Cタイプ・スーツのひみつ

★光跡

左右表記は、基本Sアクター側で記載し、向かって見た方ではありません。

 

画1    画2

マスク面が大きくなってもバランスの良いCタイプ。

ウルトラマンCタイプ3つの謎?

脇腹の電池BOX(束)が見えなくなり、カラータイマー、手袋、マスク
ブーツなどA・Bから更に進化したスーツを少し探究します。

ウルトラマンのスーツ、Cタイプの謎・・・
1つは、ウルトラマンのスーツをA.B.Cの5種を見比べてみると
疑問に思う部分が幾つか在る中で、Cタイプの
腰の部分のV字ラインがA・Bタイプより
明らかに水平に近い(Vが浅い)のは、とても疑問に思う部分でした。

2つ目に関係者の証言の中に気になるスーツの説明で、NGスーツ以外にも
「銀と赤の2色を接合したスーツが」「~銀に赤を塗った」
言う感じの証言を、何度か聞く機会が在りました。

2色を接合…と言うのを単純に考えると…複雑な模様のライン
2色のスーツを縫い合わせたのか?と想像してしまいますが
35mmやスチール写真(35)で、スーツの繋ぎ目が見える
クオリティの画像を見ても…それらしき「接合」は見れません。

3つ目に、ウルトラマンのスーツは基本的に赤ベースを塗るので
銀に赤を塗ったのは補修か?勘違いや誤記?と言う思いが在りましたが…
2013年のBlu-ray画像や、ウルトラマンスーツ(Cタイプ)を
スーツアクターの古谷さんが着る為の再現で、その謎が解けました。
結果的に、再現には間に合って無いのですが…(^^;

その結論を説明します。

画3   画4

Cタイプだけはベース上にを使用!

結合のひみつ☆

画3を観ての通り、Cタイプだけはベース上が銀下が赤の2つのスーツを
繋いでいました。
Cタイプは、A>Bのウルトラマンスーツとしても、Sアクター的にも
撮影上の経験からも、幾つかの進化が盛り込まれた5号スーツで
*66年のWスーツと塗装(塗料)からは、最善の方法を選択として
メインの改良に、上半身を銀のWスーツ下半身を赤
(厳密にはシャインレッド・朱*以下赤と記載)のWスーツを
腰の部分で繋ぐと言うものでした。
*2期後はWスーツの進化やマンA時には塗料の進化も見られる。

何故?上が銀で、下が赤なのか?疑問に思う方も居るかも
しれませんけども、初代ウルトラマンは正面からの%では疑問でも
背面から見ると、下半身の赤の%画4を観れば説明する必要が
ないと思います。


撮影的にも、巨大な生物ですが顔に表情は無く(観える…は別)
口の開閉(台詞)のギミックも使用しない(台詞なし)方向に
なりましたけども、ウルトラマンは主役なので、TVなので映画よりも
意外にバストサイズウエストサイズなど上半身の寄りや
アップのカットが、怪獣宇宙人に比べたら多いように
演出や撮影が、Bタイプまでの間に行われて来ていました。
其の為、上半身の銀は塗るよりもベース色にした方が
制作や補修の効率、表面の傷み度が違う事からも
良い効果をもたらすと判断した感が、画面サイズや使用度から受けれます。

 

     画5   

      Bタイプ後半の塗装劣化は、からの開発と進化!

Cタイプの塗装の劣化の違い☆

Bタイプの最後の方(上半身寄りの映像・写真)を見ると
  画5のように、逆に赤ベースなのも良く解るのですが
赤のベース部分は素材的なヒビが大きく(深く)(体に対し)に走り
銀の塗装部分のヒビは、細かく、塗り方やパーツ部分の形状に沿った
縦横のヒビの入り方をしているのが解ります。

Cタイプはと言うと、最後の使用は御存知の通り対ゼットンなので
そこでのCタイプで確認すると、まだWスーツ生地の傷みは
Bのラスト程は劣化していませんが、下半身の銀塗装Bのラスト
劣化時のように細かいヒビが、太腿などの銀部分の大半に
かなり出ていてBlu-rayで無くても確認出来ると思います。
この太腿部分だけでも、劣化は塗装部分の方が早いので
下半身は銀を塗っていて、上半身との劣化度が違うのが解ります。

ただ、Blu-ray以前は上半身のヒビは腹部に少し出ていますが
ヒビ=黒系なので、確認・証明がしにくい…仮説しでしか
なかったのですが、Blu-rayではハッキリ上半身の赤の
塗った筆ムラが見えるようになりました。
それどころか、首部分の赤=生地部分のシワは、やはり細かい
横シワが見れ、上半身の赤塗装との違いも確認出来ます。

画6

何故腰V字の下半身の銀部分は少ない・・・?

腰のV字の謎?
ヒビの確認や上半身塗装跡は、Blu-rayで確認してもらうしか
無いのですが、単純に形としての大きな疑問・・・腰部分の
V字模様のラインがAやBタイプより、Cタイプは水平に近い理由も
上・下半身の2色結合スーツだった事からして観れば解る事で
画6のV字は、下半身の小面積のみ赤の上に銀を塗っています。

結合ラインの下部分の銀を、最小限にセーブしていますが
回を重ねると(スーツ使用度)その部分の銀の下が
赤い(濃い色)なのが連想出来るような状態に成ります。
照明の角度では、その塗装のV字ゾーン反射が
上半身のベース銀より、反射率が高いようで
ラインから下が、逆に明るい銀に見えるカットや写真もあります。

Vゾーンだけが、下地(カラー)が変わって見えてしまうのを
承知(テスト)した上で、
その面積を極力小さくした結果が
A・Bよりも水平に近い腰のV字を作っていると言えます。

 

 

画7

上半身の首から上の赤の違いは・・・

Vネックと後頭部赤の原因?

Cタイプの首部分下の繋ぎ目は、A~Cタイプで前に説明しましたが
ボディのセンターのラインに合わせて*V型に銀のWスーツに
繋がっています。
首部の真正面だけでなく、サイド(肩側)など、首周り1周が
綺麗な曲線カーブでは無く、直線的にカットされ接合され
色も首から後頭部は、スーツ地のカラー(赤)のままなので
上半身の赤塗装とは、登場初期は首の赤の方が明るい赤です。
補修をしていくと、明るさは落ちてきますけども

ヒビの入り方が、上半身塗装のとは違った入りを見せます。


*胸の筋肉のアンコの入り方度と、前傾姿勢度でも見え方が違い
正面を向いて、腕をサイド~前に出してると確認しやすく
最も有名なカメラ目線で、スペシュウム光線のポーズのCタイプ写真は
両腕が前なのでVネックは更に解りやすい。

またCタイプの後頭部(耳の後)に銀のパターンが無く
全て赤いのも、おそらく色指定で「上半身には銀の塗装はしない」
「下半身は赤の塗装はしない」と言う意味に相当する指示が
在ったからだと思われます。

 

  

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