エースロボット

 

★光跡

左右表記は、基本Sアクター側で記載し、向かって見た方ではありません。

 図1

エースロボットは、ウルトラマンAの1.2話に使用された
2ピースのスーツを改造して造られました。>Aスーツ詳細

■2ピーススーツの改造①
エース・ロボットは、登場してエースキラーと対峙するカットで
ヤプールの声「~戦え!」の直前辺りが、一番よく見えますけども
2ピース時の股下に入れていた部分図1が、後方(オシリ)に
ブラ下がっています。
そこで~説明的に1度スーツアクターの事についてを記載します。


●S・アクター
ノンクレジットですが、メタリュウム光線のポーズなどからして
エースロボットには、14話時のウルトラマンAと同じ
武内正治さんが入っていると思われます。
参考・
Sアクター・中西正(1.2話のみ) 武内正治(3話~最終回)


■2ピーススーツの改造②
1.2話のみに使われた中西さんの2ピーススーツを、武内さんが着るには
中西さんとの体系・サイズの違いを修正しないと入れません。
そこで、ウエスト部分でカットしてミラーマンの弟が着けてそうな?図1ピンクライン
チャンピオンベルトのような*太いベルト部分で、カットした間を調整して
結合し、体の赤ライン(ベースが赤なので銀を増やして)
3~4号スーツに近く修正しています。
*コレはウルトラの父でも使用されますが…それは後の父の項目で。
結果的には、武内さんの方が手足が長いようで、
エースロボット
股間部分は、かなりの余裕が在ります。

実改造指示?

  図2

■2ピーススーツの改造③

では、なぜ?後側のオシリの方にだけ2ピースの跡図1
残ってしまったのでしょう?
怪獣倉庫などで見た事のある方も居ると思いますが、2期の頃には
ヒーローや其れに近い宇宙人のスーツは、ペタンコに畳んで保存されるように
なっています。
撮影現場では内側も乾かす意図からも吊るされています。

それと同じく平面に、ウルトラマンAの2ピーススーツを置いて
図2ピンクラインにカット指示を、マジックなどで書いたのだと思います。
その時、表面(前側)しか記載してなかったので
忠実に後部分は残されてしまったのではと言うのが、Qちゃんの予想です。
それ以外…残す理由は…無いと思いますので(^^;

エースロボットの空白の6年を停めたのは?

図3

上左・右腕二の腕・上右左腕二の腕の輪

デザインと設定の関連

 


ロボットに見えるかな???

■右腕二の腕の輪の謎①
エースロボットの右の二の腕の輪だけは、モールドがシッカリ造りこまれていて
穴も六角になっています。図3左
他の9箇所とは、明らかに造りが違う出来なので、其の間に、何らかの変更
存在するのは確かです。・・・そこで1度ネーミングの事についてを記載します。


●ネーミング
現在では、エースキラーウルトラ4兄弟を前にテストする
「ヤプールの作ったエース」を、「エースロボット」と言いますが
放送でのクレジットの記載は無く、当時の小学館のウルトラ怪獣入門にも
この「ヤプールの作ったエース」については記載されていません。
子供の間でも、当時はウルトラ5兄弟の大ピンチの方が上で
偽ウルトラマンの枠などもまだ無く、特に話題になるキャラではありませんでした。

「エースロボット」と言う名前が登場するのは
ケイブンシャ 26 ウルトラマン大百科 78年 初版8月10日には
エースロボットの
記載は無し
小学館 別冊てれびくん 
8月15日号 ウルトラマンFILM、BOOK78年

で、初めてエースロボットが登場していますので6年間は名前なしキャラでした。

■右腕二の腕の輪の謎②
①から~ネーミングを経て、謎を追うと空白の6年間に
「ヤプールの作ったエース」を、ロボットだと思っていた子供が居るか?と言うと
…それ以前に、このキャラについて考えて無いと思います(^^;

では、見た目のデザインは「ロボット」的だろうか?
ウルトラセブン偽セブンは、明らかにスーツの破損箇所を補いながらも
ロボットとしても形を成した加工がされています。
ですが…この「ヤプールの作ったエース」は、特にロボットぽさは見られず
寧ろ、10箇所で体を拘束している金具を着けたように見る方が自然です。

