ウルトラセブン
29話・ひとりぼっちの地球人
ピラミット校舎
学習院目白キャンパス内の中央教室(通称・ピラミット校舎)は ピラミッド型の特徴ある建物で、四角い2辺に 水が流れる緑に囲まれた建物で、セブン29話の 京南大学の施設として撮影されました。図1中央
作品では、屋根の下がギザギザの建物(現東2号館) から中央教室に、パンするカットがありますが、今は 新しい東2号館で、画面と同じ建物はすでにありません。 撮影ポイントは図1●の前くらいからです。
冴子が手前に歩いて来る通路は、中央教室の東側を 南方向に歩いています。図1●(矢印方向)
一見西側や他でも撮れそうなのですが 南側に向う方向しか撮影出来ません。図1●
作中の建物アップの傾斜角度は、実際の建物の 角度ではありませんでした(^^; なにげない永井さん(撮影)の、このカットに長く騙されていたのが 確認してハッキリ解りましたが、この角度は建物の本当の角度ではなく 三脚の水平をズラして(カッコよくの意図)緩い傾斜にしてます。 なのでミニチュアの角度が凄い急で、下手だな~と思ってました(^^;
この画は撮ろうと思えば、2箇所撮れるのですが、光の方向や 上の冴子の図1●の撮影からのポイントが、ほぼ同じなので こちら側だと思います。 写真は図1●の位置の角からで、東側の窓の庇を入れ込んでます。
冴子の赤いオープンカーと、一の宮が平走して歩くカット バックに中央教室の北壁が見えます。図1●を矢印方向に移動。
上の画面と建物(中央教室)との位置関係。
冴子の車で、外へ向う時の車載カメラ(後座席)からの カットで、正面に見える北1号館の中を潜って進みます。 西1号館前から北方向に走るので、実際のロケ地では 平走していた図1●との方向、まったく違います。
北1号館は、2箇所(柱で別けると)抜けれるのですが ポインターが夜間に来るのも、冴子が抜けて行くのも 東側ですが、現状は西の方が抜けやすいです。
図2
ラストで、ダンとソガがウルトラ警備隊の制服で 話すシーンは、北1号の東側にあったベンチを 中央教室横の建物屋上から(現在の南2号)撮影しています。
屋上は、エアコンなどの設備に変っていて出れない との事なので、西5号のベランダを借りて撮影しました。
屋上の円筒形のものは、螺旋階段の屋上出口で その対になるデザインのベンチが、ソガ隊員が 座っていたものでした。写真は円筒形の下4階躍場部分。
中央教室
1960年前川国男(建築事務所)による設計で 屏風のようなギザギザの窓は、何所かで見た気が しましたが…同年出来た同設計者の世田谷区役所に 似た部分があります。 東京文化会館や京都会館は有名ですけども 紀伊國屋書店新宿店なども手掛けています。 *前川国男氏の自邸は江戸東京たてもの園に移築されています。
学習院とウルトラセブン
Qちゃんが撮影許可申請に伺った時意外にも ウルトラセブンのロケに使用されていた事を、知らなかったようで もう1つ意外だったのは、その事をとても喜んで貰えました♪ 持参したロケ地画像のプリントも、頂けるんですか?と言われました(^^:
後日、許可を頂いて撮影に行った時も、とても親切に案内・解説して貰いました。 その時に、1言(2~3言かな?)余計な事を言った事から~ 後に、ウルトラセブンのイベントがピラミッド校舎で実現してしまいました。 学習院大学史料にも、ウルトラセブンの写真などが掲載され 解体後になってしまいましたが、ウルトラファンには有名な 殿下が子供頃銀座で怪獣図鑑を買われた事なども、担当の方に話した事から ウルトラセブンと徳仁親王殿下、満田監督が 同ステージに立つイベントまで行われました。
ウルトラセブンを、1つの作品として文化的に 解釈して扱って頂いて、1ファンとして感謝しています。
*QちゃんのNHK番組出演時にも、このロケ地の画像を使用も快く承認頂きました。
■2008年1月12・13日 中央教室見学会開催
■2008年1月13日 特別企画上映会 さよならピラミッド校舎 ウルトラセブン上映&トークショー 満田かずほ監督
■2008年3~5月校舎解体。
■2008年9月13日 中央教室の思い出さよならピラミッド校舎 ウルトラセブン上映&トークショー 中央教室の思い出記念講演開催。 徳仁親王殿下・満田かずほ監督・小城 崇史
