ウルトラQ
地底超特急西へ
地底超特急西への新東京駅が、撮影されたのは 東京交通会館ビルディング(現・東京交通会館)です。 15階回転レストランと13階ゴルフ練習場が有名で 子供の頃には、この上によくアドバルーンが浮いて いた印象があります。
ココも新宿スバルビル前、渋谷の旧東急会館と同じく ロケ隊の集合場所として業界では有名な場所でした。 現在でも、銀座、晴海、お台場(旧・夢の島)方向の 撮影時の集合場所として利用されています。 同時に地方観光部署などが在り ロケ撮影許可など相談に行く建物でもありました。
A階段1階正面の躍り場 一平が降りてきたり イタチが転ぶ階段として使用しています。 壁の彫細工(画ではありません)も手すりも 作品と変らず存在します。
ホーム合成カット1
上のA階段躍り場から1階フロアを撮影したものが 新東京駅イナズマ号のホームの 合成カットの右側に使用されています。 カメラポジションの関係で、まったく*同じ位置は 無理でしたので近いフレームの写真です。*イントレ使用
エキストラの配置を見ると、本来はフロアの 模様のラインでホームを切るつもりだったのかも しれませんが、イナズマ号先頭車輌には翼があるので 別のアングルのホームとでは、車輌際の模様が 異なっています。
ホーム合成カット2へ
万条目淳が接客する塚本信夫演じる相川教授と 荷物(M1号)を預ける所も この会館の旅行代理店が使用されています。 カウンターもほぼそのままの位置にあります。 このシーンは星川航空として撮影されたのかも しれませんが、画面からも雰囲気の違いは明らかで パリなどのポスターも、そのまま画面に映っています。 *塚本信夫その後MATの隊長で参謀の佐原さんと共演 *一平が居るパーラーもココだそうですが店舗は 沢山あり入れ替えが在る為に解りませんでした。
上のカウンター外の抜けに、見える外は デジカメだと解りにくいですが 少しだけ画面と同じ壁面が左に確認できます。
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石川進演じる西岡主任がマスコミを引き連れ 降りる新東京駅のエスカレーターです。 正面入り口に在るエスカレーターでサイドの ガラス窓などは、そのままですが 吹き抜け部分に新しい2階部分が出来ています。 画面で飾られた柱は、右販売機後の金属柱の 後に在り、角度的に見え難いですが存在しています。 *石川進・科特隊イデ隊員候補で衣装まで在ったが降板 食事の芝居はマン16話のイデと見比べると 監督の演出なのがよく解る。
主人公イタチ少年が靴磨きをしてる所として 3階?エレベーターホールが使用されています。
3階床 ユリちゃんの次の客の頭の後に3の文字が 見えるのと、1番初めのお客の立った時の エレベーター停止階が3なのですが 床の模様が画面と違う(年期があり新しく無い)ので 数字がデコイか?複数の階で2度以上の 撮影をしている可能性も考えられます。 *1階は階段下と同じ模様です。
1階床
作品のイタチが居るエレベーターホールには 当時の会館の各階案内図が在りましたが 今はホール中央には無く、通路の壁に 新しいモノがあります。
江戸っ子の靴磨き少年
この作品は今より未来と思えるほどの超特急や 新東京駅などが登場するのに、主人公の少年は 靴磨きをしていると言うアンバランスです。 今でも有楽町には少し居ますが、60.70年には靴磨きを してる人は多く、特に上野や有楽町はウルトラ世代も 靴磨きを連想する人は多い場所だと思います。 少年が靴磨きしてたような時代は、66年にも居た かもしれませんが、終戦後の戦災孤児の人が ほとんどで実際の料金にプラスして払う人も多く 現実には少なかったでしょうが、情報屋として昭和の 映画やドラマなどに使われる役廻りで登場しました。 もう少し年輩の方は会館と ガードの間にあったすし屋横丁を、この地で 思いだす方が多く、すでに落語など一部を 覗いて一般会話では消えかかっていた 江戸弁が、なぜかすし屋横丁には残っていたと 言う人が多いです。 新しい有楽町のシンボル的存在の会館と消え行く すし屋横丁や靴磨きと言うこの地の要素は、意図的に 融合してるのだと思います。
*すし屋横丁67年に全面撤去。 *江戸弁、江戸っ子が話言葉。落語や時代劇に 出て来るが、あばよ(さよなら)手前ども(私たち) など、一般に知らずに使ってるのもあれば べらんめー!などは、ばかやろう!と言う意味と 知らずに使ってる部分・人も居る。 語源は、三河弁・土佐・薩摩・長州弁から 来てるとの説も在ります。
東京交通会館
東京都千代田区有楽町二丁目10番1号 開業1965年10月 東京都と株式会社東京交通会館が区分所有 元の東京都交通局の跡地に出来 一部が移転したのが名前の由来と言われる。
東京駅・八重洲南口へ
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