つまり、この10箇所の金の金具は本来はウルトラ兄弟をクサリでは無く
拘束するモノとして造り・・・少なくとも右腕二の腕の輪を作成中…に
クサリに変更*戻した)したモノと思われます。
*「戻した」と、書いたのは本来順番としてはクサリで考え~
ウルトラマンは、クサリくらい引きチギルと言う連想から
もっと頑丈な拘束帯を造る(見せる)必要が在る。と考えるのが
順当な考えだと思うからです。 しかし
ウルトラセブン寒さに弱いと言う設定を
4兄弟にも当てハメて、弱っているので>クサリでも拘束出来ると言う
計算から、拘束帯の制作を
変更したと考えます。
クサリのビジュアル印象強度が弱い>拘束帯の案
後に、
ウルトラマンレオの腕輪(マント)>アストラの両腕の輪を経てアストラ
左太腿の拘束帯に表設定としても移行しますが…其れは第7研究所にて。。。

作品的にも…ロボットのような動きや音も、このキャらには無く
爆破も特に、キングジョーのようなロボット的な爆発表現は成されていません。
ややこしいのは、ヤプール超獣を造り出すので、エースキラー「造り出す」
ナレーションで表現している事から、この「ヤプールの作ったエース」
文書などに「造り出した」エースなどと記載されている辺りから
ウルトラセブン偽セブン「ロボット」だったのに重ねてロボットと解釈して
しまった方のネーミングが産んだのがエースロボットに成っていると思われます。

アンコと登場の演出!

実操演の問題点・・・

図4

戦いの最中もAの十字架は何故か無い?

●セリ上がり・起き上がり(装置)
作中では、エースキラーが中身アンコ状態での起き上がり図4右
エースロボットは下からセリ上がり図4左で登場しますが、それも
当初はウルトラ4兄弟の撮影の待ち時間を考えても*アンコ状態で
十字架で起き上がり、エースキラーセリ上がりだったようですが
けっきょくはアンコを入れる事だけでなく、目やタイマーの電池の持ち時間からも
4兄弟人間が入る状態での板付き*の処理で、4兄弟は十字架に居て
多少動くと言う…結果的には、子供が感情移入しやすい効果が産まれてます。
*詰め物(布や綿・スチロールなど) *カット頭から(ステージ内)に居る。

ただ、ウルトラマンA用の十字架(乗ってない)が起き上がりなのは解りますが
アンコが1つだけ(の用意時で変更?)だからか、エースキラーが単身だけで
地面から起き上がってくるのは…今、見ても違和感があります(^^;

また人が入っての起き上がりは難しいので、十字架のミニチュア案も
在ったようですが、此れもスペースQ時のウルトラブレスレット
弾いた時に宇宙に飛んで行くカットに、ミニ十字架が使用されているだけで
起き上がった1分の1のAの十字架にはウルトラ文字のサイン
在るのに、弾き飛ばした十字架のミニチュアには文字がありません。

  

伸びる素材の変形が齎す実形は?

■首輪
基本は角を丸くした四角の穴が空けられたモノですが
素材(ウレタン)の伸びと、斜めに引っ張られているので
エースロボットの首輪としては、カマボコ型(上が円形)の
形の穴の方が多い状態になっています。
穴の間に上中下と3つ*丸いボタンが付けられていますけども
何個かは上から塗装されてしまっています。
*後にウルトラマンタロウのプロデクターや頭部に使用されるモノで
エースキラーの金部分にも着けられていますが、エースキラーの方は
上から塗装されていて光沢は在りません。


耳の中のスイッチは無く、内部も銀で塞がれています。
後頭部のFRPと背ビレ上の結合部も、1号スーツと同じズレが残っています。

■手袋・グローブ
旧・1号スーツSアクターよりも、腕が長いので袖口がSアクターの手首よりも
太い上に来ている為に、エースロボットの腕の太さとしては位置的に太く成って
しまっています。更に肘と手首間の拘束帯を先に着けてしまったのか
手袋が拘束帯の手首側寄りも少し長いので、グローブ部分が膨らんで見え
可愛い手になっています(^^;

 M87光線で爆破!

飛び人形(廃棄)の改造?

■エースロボットの最後

最後は、カポックの人形(少しラフ)で、腕は左しか無く
足も左だけのエースロボットを、
ハイスピードカメラで撮影し爆破しています。
目はクリアパーツに見えますが、発光は無く菱形で額のランプや
カラータイマーも在りません。


ポーズはスーツのエースロボットの最後に似せているようですが
角度も違うので解り難いのに助けられている感じです。

   

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