宇宙恐竜ゼットン   

デザイン・成田亨  造型・高山良策 Sアクター・荒垣輝雄    ★光跡

*左右の記載は向かってではなく、ゼットン側(自身)の左右として記載します。

ゼットンA(対ウルトラマン戦メイン)

画1
右の角がシッカリ上に向いています。
 左の角の中のスリッド(スジ)はラフで、山の高さや方向も
 かなり右に比べると雑です。
 胸の部分(首廻り)には、放射状にスジ凹が綺麗に見えます。
 また、線画では表現出来ませんが
 胸の発光部分(黄色い)周囲の枠は黒ツヤがありBはツヤがありません。

ゼットンA・Bのひみつ
 
ABと書くと2体あるようですがゼットンは1体です。
 違いを簡単に言えば、Aが造形して撮影的に最初の状態で

 Bが後で修復して、撮影したゼットンです。
つまり大別すると対決が先で単独が後と言えます。

 このAB違いの疑問は、ずっと在ったのですが…
関係者の話で解る事が出来ました。
 完成作品では、唯一ウルトラマンに馬乗りになるくらいの格闘で
 ウルトラマン対宇宙恐竜の肉体的な戦いは無く
地球的な格闘は殆どありません。
 しかし、メイキングスチールでも手刀を振り上げてる
 ウルトラマンのグローブに*ウレタンの板がハッキリ映っています。
 ・・・どうやら、オンエア以上に格闘シーンを
 けっこう撮っていたそうで、造形から完成したゼットン
 ウルトラマンとの戦いで負傷し、修復したのがABの原因でした。
*手刀が怪獣のフレームに当ると痛いのと、手袋が破損するので
内部に小さいウレタンの板を入れてもらっていた。

ゼットンのカラー

 画3

ゼットンはのツートンで、角が銀より濃いガンメタで塗られ
発光部が黄色です。
銀はウルトラマンの銀に対してに見えるカットが多いですが
隣に黒の面があったり、撮影上(照明)見えるだけで
デザイン上、造形上共に
シルバーです。
発光部分も、
濃いイエロー(やまぶき色)やオレンジに近く見えるのも
照明の温度差の関係で、実際には純粋なイエローです。

ゼットンの尻尾のひみつ ★1

画5 画6
当初、宇宙人として考案されたゼットンは、カミキリ虫
 モチーフの1つでもあったので、ドラコのような羽を背中に
 持っていたようで、デザイン画は*無いのですが
 後々成田さんが思い起して書いた画にも、ゼットンの背中に
 羽根がある画が存在します。
 制作進行的には宇宙人から>宇宙恐竜に変更された段階で
 背中にチャック隠しの甲羅のような外羽根になり、羽根は無くなりますが
 チャック隠しなのに、センターに開くダミーの凹ラインがあります。
 その最下部には反りあがった尻尾が描かれます。
 さらにデザイン画のより、造形の方が上まで反りあがった
 尻尾になっています。コレも、立体化ではデザイン画以下に
 造形される部分です。
 *当時は在って、その後再認識された時点で無い。

空中戦から恐竜へ
ウルトラマンの能力の全て上を行く最強の敵として、ゼットン
最後の空中戦を予定していたようですが
おそらくメフィラスの回とカブる分が多く、尺的(分数)からも
飛行能力は無いキャラで行く事にして、空中戦はゼットン星人VS科特隊
特撮に変更されたようです。
その為に、多数の円盤を出す事に変更>ゼットン宇宙恐竜にして
*ゼットン星人を急遽造形し、大型輸送円盤
ゼットンは来る事になるのですが…
べムラーと同じ青い球(1話とハヤタの台詞的に)から
出現する部分がズレて、円盤から青い風船が膨らんで
青い球から表れる2重の登場に、作品上はなってしまいました。
完成映像だけで考えると、若干変でもあるのですが…
それもゼットンの味かもしれません(^^; 
*完成画面のゼットン星人は成田さんはデザインしていません。

背中のボタン
左右60個ずつの120個が着けられたようですが…
右が少し少ないので、納品~撮影~中に、落ちたのか?
ゾフィに使用した分でしょうか?(^^;
成田さんのデザイン的には、ボタンのような凸ではなく
トゲ
●画5のように書かれてます。

ゼットンの手


人間で言う4本と、親指の2つで、先端にそれぞれ穴があります。
コレも、成田さんの(後で描いた)画や、残されてる
高山さんの造形前の図面でも、5本指なので
宇宙人から>宇宙恐竜への変更時に変わった部分だと思います。
この指もグッズなどは略され、子供の手袋のような
丸い指になってたりします(^^;

最後のゼットンから次のセブンへ

宇宙恐竜(怪獣)は、キーラ、サイゴ、ゼットンから
エレキングへ、デザイン・造型的に細部が継承します。
ウインダムにも、ゼットンの頭部は西洋の鎧がモチーフと
成田さんが語るように、遺伝していますし 胸のスリッド部分
セブンの(デザイン画ではさらに近い)胸のプロテクターそのものです。

