ウルトラマンA・スーツの光跡

*公式でも通称でも無く光跡のオリジナル名称です。

★光跡

編集的なバンク(過去のフィルム)や、過去スーツの改造、撮影進行での修復もあるので
各〇号の登場時をメインに、話数も主に%が多いモノ(号)を基本に区分けしています。

デザイン 鈴木儀雄

Sアクター・中西正(1.2話のみ) 武内正治(3話~最終回)

左右表記はA側(Sアクター側)で記載し、向かって見た方ではありません。

解説・名称

図1

図2

*公式でも通称でも無く光跡のオリジナル名称です。

ウルトラマンAは5番目の兄弟ですが、スーツデザイン的には前作帰マンで兄弟になった
ウルトラマンウルトラセブンに継ぐ、3番目のウルトラマンスーツです。
ウルトラマンののスーツに、セブンビームランプアイスラッガー
プロテクターなど、両者の特徴を合わせ持っています。
更に、ミラーマン*2ピースの成功から、初の2ピースにも挑みます。
シリーズ事にアクション度が増し、Aも激しいアクションを展開して行きますが
今までのスーツに無い激戦から、早い傷みが生じて行きますが
スーツ素材や塗装の工夫で、52話を戦い抜いたウルトラマンAの跡を紹介します。
*ミラーマンはベルト模様から上下に2分する2ピーススーツの為
脱着や、上半身のみのカット時など、Sアクターへの負担や撮影進行に
プラスに作用した為、その後
ウルトラマンAレッドマンに採用されます。

解説の便宜上、パーツの名前が無い部分はAも独自の名称で記載します。

セブンで言うアイスラッガーに当るウルトラリングの在るFRP部分を
Uリングフィンと記載します。図1
セブンと同じくスーツ地の上に重ねているカラータイマーを囲む一段凸部分のパーツを
セブンと同じくプロテクターと記します。
その中のC型の部分図2を、プロテクターリング、肩から背中部分図2
プロテクターベルトと記載します。
ウルトラマンAは、スーツと塗装の進化から、今までのウルトラマンスーツとは
少し違う見方が必要なので、登場時の状態を基本イラスト化し、スーツの特徴を
3面で書きます。
*話数的な変化の補足もは緑字で記載します。
また、マスク・グローブ、ブーツは最初に通し解説を記載し各号数では省略します。

 通し解説

耳のスイッチ

図3

グローブ

図4

ブーツ

図5

ビームランプ

マスク・FRPマスクは、マンタイプでは無く後頭部上も在るセブンミラーマンタイプで
両方からの経験を活かし、セブンよりもFRP部分が少なく、チャック隠しの背ビレとの
接地も工夫されています。
目の覗き穴も二重な事と、アクションが毎シリーズ強化される中
1カット1アクションとは言いませんが、視界が必要度が高いなカットは
カット割りが違う為に、登場後の覗き穴の変化は、どのスーツも殆ど観られませんので
スーツの特徴では在りますが、覗き穴に関しては特に図で記載しません。
またカット割りの工夫で、今までより細かいバンクカットが多く
Aの1ショット(特にバストサイズ)や、飛び立つ前などには
過去のスーツのバンクフィルム
が、多く使われていますので、確定的なモノは少し記載して置きます。


耳のスイッチも、シーリーズ通して固定位置に在り、耳の内側上部左右に
下向きのレバーが在ります。手前側がONになっています。図1
ただ接続は、ビームランプカラータイマーとで分けて居たようですが
目が消える場合など演出上で変更され、左右もスーツやメンテで変わっています。


グローブ・手袋が最も詳細に記載しようと思うと大変な事になる部分で
特にシリーズ前半は、帰マンの残り・ウルトラ兄弟用に用意された銀タイプが
1つの格闘中でも、何度か変わる程、ショートタイプ、ショート軟質
ミドルタイプ、ミドル軟質、ロングタイプなどに加え、チャックの位置も
親指ライン上、小指の外側に位置するモノがミックスされ
多種使用されていますので、各スーツ・話のグローブ図解・克明な記載は省略します。図3

ブーツ・基本的にチャック後ろからサイドになる以外
全話通して同じタイプで、ソールの厚みはセブンと同じく在りますが
全面フラットで、滑り止めなどのパターンは何も在りません。図4
*汗で足首周辺の色が濃くなるカットは在りますが、コレはスーツの
土汚れなどと同じで、Aのスーツの変化ではありません。

