生田オープン(跡)               (東宝生田オープン) 光跡ロケ地

ウルトラシリーズのロケで、何度も便利に使用された
 東宝の生田オープン(撮影所)が、よみうりランドの東側
現在の菅馬場3丁目近辺に在りました。
 

    

     図1S42年
  古い地図で、当時かなり田舎なので少しアバウトな地図ですが
 福昌寺(現在も有)の南に「東宝KK管理地」と言う表記が確認できます。
 その場所が通称生田オープンと呼ばれた場所で
現在の菅馬場3丁目辺りなのが解ります。

生田・よみうりランド近辺


↑図左下の小さい青い印が、今も在る日本テレビ生田スタジオです。
その西側(図の左側)すぐによみうりランドが在ります。

満田監督の朝日ソノラマ宇宙船連載の
ウルトラの星を見た男たちⅧにも
かなり広大で、枯れススキが一面にあり
黄色い土が向きだしで遠くの山によみうりランド
遊戯物が見えるとあります。
実相寺さんの*ウルトラマンの東京での
コメントでも確認できます。*筑摩書房

簡単な山・森・沼・切立った崖があり
利用価値があったそうです。

 

写真道路左側が元・生田オープンの在った場所です。

生田オープンの最後

東宝不動産系のパンフレットの中の記載によると
「生田オープン」最後のロケ作品は
「激動の昭和史・沖縄決戦」S46年
「日本沈没」S48年と記録されています。
撮影を遡るとS45年くらいから少しずつ
東宝不動産により、建物などが建ち販売されて行き
47年頃に、ほぼ撮影のオープンスペースとして
東宝映画が使用する事が無くなりました。

ウルトラセブン

8話・狙われた街


ダンポインターで走行中にダンプが並び絡んで来るシーンは
生田オープンで撮影されました。
上の画ダンプの後にポインターが停まる所(左が)は
よく映る崖の少し奥で、ウルトラQ甘い蜜の恐怖★画
博士達の後方に見える木々が右奥に見えます。

ダンプが砂利を撒く場面は手持ちカメラで振動が在るので
1枚の画で場所を解りやすく見せるのが難しいのですが
ダンプの右側に見えるが、よく背景に使われる崖で
ウルトラマン7話画、9話の右の崖です。
実際には上のカットのポインターの前に砂利が無いと
変なのですが?(^^: 撒いた所より前に停車しています。
撮影はポインター後の窓から上(外)に乗り出して撮って居ます。
またダン隊員役の*森次さんを助手席から真横に撮影し
ダンプが、カットインしてくる部分は本当に運転しています。
*免許をまだ取得していないので東宝の敷地内の走行です。
真後ろからは別人で、あおりは走行せず芝居です。

23話・明日を捜せ

ポインター走って来るのも生田オープンです。
ウルトラマン7話下で、9話ヘリが
離着陸する少し奥を角の方向に向かって走行しています。


U警備隊が降りて来て、捜索を始めるバックが
同↑ウルトラマン7.9話の角の少し奥(東側)です。

ヤスイセブンの手から降ろして貰う所や
セブンに危険を知らせる場所は、上画の少し奥
セブン8話画のバックと略同じアングルで
ポインターの更に後方(北)にヤスイは立っています。

28話・700キロを突っ走れ!

バイクの人間爆弾後に走行してる場所も
生田オープンで、上のヘルメット側の崖が
ウルトラマン7話画で御なじみの崖です。
ルームミラー部分にセブン8話画の部分が見えます。

抜いていったクルマが地雷で替わりに
やられるて燃えてる場面も、生田オープンです。

ラストに運んだ爆弾がダミーと知るシーンも
生田オープンで、キリヤマ隊長赤い帽子の部分が
御なじみの崖のエッジ(角?)です。

30話・栄光は誰のために

この回と31話は、千葉の平砂浦の砂山と
館山のフラワーパークで、1968年3月13日から

2泊してのロケが行われて居ますが
砂地で無い場面と、キリヤマ隊長が出て居る場面は
隊長役の中山昭二さんが、千葉ロケに参加してないので
3月8日生田オープンで撮影されています。


作品的には時間は前後しかすが、最も解りやすいのは
上の画アマギ隊員が単独で走って隊長に報告しに来るカットの
右上に抜け部分が見えるが、最もよく使用される
V字の崖の部分で、の下方向に走っているのが解ります。


