ペルシダー・シリーズ唯一の池谷さんのデザインによる防衛隊メカで
ウルトラマン後半の29話に登場します。
デザイン画ではドリルの部分も銀と赤のツートンカラーですが、プロップでは土の色や
ドリル部分をハッキリ見せる為に、銀と黒に変更されています。
マグマライザーのように窓はなく、武器の光線発射口もボディ内部に格納され
使用時に開いて銃口が出ると言う、特撮的にはリアルな解釈のデザインです。
2サイズのプロップ
ゴルドンとの絡みやウルトラマンが、手で持つシーンが在る為に2サイズが制作されています。
厳密にはドリルの長さや形状、ボディの形なども2種で違いが在ります。
イラストは2種のミックスですが、主に大サイズを元に描いています。
プロップのキャタピラは、カバーされていますけども61式戦車のモノと言われます。
ドリル部分のパーツが重い為に、そのままだと前が沈むので実際の走行のメインは
キャタピラの内側にあるコマで、ピアノ線で引っ張る動力でした。(^^:
1回だけしか登場しない理由
同時期のサンダーバードの人気メカ、ジェットモグラを意識して
後半のマーチャン的にも、メカを増やす意向があったようですが
リアルなデザインな為に、ペルシダーには窓がなくコックピットのように見える
上部のドリル寄りにあるのはカメラと照明なので、操縦席は実際にフィルムで撮影した怪獣を
投影したモニター方式にしています。特殊潜航艇S号と共に複数回の登場にも耐えられる
操縦席や1:1の外側(側面やイデが出入りするリアハッチ部分)も制作されましたが
最初にモニター映像を撮影(怪獣など格闘で傷つく前に)し
現像を終えたフィルムを投影した、操縦席の内部の撮影をしなければならないと
ペルシダー中心の撮影スケジュールに、なってしまった為に
デザイン的にはモニターでフラットなボディと言うのは
とても素晴らしいメカだったのですが…逆に29話でも最後の操縦席の撮影が
次話の撮影に喰い込む為に、主役のハヤタを乗せる(スケジュールに合わせる)のも困難で
地上に残し、ストーリーの最前線に主役を置けないと言う欠点になってしまった事からも
週1本の特撮番組でのモニター方式は、当時は困難な設定で
1回のみの登場になってしまいます。
それらの理由からマグマライザーは、窓になります。
もし、数回の登場が実現していたら後半に追加販売された
特集潜航艇S号のプラモと並んで、対サンダーバード用に
ペルシダーも商品化されていたかもしれません…?☆
モニター方式は、セブンでのビデオシーバーや作戦室モニターで
リベンジされ(ハメコミ合成や映さないで略すなど)
この29話も、地底に残された1人を救出に向かうと言う
地底GOGOGOの話のベースに、そのままなります。
水彩画・B4イラストボード
元画のイラストボードがスキャナーより大きい為、カラーコピーを
スキャンしてるのと、このサイズの画素なの見難い部分はご了承ください。