★ウルトラセブン7つのひみつ★

光跡★

1★ウルトラアイ(目)のひみつ

図A 図B

図C   図D

  図E 図F 
(E・左上写真)レオの最終回に出たと言われてる現存するマスクで
目の形は67セブンと同じですが…かなり変形しています。

 

参考・現在のレプリカのモノで覗き穴(黒目)も正円で綺麗すぎます(^^;

1★2mmの塩ビ板
セブンの目は、マスクとは別パーツで透明のヒートプレスで造っています。
イエロー部分は油性のマジックで塗っていました。
その裏から銀紙(アルミホイル)にシワをつけ、意図的に外側などは
手破りで無い部分を作った箇所図A黒い部分や、電球の影、コードなどが
オレンジやさらに深い色に見えるようにグラデを造っています。
*NGスーツ01.02はシワの無い銀紙が黄目全体にある。

スリッド(集中線)は、黄目の楕円と違い、もっと釣り目な形の中にあります。図B
図B緑部分は、スリッドが解るくらい近くで見ると釣り目な感じで
離れた位置で見るより少しキツイ顔に見えます。
成田さんのデザイン画でも、全身のモノ図C六角目では無く楕円よりは
釣り目で、三つの面の最深部に瞳があるようで、その1面が白目に見えます。
頭部のみの追加デザインされた画の目図Dでも、スリッドと言うよりは面です。
中が5角形外が7角形で描かれています。
それらの目も観てみたかった気もしますが・・・造型された楕円の白目は
キツクは無く表情の為にも良かったと思います。図E

ウルトラアイ・着眼の秘密
変身カットのNG版では、目のアップからズームで引くと、オンエア版では
U警備隊の胸の赤ランプまでは映りませんが、もっと引くので
胸の下まで映り(赤ランプも)ます。
ただNG版は、頭から数コマは表焼きのコマで、顔が全部セブンに
変わったくらいの所で、裏焼きになり制服胸の赤ランプからに移ります。
セブンは真正面を向いてるように見えますが、厳密には少し左を向いているので
ダンのフィルムも、セブンも裏焼きです。
その為か?オンエア版では、胸の赤ランプの位置より高い部分で
フレームを切って
胸の赤ランプを見せていません。
図F


手を上げて!手を下げて!また上げて!
セブンは変身後に、ウルトラマンが拳を上げて立って居たような繋がりで
マスクの目の横にウルトラアイを持っていたかのように、手を構えてる演出が
初期は特に丁寧にされています。
ダンが着眼手が目の横合成カットは手が下がってる変身後手が目の横
と、言うつながりになってしまい、編集で音の無い画面を見ると尚更なのですが
手だけを追って見ると、上げて、降ろして、上げると言う不自然な
つなぎになってしまった事が主たる要因だと思いますが
VSキュラソ星人では、変身カット後半がカットされ
VSチブル星人(9話)から先は、目のアップだけで体の部分まで行く前に終わる
短いバージョンになります。*もちろん短縮とテンポUPの効果が出ました。
*VSチブル後のオンエアのVSイカルス星人(10話)では、変身カットは
フルサイズですが、怪しい隣人の制作はずっと前なので
変身カットも焼きがよくないフィルムが使用されています。

2★セブン首部のひみつ

図F 

図G

最初のセブンは、後頭部上GFRPの為、脱ぎ着がし難く
後頭部のチャックが閉まらなくなってしまい改良された。

2★色の境=?
けっこう誤解されてる方が多いのが、昔セブンをA、Bの2種で分けて
呼んでた時代のBの首下赤い部分と、首の銀の部分の色の境が=スーツの
接合ラインだと思ってる人が多いみたいですけれども
実際には接合部は首の銀の内側5mm~1cmくらいの所にいつもあります。図F
これは、マスクのFRP部分が後頭部上までセブンにはある為、3号スーツから
首部が柔らかい伸びのいい素材に変更された素材のベースカラーが
図Gだからで首部パーツはまずFRPマスクに着けられ、スーツに接合され
丸首のマスクを置いて銀で塗装しているので図Fのように、接合線下数ミリにも
銀の部分が在ります。>その後にプロテクターがスーツに接合されています。

