一角超獣 バキシム

★光跡

■S・アクター河合徹   ■デザイン・井口昭彦  ■造形・ツエニー

*左右の記載は、向ってでは無くSアクター(自身)側で記載します。

 

バキシムは「牙」がモチーフな為、角のような円柱パーツが
多数在りますが、頭部のを角(大・小)、手のは爪、足のは足の角と記載します。

■バキシム最大の弱点
バキシムは、とても*大型の怪獣(超獣)で、デザインや形的には
レッドキングゴモラにも、負けない人気怪獣になった要素が多くあり
1話だけでなく、前後編や再登場が在ってもいいくらいの存在です。
ですが、大きな弱点を持っていた為に、登場した3話の中でも後半にだけ
時間少なく出る、もったえない登場でした。 弱いわけでも無いですが…
強い印象も…あまり無いはず?の超獣です。
ただ、バキシムの最大の弱点を指摘出来ないファンが多いならば
それは、特撮スタッフの過去からの技術を継承した工夫による勝利です☆
*有名。

ですが…バキシムを研究する上で、弱点を書かずに通る事は出来ないので

書きますが、大きいだけでなくバランス的にも…
実は、略歩けない怪獣で、ウルトラマンAとの格闘が
ある意味出来ない事から、長い時間登場するのにも限界がありました。


バランス的に、尻尾が地面に着かないタイプなのに超大きい為
  人で言うと、腰の後にバレーボールを6~8個入れた網を着けて
膝でサーフボードを斜め後方に挟んで、頭部にポリバケツを被り
その上に学年誌を8~10冊入れたリックを乗せて
*高下駄を履いて歩く
くらい、歩くのが大変なバランスの怪獣だったそうなので
まずバキシムの作中の動き(アクション)を順番に簡単ですが下に記載します。
*メビウスのバキシム~は、覗き穴が上から3つ目>4つ目に下がっているので
 Sアクターの足の位置が下げられ、歩行も改善されています。


ゴルドングビラブルトンアイアンロックス他、馬乗りなど
ウルトラマン側が動き、合わせる格闘に見せる技
ある意味、怪獣VS怪獣の映画では出来ない技で
恐竜戦車なども、合わせて腕をキャタピラでひかれなくても(^^;
砲撃の角度からも、空から攻撃すれば巨大戦艦が飛行機に
大敗したように、セブンには簡単な事なのですが・・・
格闘やピンチを観せる演出画は、合成や光線のように派手では
無くても、立派な特撮テクニックです。


バキシム・全アクション
子供体から変身し巨大化>半歩前に・上半身動かす。
・TAC基地移動>イナズマから出現、半歩前へ
・足のアップ地面が沈みこむ。
*重さより歩きを強調する為
・TAC基地からの攻撃を受ける>上半身のみの動き。
・南隊員のアローからの攻撃も歩かず。
・バストショットで半歩前へ
*後で同アクションカットを使用。
バキシム全身で大ジャンプ
*大きな移動にはコレしかなく、アンコを積めて軽くしてピアノ線で吊って動かす。
 セブンの
アイロス星人などで使用した方法で、Sアクターは入っていません。
・A登場>上半身のアクションに続いて、火薬による攻撃。

・唯一の立った格闘もウエストショット(ウエストから上)
 Aは*セッシュして、動きを合わせています。
 
*早川雪舟・1910年代の草創期のハリウッドで活躍した日本人俳優で
 欧米人と身長差が在るので、足元を写さず台に乗って合したので、方法名になる。


・Aが転がり、バキシム1歩半歩いて追う唯一の歩行と言えるカット。
 *再生的な早送りで尻尾をフレームの外で持っている歩きで最長の1.5歩。
・Aがバキシムを巴投げするのは、吊ったジャンプ時の空にアンコの状態。

 
・バキシムが、手から火炎を出すアップ&Aのバリアのフルサイズは
 安全面からもSアクターは入っていないので、バキシムは固定で歩かず
 下アゴをひもコンで動かし、背中下部の発光を点滅させ生命観を演出してます。


・ウルトラスラッシュ前後も歩きは無く固定ですが、Aの光学技の
 テンポで、それを感じさせない編集で、首が落ちた富士山バックも無人で
 両腕をピアノ線でフレーム外から操演して「絶命」を表現しています。

もし、この大きなボディで軽快に動けて
火薬や火炎に頼らずに、ウルトラマンAと格闘していたら
このデザインからして、もっと活躍が見れた大超獣だったと思いますが
これだけ歩けない怪獣を、動いてるように見せ
戦う描写の引き出しの多さは逆にウルトラマンシリーズの凄さを感じます。

 

  

イモムシ?

