ウルトラQ
バルンガ
画1
バルンガが東京の街の上に浮かぶ合成カットです。 ロケ地と言うよりも、~から撮影した場所が 旧・TBS電波塔図1.2■の西図1●に、画1の高さに合う建物が *在って、其処から撮影しています。 画2●・図●から下方向撮影して、画1の右の建物が画2●の建物です。
上の画は、同カットの*フルサイズです。 *4対3の当時のテレビ画面では、右の建物はほんの少しで 上の文字も見えなくフレーム下も狭いかもしれません。 また同じソフトでも、再生機器やモニターでフレームが最も違うカットです。
画2
画3
合成の東京タワー 東京タワーは、当時のタワーの写真を合わせてみても 展望台の形や幅、鉄骨の位置、幅などの長さも違うので 絵かミニチュアだと思われますが… てっぺんの長さも、画1より長く画3の緑線くらい上のアンテナの長さが 在るのが本当なので、ミニチュアの可能性よりも L字の合成ラインから上を描いたようです。 なので、タワーの部分をクローズして観てしまうと バルンガの中に、けっこう刺さっています。 それでもバルンガには関係ないのだと思いますが(^^:
画1.3右の建物は、当時の建物は「国際芸術家センター」と言う 大蔵省の国有地を借り受け建設したモノで、稽古場と アーティスト・サロンとして使用されていたそうでウルトラQ的には 60年8月に国際舞踊研修所」としてオープンした頃です。 なので屋上の文字は「ARTSTICAL CENTER」かな?とは思いますけども 文字看板は厳密には解りません。 文字数的(建物長・辺)にはInternationalは無理そうです(^^:
SPECIAL THANKS バルンガ情報協力・Kさん
SPECIAL THANKS バルンガ・建物情報協力・メトロンハートさん
画6
35話・怪獣墓場
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ハヤタ(ウルトラマン?)が、怪獣の命について 科特隊本部の屋上で、1人考えるカットは図2■です。 ハヤタの右前方に見える四角い柱が、図2●の上に 在る白い四角で煙突です。 上の画★では、煙突が解りやすいように空を水色に してますが、実際の画面では空が曇りで白いので 大きい画面じゃ無いと解り難いかもしれません。 また34話・空の贈り物の変身シーンと同時撮影なので 西日の為に、図2塔屋(少し濃いグレー)も■の 左部分はハヤタにも日が当たり、右の室外機の在る 塔屋側面も■が無い北部分は明るくなっています。 ハヤタの腰辺りの前に見えるモノは、図2■側の ダクトのようで、ハヤタよりカメラ側に在ります。 黒部さん的には、おそらく*ブレザーの35話を先に演じ 34話のスプーン変身を、同じ場所から違うカメラ 位置に演じています。 *ブレーザー(ズボン)は上に着れたそうなので シワなどの関係からすると先かと思います。
同・35話ロケットの発射場が壊された残骸の場所は 19話・悪魔はふたたびで、カプセルが出土した 図1●の下茶色の建物の場所で建築途中の場所を 壊された場所のようにして、撮影していています。
22話・地上破壊工作
22話での科特隊本部の屋内と*TVセンターも 旧・TBSで撮影されました。
キャップの命令で、イデとアラシが福山博士と話す スタジオは、そのまんま旧・TBSのスタジオです。 何故?電波の問題で、科特隊よりTVセンターに行く 必要が在るのか?説明が無いので、大人になって観ると 少し唐突な違和感があります(^^: *台本でもTVセンター・スタジオとなっていて その前がTVセンター調整室と記載されています。
磁力カウンターを持ってイデ・アラシ隊員が行く廊下は 台本では科特隊本部ですが、撮影は旧・TBSです。 小型磁力機を発見する、*機材の在る部屋もTBSです。 *小型磁力機は台本だと別の廊下の消火栓の扉の中から 発見されますが、磁気テープのコーダーの前の 発見しやすい所に置いてあります(^^: その為か?廊下では消火器なめで撮影されています。
イデ隊員がマルス133を持って、見廻るTVセンター 玄関も、其のまま旧・TBSで、スタジオの扉にも スタジオや*クロークの文字が観られますのでTV局なのが解ります。 *クローク・タレントクローク、出演者が準備する所。 勿論、スタジオ内の偽アンヌがセット裏に居るのを イデに見つかる場面も旧・TBSです。 アンヌが何をしていたのか?は意味不明ですが(^^:
偽アンヌがクルマに*乗るのは図1.・2■の鉄塔の根元の すぐ北側で、クルマは西向きに停まっています。 画2の赤線左の少し右です。 台本ではテレスドンの手の平に乗りクルマの所に 降ろされて乗込み、胸のダイヤルで命令(操作)します。
上からのクルマのカットは図2●から撮っていますので クルマの右の壁が、2話でハヤタの人形が落ちてくる壁と 同系なのが、別角度で解るカットでも在ります。
ネッカー・シアタ・1500TS クーペ 地底人の乗っていたクルマは、ネッカー・シアタ・1500TS クーペで イタリアのフィアットの子会社で、ドイツのネッカー社が製造した車です。 イタリアのシアタ社が、フィアットのクルマをベースに Egなどをチューンした1500TSのミケロッテイデザインのクーペで その内のドイツ、ネッカー社がライセンス製造した車が 地底人が乗るクルマとして使用されました。 リアの文字は Coupe 1500TS *(eの上に「’」)で 斜めなのは、曲がってしまったのでは無くデザインでした(^^:
*シアタ・SITTA AUTO、アクセサリーや特殊車両の製造会社 のモデルはエンブレムが円形で、中央にSの文字上に SIATA AUTO、下にTIPINOと入っています。 FIATとのWエンブレムも在り、その場合FIATが上(後)に位置します。 *ネッカー社(Neckar)1957~1971年に西ドイツでフィアットの ライセンス生産をしていたメーカー。 1957年前はNSU=フィアットの名称だったので*NSUとも 記載されますが厳密にはネッカーで、エンブレムが正円では無く 横長の楕円にNECKARと横に入って、センターの上下に突き出たデザインです。 *フィアット1500・1961年~1967年まで製造されたクルマ。
*NSU Automobil AG (NSU Motorenwerke AG) 1964年に世界初のロータリーエンジン車「ヴァンケルスパイダー」を 1967年セダン初のロータリー車「Ro80」を製造した。 1969年VWの傘下に入り、同・傘下のアウトウニオンに吸収合併 AUDI NSU AUTOUNION AG(現在のアウディ)となった。
ウルトラマンの頃としては、オペルなど共にドイツ車として輸入されたそうです。
図1
ウルトラセブン
16話・闇に光る目
ポインターで、子供達を病院に収容した直後のカットも 旧・TBS南口から正面に入るカーブの角です。図1●
2003年時に、まだ残るポインター前奥に見える 石垣の残り(上・写真左下)です。 TBS会館解体と共に、KRTV時代から在る この石垣も全て姿を消しています。 写真のACTシアターも移動(建物は解体)していますので 現・BLITZが在る東の赤坂BiZタワーの南西の角辺りが同位置になります。
2つ上のポインターの右上に見える茶色い建物部分は 写真のTBS会館南の壁で、写真の2003年時には角の手前に 写真左下のコンクリートの壁が出来ていました。 TBS会館とTBSの間の道も、今は西に移動し角度や方向も 変わっていますので、TBSストア北の仲通リ 地下鉄赤坂駅3Aの北側辺りにポインターが停まっていました。
2017年 赤坂Bizタワー裏の道です。北側に向かって登っているのは 同じですが、少し角度と位置はズレています。
4話・マックス号応答せよ
地球防衛軍極東基地の第二動力室は 旧・TBSの電力施設で撮影されました。
当時の設定的には原子炉となってますが 見た目も…そうでもなく(^^: ウルトラセブンが光線を発射するカットのバックが リアルにはディーゼル発電機です。 唯一、ゴドラ星人の人間体(水上竜子)が入って来る時に 防護服のようなモノを着てますが、ダンや隊長は芝居(顔)の 都合からだと思いますが、ヘルメットも着けていません(^^: 当時はマックス号ともに考えられたエネルギーですけども 今となっては、あまり原子力ぽくない表現で良かったかもしれません。
11話・魔の山へ飛べ
モルモットが消える所は、TBSの調整室です。 続くアマギ隊員のアップでも、後に*VCFの文字が見えます。 当時の感覚では、計器が並ぶ所にビーカー等を並べ 科学的な検証をしている所と見せた画なんだと思います。 今からするとメーター類の前・上に置かなくても…と思えます(^^: *VCF・音源(音声)に関する用語で、この場合 音声信号や周波数に関したメーター。
アマギ隊員が「合成開始」を指示する前の機械が ファンには有名な、*オプチカルプリンター1200です。 *現在はオプティカルプリンター