図G右後の凸部分は伸びる後は、スーツ地なので銀が剥げるとが出ます。
その為首部の塗りが浅いと、マスクの銀より黒っぽい首部のセブンが居ます。
*首部は図G左水色ラインに、目や額ランプの電飾の線が浮き出ていて
 ボディより柔らかい素材なのか解ります。

ウルトラファイト後半の、ライブ版のセブンに登場する首の黒いセブンは
黒く塗られていると言う文章などがありますが、むしろ逆で銀に塗られていない
塗ってもらえて無いんです。(^^; メンテ上の黒塗りは別*首黒セブンの首部は銀

このセブンの首部の開発は、後頭部上部が初代マンと違いFRPのマスクである
ミラーマンウルトラマンAタロウレオ、アストラ、キングにまで役立ち
亀裂の発生を極力抑えています。*タロウ、キングはFRP後ろを短くしている。

3★アイスラッガーのひみつ

図H 

右写真・投げないタイプ。横からの固定のビス穴があり前柱下に
抜き上げる為のピアノ線の溝がある。

図I   図J

カメラからの角度にビームランプを見せて構えるのは困難でした。

3★心眼?
アイスラッガーは、初代マン八つ裂き光輪という武器を、光学合成ではなく
操演で(安値で(^^;)行なうアイテムとして、マスクと一体化だったものを
分離できるように急遽変更されたモノでした。

投げる表現も初期はでは、マスク装着から操演で(吊るして)飛ばしています。

投げる時手は触れていません)
その後、ほんとうに投げてる(ぱなし)操演無しや、操演&投げるなどの
カメラワークや合成が駆使され表現されて変化していきます。
図Hは、初期に上の刃の部分に操演用の穴が2箇所あります。

どちらが1号スーツで、どちらが2号か正確には解らないのですが
マスクへの装着は、初期は前の柱下にナットが埋め込まれていて図H●
その1箇所で止めるタイプのアイスラッガーが1つ(おそらくコレが1号)
もう1つは前の柱と、その後ろの柱両方の底にナットがある図Hタイプで
前の柱のマスク部分に隠れる所が、段差(図Iになり細くなっている
溝ありアイスラッガー(おそらくコレが2号)が確認されています。
*1号と仮定したナットが前だけの方は現存しています。
どちらもナット部にマスク裏からネジで止めるようになっていましたが
後半のアイスラッガーは、後ろの柱でのみ止めるようになります。

1.2号のアイスラッガー共に、後方の細い部分(図Gピンク線で折れていて
補修の跡があります。*やや1号(仮定)が斜めに折れています。
その後、前面の上図Hにも穴が空けられ、方向と勢いがプラスされます。

戻す。
アイスラッガーが戻る場合も、逆回転を使用する場合や、短い持上げ>戻す。
の動きで、戻しが表現されていますが、驚くのは片手で
アイスラッガー後方を持って、マスク凹部に詰らず抜いたり戻してたりもします。
アトラク用でもなんでも、入ってやってみた方はお分かりでしょうが
そうとう練習しても、とても出来る芸当ではありません。
実際神経が通ってる訳でもなく、人間にあるパーツでも無い部分を
1発で掴むだけでも凄く大変で、心眼と言うか殺陣師としてのカンが凄いです。
アイスラッガーの刀のような手持ち演技と共に、後々セブンを演じる
人にはなかなか真似しても形に出来ないアクションです。

それと同じようなセブンの攻撃アクションで、欠かせない
ウルトラビームのポーズビームランプに神経がある訳では無いので
流石に、左右上下にズレたりランプを隠してしまったりと図J
フィルムを消費してしまい、スペシュウム光線よりリスクの高が為
Bポーズと呼ばれる胸に手を水平にして発射するポーズが追加されます。図J
*各組で1本のフィルムの尺(量)が決められていました。
ヘルメットや帽子に、10円玉などを貼り付けポーズしてから鏡で確認したり
するといかに難しいか解ります(^^;

