ウルトラセブン
46話・ダン対セブンの決闘
図1.2●
愛知県渥美半島にある伊良湖(いらご)岬灯台。 作品には、少ししか出て来ないですが、設定的な場所としては 三浦半島の観音崎灯台よりは、コチらを想定(予定) していたようです。 作中では曇りと言うよりも 雨のような天候で、役者さんが出る場面は みな関東のロケに、ふり替えています。 灯台・昭和4年>平成10年にリニューアルし、若干変更。 日本の灯台50選の1つとして現在もあります。
作中に出てくるカットは、編集的に観音崎をメインにしたので 伊良湖灯台は小さい(低い)のもあり下の部分を見せていません。 実際の撮影位置は、写真より上の丘からですが、季節的にも緑が 多いので、現在整備された道から似た感じで撮影しています。
作中のラストに映る伊良湖岬(奥の山)と恋路ヶ浜(左側の砂浜) 図1の●の位置からの撮影で、もう少し作品のは引きの画 なのですが、手前の緑が濃く、浜が解り難いので 少し寄ったサイズで、岬が解る写真を載せます。 作中のカットは、フレーム下に42号の路面が見えますので 広角で下振り(天候的に空がよくない)で、露出を明けてぎみ な為に岬の奥がとんで(白い)います。
図1
図2
神島と谷口千吉監督 このロケ地は*名鉄と、東宝の関係はもちろんですが 東宝や日本映画ファンには「神島」が見える所として有名な所です。 *愛知最大級の映画館名鉄東宝劇場(現・閉館)や 名宝劇場、名宝スカラ座、名宝シネマ・他。
灯台から見た神島 対岸は、ゴジラの鳥羽市で神島は三島由紀夫作の5度も映画化された 潮騒の歌島として使用されたロケ地です。 最初の映画化は 潮騒(1954)青山京子、久保明、三船敏郎*東野英治郎 石井伊吉・他の監督が谷口千吉さんでした。 製作・田中友幸 監督・脚本・谷口千吉 *東野英治郎さんは、後の水戸黄門役で有名で、学生からの監督との 演劇仲間。 ZATの副隊長の東野さんの父親でもあります。 ウルトラファンには谷口千吉監督と言えば バラージのセットで御馴染の奇巌城の冒険(66)ですが 紅の海(61)・紅の空(62)*の加山雄三主演作2本と 大盗賊(63)で、円谷英二さんと組んでいます。 *妖星ゴラスと同時上映で、その作品に出てたのが この作品の鈴木俊継監督。(俳優時代芸名・鈴木孝次) 谷口千吉(たにぐちせんきち)監督 山本嘉次郎監督門下の3人、黒澤明、本田猪四郎、谷口千吉の1人。 初メガホン銀嶺の果て(47)(脚本・黒澤明)は、裏方だった 三船敏郎を説得して、デビューさせた作品としても 映画ファンには有名な話です。 奥様はガス人間第一号(60)のヒロイン八千草薫さん
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水中翼船が入ってくるカットの堤防。 図1.2●の位置からの 撮影で、潮で水面の高さが違いますが、変っていないそうです。 フレーム的には左の三重から、やって来ます。
湾内を進行する時に、外海方向右の堤防と 係留施設の一部が、左手前に映るのに 双眼鏡のフレームを合成してたカットです。図1.2●
接岸したバース防舷材の、すぐ横からのアングルですが 工事中だったので、少し引きの画です。 昔からあるのは 湾に向って右側の突堤の、右接岸バースです。図1.2●
現在は、水中翼船は無いですが登場ゲート2つの 右側の左サイドに突堤があります。図1.2● 写真の左側はセブンの頃には無く、後で作られた新しいモノ。
現在運行中のフェリー。偶然、灯台に行く時に来て 灯台から戻ったら停船していてくれました。
伊良湖クリスタルポルト・道の駅
クリスタルポルト
今は高速船もありますが、フェリーがメインで ターミナルは道の駅にもなっています。 最も遠いのはガラモンのダムで変わり無いですけども ココも神戸より、ある意味・・・当時より今の方が遠い ロケ地で、高速や鉄道も地図を見ると無く・・・疑問でしたが 行くと、山が先端に行くほど多くなる半島なので納得でした。 豊橋から車で1時間30分くらいで、図2P(無料)に 停めて600mくらいで灯台です。 レンタル自転車があるのですが、海沿いの道は 歩行者のみなで、山の上からしか自転車は行けないので 15~20分歩いて行くしかありません。 海を見て話ながら歩けば、意外に近いです(^^;
名鉄海上観光船☆水中翼船(PT-50) 全長27.9m 船体幅6.1m 水中翼幅10.65 高さ 3.75m 130トン 画面の船は、おそらく全て「王将」で 1963~1979年まで活躍後、対岸の三重の けっこう山の奥にある土産モノ店に、静態保存 されているそうです。 国産初の水中翼船だそうなので、失礼ながら もっと大勢の方が目に出来る所で ベストな保存をしてもらえたらと・・・思います(^^; セブン当時から~70年くらいまでは、水中翼船は ホバークラフトと共に、未来の水上の乗物として 雑誌やこどもの絵本に紹介される憧れの乗物でしたが 現在は、高速船も半没型ではなく全没型になっています。
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