ビームランプ
ウルトラマンAの額にあるビームランプは、半円のドーム型の青いクリアパーツです。図5
タロウやレオのようなFRP部分のフレームは無く、正面から見て外枠のように見える
色の濃度差は、中央がFRP表面を貫通していて、外部分がFRPの接合面です。
発光時は外より明るく、消灯時(電池残少時)は濃く見えます。図5左横・右・正面

■A01A 試作スーツ 2ピース

A02と殆ど同時に造られた兄弟スーツ。
イラストでは再現していませんが、若干マスクが曲がって付いています。
胸のボリュウムが、やや01Bより少なくてプロテクターリングとベルトの境に
胸の赤ラインがキッチリ位置し、プロテクター色がけっこう明るい。
右のプロテクターベルト部分の幅が狭く、逆を言えば
左の外ベルトが外側に向いています。プロテクターリング下部も隙間が在る。

腕の赤模様足の赤模様が、グローブとブーツの中に少し入るくらい長く
股間部分の赤・逆Vラインも直線でまっすぐです。
足の赤ラインは、前も後ろも何故か左足の赤が太くなっています。

基本なだけあって拘りの部分、Uリングフィン後部先端が、下のスーツヒレと
ピッタリ合っています。
ブーツのチャックは、後ろ側に在ります。

スチール時には、発行ギミックがまだ無いようで
電池BOXが無い分、ボディがスリムですが、それ以外でも模様など基本形なので
とても綺麗なAです。
撮影では結果2ピースは2話までなので、使用されずにスチールのみで
後にアトラク用として活躍します。

■A01B 1.2話登場  2ピース

 図5 図6

A01B 1.2話登場 + *トランポリンバンクカット 

事実上の1号スーツで、電池BOXが左右の脇の下に入るのもあって
ボディが太く、01Aとの一番の違いはプロテクターと赤模様が全域で異なります。

前からはプロテクターベルトが、01Aからすると両方均等に外側が広くなります。
プロテクターベルトは、01のみ肩の真上に前後の繋ぎ目が在る。図5黄色ライン
プロテクターリング下部も胸板に、しっかり接着され胸板のアンコも
歴代ウルトラマンの中で一番大きく、胸のカットラインも
マン型やセブンに無かったスーツの繋ぎ目で再現されています。

背中の左から回りこむ赤ラインが01Aより太く、上方にあり
上腕部赤ラインも01Aより全体的に太くなっています。

サイドからは、Uリングフィン後部先端が、下のスーツヒレが側が短く
段差があり、首辺りの背ビレが短くなっています。
股下の真下部分図6には、ゴムベルトが付くので(01Aは試作なので無い)
背ビレ下も、前方向に引っ張られています。
また、膝裏のスーツ繋ぎ目が01Aよりハッキリとラインが出ています。

足の赤模様も、前後ともブーツの境に届かない(先が隠れない)ように
短くなっているのも01Aとの違いです。
太もも横の銀部分も縦長で、銀の面積が増えています。

*トランポリンを使用したジャンプのバンクカットは、Aは放映前と途中の2度撮影され
3話後も長く~27話まで、画面に1号が登場しますが、Sアクターでは無く
体育大の体操選手が入っていたそうです。


2ピーススーツのその後
2話の後、Sアクターの変更で使用されない為
後にヤプールの手によって
エースロボットに改造されますが…またエースロボットの時に…☆

■A2号スーツ(3話から登場~6話)*8話

一番の特徴は、2ピースを辞めた部分と、プロテクターのベルトが直線的に成りました。
首下に柔らか素材を使用したラインが、V字をセンターにハッキリ見えるのも特徴です。

前からはタイマー下の赤模様のアールが上下逆なくらい変わり
腰上の赤ラインも左右が外に上がる感じになります。

背中のプロテクターと赤模様のXクロス部分はとても綺麗ですが
プロテクターの繋ぎ目は01よりも後ろ寄りに*変更されます。図5水色ライン
*Aは側転を多用するので、肩の真上への圧が大きく剥がれやすい為。

サイドから背ビレを横から見た赤模様上(胸部から)は、左が細く右側面は太く
左右で、面積(形)が違います。
赤模様で一番違うのは、上腕部の肩から肘が細く>長くなります。
*Sアクターの間接差で上腕が長い。
ブーツはサイド(内側)にチャックが移動します。図4右


5話で、既にダメージが大きく肘がボロボロで
6話で穴が開いてしまい、激戦が多かったからか?
かなり短命なスーツでしだったので、3号の合間に修復した2号改が少し出ます。
*8話のメトロンJr倒した後、、号改・刀のアップなど。
オシリ内部のパットも1ピースにしたばかりだからか?よくズレています。

