図1.2的に左方向を前、図上側を上と記載します。
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アンドロメダ/マゼランの研究室
★光跡
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アンドロメダA
図1
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■アンドロメダA
当時の宣材スチールなどは、このZATマーク無しのプロップ写真から 拡散しているので、プラモの箱絵やシール、雑誌などでには このZATマーク無しのアンドロメダが使われていますので アンドロメダにはZATマークが無いと認識してる方も居ます。
プロップは約90cmサイズ1つで、とても良く出来ているので もったえない感が増しますが、ロケット噴射の火薬の大変度と 宇宙(星)の背景からも、断念せざるえなかったのだと思います。
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アンドロメダB
図2
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■アンドロメダB
プロップ的には同じですが、オープニング撮影で使用された ZATマークありのアンドロメダです。 商品的には、アイアンフィシュと共にマーク無い方で商品化されて居るので 映像的な正解はBなのですが、当時の認識的にはAの方が違和感が無く Bのマークに違和感を持つファンも多いアンドロメダです。
その2種はデザイン的な意味としても、オープニング撮影直前に追加 されたZATマークなので、前方のマークは図的に上向きの「ZAT」マークで 後方の大きいマークは、進行方向前に向いた「ZAT」の文字が 90度の別方向を向いて着けられて居ます。
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アンドロメダAの商品化
ZATマークの無いアンドロメダのプラモパッケージ 地球上が背景で、打ち上げ?のような絵が描かれた アンドロメダには珍しい背景。
これもZATマークの無いアンドロメダで、外宇宙を 思わせる背景で、40話でも木星域にZAT宇宙基地が 在る事が設定されています。
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■アンドロメダA・Bの認識と展開
このAとBの展開から見ても、1度宇宙路線的に消えた感があり プロップやマーチャン的に2クール以後の展開(復活)の願いを込めて オープニングに約6秒、図1.2右後方はフレーム切れでアンドロメダは映っています。
その為、アンドロメダ用の基地背景は無く、スワローやコンドルの 背景に、エレベーター用のターンテーブルに*発射台を乗せて回転 させているので、天井部分の前方向も…開くようなギミック感は無い ただの天井です。 *発射台もスチールに残るのみ。
放送当時は、玩具やプラモデルなども発売されましたが、作品内での活躍が無いので 子供心に玩具・模型店で見ても「・・・?」と言う存在でした。
■アンドロメダのデザイン
デザイン的には、ZATマークの角度違い的にも、基本ロケット型で サンダーバード3号にギララの*アストロボートを船首に着けたようでもあり 逆に言えば、アストロボートの後方にコアブースターのように ロケットを接合したようなデザインなので、単なるロケットからは 脱したデザインです。 *宇宙大怪獣ギララ(1967) *後方に球体が在るなど、マッキー3号のモチーフとも言われます。
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光の国へのZAT輸送人数が 乗れる大型ロケット・宇宙艇
基地が宇宙の段階での、サイドにのみ ZATマークが入るアンドロメダ。 厳密には、後方の大マークが後に付く 段階がスチールでも在りますが 基地が地上に変更になる時期との関連は 明確な資料はありません…
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■ウルトラマンの方向を変えたアンドロメダ
ウルトラマンは基本的に、隊員の1人が変身して「隊員」目線で ストーリーが展開する、隊員側に視点が置かれる作品です。
なので、このアンドロメダの本当の役割はZAT隊員(8人乗り)に設定されて いるように「光の国」を、タロウの中で見せるのに普通に考えると ZATが光の国に行くと言うのが、タロウ開始時には普通の考え方になります。
その隊員が、光の国に行く事はザ・ウルトラマンで科学警備隊が ウルトリアで行くまでズレこみます。 *ZATの初期は「宇宙科学警備隊」と印刷などに残る程、放送直前まで 宇宙路線の実現を目指しますが…「(宇宙)科学警備隊」の チーム名ごと、ザ・ウルトラマンに引き継がれます。
■ゴルゴダ星と光の国
タロウではZATが光の国に行く事は無く、ストーリー展開はZATや地球から離れて カメラだけがタロウと光の国に行く方法になります。
一方、前作ウルトラマンAでのゴルゴダ星は、北斗は宇宙に行き、南隊員も やや解ららない方法ですが(^^: TAC基地(地球)から居なくなって エースはゴルゴダ星に立ちます。
ですが、タロウは光太郎が宇宙には行かないので、光の国でのタロウには 光太郎感が無い「タロウ」として里帰りしているので
ウルトラマン同士の会話や人間化が、ウルトラマンA以上に進んで人間的なウルトラマンが 漫画や文字など、他メディアでも普通に展開される方向になります。
もし、アンドロメダでZAT隊員が光の国に行き、タロウや光太郎がジョー二アスや ヒカリ超一郎のような展開を見せていたら… ウルトラマンの人間化の様子も、変わって居たかもしれません。
その人間化したウルトラマンの代表的コミックタイトルが 「ザ・ウルトラマン」なのですけども…
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もしアンドロメダがM78星雲まで 行って居たら… エンタープライズのようなワープ航法を 使ったか?