ゼットンの腕の外側にある黒いパーツ(画2
セブン腕のプロテクターで進化していて、負担が来た経験からも
腕の付け根から指先に対して、輪切りになるように、凹溝を着けたり
パーツごとに貼り、角を斜めにするなど
セブンのプロテクターはゼットンを良く観ると、デザインや造型的に
御手本にしてる部分が多く覗えます。

*ボディカラーに黒が多いので、何点か色なしの線画にします。

ゼットンB(登場時)

画2
Aとの一番の違いは、右の角が下を向いてる事で
左の角の中のスジは逆に綺麗にあります。
 ・胸の部分のスジは殆どなく、エッジも左にしか無い。
 ・右肩は元々Sアクターの腕が太く
左に無いパーツもありますが、Aより違う形になっています。
 ・左の腕(肘部分)ジャバラ部分が異なります。

A・Bの違い
以下は・A・Bの変更点を薄い記憶の断片とQちゃんの想像で書いたものです。
 
角は固いモノとラバーで出来た(↓武器W-2参照)操演用の
モノが在り、Bの右角が折れたように下向きなのは
その操演撮影後である事を意味してると思います。

Aの角は、固い(木製?木型)タイプで、ギミックに
試行錯誤している間に、そのギミック(*回転など)を断念した事が
原因で、左の角
のスリッドがラフなモノが乗ってるようです。
*回転時期は、アップにはならない(少ない)予定。
ラバー製はアップ用の角に予定されていたので、スリッドは綺麗
だったので、操演後もラバータイプが乗っています。
その理由の1つは、回転ギミック無しになった事と
顔からの武器が多く、アップが多い事が要因と思われます。

胸部のスリッドが無くなってしまったのは、スペシュウム光線
吸収するカット(格闘1日目ラスト)で、火薬も+αで使って>失敗
ラテックスを焦がし(溶かした)てしまった事から、ラテックスを
面的に塗ってしまったので、胸のスリッド模様が
残念ながら消えてしまったようです。

さらに、右上半身を負傷したので、胸の発光部分も修復していて
修復後は右側にズレているようです。 その発光部周辺は修復後
光沢がなくなり、ズレから右腕付根のシワ(負担)も増しています。
左腕の肘
も、アクションで腕が水平から少し上までしか(画3)
上がらないゼットンは、腕外の黒い部分の厚みの負担から
シルバーのジャバラ部分の肘に負担が出で修復しています。

ゼットン・頭部

・アンテナは体の銀より濃いガンメタで
先端の部分は、さらに濃いダークグレーに塗られています。
カネゴンと同じく動かすピアノ線が、ラバー角の時には
先端に着けられていますが、実際には攻撃のアップで
角を後方に下げて放つカットで役立っているのが殆どです(^^;
*カネゴンの角(目)・回転運動は電動しなる動きは手動で操演された。

当初は後の宇宙怪獣エレキングのように
角を回転させたかったようですが、Sアクターとのスペースからも
回転は無しで、前後運動のラバー角との差し替え式だけに
なりますが、頭部側(角の内側)には
10センチ弱の回転を予定した芯が在ったようです。

・顔センターの発光部上は直線的にハの字状に
なっていて曲線のアールではありません。

・後の図鑑やソフビでは目と書かれる五角形の穴
突起の中心より上の外側に在ります。
その事からも、ウルトラマンの耳、ウインダム
ヒューマンなどから見て成田さん的には、隠してるとの事ですが
コレは
で、目に相当するのは角なんだとQちゃんは思っています。

・センター発光部分のクリアパーツ内に、Sアクター
除き穴が造られていて、発光部分の裏が2箇所空けられています。
大半は右目(大きい穴)で見ているので、よく観れば
荒垣さんの目が見えます(^^;

・丸い突起が2段になった物が左右に着いています。
鼻というより触覚的な感じがしますが
同じ色(
)なので、見え難いパーツな為
フィギュアなどでは造形されない事も多いです。

ゼットンの武器

W-1 赤い光線・顔の左右の五角形の穴
発光部分下部の3点から発射され、顔の前で1つの集結し
飛んでいく光線。アニメーション
ウルトラマンの金縛りから反撃に使用
回転する
ウルトラマンの足元を攻撃した。


W-2光球弾・角を後方に弓のように引き>放つと
五角穴が発光して、発射する光球。
と連続で発射する。 光学合成
ウルトラマンが避けて、科特隊本部に命中。
*後に怪獣図鑑1兆度の火の玉と書かれる
元だとは思いますが・・・時代的にアバウトな感じです(^^;


W-3 指先からの光線・スペシュウム光線を吸収して
>ウルトラマンに向かって返した武器。
指の先端から波状に出す光線。光学合成。
*吸収してる写真を元に、胸から出す光線と
書かれたものは間違いです。


W-4 発光部から出す光線・両手を広げて、発光部分中央から
連続で出す光線で、ウルトラマンを倒した後
さらに科特隊基地を破壊する。光学合成。

W-5 バリア・八つ裂き光輪もバラバラにする。

W-6 テレポーテーション・姿を消し別の場所に現れる。

 

 

Copyright(C)2002- KOUSEKI・Qchan 不許複製

inserted by FC2 system