■A3号スーツ 7話~9話 *13・14話には3号改

 

一番の特徴としては、背ビレが大きいスーツ
大きな変化としては、2号の直線プロテクターが曲線に直ります…が
左側は引っ張って着けた感じになっているので、2本のベルト間が狭いです。
胸や腰、足の赤模様も2号とは異なります。*左イラスト参考。
8話で、塗料が72年には良くなっているので、胸の赤模様も全面に塗られています。

後ろは、プロテクターが上方に付いて居るのが特徴で
プロテクターの前後の繋ぎ目も、かなり背中側にあり
プロテクターベルト後るの内側形状も、丸みが在るヒョウタン的な形状になります。

サイドは、Uリングフィンの後頭部先端とヒレの段差が2号よりも少し多く
上腕の赤模様の形状も細くて、肘の部分も少し角度が異なります。
首や耳の後ろは、見た目綺麗なスーツです。

ブーツは、、イド(内側)にチャック。


*8話アップに1号バンクF
*9話・倒した後2、号バンク・飛び立つ前・バンクF

■A4号スーツ 10話~14話 *13・14話には3号改

4号は、ちょとマッチョに見えるスーツで、腰廻りがクビれていて
首も細く綺麗なのが特徴で、背ビレが直線的にカットされているのと
膝の赤模様が少し広く、膝下の赤模様が前・後共に短いのも特徴です。

前からは、胸の赤模様の下センターの突起が短く、腰の赤模様の
上方センターの突起も短い。
またカラータイマーが、少しプロテクターに対して上に着いていて
プロテクターリングの上が少し狭い。

腕の赤模様も、肘部分の角度が違い太腿サイドの銀模様も縦長で直線的です。
ヒレの最下部もカッチリカットされています。

 
13話・かなりダメージが激しく3号改(赤ペイント)スーツも使用。
   
ゴルゴダの丘は3号改・バラバ戦(前半)は4号
14話・バラバ戦(晴れ)4号 後半3号改(放射能雨)
13.14話で、いたわったのですが、限界で15話から新スーツに・・・

■A5号 15話~25話

 

新塗装で毎回復活して
10話を闘った画期的なスーツ。

5号の特徴は形状的には、首に余裕を持たせている為、太くたるみが在り
首下の繋ぎ目ライン、センターには逆V字のラインが在り
Sアクターが顔出し時にマスクを前にやるシワの跡が出ています。

しかし、何よりも5号スーツ最大の特徴は、ココまでアクションが強化されたとは言え
かなりスーツが短命に終わっているので、塗装の進歩による新塗料が使用されます。
銀色が、今までのウルトラマンと違いクロームシルバーな感じで
ウルトラマンAの全体像に、この銀をイメージする人も多いかと思います。
この銀色は、水でハゲやすい面も在りますが、毎回のように登場時は綺麗に再塗装されて
いても、昔の塗装のようにヒビ割れは目だ立たず、撮影的にも大いに長持ちしたスーツで
シリーズに大きく貢献します。
ただ…水のシーンでは、どんどん銀が落ちて行く様が…
やはりマイナスで、5号の時に水が無ければ良かったのですが(^^;


前はプロテクターも左が直線的で、右もやや角のあるアール状でツヤが在る塗装です。
上腕部、力こぶ部分はスーツの繋ぎとアンコ(パット)で筋肉を造っていますが
(初代Cタイプからしたら…略見えない(^^;)
このスーツは、その繋ぎ目が角度によって目だっています。
股間の逆V字も、銀部分が上方に来ていて足が長く見えます。


後は、左の後頭部FRPの下に凹が在ります。背ビレも後頭部と腰下辺りに黒地が見えます。

サイドは、Uリングフィン後頭部の段差が少し在り
上腕部の赤ラインが、かなり直線的で前寄りに在ります。
太腿横の銀も、前と同じく上方まであり足長効果を出しています。

18話・水ハゲで3号改が助っ人に、メタリュウム光線後など・3号改 飛び立つ前バンクF
19話・ウルトラギロチン前など銀ハゲ多い。
20話・銀塗装>赤狭くなる。飛び立つ前バンクF、21話・姿戻った後4号改
23話・3号改バンク・飛び立つ前バンクF、24話・飛び立つ前バンクF、25話・銀濃い


★5号は、後にアンコを詰めてヒッポリト星人にやられたブロンズ塗装になります。

■A6号スーツ 26話~37話 *38話40話・6号改少出


 