 

トビズムカデ

       

足の外に並ぶ角

  

            コマドリ

■ネーミング&デザイン

バキシムは何故か?イモムシと宇宙怪獣の合成と、殆ど記載されています。
イモムシは、毛虫以外の幼虫の代名詞ですが、色も葉に近い緑が多く
モスラの幼虫のようなチョコ・コロネ程のくびれた形はしていません(^^;
では、何がモチーフかを書く前にヒントが在るネーミングの由来を先に書きます。

モチーフのイモムシは書かれても、バキシムの名前の由来は書かれる事が無く
「バキシム」の中にイモムシを連想させる文字は見つかりません。
ですが、業界の方はイチ早く気ずいてるかと思いますが?(^^;
「虫」の逆文字「シム」が在ります。その前のバキも>刃牙とも読めますが
逆さにするとキバとも読めます。
バキ(刃牙)虫と言うのは居ませんが、容姿を含めて考えると
キバムシと言うのは、ムカデの事を言う場合が在ります。

虫に詳しくない人は、ムカデは尻尾で刺すような誤解をしてる人も多いですけども
ムカデは毒を持つキバで噛みますので、キバの虫としてジャンル的な
言われ方もされる事がある虫です。

なので、ヤプールが選んだ地球の生物はイモムシでは無く
トビズムカデ←左画だと思われます。
*トビズムカデ「オオムカデ」とも言われアカズオオムカデの事もオオムカデと言う。

形もですが、色もバキシムに近くと言うか同じくらいのものが
バキシムのNGデザイン画に、*よりもで書かれています。
*作中のバキシムも純粋な青よりも紫に近い青で、腕の補修に
 使われた色は更に紫に近い青い色です。

ムカデは(百足、、蜈蚣、他)百足と書く事も在りますがバキシムの足の側面には
←左角が横に向かって生えているのも、イモムシよりはムカデを連想します。

もう1つの宇宙怪獣…て、それを言ったら…モチーフでは無いので(^^;
観れば誰でも思う、口ばし>鳥です。
ストーリー的に、子供で在る事に関連してるのかと思いますが
モチーフはコマドリ←左下だと思います。
口ばし以外にも、バキシムの背中の突起の上←下右に黒い線が在る部分も
コマドリの翼に見れますし、この特撮セットはゴジラシリーズ怪獣総進撃
富士山幕をバックに使用してるので、大型怪獣を考えたら…キングギドラ
浮かびますが、翼を持つ操演怪獣の部分は時間や予算からもNGだとしたら
バキシムの背中の突起は、翼の退化した跡かもしれません?

一見、可愛いコマドリは、ムカデも喰い、ハンターとかギャング
あだ名されるような、他の餌を奪い去る凶暴とも言える面を持っているのも
子供からバキシムになり、TACをだまして
基地を襲うように超獣にマッチしてると思いますので

イモムシと宇宙怪獣?(^^;と言うよりも
「キバ(ムカデ)を隠し持ったコマドリ」バキシムと言うのが
ストーリーを関連したモチーフ&ネーミングの由来だと思います。

   

■目・鼻?
バキシムの目は、発光していてロングでは解りませんが
十字の廻りに、マジックで書かれた模様が在ります。←左
ただ、発光しないフィギュアなどに書くと…逆にバキシムらしく
見えないので注意です(^^;


鼻の穴?は、火薬発火で攻撃する武器になっています。
コレは想定してた箇所のようで、生物的には不思議な位置関係ですが(^^;
横位置からの撮影に対応していて、重ならない縦位置に2つ在ります。←右

  

追加装備の発砲管火炎放射装置

■火薬・火炎
鼻からだと威力に欠けるからか?手からも発砲していますけども
手の爪を強引に曲げて、発砲用のパイプを装着しています。←左

←左のパイプが横位置からだと、左手のパイプが丸見えだった事から
火炎放射の時は、←右位置から発射していて
左手側を一応隠しています…見えますけども(^^;
この2つは、動けない・格闘出来ない事から追加したアイテムだと思われますが
形状からして、ボクシングのグローブのごとく打撃攻撃を意図してた気がします。

       

再登場の富士山

■富士山のホリゾント幕
ホリゾントは怪獣のスーツとは直接関係在りませんが、Aファンの方と話すと
質問や話題になる事が多いので、この場に記載しておきます。
にも少し書いたように、ゴジラシリーズ怪獣総進撃のクライマックスセットの
富士山のホリゾント幕を、ウルトラマンAは特撮の撮影を事実上
東宝(東宝映像)に委託していたので、スタジオも東宝スタジオの
大きなステージだった為に、再度引っ張り出して使用しています。
3話と総進撃を比べれば解るように、雪のパターン同じですが
バキシムのカードや写真で、富士山の左右が作中と逆なのは裏焼きです(^^;

また、総進撃はゴジラシリーズでも怪獣の登場数が多いシーンなので
富士山手前のステージ(平台)が広い為に、山の裾野部分が3話より多く見え
3話は逆に言うと、裾野部分よりも頂上部分が多く映る撮り方をしているので
子供的には3話の画の方が、富士山らしく言い感じに見えます。

 

    

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