘルメット。
図1 図2
トップライト・U警備隊ではアタッチメントでしたが MATはヘルメット上に常設装備になっています。 実際の効果や視覚的にも、光源が小さいので殆ど使用されません(^^; マイクと反対の右側に、スライドスイッチが在りました。図2・4赤矢印 また、隊員番号は塗装など平面ではなく厚みが在ります。
図3 図4
通信機・左耳の部分にあるパーツにマイクが内蔵されます。 収縮性の内蔵マイクは、画期的な通信メカでしたが 私服時(坂田自動車)も在った帰マンでは ヘルメットをしてない時の通信が出来ないので 「TAM」などと書かれたトランシーバーを持つ事になってしまいます(^^; 普通の小型トランシーバーは、流星バッチや、ビデオシーバーを 私服時にも使用出来た前作からは、子供的にカッコイイものでは ありませんでしたが、コックピット内での内臓マイクの使用は 撮影フレーム的に有効で、手持ちマイクなどを使う事が無い ハンズフリーで、その後の防衛隊にも採用される事になります。
サイドのMATマークはステッカーで、丸い部分は平ですが 尖った2つの部分は、後方に行くほどヘルメット面に近く(低く)なる 形のパーツだったので、マークの淵は一定ではありませんでした。
MATヘルメットの長短!
バイザーAタイプ
科特隊のバイザーは金属のスーパーガンを持って上げ下げすると 欠ける事が在ったので、U警備隊では白く太い真鍮のフレームを バイザー(下側)に着けました。が、今度は役者の顔に影を作ると言う 短所が発生しました。 その前2作を補うバイザーが考案され、MATのヘルメットに使われます。
図3 図4 マットのバイザーは可動部の金具が、科特隊(U警備隊も同じ)のような ベースの物では無く、デザインを優先したモノを左右に3つのネジで着けて 上下(前後)のフレームを、細いチューブで囲っています。 コレにより、金属の銃を持ちながらバイザーを上げても 欠ける事が無くなり、上げすぎてもライト部分に当たらなくなっています。 また、U警備隊で太いフレーム内にあった呼吸口も、バイザーの内側に 配する事で、顔への影も無くなりました。 *呼吸口は十字に円で左右2箇所を小さいネジで固定しています。 金具の形状はスッキリしたカッコ良いものに成りましたが 右耳パーツ内のバネ図4ピンクや、ストッパーに 負荷が掛かり過ぎ、破損と修理を繰り返す事になってしまいます。 修理跡や開口部が作られてしまった個体も出てきて、10話では 主役の郷隊員にも、右耳パーツ上にをテープで固定して撮影する事に なってしまい…1クール持たずに改良が急がれる事になります。
バイザーBタイプ
Aバイザーの改良として、図6の黄色い部分が、前側にL字になった 軒ぽい感じの形に*15話くらいから変更されます。 *全隊員が一斉変更では無い。 Bの登場は15話からですが、MATのヘルメットには番号があるので 破損状況と出演(使用)状況から、順次変更された為に 15話では、前半シーンでは被っていない登場が多く 後半の戦闘時でも、隊長はA 南A 上野B 岸田B 丘B 郷Aと 両タイプのバイザーが同1本の作品で登場しています。
図5図6
デザイン的にはバイザー左右の金具は、前2つの防衛隊よりカッコイイ モノでしたが、ホールド性が弱かったそうで、機能的にはジャンプしたり 階段などの振動で前に下がってしまうので、実際の上げ下げの補助に在る バネ図4ピンクも、上から引っ張る負担を負わせ、破損を繰り替えして しまいました。 撮影的にも、光線攻撃から火薬攻撃に切り替えたMAT地上攻撃の 戦闘アクションが増え、バイザーへの負担も増えて行き Bタイプのバイザーが導入されます。 バイザーは掴みやすい為、ヘルメット全体を持ち上げるにも 持ってしまう事や、置いた状態で前に倒れるなど大きな負荷も重なった。 チューブの接着も、上下げのアクションで、指が引っかかり 頻繁に接がれてしまうので、5箇所ずつ上下のバイザーに 小穴を空けて固定する事になります。*個体差で金具やテープも使用。 郷のバイザーは、穴あけの固定を伸ばしたり銀に塗るなど配慮していました。 Bのバイザーは、図6の黄色い部が左右の金具の支点から近くなり 遠心力で下がってしまう負担が軽減され、下げるにも掴みやすくなります。 意外にも置いてあるヘルメットを、バイザーで持ち上げるにも 少し持ち難くなって、持ち上げる前に気ずくようになったそうです。
