ウルトラアイの頃・研究室 光跡☆
ウルトラセブンは、企画段階の番組名を
ウルトラアイ
としていた事はファンには有名です。其のウルトラアイの頃の
仮・設定(走り書)などからセブンへの変化の跡を観ていく研究室です。
台本段階でも、そのタイトルとして印刷され
ウルトラアイ>*レッドマン>ウルトラセブン
と、台本の表紙が変更されていますが、そのデザインは「目」の
デザインのままで、セブン最終回まで通されました。
レッドマンの初期はウルトラアイからの変更時期で、レッドマン(仮)は
マーチャン的にウルトラセブンの登録時期でのダミー題の時期が在り
表紙に「レッドマン」と書いた紙を貼り付けている台本画6も存在します。
ウルトラアイの企画書冒頭には
「この新企画は、ウルトラQ、ウルトラマン、キャプテンウルトラに
続く、ウルトラQ空想特撮シリーズ第四弾として計画されたもので
ウルトラQ、ウルトラマン、キャプテンウルトラの集大成にしたいと考えています。」
*現在のシリーズ認識など、制作会社などニュアンスにズレを感じる
かもしれませんが、ウルトラアイの企画書のままの引用です。
ウルトラ1期の終わりと言うような意味では無く、当時のテレビ番組に
特撮を進出させヒットさせたシリーズを、経験的・技術的な意味からも
大きなスケールの作品を作ると言う前置きで、まだ宇宙路線も健在で
ヒーローも等身大で目に大きな特殊能力を持つ少年(青年)でした。
■アイスラッガー |
*左右表記は、構えた隊員から見た左右として記載します。 |
画1 ウルトラアイ時期の宇宙ブーメラン 画2 改修された、後のアイスラッガー 画3 影絵を合わすとカットラインから後方の 大きかった(高さがあった)のを 画4 斬れる武器としての方向や位置 左手だけで投げる設定でしたが 画5 地球防衛軍とは別のウルトラアイの 画6 変更時期のレッドマン(仮)の前 |
ウルトラアイ時期の跡の1つと言われるウルトラセブンの武器です。 頭部に装着しているスペースブーメランで脳波でコントロールでき ●宇宙ブーメラン誕生と回転 製作的な経緯は、セブンの頭部のマスクの型はウルトラマンよりも 八つ裂き光輪のような光学合成では無い、操演の武器として使えるとも 頭の部分を飛ばすアイディアは活かされ、セブンの特調になりますが 作中では、投げると画4・1のように飛んで行きます。 ただ外側が刃ですから…本来は回転しないなら画4・3のように飛んで そこで画4・2のパターンも少し使われだしていますけども… 原因は簡単で「V型」のブーメランは回転するような形であり この場合の形は全体的な中心と共に、カットした断面の形状が重要で その為、この「宇宙ブーメラン」と言うネーミングは 新しいネーミングに変更されます。 ●宇宙ブーメランからアイスラッガーへ 名前としての「アイスラッガー」「Eye Slugger」のアイは スラッガー(Slugger)とは つまり人物の事です。 ウルトラ警備隊の中の(エース・投手では無くて)強打者と言う意味で そうではなくて、武器名(技名)だったとしたら セブンは投げる時に台詞は言いませんが「目の強打者!」と言って *御存知のように歌詞には「エースだセブン」と言う歌詞と アイスラッガーは、脚本家の藤川桂介さんが選んだそうですが… 英語圏の方には何故???かもで、スペースブーメランとか ●アイスラッガーの形 ウルトラセブン初期のアイスラッガーには後方にカットしたような ウルトラ特撮VOL.29の中で、ウルトラセブン準備期間中の つまり宇宙ブーメラン案前に、影絵(画3)は作られていたと考えるのが また、そのカットライン跡に影絵の形状を合わせてみると… 勿論、その形状変更の理由は宇宙ブーメラン(アイスラッガー)を |
■タイトル名としてのウルトラアイ |
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画7 画8 画9 ウルトラマンとハヤタが1話で 画10
●初期台本 ウルトラアイ 光と影の挑戦 レッドマン 宇宙空間都市 セブン33話にシャドウマンと言う |
