科特隊・本部  デザイン・成田亨                          ★光跡


図1

図2

本部のミニチュアは、大きく分けて3タイプあります。
スーツと違ってモノとしては同じミニチュアなので
「1.2.3期」と記載する事にします。
1期・放映前 2期・ブルトン撮影時期 3期・最終回撮影期

また、本部の建物は各部の名称が特に無いので、色・形から図のように
色分けした部分をABとして、ビートルの発着ポートをCとして書きます。


また、Aの建物流星マークのある側を、正面、Cのポート側を後方
正面を上に左・右と方向を記載します。
ま屋上にある3つのアンテナなども名称が無いのでで補足します。

???

パラボラアンテナ

赤いアンテナ

科特隊本部
本部Aの建物は、下の幅がとても狭く作られていて 周囲の道と車のミニチュアからして
設定上だと4~5mくらいです。
上に広がる角度も60度程あり、周囲の道を真上からは隠す程外に広がった建物です。

Aだけに分けると6面の構造ですが、制作途中の流星マークが着く前のスチールから
7面で作られた立体やイラストがありますが、制作中と完成形を誤認した間違いです。

Bの建物部分は左右非対称で、Aに対して後方に真っ直ぐ接合されていません。
Aより右にズレて接合されていて、その右側は斜めに内側に傾斜し
正面側の右は外方向に傾斜したL字型とも言える建物です。

本部の正しい流星マークは、の線が基本ですけども金1色(白ベース)です。
 
作中、最終回まで本部の建物と言う台詞に、賛否あるようですが
あくまで
科特隊の本部の略としての台詞ですので、ココでも略して本部と記載します。

*国際警察機構の本部はパリ

科特隊基地・時期変化

基地セット・1期

*C自体をカタパルトと記載するものが在りますが
カタパルトとは射出装置の事なので
光跡ではヘリポートに倣った書き方にします。

1期-初期 (放映前・バンクカット撮影時期)

本部A
本部Aの色は3期の中で~中間のグレー色。
本部Aの下が黄色い
パラボラアンテナが最も低く、パラボラ自体の色も銀のまま。


本部B
本部Bの黒ぽく見える壁は、濃いグレーで作戦室床の模様を反転した
大理石ぽいパターンのシートが貼ってあります。
本部Bの上に航空機用の赤ランプのポールがある。


C
発着ポート下の鉄骨は横の骨組みだけが赤く、まだ全部がく無い。
*赤・銀の2色に分けたのですが当時のTV画面では解り難かったそうで
カラー作品でもある為に全て赤になる。

発着ポート上の赤い照明は1本だけ(上3つ下2つ計5つのライト)
発着ポートの周回路が右まである。*そこまでで断念。(*↓デザイン)

1期-後期 (放映前~放送開始時期)
パラボラアンテナに台が設置され>少し高くなる。
本部Aに小型ビートル発進口が出来る。Cの下がほとんど赤く塗られます。

基地セット・2期

パラボラが高く、周回路に変化。

2期 (ブルトン撮影時期)
本部A
本部Aの色が一番濃いグレーの壁。
屋上Aパーツが正面側に置かれる。
屋上パラボラが、1期後期よりさらに高くなりBの高さを超える。
*このパラボラと本部Aの色からも、小型ビートルの発進バンクカットは
1期後半に撮影されたモノなのが解ります。


本部B
本部Bのランプポールが無くなる。
     
C
発着ポート左側の坂が逆になってしまう。
周回路右側の道高架柱がV字になる。
発着ポートに、ビートル発進用の角度着きカタパルトが追加される。
発着ポートのライトの柱が白くなり長くなった。左右3つ>計6灯
*昼のシーンだがライトは赤では無くなり左右6つのライトになる。