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MATシュート
当初は、ウルトラマンの続編だったので「銃」も 科特隊のスーパーガンを、モチーフにした銃身が段々短く 収納出来るタイプが考案されていました。 その後、独立した作品の防衛隊と成ったので、オリジナルのタイプが デザインされる事になり、カートリッジやアタッメント交換が 可能な多機能な銃としてデザインされました。 銃身は収縮しないので30㎝前後の長い銃として仕上がります。 *スーパーガンモチーフ跡は、銃の後部にマイナスネジが2つ 在る所に残っています。
図7
A-1タイプ図7 カートリッジなどの電飾ギミック付きです。 グリップエンドの位置が前に在り、下の溝が3本在ります。 マーチャン用でも在りますが、普段は隊員は身に着けていません。 銃の先端は、交換可能な設定で作られていたので ノーマルスペシュウム光線形にも3タイプ存在します。
A-2タイプ図8
図8
ランプなどのギミック無しの銃で、グリップエンドの形状や溝が 1本(無いのも在)で、後方に長い。 常時隊員がホルスターに入れているタイプで、結果的には 撃つ時も使用したので、グリップの塗装が剥れ金属が 見えている事が多かった銃です。 図8はカートリッジをNGのエネルギータイプを装着した図
Bタイプ図9
火薬発火方式の銃で、銃先端口の形状もスペシュウム光線形を 止めて、通常も10話からBタイプの銃を持つようになります。 鉄パイプを入れ込んだ形が先端に、そのまま現れています。
図9
U警備隊と同じく、光線は時間と予算が掛かるので変更された形。 SEや編集で、3発以上に見せてるカットも在りますが 実際の火薬発砲は、1カットで2連発までしか出来なかった。 *10話からバズーカーも追加するも単発発射なので 11話からMATガン連続発射出来る武器も追加され 火薬攻撃シーンの効果UPを図っています。 左側面にのみ在る、カートリッジホールドアームは A1のみ可動したようで、右側面にはアームもランプも無く カートリッジ後方にある四角いボタンも在りません。図9 カートリッジホールドアームの下(ランプの横)と上に 固定ネジが露出していて、Bの右側面に金属パイプを固定する ネジ穴が在る(見えている)銃も存在します。
ダミーシュート図10
図10
A・B共に30㎝前後の金属銃は重いのと、電気や火薬を 使用したギミック付きで、水の中へ入る芝居で装備出来ないので 用意された銃で、軽くてギミックは無く、腰に挿した状態のみ使用。 図10はカートリッジをNGの圧縮空気タイプを装着した図
予定されていた先端アタッチメント
MATシュートの先端部分は、脱着可能な作りに なっていましたが、残念ながらスペシュウム光線型だけ 常時着く事になります。 予定外の火薬Bタイプの先端は、改造され登場しますけども 未登場の先端アタッメントが以下のモノです。
図11
上から、長波、短波、信号弾、サイミン弾、ガス弾図11
予定されていたカートリッジ
画面では青いカートリッジが常時映りますけども 他に、赤のエネルギーカートリッジ 黄色の圧縮空気エネルギーカートリッジ が、*予定されていました。
図8
青は、光熱原エネルギーカートリッジで 通常のスペシュウム光線を撃つ時にセットされるモノで 赤が長波・短波・黄色が、信号、催眠、ガス時に装着予定でした。 装着すると左側面にあるランプが点灯。 *形は公開されたデザイン画ですが、赤と黄色の判断は 濃度から判断したモノで、逆かもしれません。
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