図7

6号の特徴は、プロテクターベルトの内側が直線的なので
腕の動きしだいでは、ベルトの内外が接触する機会が多いのが特徴です。

前からは下半身の赤模様が、全体に上に引き上げられる感じになっていて
足を長く見せる為、胴回りの模様境のラインが*横一線に近くなっています。
*あまりに変なので途中から胸から背ビレまでの赤模様は多く
変わります。イラストは登場の横一線に近いタイプ。

下半身の模様でも、特に膝の菱形模様が殆ど膝の上にまで来て
股間の逆V字も頂点部分が極短い。

この6号と7号スーツは、ウルトラセブンから受け継いだ
首の素材を軟化させた素材
図7緑部分を使用していますが、コレまでは首のラインで
結合していたモノが、A独特のプロテクターの形状を利用した新しい試みをしています。
図7
図7のように首下部分を軟化素材にして、プロテクターの下に結合ラインを隠しています。
その為、若干カラータイマー周辺にシワが多いですが画期的な工夫です

*厳密に5号で既に、首部で分離していますがタイマー下も柔らか素材。

後は、プロテクターの右が左よりも上に位置していて胸からのラインが同じく横一線に近い。
後ろの下半身模様も、足長に見えるようなラインになりNGのレオ模様を思わせる感じです。

サイドは、Uリングフィンの後頭部先端が黒く、耳の中のスポンジが殆ど黒いままです。
太腿の銀模様も、上に引き上げられていますが、背ビレのラインは綺麗なスーツです。

★28話・27話までトランポリンの空抜けOPのジャンプカットが1号だと気ずいたのか? 
 この28話は回転の途中でOLをかけ処理しています。
*OLオーバーラップ2重合成。
 以後~この6号で撮影したトランポリンカットが基本使用されます。

Aは、完全に変身>回転ジャンプ>キック(着地)と言う変身から格闘への導入
確立し、次作
ウルトラマンタロウに受け継ぎます。

■A7号スーツ 38話~45話
 *38話40話・6号改少出

7号スーツは、赤模様が上半身・下半身共に全体的に変化しているのが最大の特徴です。
胸部はプロデューサーリングから脇へのラインが直線的で、カラータイマー下の赤面積も多く
プロテクターの肩部分から上腕部に向かう赤の面積も
前方向に拡大していて、プロテクターもに近い色です。

下半身は股間のラインが直線的からアール状になり、膝の赤模様が少し上で
菱形の面積が狭くなります。
*また、右の膝下を途中大破したようでスーツ生地事、膝下を交換した跡が見え
その前後の補修で
膝から下の赤模様が、メンテナンス事に多種変化するスーツです。

後は、プロテクターの付け根が、背ビレから少し離れ
赤模様が上下とも水平に近い感じのラインになります。

サイドからは、何と言っても背ビレが大きくなります。特に首部分は広くなります。
背ビレの赤模様も何度か補修時で変わります。

38話・登場、OPの格闘、タイマー点滅後は6号改
39話・赤ツヤ在り、プロテクター朱ツヤなし、炎の剱と対するのは7号保護で、6号改
    
ウルトラセブンが触るのも6号改
44話・アクションが大きく変わる。

■A8号スーツ 46話~52話・最終回

8号スーツは、何よりプロテクターベルトが外に大きく開いて肩と言うよりも
上腕部にかかっているくらいなのが特徴です。
タイマー下の赤ラインも、今までと違い脇からの全体的なカーブが
センターに来ているラインで、厳密には左側は右より直線的です。
腰部分の赤模様も同じく左が直線的です。
反対に上腕部の赤ラインは、右が直線的で太いです。

後もプロテクターが開いていて、背ビレ側が浮いています。
プロテクターベルトの繋ぎ目も1号ほどでは無いですが、かなり上の方に在ります。

サイドからもプロテクターが目立ちますが、後頭部の背ビレが
直にシワが増えてしまいますので、6・7号よりも脱着がキツかったようです。

46話。まだ7号は戦えそうなので、最終回からの逆算なのか?8号が登場します。
49話・首のXシワ目だってきます。トランポリン1号(誤って使用?)
52話・トランポリン1号(誤って使用?)

7号は、確かに52話までは無理だったかもしれませんが、8号は少し急いで制作した
感があるので、もう2話ほど7号が活躍していたら、良いスーツのAで終われた気がしますけども
贅沢な使い方が出来たのも
ウルトラマンタロウへの続投決定の御蔭かもしれません。

                         

 

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