基地セット・3期


さらにパラボラが高く、小パーツが増える。

3期(最終回撮影期)  
本部A
本部A色は3期中、一番明るいグレーに。 屋上
パーツ右寄りになる。
ABの屋上に、今までに無い小物が設置される。
本部B
本部Bの最下部階の
窓が無くなる>高さは同じだが1階少なく見える。
C
発着ポート自体が右後方に大きくズレて移設されます。*
俯瞰図参照
*1期時の設置中の写真を参考にした為にズレているが原因のようですが
 渋谷公会堂前のスロープも使用されなくなったので
 意図的に平坦にした部分もあるのかもしれません。

上部のライトが長い2本(左右3の6灯)短いのが2本(左右2の4灯)になる。

 
3期-2
Bサイドのパーツ図1のオレンジ部分が、途中でアールの無い三角になる。
さらに同パーツが消化時のフルサイズカットでは無くなる。
*その為に本部Bの下の部分(左)の作りが良く解ります。

建物上部の置物

は、灰皿のような同じモノを白い部分で逆さに合わせたモノです。
デザイン画では円柱ではなく、小さい横線が沢山走る四角いモノが書かれています。

ジャバラの部分は、ライトイエローの太いテープで止めて輪にしていて
下の部分は、アルミの皿のような物を逆さにして置いてあります。

全体的には中心がカットによって変化しているので、3つのパーツは
接合されていないようで、建物への配置場所も異なります。
特に3期はBから上がる黒煙の背景に重ならないように右側寄りに置かれています。

パラボラアンテナ
1期初期・一番低いタイプ低い 先端は丸に
十字の柱が入った穴が空いていて
白に赤い帯のラインが入っています。
1期後期・箱上に置かれ脚が着いて高くなります。
パラボラ内部に色も、試写後に銀と白で解り難いので
内側に色が入ります。
2期・鉄骨が高くなりBの建物の高さと同じになります。
先端が小さくなり(赤下が無くなる)色も銀になります。
パラボラ周囲から張られている線の数も少し減ります。
3期・鉄骨が、さらに高くなりBの屋上より高くなります。

   
左から1期初期>1期後期>2期>3期

赤いアンテナ
の屋上にあるアンテナで、デザイン画と大きく異なる部分です。
東宝などで使用した物と言う噂もありますが、デザイン画の
パラボラアンテナ下部分の脚と同じ形なので、制作途中で
本来はパラボラの脚だったのかもしれません。
の脚だったとすると、パラボラ●の足が絶えず変化したり
アンテナ部分より簡略化された作りになっているのが理解出来ます。

科特隊基地セット・周囲の配置

1期 最も丁寧に作られたセットで、正面左側からの撮影を主に組まれています。
    成田さんのデザイン画に沿ってAの建物左角に、入り口(門)があり
    門の側に集中する交差点と橋が複雑な道を形成しています。


   本部左セットの下図下)部分も、代々木公園近辺をモチーフとした公園があり
   右(図上)にある道も、基地から離れた奥で傾斜していたり
   正面側の土手の下には、広い車線の道があるなど細部まで考えられています。

   

   本部正面右の離れた建物(上)も、デザイン画に近く作られています、
   屋根にある白い通風口?のようなパーツは、右奥の1つが無く
   その後方側も作りこまれていない事からも、時間の問題で撮影方向は
   正面左側と割り切っているのが解ります。

2期 

   16話の宇宙ビートルなどの追加撮影で再び組まれた事から
   セットスケジュールの都合からも
   17話(ブルトン)の特撮ステージとしても使用されます。

   ブルトンと言う特異な形の怪獣とウルトラマンの戦い?なので
   格闘で下が映る事も、あまり無いので芝や木などが少ししか
   植えられていません。


   正面左から下る道が、
に変更されます。
   (サイドの土手が作られてない為に橋に見える)
   橋を下ると、途中からL字に正面方向(図左)に曲がって居るのが特徴です。
   