M78星雲はメシエ天体オリオン座分子雲 にある散光星雲。
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■日本初のワープ・ドライブ
スタートレックのエンタープライズ号は、すでにワープ・ドライブ航法で 銀河を航行していますが、まだ宇宙戦艦ヤマト(*1974)の前なので アンドロメダが、外宇宙に行く初のパイオニアメカとなっていたと思われます。 *漫画連載も1974.11月~
ただ、巨大戦闘艦ウルトリアは、ヤマトと同じ戦艦型でワープを使い行きますが タロウの時点でだと…レオで光の国が地球の側に来たように…「ワープ」や 「亜空間航法」などは無く…突然、到着していたかもしれません(^^:
■2つのアンドロメダ
逆にヤマト2(さらば)に「アンドロメダ」と言う戦艦が登場しますけども コレもタロウで光の国に、ZATがアンドロメダに乗って行っていたら… 違う名前になっていたかもしれません? *さらば宇宙戦艦ヤマト(1978)
その逆にデザイン的には、ウルトリアが、光の国(U40)のメカなのに ウルトラメカのカラ―でも無く、船首に2門の砲を備えたグレーの戦艦なのも ただの偶然では無いかもしれません。
ヤマトのアンドロメダ デザイン・宮武一貴(スタジオぬえ) ザ・ウルトラマンのウルトリア デザイン・河森正治(スタジオぬえ)
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プラモ箱絵でも日本アルプス?のような 背景が描かれたアンドロメダも在りますけども 富士の裾野から発進する、復活設定案は 都心からは無理過ぎるので、出ていたそうですが 諸々予算や時間の関係から…けっきょく最後まで 打ち上げられませんでした。
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■打ち上がらなかったアンドロメダ
ZAT基地が宇宙から都心の真ん中に、設定変更された事も大きいと思いますが ウルトラホーク2号で書いたように、打ち上げの炎や煙はプロップサイズも 迫力的に必要で、元々基地が宇宙での打ち上げいらずのプロップとして 製作されているようなので、打ち上げに耐えられるロケット部分をプロップの アンドロメダが、持って居なかったと思います。
また、コックピットもスカイホエール(TACファルコン)のままでは プロップと違い過ぎてしまっていた事も、作中で活躍出来なかった大きな 要因だと思いますので、コックピットセット問題が無ければ90cmプロップでも 光の国に行っていたかもしれません?