■オックスベリー社のオプチカルプリンター1200シリーズ
アンバランス(ウルトラQ)制作に必要と、円谷英二さんが 買ってしまった当時最新の4ヘッドの光学合成プリンター。 大学出初任給が約2万円で、1ドル360円の時代に4000万円もした 高額な機械の為、TBSが買い取り社内に置かれました。 ウルトラシリーズは*週2回、4時間程度の使用しか出来なかった為 東宝の3ヘッドや、円谷特技プロの1ヘッドのプリンターを 駆使して、様々な合成カットを作りあげました。 *日時はQ~セブンで少し変動してるそうです。
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*塔屋・ビルの屋上の上などに凸と少し出てる部分は 全て塔屋では無いのかもですが、建築のHPでは無いので 説明上ココでは塔屋と書きます。
図1
1966年前後のTBS・建物の解体・新築で同時期に 存在してない建物も在りますが、説明の為同時に配置しています。
図2
34話・空の贈り物
画4 話数が前後しますが、旧・TBS屋上のベンチマークとして 先にUPします。 有名なハヤタ隊員がスプーンで変身しようとするは 後に*箱状の室外機が2つ見えるので、一ヵ所しか無い図1・2■で 図1・2●画6●の位置で、北側を向いて変身していますので 西日を浴びている夕方近くの撮影です。
四角い室外機(*中に円柱型が在る)は、2つですが 画4で右が大きく、左が小さいサイズです。 図1・2では北が上なので左が大きなサイズになります。 *だと思います…取り合えず形と位置が解れば光跡としては 機能は問題ないのですが…詳しい方が居れば御教授ください。
2話・侵略者を撃て
画5
順序的にはカットが前後しますが、画5の イデ、ハヤタ隊員の後に見えるのが、図1・2の■室外機で イデの右肩斜め上に土台の角が在るので図2■側(西側) から室外機大を撮っている事になるので、2話の屋上の メインは、ヘリポートの在る図1・2●画6●のエリアです。
上のカットは、図1・2●左(西)の塔屋の2つの間から 撮っていますので、この部分の塔屋を逆にヘリポート側から 書いたのが↓の図3で、画5は図3●の間からの撮影です。
図3
アラシ隊員(バルタンが会話するのに使用)が暗闇から 出て来るカット頭で、右に移動する頭は図3左●で 右へ移動し>図3●の暗闇から出てきて、ドアの前で 直角に向きを変えます。 図3●のカット頭では奥まで映るので図2■の左に在る 小さい塔屋も映ります。
またアラシ隊員の体を帰し、等身大のバルタンが 出て来るのも、同じ図3●の間の暗闇です。
バルタン星人が巨大化する合成カットの下側(緑線下)も 図2●から左(西)方向を撮影しています。 実際にはTBSの建物が、バルタンの位置にも在るのですが(^^:
ドアの見える斜めの屋根の塔屋の右側に、三角の 塔屋?図3●が在りますが、コレは巨大バルタンの ハサミで、ハヤタ隊員が飛ばされる合成カットで ハッキリ解ります。
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イデ隊員の後から等身大バルタンが誘導して 上がって来る階段の塔屋は、図2●で、北側のドア (開いてる)から出て、右に曲がり>南側に進みます。 図2●*赤矢印*厳密は真南より少し東に斜めに歩きます。
イデ隊員左の所で白い柵が無くなって要るのは 図2で観ると、その部分まで(南側)建物側面が 直接地面だからのようです。
また動線として、その後のエリア図2●方向に行かずに 南下してるのは、画面手前に柵(上★センター棒)が 映っているように、段差は少しのようですが ヘリポートに直接飛び出さないように 柵が設けられていました。その為増感すると解りますが この柵は黄色に塗装されています。
巨大化バルタンのハサミで弾かれたハヤタが βカプセルを落とす所は、図2■・画6■で撮影されていて 図2■の北側は、段差が1~2mと高さがあまり無いので ハヤタが覗いてβカプセルが窓枠の凹に留まっているのを 見るのも、撮影しやすく*飛び降りるカットも 1~2m下にクッションを置いて飛べます。 *飛び降りるカット自体は黒部さんの顔は映して無いので その高さでも、違う人が飛んでるようです。
ハヤタ隊員の人形を落としてるのは 図2■の逆側で、画2赤線左・南側の地上方向に 落として地上から撮影しています。 またβカプセルが落ちたビルの側面をチルドダウンで 撮影してるのは、階数から画2赤線左よりも 同じ見た目の壁が在る赤線右側かもしれません。
