ウルトラセブン
44話・恐怖の超猿人
美濃太田乗船場
セブン45話で、アンヌが乗船するシーンで 当時の日本ライン名鉄遊船の、日本ラインセンターが 使用されています。 現在も、廃止が何度か言われながら・木曽川観光の 美濃太田乗船場として存在しています。
若干段差などに、改良が施されていますが ほぼ、当時のままの乗船場階段です。 図1● 映像的には、アクションシーンでは無いのですが 実際にヘルメットに、ブーツで、かけ降りて、揺れる舟に 座るのは、勇気がいる一寸したアクションだったと思います。 S30年代前半は、ただの丸石の河原で、渡し板で乗船していました。
アンヌが、下流方向を向いて座ったアングルです。図1● 水位(の加減)で、見える段の数は違います。 今は接岸の衝撃吸収に、木材が段の角に、数段設置されています。 奥に見えるクレーンは、下流から運んだ船を、川に降ろすもので その奥の新太田橋は、83年に出来たのでセブン当時はありません。
アンヌを乗せた舟が、離れたアングルです。下流太田橋方向図1● 抜けの右に見える山と、橋の位置からすると、低いアングルで この後に起きる山の麓の決戦を、匂わすいい画です♪ 太田橋・1926年(大正15)当時の色は白でしたが 現在は青く塗られ、横に歩道が作られています。 下流の犬山城には、木曾川は自然のお壕であると共に、承久の乱他 関ヶ原に続く、交通手段にもなる為、橋の制限からくる不便は 今も存在しています。 鉄道ファンにも有名な犬山橋も、近年まで 電車と車が共用する橋で有名でしたが、太田橋も歩道が、近年まで 無く、自転車や歩行者の危険と渋滞が問題になっていました。
図1
アンヌ∞下り 図1●がアンヌが乗った所。モンキーパークが図1左下の図1●です。 図の左が下流なので、実際に下船する位置は図1●ですから アンヌは、そのまま乗っていたら・・・パークの側に戻ってきてしまう 事になります(^^; 作品設定的には図1●の、さらに奥に モンキーパークが、あると言う事なんでしょう?
名鉄時代に日本ライン名鉄遊船が配ったパンフ。 美濃太田乗船場は美濃太田名鉄ドライブインと兼ねていました。 下船場所は、名鉄犬山レストラン(犬山遊園・駅)と兼用で そこからモノレールでモンキーパーク(当時の犬山ラインパーク)へ 行くと言う観光ラインが出来ていました。
現在の木曽川観光美濃太田乗船場・2008年 上のパンフの写真より綺麗な大きい建物になっていますしたが 建物は2009年解体、ライン下りも一時休止から 再開されましたが、2012年12月に運行停止を決定。
経営会社的には 日本ライン名鉄遊船>日本ライン観光>木曽川観光になっています。 日本ライン今渡駅には、名鉄時代に駅ビル内にウルトラマングッズの SHOT M78も、ありましたが2006年に取壊されています。
SPECIAL THANKS 木曽川観光美濃太田乗船場
岐阜県美濃加茂市
旧・美濃太田乗船場 現・中之島公園
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木曽川・鳩吹山近辺
アンヌが途中、舟を降りた所です。 ダンとアンヌの身に 危険を察したU警備隊が、ホーク1号で木曽川を下流側から 飛んで来る合成カットの場所でもあます。太田橋から約4Kmくらいの 鳩吹山の脇図1●です。 現在は降りるルート(獣道)が木々で覆われ 鉈かチェーンソーでも無いと降りれなく・・・近い場所の 敷地を、お借りして望遠で撮影しています。 図2●より撮影 本来はこの撮影は図2●左が、アングルの線上ですが、竹林が凄く 無理でした(^^; 現地の方の案内で途中まで降りてみましたが CMなど撮影隊が道を作った数ヶ月は歩けるみたいですが ジーンズに、スニーカーの軽装備では、及ばない急斜面と 木々なので、ロープやグローブ、それなりの服装が必要です。
