デットン(A・前半)
基本的に登場カットの前半に登場する状態のデットンです。 A・Bと書いていますが、ガバドンのように物理的に 2体在る訳ではありません。 Aタイプは姿勢が猫背で、足は前から見ると太くテレスドンのように モコモコの段差が殆ど無いストレートなのが特徴です。
足・指も解れていたり、FRPの爪も在りません。 靴のような足の甲に、爪のような盛り上りへ塗装があるだけです。 下半身の入り方としては、正しいと言うのも適切では無いのですが Aタイプの方が外見上は正しく見えます。
手・手も指がテレスドンより少ない4本で、Sアクターの指が 中まで入ってないので、両手にウチワを縦に持っているように 平手のままで、物を掴めない状態です。
腕部分の段数も、手首上から~肩までが7段在り 肩の方1~4が細く(短く)なっていて、上図 6の部分が 最も大きいのが特徴です。
ウルトラファイト版(テレスドン)
空想工房のデットンでも書きましたが、簡単にテレスドンから ウルトラファイトを経て~デットンにと書かれる事が多いですけども ウルトラファイトのデットン(話数事に劣化・修理を重ねます)を 検証してみると、確かに足はAタイプにソックリで 腕はBタイプにソックリです。
そこで空想工房で示したテレスドンの可能性のある 黄色いボディ部分ですが、指紋の照合のように 略同じサイズを重ねてもデットンにあるシワは ファイト版のボディに在りますが~逆に時間の流れ的に ファイト版のシワが、かなり多くデットンには在りません。 全部のボディが、綺麗になってシワが無いなら解りますが 急遽登板(*ゴーモン参照↓)した怪獣のウルトラファイト版を デットンにする時に残すシワと、消すシワを選んでるとは 思えないので、ウルトラファイト版の後半の劣化度は デットンAを越えてますから、別の個体がデットンタイプAで このウルトラファイト版の腕が移植されたのが タイプBだと言う可能性が高そうです。
消えた怪獣ゴーモンと連投怪獣タッコング
デットン誕生には、3話の台本決定稿に名前が在る ゴーモンと言う怪獣が源なのは知っている方も居ると思いますが 知らない方の為に、簡単に書くと、1.2話には完成作品にも 跨ってタッコングが登場していますけども、シナリオ段階では 3.4話にも跨った怪獣ゴーモンが登場していました。 しかし、初期のアーストロン、タッコング、キングザウルスの NGが相次ぎ、*怪獣製造貯金の構想が崩れてしまいます。
*シナリオに先行して怪獣を製造~用意しておく事で 特撮班の進行に余裕を持つ構想。 その余波からも、池谷さんも知らないで書いた グドンとツインテールは同じムチ状パーツを持っているのに 同一話に出る事になってしまった。 シナリオには一部「地底怪獣」と記されていましたが パゴス改の怪獣は、当然ベースを東宝に返してしまい ウルトラファイトにも出てない事から、アトラクは無いので 同じ肩書きのテレスドンに白羽の矢が当たります。 3話は、一時期「サドラー・テレスドン」の登場と 雑誌メディアに紹介されてしまいますけども、帰マンの 2重ラインと同じく、テレスドンは69年にソフビが 発売されているので、容姿の変貌ぶりから テレスドンの弟怪獣「デットン」と言う紹介に変わったのが デットン誕生の経緯です。 *今では、殆どデットンの弟と言うファンの認識は無く 大人事情の「劣化説」に代表されてしまっていますが 設定的には当時は弟怪獣でした。 其処で怪獣にNGが続出しなかったら?ゴーモンは、 どんな怪獣として登場していたのか?と言う疑問が残ります。 池谷さんのデザインにもNGのスクラップ怪獣は在っても ゴーモンは在りません。 半分空想ですが~ゴーモンは元々改造怪獣として考えれて いたようなので、名前と改造怪獣として考えると 1話に贅沢に登場したアーストロンの改造で、8話に登場する ゴーストロンが、ゴーモンの正体では無いかとQちゃんは 思っています。 アーストロン・ゴーモン>>合成~>ゴーストロン。 その真相が解明される事があるのか解りませんが? 40周年記念にゴーモンの謎を書いてみました☆
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デットン(B)
*基本的には、サドラーが帰マンの首にハサミを入れる アップを境にA・とBは分かれます。 見た感じ、Aタイプと違うと…感じると思いますが Aタイプに「状態」と書いてるように Bタイプは、Aタイプを改良?した状態のデットンです。 1番大きな違いは姿勢で、格闘しやすいように 入り方(腕の入れ方など)を、変えていますが… そのシワ寄せが、他に出てしまったタイプです。 *ブルマァク のSTソフビはコノBを参考にしています。
足・足も太股がチョウチンのように膨らんでいるので 違うように思えるのですが…コレは段数やシワからも 同じモノです。 中にアンコ(クッション)を入れ モコモコ感を出そうとしたようで、一番上の段だけ膨らんでいます。 右足の下から2段目も、膨らんでいますけども コレは姿勢が良くなった(胴が伸びた)ので 入り方のシワ寄せで、アンコではなく中は無い膨らみです。 爪先も大きく反ってしまってたりしていますが、残念ながら Sアクターサイズに、ちゃんと合ってない文字通リのシワ寄せです(^^; このA>Bは帰マンのスーツNG02が、本当の意味でNGとして 下げられた事で、01号スーツが用意される間に格闘用に改良された 状態が「Bタイプ」です。
手の先までSアクターの指が入り、覗き穴も大きく空けられます。 怪獣としては、起きた姿勢になりウルトラマンと対峙する時は そのまま、覗き穴でウルトラマンを直視しているので 真上を向いてるように見えてしまいます(^^; *覗き穴も、テレスドンより(位置的に)10cm程上です。
手・腕は根元からAタイプと替えられていて 段数も、形(モコモコの)や太さも違います。 5段に別れ、肩側(1~3)もAタイプより太く(長く)なっています。 指も5本になり、握れるようになっています。
その為か、急いだ改修の跡なのか?肩の上(付け根の上)の 皮膚が荒れた状態になっています。 プラス塗装も広範囲に渡り追加ペイントされています。
歯・歯もテレスドンの見る影も無い状態で 上に8本、下に12本の20本が在りますけども、おそらく テレスドン(アトラク)を、デットンにする時に、先に歯を 埋め直して~下アゴの浪打を直したようで、歯の向きがバラバラに なってしまっている為に、角度によっては見えない歯が在ります。
尻尾・尻尾はテレスドンの綺麗な輪切りの連続した しなやかなモノとは、かけ離れています(^^;
後から見るとテレスドンより少ない潰れた楕円で10段になっています。
ほとんど引きずってるだけですが、横から見ると断面も 真っ直ぐでは無く、尻尾にかかる圧でも段の境は変化して見えます。
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