*そのL字部分(図下側)に守衛所のような小さな四角い建物が置かれます。


   また、本部左側にある坂も逆の傾斜で、
の下を通過しています。
   の発着ポートの道も大きく作りなおされているので
   傾斜や形状などが異なります。

3期
建物の配置も、1.2期からは大きく異なります。
最大の特徴はのポートが、右後方に離れた位置に移動しています。
本部Aの周囲にあった壁と網も、ロケ地に無いからか?撤去され
1.2期の壁の中がはで表現されています。



正面右にあった建物が無くなり大きな建物(上イラスト)に代わります。
*間に合わなかったか?カットになったか解りませんが、上の建物は
ビートルプロップとの差からも、 
白鳥の発進する施設の
外観だったのでは無いかと思います。
 

 
3期は、ウルトラマンゼットンの格闘スペースがメインなのと、
ロケの建物と合わす為に、正面と右側がホリゾントの角近くに組まています。
本部の正面側は映らなくて、後方側が図よりも広く在ります。
本部後方に下る坂道は、Pの形に廻り込み下を潜って地下のトンネルに消えています。

*ビートルの連続着陸も、図右下角(本部の左後方)から撮影。

科特隊本部サイズと窓の不思議


階数と高さの謎?

2つの丸窓の謎?

科特隊本部の高い方のBは、階数だと5~6階の窓が在り
下の部分の高さも考慮すると7、階程のビルと言えます。
しかし、Aは小窓と解釈しても1つの階に1段だとすると10~15階以上の建物なのに
Bより低いと言う矛盾が生じてしまいます。

これは本部サイズを変更した事による跡で、1つには主力メカビートルが関連します。
初期の初期では、妖星ゴラスに登場する垂直離着陸機のコックピットセットを
科特隊の人数を考慮して、予算・時間削減の意図から流用する事にしたそうです。

その時点で主力のビートル(後の三角ビートル)と、小型の2号機が予定されますが
三角ビートルは、大型の金属プロップが先行して、本部ミニチュアのサイズに合う
30㎝前後のサイズと、撮影スケジュールの時間が厳しくなり
ビートルのプロップも垂直離着陸機を改造するになります。
*その為、ジェットビートルにも、三角ビートルにも
丸窓が左右2つずつ在る事に結果的には、なってしまいます。

大きさも垂直離着陸機のコックピットが在るので、ビートルの設定上全長18.5m
大幅変更は不可能でした。 そのプロップを縦にすると建物だと6階に相当する為
本部のサイズの方が変更の必要に迫られます。
垂直離着陸機のプロップは約35㎝で、Cの発着ポートエレベーターに斜めに
置いて、やっと入るサイズですから、約1.5m在るBの建物は本来は30階建てで無いと
合いませんけども、既にBのミニチュアは完成に向かいつつあり・・・
デザイン画の階数を僅かに増やすのに留まってしまいます。
そこでAの建物に、正面側からの撮影を主にする前程で
小窓で階数を増やす事にしますが…全部の階に窓を設けると不自然差が増しますので
窓の無い階を意図的に設けて、左右の窓数もランダムに配置する事で緩和してます。
厳密に合わす事は時間が無いので本部の窓と階の不思議感が産まれました。
*その頃、Bの窓もデザイン画には無い細い横ラインを上下に追加して
緩和を手伝っています。

科特隊本部デザインとビートル

小さい本部から~

水平発進不可能な三角ビートル


基地周回の道はどこに?

上の本部サイズで、三角ビートルが変更されずにジェットビートルの座に
在った場合は、頭の良い方だと三角ビートルのサイズが約半分として
30階15階になるだけのように思えるかもしれません
ただ其れは、妖星ゴラス垂直離着陸機の機能もスライドして来た時のモノです。
ケムラーの回で強引な離陸を見せますが、三角ビートルは垂直離着陸の噴射口は
持っていません。*三角ビートルの機体下はきれいなフラット