図2
上の写真左の岩場を、さらに寄った画像でアンヌが舟から降りたのは 赤い矢印の所で、アンヌが降りたのを撮ったのは●の辺りです。 ホーク1号が鳩吹山を、左(下手)に飛んで来るカットは●の上から なのは、ロングショットなので●の現地で見ると解ります。 ●の岩は両方のカットで鳩吹山の下に見れます。
アンヌが降りた所は、普段水位が無いと砂地のようですが 撮影時は、岩場に飛び降りています。山の下左の横長の岩が●です。 その後逃げて行くカットは、対岸の様子からも、少し手前のようです。 アングル的に、ハッキリとした岩ではない(無くなってる・崩れた)ので どの岩かまでは解りませんが、似た岩はいくつか存在しました。 隊長らと合流して、光線を撃つカットも手前の広い所だと思います。
ホーク1号が、やってくる合成カットも有名な観光カットを 意識した感じですが、アンヌの岩場と共に天候が、もう1つのようで 山にも靄がかかっています。左の山の下が図2●の岩です。
上の画像は、昭和30年代から40年代前半くらいまで発売されていた 絵ハガキの1枚です。図2の●の部分からの撮影で、猿座と言われる 見晴台があったそうす。 北原白秋の*日本ライン の中にも香木峡と 書かれた部分に、団子屋や茶屋があったのが書かれています。 近年は料理旅館江陵閣 がありましたが、今は江陵閣跡地に 新しい建物を建設中で、工事中の為近寄れませんでした。 ●から降りれるルートが、本来はあるそうですが 現状アングル関係無く、近くでみるのは舟に乗るか、対岸から望遠で 観るだけでした。*1927年に「木曽川」と題しての連載の一つ。
SPECIAL THANKS 現地での案内・説明をして下さったGさん
ウルトラホーク1号の最後の影響
こん作では、下流から2人の為に飛んで来るホーク1号の勇ましい姿は 視聴者的には嬉しいですが、ロケ地的に言えば富士山麓の方向とは まったく逆の角度から、飛んできます!(笑) ダンとアンヌからの連絡がなく、ソガやフルハシにポインターⅡで 行かせるなら解りますが、ほとんどキリヤマ隊長のカンで ホークを飛ばせるのも、流石ウルトラ警備隊でなのですが♪ 舟のアンヌを発見するのが、双眼鏡というローテクなのも驚きです! (ダンじゃないと解るもの、さらに凄いです(^^;) 元々科特隊のビートルと違い、狭いスタジオでの、操演上の旋回や プロップサイズと設定サイズからも、怪獣や巨大化宇宙人と 絡みずらいのが、ウルトラホーク1号の最大の欠点ですが 今回の対ゴーロンも、ホーク1号は同フレームどころか まったく行動が、脚本で別けられてしまっています。 制作話42話のノンマルトでのガイロス戦以後~最終回後編まで 怪獣と同フレームで絡める1号の大プロップは、登場する事がなく 対偽セブン戦も、小型のホーク1号(出来を急いだような(^^;)が 不時着水の処理で登場、以後もバンクカットフィルムや中・小サイズの 単独登場で、大プロップの修理(おそらくガイロス戦で大破)費用が もう防衛軍に無く、脚本的にも苦しい試行錯誤が続いていきます。 唯一パンドンに、ホーク3号の大プロップが同フレームで絡み 健在をアピールしますが、最終回のダンの出撃も宇宙に行ける 1号でなく、2号だったり、後編も分離状態(で絡みなし)に 突然なって飛んでいたりと、とうとう最後までウルトラホーク1号が 同フレーム内で、セブンや怪獣と戦う事はなく終わってしまいます。 今回も、せっかくの主力兵器で木曾まで来たのに、ホーク1号は活躍 できない(しない)脚本なのは・・・仕方無いのかなと、思いつつ・・・ 鳩吹山の横を飛んで来るホーク1号のカットを見ると、その後 セブンを加勢して、活躍する姿も見てみたかったです☆
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