ウルトラセブン
14話・ウルトラ警備隊西へ・前編
対岸から見たカトリック・芦屋教会です。 当時よりも、丸窓と同じ位までの木が 伸びてるのが解ります。
階段からドロシー(偽)が、足早に歩く道です。
ドロシー(偽)が、タクシーを停めるロングのカットです。 教会前の川の対岸で、ドロシー(偽)の 歩いてた所から、ロケ地的には少し戻っています(^^; マービン(秘密情報部員)が、タクシーを 目で追う寄りも同じ所ですが、石垣は震災の影響で 大きく修復された跡があり マービンの目線高さの部分も、変わってしまっていました。
阪神芦屋駅北側に、100mほどの所に 芦屋教会●があり、駅南側すぐに市役所●は在ります。 市役所対岸の教会は クリスチャンセンター芦屋教会で、ロケとは無関係です。
芦屋川 教会のさらに上流には、阪急芦屋駅、国鉄(現・JR)の駅が 阪神、阪急は芦屋川の上を橋で渡りますが JRとの交差は芦屋川が、高い位置を流れてる為 橋の上を水が流れて、鉄道が橋の下を走っている事で昔は有名でした。
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芦屋駅(阪神)から、北に約100mの場所にある カトリック・芦屋教会がドロシー(偽)が出てくる 教会として使用されています。
ドロシー(偽)が、階段を降りて、下手(左)に行き カメラが寄って行く階段です。
階段部分は、新しくタイルが張られて綺麗に なっていますが、階段上脇の外灯などは 当時の画面のままに在ります。
台本には無い教会 このシーンは、ウルトラ警備隊西への台本には まったく描かれていません。 この前のファースト♯マービン(秘密情報部員)が上陸する シーンは、よくベトナム戦争の*トンキン湾事件が モチーフで無いか?と言う方が居ますが… ちょと深読みな気がしますけども?(^^; 確かに…ダンとの会話での切り返しから想像できる 気はします。…事件になるのに、わざわざ昼間に 貨物船を爆破したのかは よく解りませんし、この教会のシーンも ドロシー(偽)が、なぜココに居たのかは解りません? 満田監督によると、シナハン、ロケハンもしたそうですから 台本の無いシーンがあるからには、カットになってる 所があるのが普通ですけども、前編には せいぜいハイドランジャーが、神戸沖に投錨されていて 艀から隊長らが、突堤に飛び移るくらいしか ドラマ(本編)側にはカット部分はありません。 やはり特撮シーンが、台本完成後に予算と時間から 変更になっている尺(長さ)合わせに、追加された シーンのようです。 金城さんの台本だと防衛センターは、山中にあり 砲台なども、山の斜面のシャッターから現れていたり キングジョーと、戦車隊の攻防も在ります。 セブンの飛行カットや、セブンの下半身が 山にめり込み、釘を打つようにキングジョーに 頭を叩かれて、セブンがグッタリして、後編に続く と、なっていて完成とかなり違いがあります。
*トンキン湾事件1964年8月 トンキン湾公海上、米艦艇に北ベトナム軍が2回魚雷攻撃を キッカケに、米軍は北ベトナムに攻撃。事実上開戦になる。 北の発表では、米軍艦艇は北ベトナムの領海を侵犯して 南ベトナム軍艦と共に、スパイ秘密行動に従事していたと 先に家を覗いたり、ルールに反したと見解が双方で異なる。 *1995年の米国防長官は2回目の攻撃は無かったと証言。
フィクションと現実 ウルトラセブンは、何本かの作品に確かに当時のベトナム戦争を 頭に置いて描かれたと思われる作品があり、略したデータを 記していますが、フィクションはフィクションで、現実とは別ですのです。 照らし観る程度はいいと思いますが、完全に重合わせるモノでは 無いと思いますし、ベトナム戦争後に産まれたファンも 今後のファンも、特に当時の社会情勢を知って観ずとも 立派な娯楽作品として観る事が出来る作品ですので 現実と混同せずに、歴史は歴史で、作品は作品として観て下さい。
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