「ウルトラアイ」はウルトラQのようなタイトルで 企画書には 1、ウルトラQ=モンスターの要素 この3つの要素をシリーズの中に折り込み と、掲げられています。 初期では、主人公の少年(後のモロボシ・ダン)が特殊な目の(眼力)で その跡はウルトラセブンでもダンの目のアップや心の声(台詞)として タイトル的なオマージュからか?満田監督が最終回で目の中に画9 *運転手から隊員に成長する話。 ●光と影の挑戦 ウルトラアイとして、台本にした段階では 光と影の挑戦 (藤川桂介) 1話と思われるキャスティングには モロボシ・ダン準隊員 、アンヌ準隊員 の2人の準隊員がメインで、他の隊長や隊員はセブン時期よりも脇役です。 レッドマン(仮)に進んだ段階でも、役の記載がモロボシ・ダンは モロボシ・ダンとアンヌ2人だけが一番右に書かれています。画10 ウルトラアイの段階で、主役・森次 浩司は決まりますが モロボシ・ダン 森次 浩司 つまり2人の話がメインなので、ウルトラアイでは同じ準隊員
シーン1では砂浜の夕日で子供達と居るアンヌのシーンから始まり シャインA.B.C.Dと、シャドウと言うキャラが出て来るなど かなりウルトラセブンとは異なるストーリーや設定でした。 ただ、ウルトラアイはモロボシ・ダンの変身のアイテム名として |
■変身アイテムのウルトラアイへ |
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画11 1話では両手を上げて飛びあがり 画12 画13 |
ウルトラアイは変身アイテムになって行きますが、初回など制作順 つまり持ち物では無くて出現するモノでした。画12 ですが、撮影や合成の予算・時間などの効率化から 固体としては、胸に収めていたら… それなのに、落とすと音もするし敵に「モノ」として奪われたり ウルトラアイの頃としては、完全に設定上も「モノ」では無くて どちらかと言うと変身アイテムと認識されています。画13 ですが、ウルトラセブンの中で、取りだし、手で着眼しない 1話などに見られる手を上げるポーズは、後に |
■サウスポーのヒーロー |
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画14 等身大のシルバーと青のヒーロー 画5 ウルトラアイのヒーローマーク 画15 ヘルメットの目~顔を覆うような |
ウルトラアイのヒーローは、ウルトラマン(企画時)でも マーク(後のウルトラ警備隊に使う)も青から赤に変更されます。画5 青とシルバーの2色なのか?画14の●は影のようにも見えますが 色替えと同時にレッドマンと言う名前に一度落ち着きます。 この時のレッドマンは等身大が基本で、飛べて、人間と話せると言う設定 その後、頭部デザインが先行し、略ウルトラセブンの頭部の画17にも 宇宙ブーメラン(アイスラッガー)を投げる事が決まると 右腕を痛めている と言うのがあり、この時点での変身はウルトラマンとハヤタと同じく つまり変身前(人間の時)は、サウスポーでは無いと言う設定と取れます。 その為に、右腕で宇宙ブーメラン(アイスラッガー)を投げる事が 勿論、このサウスポーの設定はウルトラセブンまでにNGになり ただ、線が引かれるまでは、セブンとしてもギリまで残っていた |
■ウルトラアイのヒーローが乗って来た宇宙船 |
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画16 画17 頭部の造形時間から先に書かれた ウルトラビームも平らで 画18 画19 画20 |
ウルトラマンは、赤い球で宇宙から地球に来ます。画16 ウルトラセブンも、1話では地球に来た部分は描かれずに ここもモロボシダンの名を借りるのでは無く この17話時のウルトラセブンは、また等身大サイズで登場しています。 ヘルメットに近い頭部は、最初は隊員では無い運転手>準隊員と セブン1話で、既に地球に居る青年(少年)としては ウルトラアイでは、まだ別の生物で宇宙船に乗って来たとされます。 本来は赤い球でないと、宇宙は飛行出来なかったのかもしれません? *ウルトラマンは球の中でゾフィが押して、何故か宇宙で2人共飛行します。 ウルトラアイのヒーロー、レッドマンは逆に?宇宙も飛行できると ただ、地底GOGOGOでも空を飛行するところからで ここからは空想ですが、レッドマンの宇宙船は造られたものの 既に使ってしまっていると思われます。 それは、やはり…1話分だけのプロップには出来が良過ぎる セミ人間の円盤をバルタン、メフィラスなど使い廻す中で これは、もう謎のままかもしれませんが… ●ウルトラアイ誤解ポイント
同・ライターの脚本家藤川桂介は武器設定を担当していて |
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