なので機体が水平で出て来る方が無理な状態で、Cのポートが開閉して
三角ビートル自体はケムラーの回のように、真上(に近い角度で)を向いて
出て来るのでは無いかと想定されます。 真上向きだとしたら10mでも
地面より下の格納庫から出てくる以上は、プロップのサイズと建物の高さの関係は
殆ど無くなります。
なのでデザイン画のビートルと、Aの側面に左に少しだけ書かれた小窓は
変更後に加筆したものだとQちゃんは思います。
ただ、垂直離着陸機の構造をウルトラの世界に取り入れたのは
後のシリーズや脚本の展開上も、大きな意味がある事なので不思議な窓や
サイズの問題も吹っ飛んでしまいます~☆

ロケとサイズと専用車
もう1つ本部のミニチュアと、サイズが関連するモノが科特隊専用車・他の車です。
特に実車で登場する専用車は大幅なサイズ違いは設定出来ません。
そこでA・B・Cの建物以外に、大きな特徴としてデザインされている
Aの左からCのポートを周回しながら上に登って行く道がサイズ的に問題になります。

当たり前の事ですが、上に登る以上は高い場所に通じてるはずでしたけども
デザイン画では、左青の矢印からポート奥を通り、Bとの間の緑の矢印で少し
急な角度になっていますが、その先のAの屋上(赤い矢印)に通じていたと思います。
しかし、この部分も車のサイズと階数から生じる建物のサイズの問題から断念してし
工事がストップした状態が画面の建物になっています。

Cを周るスロープは、旧渋谷公会堂の駐車場を想定していると思われますが
皮肉にも、実際のロケでは逆に出撃が上り方向になっています。
*セブンのポインターも出ると入るが実際の駐車場とは逆。

本部とロケの関係

1人乗りの小型ビートル(NG)

放映1話に発進シーンは無いが、ハヤタが1人で
乗る部分に跡があります。 三角(小型になった)
ビートルは、その後14話まで登場しません。

本部も、八王子のある有名な建物を考慮していましたが、レギュラー撮影には
諸事情から見送られ、実際に撮影したのは11話のギャンゴの回で、内部が少しと
ブースカの最終回で使用されたのみでした。
 
周回路は、渋谷公会堂のスロープと書きましたが…これも上りと下りが逆に
なってしまったので、2期の坂を逆にしたのかもしれませんが
渋谷公会堂前のフィルムも、あまり使用されずにシリーズを終わります。

もう1つBの上にあるドームは、読売カントリーのドームを想定していたのは
23話の出撃前に実際に使用されている事からも想像できます。
1人乗りの小型ビートルが作戦室側から発進すると、されていた所も
ドームセンタージャバラのシャッターから発進する予定で
窓の無い作戦室がドーム中に在った設定だったのでは無いかと思います。
本部の大型化変更でAの側面に流星マークが入り、そのマーク部分が開いて
小型(三角)ビートルが発進するシーンは、マーク近辺に作戦室が在ると
完成体のミニチュアから想定されたのでは無いでしょうか?

元々、成田さんのデザインとしては、Aに流星マークは無いので
A・B・Cと周回路が1つで、Aが手前だとか、メインの要素は無くて
寧ろ、センターの一番高い建物(部分)Bのトップに作戦室を想定する方が自然です。

尖った建物部分の謎?

NGビートル2号は暫定的に2クール後に廻されたそうですけども
結局は、ビートルにハイドロエンジンを装着する事だけで
本部の尖った部分も無いからか?登場しませんでした。 
その残されたデザイン画の後方部分は、ホーク2号に部分的に
残っている気がします。

本部のデザイン画と、作品のミニチュアで最も違うのは
Aの右に尖った高い建物が存在する所です。


NG画として残るビートル2号機は、ロケットタイプだったので
その発進が関係してたのかな~?とは、長さから思いますが
ビートル2号も、宇宙ビートルに留まり登場しませんでしたから
ロケット型メカの発射と、関連してデザインされた部分かは?
今のところ謎のままです。
あるいは、逆にCから2号で
から(三角)ビートルが発進したのかもしれません?


建物としては、この部分が在ったら基地の印象が大きく変わったのも
確かなくらいインパクトがあります。

 

         

 

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