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★学校法人学習院 撮影-掲載・許可頁★
図1
中央教室近辺の略図
冴子とソガ隊員が、話してしたバルコニーのような所は 階段廊下なのですが、一目見て誰でも解るのは3階は 構造が違うので問題外で、実は2コ1(2箇所で1つ)で 4階と2階を使っています。図1● *3階他も角度検証の為撮影しましたが 距離が近いので、角度の違いは大きくあり明らかでした。
また夜間シーンで、ポインターが出てきて右方向に 走るのも、上の写真と同じアングルです。
まず背後からのシルエットぎみで、柱の右も抜けてる FS2(フルサイズの2ショット)は4階です。 画面右に 西1号館が見えるのですが…今は木々が生長して見え ませんけども、方向や位置は合います。図1●
次に2人を外側から撮影したタイトなサイズは2階です。 Qちゃんも、何も使わず撮れてるのと よく使う技法でもあり、4階までの巨大なイントレを 組んで、このカットだけを撮る必要が予算的にも時間 的にもまったく無いので2階しかありえません。 *イントレ・簡単に言えば建築現場の足場ですが 当時は、今ほど組み立てが簡単で丈夫では無く木製の 足場もある頃に、TVで強風かもしれなく雪の時に このロケでは、まず考えられません。
作品枠より引いた写真。 もう少し引いても、2階とはバレないくらいですが 4階が2人の背面なので、顔の解るカットと言う意味も あり、寄っています。逆に地上から4階は、引きの スペースが無く、角度がつきすぎてしまします。図1●
教授と一の宮が、中央教室から出てくるのを 上から見るソガ隊員の肩なめのカットです。 これも4階からで、3階からだと中央教室の西側の 黒く見えるラインの角度がフレームと比較 すると、浅く足りないですし、このカットの為に 撮影隊が3階に移動する意味もありません。
北側の中央教室壁面との関係の解るサイズです。 右下の丸いアールの部分にも、屋上にあった 曲線のベンチがあります。
教授と、一の宮に寄ったサイズです。中央教室の 南と西の2辺には水が流れ、小さい橋があります。
西1号館を、中央教室側から見た所です。 当時と違い木々の成長が凄く、出入り口以外の 建物部分は、ほとんど見えません。(^^;
ダンがポインターの中で待っていて、運転席側の ハンドル越しに見える建物も西1号館で、ソガ隊員が 言うような、大学の門の方には居ません(^^; 図1の左下PO-1の辺りに停まっていました。写真は なるべく木々をかわした近いアングルからです。
教授と話す一の宮のバストSの後も西1号館です。 一の宮の右に、建物の窓間から上に突起した 部分があります。、その左に突起が無いのは西1号の 出入り口上の3本だけにある特徴で、南1号も似た 建物ですが、窓の形や枚数も西1号と違います。
逆に教授のバストサイズでタバコを吸うカットは 北1号館がバックです。 実際は背景に合う位置に 役者さんの立位置を動かしていて 2人の切返しの立位置は、現実的には一致しません。
柱が右に映る廊下は北1号館の南側1階です。 図1●の部分で、東側を奥に撮影しています。 この廊下の天井に残る照明器具が、当時は冴子と ソガの居る4階や2階の廊下にもありました。
夜間撮影のシーンで映る3本の柱も北1号の図1● です。 DVDでは解りますが、当時の画面では かなり暗くて、ポインターのライトのみです(^^;
赤いオープンカーはルノー・カラベル 車名情報・見習い隊員さん
学習院
1847年京都御所日御門前に開講 目白キャンパスは、1908年からで中等科・高等科 学習院幼稚園、学習センターがキャンパス内にある。 他に戸山や四谷にもキャンパスがある
光跡の当頁画像は、院の許可を得て撮影・掲載しています。 このロケ地は一般公開はしていません。
2008年解体・現存しません。 無許可の撮影や掲載も禁止されています。
東京都豊島区目白1丁目5−1
SPECIAL THANKS 学校法人学習院
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