マルサン・TACアロー★ドルフィン2号の謎

                      

メイキングOF TACアロー

マルサンのプラモデルTACアローです。
*タックでは無く。商品名はTACアロー
当時モノですが、50円の簡単なプラモなので、作ってしまいます(^^;

 
機体を見ると、コックピットの位置や機体の形状
尾翼の位置からも操演でメインに使われていたサイズの
1つ大きいのを参考にしたようです。
部分的にとても良く出来ていますが、そのまま作るのも何なので…
*超獣と絡んだり(同フレーム)火薬を発射する機体は
中間サイズで、主翼の下(ボディ寄り)に火薬発射の四角い箱が
装着されていました。


↓まず主翼にあるコマ(車輪)は、無しにするので
要らない部分をカットして、穴はパテ埋めします。


エンジン下部を2山に。

主翼には、ミサイル発射ギミックが付いていますが、コレも作中では
何なのか?不明で、フォルムとしては、マイナスなので無くします。
其の後方下部の凹みも、黄色い部分(左・写真)しか無くて短いので
主翼後方辺の赤い部分までを、カットしてパテ埋めして
造形しなおします。



機首の先端も、プラモの事情から少し甘いので、パテで延長して
成型します。
オミットしたミサイルの代わりの円すいも、ポリパテで少し太く盛り~
乾燥後に削ります。

カギ鼻の機首先端を延長。

後方のエンジン口も、アバウトな形なのでプラ板で塞ぎます。
下部は2種ある2分山になった形状に作りなおします。
*大サイズは後方下部も平らのタイプがあります。

向って右がカット済・左がキットの長さ。

さらに、最もこのプラモで気になるのが
主翼のミサイルギミック外側の翼部分の長さです。
完全に長すぎるのと、前が短い斜めになっているのが
正しい形状なので、少し斜めにカットして成型しなおします。
*おそらく、操演用のプロップを参考にしつつ
この翼の部分だけは、発進前の小プロップを参考に
したので長くなってしまってるようです。
*小プロップは急いだのか?主翼が長いのと尾翼が低い。


エンジンは流用パーツを装着。

 

ボディは光沢のシルバーで塗装後、赤いラインを入れ
クリアを吹きます。
機体後方のエンジン口は正円2つなので、穴でもいいのですが
若干火薬の筒が出てるのと、その内側にもう1つパイプが在る
サイズもあるので、プラ板で埋めた部分に何かの?部品の使えそうな、丸いパーツを黒く塗装し貼り付けました。

コックピットはダークグレイに塗装し、左右にTACマーク
貼ります*右は反転してありますが・・・文字まで見えないですね(^^;

左右のマークの真下には、TACマークの対象タイプを貼ります。

  *タックスペースの窓はグレーというより黒い。

 スチールでは、MATアローと同じ中の隊員が置いてある
透明なコックピットも残っていますが、制服の決定前だった為に
白いメットの人形が載っているので、窓の透明化を無くしています。
よほど時間が無かったのが搭乗人形からも解ります。

完成です~~★  アローらしくなりました!

タックメカのコックピットの謎

TACの主な航空機としてタックファルコン、アロー、スペースが在り、登場するメカの
コックピットの窓には縦横にフレームが在って、窓が分割された形状になっています。
しかし、どのメカのデザイン画にも其のフレームは書かれていません。
*コックピット横に見える2つの四角い窓?が造型されているアローも1つあります。



もう1つ設定上、タックアロータックファルコンに格納されていると言うのが在ります。
3話で強引に使用されていますけども、何処格納されているのかはタイトな画で解らず
同画面に映ると、サイズ的には納まらないので、その後は設定上無かったような扱いで終わります。

けっきょく格納されて居る事は消えたので、は殆ど無いのですが、当初は格納と言うより
分離するように、タックファルコンの機首にアローが着いた状態の大型機が予定されていたようで
後のウルトラマンティガでのガッツウイングEX-Jや、ウルトラマンダイナガッツイーグル・イーグルスペリオルのような
形状から、準備時間の無さから・・・作中の形に変更したと思われます。

其の設定が、まだ残り、タックアロータックファルコンの前に着く形だったとしたら
コックピットセットからも、窓の形状を統一する効率が考案され、3機種ともデザイン画には無い
分割窓のフレームになったのも解ります。
ただ、実際の撮影にはMATアローの操縦セットを流用したりで
統一した意味は略無くて、プロップもMATのように透明で中にTAC隊員の人形を置く余裕も無く
グレー、黒に塗られてしまいます。
この機体を統一コックピットにする案も、その後ウルトラマンガイアのXIGやウルトラマンコスモスのEYES
らのメカで採用され実っています。

消えたドルフィン2号の謎?

タックの歌の歌詞には、画面には登場しないメカドルフィン号(2号)が出てきます。
ウルトラA(ウルトラマンA)の書類を見ると、TACのメカの記載に
まだダックビルが無い時期に、既にドルフィン1号・2号の記載が在ります。
3人乗りの潜水艦で、水中ミサイル、水中煙幕、放電装置などが装備される予定でした。

もう1つ初期の超獣のデザインを見てみると、サンゴがモチーフのべロクロン
大きな水かきと魚の尻尾を持つガランが書かれています。
しかし完成作品では、どちらも海や湖ではなく陸上で暴れるのみでした。

この事からも、ドルフィン号はタックの歌が作られた~海洋モチーフの超獣がデザイン
造形された間に消えています。
なので、Qちゃんは実はタックスペースが元々はタックアロータックアローこそが
ドルフィン1・2号(だった)と思っています。

水使用のバンク撮影が無しになると同時に、其の制作中の機体は航空機に変更され
完成的にはタックアローと名乗ったと思える跡が幾つか在ります。
最も大きい跡は、ドルフィンテール形状の尾翼です。


コックピット上にも、ハイドランジャーにあるような潜望鏡を想定出来るパーツがあります。
*タックファルコンにも分離設定の跡か、同じパーツがコックピット後方に存在します。
また、同サイズのプロップ(1.2号)も、当初はタックスペースは1機なのに
タックアローとファルコンは2機ずつ存在しています。
潜航艇類はハイドランジャー、MATサブと、2機ずつ配備されるのが御約束なのかもしれません?(^^;

更にMATアロー1.2号にあるジェットエンジンのエアインテークは
タックスペースにしかなくて、タックアローには在りません。

ゲートも、タックアロー丸い岩場が開いて発進しますが、これも手前の岩場に
海草のようなものが在るのと、無いものとがあり、カットによっては機体後方の
火薬噴射が無いアローも在れば、逆にタックスペースは水中からの発進なのに
火薬噴射が在るカットも存在しています。


円形のゲートは、水中メカの出入口だったの可能性は高く、外の部分も岩場(湖底)に配置されいます。
後のタックアロー2機(1.2号)が、同時に発進出来るサイズになっていたので
タックアローのゲートに其のまま使用していると思われます。

タックスペースは逆に1機の狭いゲートで撮り直しているのに、エンジンにが入ってしまっています。
水中からの発進カットも、間に合っていますが・・・本来はイルカのように
ドルフィン号が跳ねる(ジャンプ)、大型機から降下する案だった気がします。


諸々は、タックアロースペースの設定を入れ替えた歪みで、バンクカットの使用や
基地内の操縦席アップも、アローとスペースは発進時におかしい繋がりが幾つか存在しますので
ドルフィン号はタックアローに化けた可能性が高いと思います。


TACアロー

全長18m 全幅4.5m 重量20t 乗員1名  速度マッハ7.7

         

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