アマギ隊員のカットからの繋がりで観ると
逆にアンヌとソガが、実弾使用を隊長に報告に来る
場所(カット)も、の間なのが解ります。
遡るとダンとアオキ隊員がポインターを停めたのも
同じ場所で、奥に見える崖はからの間です。
生田オープンには、逆にこのように奥に崖が見える
場所は在りませんでした。


作中では画は、略同じ場所として撮影されていますが
上の画は、生田オープンで御決まりなV字崖の北側
北側の面に居ます。
この後に、アオキ隊員に隊長が「よし行け」と言った後に
再び、画の位置に戻ります。
つまり画★の時は、奥にポインターは在りませんので
ある意味、見えないように隊員が密集しています。
左手前のダンのお腹部分の抜けにはの崖が見えます。
よく見ると、他の話で使われてる同崖のパターンが見えます。

唯一、上のポインターの走行カットは、土や木々からは
生田オープン近辺だと思いますが、厳密な東宝の敷地以外を
借りているとか、周辺の未舗装の道を走行しているだけで
抜けに見える部分が、他の近辺の敷地部分なのかと思いますが
天候や土質からも千葉では無いと思います。

32話・散歩する惑星

この回のロケは、天候に恵まれない日が多い中、曇り・小雨の
43年9月23日生田オープンで、ポインター
見えない壁から進めないシーンが撮影されています。
*見えない壁・ポインターの後輪が空転して進めないアップが在る一方で
ポインターが飛ぶ特撮は少し前に飛べてしまうなど、壁が一定しない(^^:

ポインターが来るのは、生田オープンの東から西方向の図4
で、場所的には、生田オープンの西側が使用されています。
*生田オープンは東側が低く雨天後は泥濘が酷かった。
ポインターの後側から映すと、よみうりランドが在るので
隊長越しの背中側からのアングルは在りません。
その方向に「さんぽする惑星」が在るのですが…

隊長アンヌ隊員の背後のは、斜面にが在る
西側には、まだ残っている頃です。(東はが向きだしの崖)
*ポインターのレーザー光線の合成カットの背景の
既に崩した部分で緑が無く、異なる日の35mm撮影なので
別の日に少し違う場所で撮ってしまったようです。

アンヌ隊員の右に見える小さい橋も図4の所に流れていた小川
S50年代くらいまでは存在していましたが、暗渠の下水になっています。
また隊長の1ショットで、右奥に普通に歩いてくる人も
この西側は近所の方が通行していたそうですので…
一般の人だと思われます(^^:

図4

36話・必殺の0.1秒

ソガ隊員が射撃の競技をする*部分も生田オープンで撮影されています。
上のカットはウルトラセブン23話の画ヤスイの背景の崖を
少し違う角度から撮影しているので、の形が同じなのが解ります。

羽田の後で、ダンプがクルマを停め銃撃戦になる場面も
主に火薬を使う*部分を、生田オープンでロケしています。
上のカットは、ウルトラQ甘い蜜の恐怖のカットの
少し角度を変えた場所になります。
*主に火薬・発砲を撮影、シーンごとではなくカットでロケ地が違います。

ウルトラセブン

魔の山へ飛べ 再撮部分。

史上最大の侵略 ラストの再撮。*OPの近く。

帰ってきたウルトラマン

44話・星空に愛を込めて

図3

70年代の生田オープンは図3の北側が平にされて
大きな爆破シーンカーアクションなどの撮影に
使用されるオープンになります。
左下は日本女子大西生田キャンパスのグランドです。

郷・岸田隊員が夜間に青い火の玉を見たシーンも
同じですが夜なので、上田隊員と昼に再検証する場所は
図3の位置で、横に火災用の溜池が在りました。
*青い炎で燃えたクルマの残骸も他の作品のカーアクションの
残骸を利用したモノのようですが、女性を助けた時のクルマの
状態と屋根の状態が違うので、上野隊員の説明は…おかしな
解説になっているので…隊長も岸田隊員と行かす方が
現場検証的にはベストです。

郷隊員が降りて、岸田隊員ビハイクルを走らせる背景にも
南側の削った丘が見えます。
*MATチームが攻撃攻撃する場面もクルマの残骸の少し北側の土が
盛ってある上です。

生田スタジオ

生田には東映の生田スタジオ日本テレビの生田スタジオ
よみうりランド内のオープンセットと
いくつかの撮影施設が存在していました。
(日本テレビは、現在も活躍中です)