19話・悪魔はふたたび
パトカーに続いて、科特隊専用車が来る道は 旧・TBSの北側図1●の道を、東から西方向(図1右>左)に 走行してきています。右上に少し見えるのが図1.2■の鉄塔です。 上の科特隊専用車屋根の上・奥に見える四角い柱が 35話のハヤタ隊員の右奥に見える煙突を、西(左)から 観た映像になります。
左折して入る敷地が図1●下の*茶色い建物が在った場所です。 既に解体され、新スタジオ建設の基礎を工事中です。 *この建物が映っている航空写真などは、66年頭も可能性は 在ると思いますが、65年より前と考えられます。 クレーンのバケット(UFOキャッチャー的な)下に見える プレハブが建っている場所が、バルンガのカット画2■が 在った場所になります。
上のカットのさらに奥(南)からのカットでは 右に見える団地のような建物が、バルンガの画2■の裏で 下★のカットも撮影しています。 鉄塔柱中に在った局銭湯の煙突(鉄塔中心少し左)や 画2■の西側の面も煙突右に低く見え、22話のクルマを 上から撮った図2●の建物西面も、煙突の直ぐ左奥に見えるので 画2■の建物との高さの差が解ります。
キャップの後ろに見える網は、TBSゴルフスタジオで 図1のさらに左側に、他のスタジオ部分と共に在りました。
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ダンプが出て行くカットは、南側から北(入ってきた方)を 画2■の裏から撮影しています。 この場所や図1●下茶色左に出来たスタジオは、西スタジオなどと 呼ばれたりしてましたが、後半は外部にも貸し出していました。
ウルトラセブン
TBS・特写
画A 67年8月中旬に行われた撮影会で ポインターと、ダン、アンヌ、フルハシ ウルトラセブンが参加しています。図1●
ひし美さんの記憶だと、4話の防衛軍駐車場 TBS会館の駐車場の撮影時との事です。 蝮さんは…ひょとしたらこの時点では リアルな運転手だったのかもしれません。 *隊長、フルハシ・アマギ隊員のみが、実際には 免許を持っていました。
画B 撮影初期で、まだダン=運転手の設定が残っていたのか? 等身大セブンの描き方が固まってないからか?セブンが ポインターの運転席に居る写真も、何枚か在ります。 単純に幼年用に乗って貰っただけかもですが?(^^:図1● 「オール・オブ・アンヌ」P31~42 に 撮影会の写真が掲載されています。
縁石のひみつ
画Aと画Bのポインターは同じ位置ですがセブンとアンヌが 乗っている写真の後の縁石が黄色くないのは 単純に斜め前から撮っているからです。
画C
ポインター後に見える黄色い縁石は、道が平では無いので 西側の画CのAが、かなり高い縁石で、東Bに行く程低くなっていて さらに東のCの部分(ポインター後方)は黄色に塗られていません。 また黄色い高い縁石の西寄りには、雑草が生えていますので 隊員が単独で立っている場所の場所の目安になります。 *画Bの写真は、セブンとアンヌ隊員のアップの方が多く アンヌ隊員がヘルメットを被っているバージョンも 在りますが、引きのフルサイズが画Bです。
画D 画Dの右奥にTBS会館の北面が見えるます。写真の奥には まだ当時は高い建物が少ないので*東京ヒルトンホテル↓が TBSから見えています。図1●
上の右写真が2017年の画Dの同位置です。 左の石垣は撤去され右奥のTBS会館は 赤坂Bizタワーに替わっています。 67年は石垣で道がストレートに見えるかもですが? 実際はTBS会館の出来る前から軽いS字の道で 今も、その道の様子は残って居ます。
2003年 *Qちゃんが撮影した2003年時は、名前はキャピトル 東急ホテルで、03年はTBSからは見えないので なるべく近くから西面が見える角度で撮影した写真です。
画A・B・玩具やカードにもセブンと隊員のバージョンは 多く使用されています。 画D・新・ウルトラマン大全集P140などに掲載。
旧・キャピトル東急ホテル 東京都千代田区永田町二丁目10番3号に在ったホテル。 旧称の東京ヒルトンホテル時代にザ・ビートルズが 来日時に宿泊したことも在りましたが 2006年11月30日営業休止>解体 2010年10月22日新しい建物で「ザ・キャピトルホテル東急」 として再開業。 *建物としては現存しません。
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