その後はウルトリアから、ヤマトをモチーフにSFの世界では戦艦タイプで大型なら 大気圏を突破できる傾向になり、80でのUGM、スペースマミーは 打ち上げいらずの宇宙へ行けるメカになっています。
その前に、ホーク1号は…コックピットセット的に宇宙に行ってしまってますが(^^:
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図3
短い(浅い)7つの噴射口筒 短い翼・後方から見ると台形で空洞です。
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アンドロメダエンジン部分
アンドロメダの右後側のエンジン部分は、再現されない3D商品も在りますが プロップの中には、7つの筒が在ります。 ただ、あまり深くは無いので火薬ではなくて、火薬を使わずに ウルトラホーク1号、2号が、火薬なしで宇宙を飛行したように後方から映る用だと思います。
3つの本体から出た銀・赤のエンジンの方は、金属筒が仕込まれているように見えます。
また*後方蛇腹部分の進行方向的に左右に出た、短い翼のように見える 部分は、後方から見ると台形で後方部分は空洞(中は無し)になっています。
*後方蛇腹部分は、アンドロメダのボディ部分に対して回転するので 短い翼の位置が、図3と異なるスチールが在りますが、位置的には左右の 9時・3時の位置に在るのが正しいポジションです。
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マゼラン
図1
ウルトラカラ―のメカですが異例な円盤型
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■幻のZATメカマゼラン
ZATのアンドロメダ搭載機で、小型宇宙戦闘機で 着陸船としても使用されると言う設定があるのみで 作中・オープニングにも登場せず、当時の雑誌や玩具で 知られている幻のZATメカです。防衛隊のメカとしては異例な円盤型です。
着陸船は、ウルトラホーク2号の垂直離着陸機能がNGになった事から スタートレック・エンタプライズの「転送」装置のように アンドロメダは、宇宙に待機してマゼランで星に降りると言う いいアイディアだったと思います。・・・設定だけですが(^^:
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図2図3
約45cmサイズのみ製作されますが… 登場なしの残念な結果に。
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■マゼラン・プロップ
プロップは約45cmサイズが製作されていて、電球は全てナツメ球を 使用しています。前後のナツメ球のカラ―はセンターが赤で、その左右が青 1番外側がクリアイエローの電球が付けられています。
玩具・ポピ二カのマゼランのギミックから、円周の小さい部分が 回転するようなイメージを持つファンも居ますが、完全に固定で マゼランに回転ギミックはありません。
上から見ると後方のセンター赤部分に銀がある。図2上が後方です。
裏側はシンプルですが、赤と緑のナツメ球は下側にも付けてあります。
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縦型翼は前(左)が低く後方(右)が高い
手前が実は後ろの箱写真。
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■進行方向の問題
ポピ二カのマゼランは・・・実は逆方向で進行方向を 間違っています。
サイドから見ると、マゼランは左右の縦型翼は後方が高く なっているのと、何より上下にある赤と緑のナツメ球の色が違うのは
航空灯の左右区分規定カラーなので、進行方向に向かって 左が赤で、右が緑なので、後方センター赤部分にシルバーの模様が 在る方が後方なのですが、ポピ二カのマゼランの箱は左右の縦翼と 航空灯のカラ―は、注目せず円盤としての固定概念で 逆方向の写真を載せてしまったようです。
ただ、宇宙で地球のルールである航空灯と言うのも凄いですし…(^^:
飛行動力が解りませんけども? 前進・後進速度が同じなら あまり、進行方向に意味は無いのかもしれません。
ポピ二カのマゼラン場合は、中の玩具は更に航空灯のカラ―が 赤と緑では無く、赤と青で、左右の1色を入れ替えて 左に、赤・青、右に、青・赤とクロスさせてしまっています。
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搭載場所や発進方法は…
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■アンドロメダからの発進
仮定ですが、アンドロメダから発進する映像はアップで ウルトラホーク3号から>マグマライザーのような部分造形にしたと思いますが
搭載出来る場所は、エンジンより前でホーク2号が延長した蛇腹部分 辺りの、操縦席後方部分では無いかと思います そのアンドロメダ部分の下に、機体的には唯一抵抗になる凸パーツが在ります。
着陸船のマゼランを搭載しているなら、アンドロメダは着陸用部分は 排除されてると思うので、この部分からマゼランは出て来るのでは無いかと思います。
アンドロメダ共に、マゼランが活躍する話が1本でも在ったら 随分、ウルトラマンタロウの世界感は変ったと思うので オイルショックなど、様々な影響で映像化されなかったのは残念です。
雑誌では、タロウがアンドロメダ星雲や、P372星雲でデスガドン などと戦う姿も絵や写真で紹介されたので、アイディアなどは かなり…あったのだと思います。
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