日本テレビの生田スタジオ

     2002年

よみうりランド南に在ったモノレール線路で
この奥に、生田スタジオ(日本テレビ)が在ります。

ウルトラマン海底科学基地
よみうりランド内の
海水水族館を使用。

無限へのパスポート読売カントリーを借りています。

チビラくん(日本TV)のロケ地としても、よみうりランド
芝生の公園のような場所は、かなり多く使用されています。

快獣ブースカ

ブースカの大冒険 地底戦車で探検


宇宙の王様
 物体Xコロリン

ブースカの大冒険では箱根が日帰りロケだった為
広い画面以外を生田OPで撮影したそうです。

SPECIAL THANKS 

生田オープンの最後情報協力 寺田さま

ウルトラマン28話・バス メトロンハートさま

ウルトラマン21話・這い寄る混沌さま

       

ウルトラマン

7話・バラージの青い石


  バラージの街OPセットも、当時の
東宝・三船プロの映画奇巌城の冒険の特撮を
円谷英二さんが担当していた事から
映画のセットを借りて撮影しています。
上に見える崖はの部分で以後多く使用されます。


セットと崖の距離は、見た目より在るのが細かく
カットを追うと解りますし、上の段々も作中の崖に在ります。
上の写真の崖は、まだ2002年には残っていました。
奥に見える崖の段々もウルトラマンの時は草は無いですが
科特隊が段の所を歩いたりしています


チャータムの右奥にも別の崖が見えます。
宮殿も遠くに見えるように小さいのかと思うと?
門に、チャータムが立っているカットも在るので
かなり大きなセットで、中心から崖までの距離が
上の弓恵子さんの身長からも解ります。

9話・電光石火作戦

 
ガボラを誘導する為にウランカプセル
ヘリに装着して、飛び立つ場所としても
生田オープンが使用されています。

三矢航空のヘリは多摩川を挟んだ北側の調布飛行場
からなので、科特隊の?(^^:レンタル時間も
短くて済みます。

 
  上の写真は2002年時の奥に残っていた
同アングルの科特隊専用車越しのヘリ奥の崖です。

21話・噴煙突破せよ

三角ビートルが着陸して、フジ・ホシノ隊員
降りてくる合成のロケ側も、生田オープンです。
奥からレストハウス支配人(大塚周夫)が
近寄ってきます。
この三角ビートルは手前にプロップを置くとかではなく
35mmフィルムの合成によるモノです。

フジ・ホシノ隊員の歩く奥の木々
他の生田オープンの画と重ねると
略同じ配置です。

レストハウス支配人(大塚周夫)
1ショット奥の崖や木々も同じパターン
が見られました。

三角ビートル的には、広い場所なので
生田オープンでも違和感ないですが
この支配人の衣装などからは・・・
違和感のある不思議なロケシーンです。

防衛隊の指揮官の後ろの木々
上下角度は難しいですが、木々
位置関係が合うので、同じく生田
オープンだと思います。

ジープ隊員達の広い画も、奥の
右側が9話のヘリの場所で、角度
的には、三角ビートルの合成画と
略同じですので・・・本来16mm
いいカットですが35mmで撮って
いるのかもしれません。

明らかに合成のカットの下は、この
カットに生田と断定できるモノは
無いのですが、合成なので35mm
なのは確かですから、この1カット
だけ逆に他で撮る可能性は低いと
思いますので、生田オープンだと思います。

22話・地上破壊工作

アンヌのクルマをビートルから観る
俯瞰のカットや、イデ・アラシ隊員
高い場所から観るカットも、同じく
生田オープンの高い場所からの撮影です。
タイヤ跡は、フィルム時代ですが映像程
テストはしません(^^:
このタイヤ跡は、当時の航空写真でも解る
くらいなので、本当の工事車両が着けたモノです。
場所的にはの場所の南側で、上の画の左側が
北方向になります。


ビートルから降りて向かう両隊員のカットも
生田オープンです。

23話・故郷は地球

警官と供に科特隊専用車
見えない壁がるという場所に向かった場所も
生田オープンでした。
専用車が来るのはからの角を左に
曲がってきているところです。

専用車を乗り捨てて退避する背景を
他の生田オープンの画像と照合すると
まったく同じ角度は無いのですが
同じ崖のパターンが見られます。

28話・人間標本5・6

事故現場のシーンは奥多摩では無く
生田オープンの崖で撮影されました。


前後しますが、キャップが降りてバスを見ていると
後ろから呼び止める警官の背景に9話の左
見えるので、バスも略ヘリと同じ場所に停めています。

バスは実際には停めて在るだけですが後方にを焚いて
汚しを入れてフレームで上手く切っているので
それらしく見えてしまいます。
ウルトラマンの画作りは、シリーズで最も凝ってるのを
再認識します。色が奥多摩と違うのは…御愛嬌(^^:

バスの内部のシーンも、事故現場用のバスに
乗車して撮影してる為に、生田オープン近辺
エキストラさんを乗せて撮影しています。
のカットの運転手の帽子前に見える看板に
日本女子大の文字も見えます。

ウルトラ・円谷作品・撮影作品シーン

ウルトラQ

五郎とゴロー 


1分の1のゴローのカポックの手に
捕まれ(*)クレーンも、生田オープンです。
クレーンなのでフレームの右側を軸に
円状に上がって行きますので…
よく見ると動きとしては不自然です。
*実際にはカポックの拳は握れないので
五郎の方が握って、スタッフが上げています。


三矢航空のヘリのカットは、後の
ウルトラマン9話と同じ、生田オープンの
平なの場所に着陸しています。


 甘い蜜の恐怖 


対策本部の撮影に使用され、テントやジープ
自衛隊員などが、らしく配置されています。


一の谷博士やユリちゃんのバックにも
ウルトラマンでも見られる崖の景色が
同じように見えます。
穴の中はセットで、出口は土を2つ盛った
間から出来て来てらしく演技しています。

クモ男爵

万城目淳のスカイラインスポーツ
対峙して、タランチュラに体当たりして
倒すシーンも生田OPが使用されました。
背景的には夜間シーンなので、証言ですが
公道では操演もあるので、やりにくい内容です。

南海の怒り

南のコンパス島も、撮影的にはではなく
小屋が在る場面は生田オープンで撮影されました。

 
センター少し左奥に小屋が見えるの場面で
小屋奥がすぐです。


2002年時には残っていたで覆われていました。
*現在は住宅になっています。


ナイトシーンでの万城目一平小屋の場面は
ブラウン管時代やビデオなどアナログ画像
右奥はまっで遠くまで何も無いように見えますが
デジタル画像だと直ぐに崖があるのが解ります。


 海底原人ラゴン 

ラゴンでは、五郎とゴローのヘリの着陸場所
では無く、当時の生田近辺の写真などからも
北側の図3●に着陸しています。

逆に言えば1995年の9月10日から18日にかけて
台風23号・24号・25号が全国的に暴風と大雨を齎し
死者・行方不明者181人、浸水・損壊家屋300,000棟
以上の大きな被害が発生する自然災害で、生田OPの

削っている場所の図3近辺は、ぬかるみやなどで
ヘリが着陸出来なかったと思われます。

*生田OPは大雨の翌日は撮影出来なかったそうです。

画面のが倒れているのをフレームに入れているのも
作品的には沈む島の現象のように見せていますが…
ロケ的には台風の爪痕だと思います。
また、曇りだったようで照明(シネキン)を
焚いているのが解ります。

「海底原人ラゴン」は1966年1月の放送に向けて
10月には完成させたい作品で、生田OP的には
「南海の怒り」(を先行)同時進行していて
*ラゴンのスーツの登場しないカットを先に撮影しています。

*高山さんの記録では制作開始が8月19日で~9月26日
やっと完成していて、首から下は*造型的には何も無いと言える
ケムール人よりも、時間が掛かってしまっています。
*ボディ塗装は成田さんが美センで紙をちぎった
マスクで自分でスプレー着色したのみ。

帰ってきたウルトラマン

29話・次郎くん怪獣にのる


ステーションNO.5を、見つけて近寄る郷隊員たちの
奥に見える団地が寺尾台団地で、給水塔が見えます。
図2右が給水塔で、図2の辺りに
ステーションNO.5が在ります。

図2


図2は、現在は公園になって居るので木々が塞いで
給水塔は見えないので図2から撮った写真です。
給水塔は何とか見えます。
給水塔は当時は窓とは関係なく、デザイン的に
窓よりも大きな四角が4面に描かれていました。
実際に窓が在るのは2面だけです。

上の給水塔部分を拡大した画で、作中のカットと
しては同じ一部分です。
給水塔の左右の団地図2黄色黄緑の向きや形も解ります。


図2から撮影した写真で、給水塔の左右団地も解ります
一番近いアングルで、確認可能な位置です。
 

 

      

 

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