4★ビームランプのひみつ

図K 
後々は緑に統一され水色に見えるようなランプは無くなります。

円盤とU警備隊 星人とセブンを交互に長く見せた。

4★緑?エメラルドグリーン?
ビームランプは初期の深い緑(点灯時は光量が多く白い)と、緑の他に6号スーツから見られるエメラルドグリーンの色が存在します。図K

エメラルドの方はB3くらいの青フィルターだと思いますが、電球のタングステンと混ざってエメラルドグリーンぽく見えます。図K下
タングステン光は、目には白っぽく感じますが、じっさいには(フィルムでは)
赤っぽい色をしています。

また、ランプの角度で光の方向からズレると(赤さが弱い為)水色にも見えます。
*家庭などの電灯(いわゆる裸電球)が2800Kなので、セブンのビームランプは
それ以下です。(太陽光は5500K)タングステンタイプのカラーフィルムは
約3200Kから正しい発色になるので2800K以下の電球だと、赤(オレンジ)の
光としてフィルムは捕えてしまいます。
*B3、本来照明用のフイXルター番号が増えると濃くなる。

カラータイマーが無い理由
1番は初代マンにもデザインに無かったもので、撮影直前に追加したモノなので
セブンでは先に、額に埋め込んでしまったデザイン的な理由で

もう1つは、最初は等身大のみの話や>話後半に巨大化と言うパターンで
出発したので、3分以上の出演が考えられ3分の設定が無かった為です。
しかし撮影スケジュールや、台詞のアフレコなどの都合から、等身大のセブンは
出番が少なくなり巨大化のみになっていき、
変身時間=特撮・格闘時間になると
ウルトラマンと変わらない出演時間になって行きました。

VSガンダーなどでは、カラータイマーのように点滅する演出もされ
最終回でも、ダンが額に包帯を巻き血が滲んでいますが
コレは、脚本段階ではウルトラマンの最終回でCタイマーが破壊されたのと同じく
セブンもビームランプパンドンにグシャリと踏み潰される描写がある為です。

3分以上に~見せるカットバック
ウルトラマンは、予算やミニチュア、撮影時間などから約3分で
攻防戦が描かれたが、セブンは3分とせず怪獣、星人との格闘に
ホーク対円盤や、一方で起きるドラマなど、時にはインサート
などを混入する事で、撮影の長さはウルトラマンと同じでもより
長く格闘しているような感じを受ける編集(演出)がなされています。
ドラマ的な盛り上げを主にして、ミニチュアなどの使用が無い回も
それを感じさせない工夫がされます。

VSエレキングでも、闘いの最中に奪ったホーク2号が着陸する場面転換が
あって、また格闘に戻ったり VSビラ星人などはセブンの格闘と
ホーク対宇宙船を交互に見せ、最後に宇宙船がビラ星人に落ち燃えると言う
Y字型の演出や VSメトロン星人のようにセブン対メトロンと、ホーク対円盤
交互に見せるセブンの1つのパターンがある。*この技法をカットバック言う。
VSゴーロンなどでは、なぜか格闘シーンの間に猿のインサートが入ると言う
少し奇抜な演出まであり、より長く格闘してるように見せています。

5★エネルギー源のひみつ

図L 

電池はガムテを巻いてもズレる対策にハンダで固定してしまった。

図M

肩胛骨内側に切れ目(段)が作られたセブンスーツ。

  図N 

Fポーズの試行錯誤。

 

エネルギースイッチ☆セブンの耳

図O

 

 

プロテクターエネルギー吸収板?)の収縮とデザイン編

   図P1
動かしても綺麗なラインが形勢された。



左・肩から腕が1つの三角パーツで、凹部が黒い(^^; 右:凹部が金

  図P2

   図P3

5★4×2=8~6×2=10
セブンも、ウルトラマンと同じ単2の乾電池を4×2の8本、もしくは
5×2、6×2の10~12本を使用しています。
数の変動はスーツ事では無いようで、季節(温度)やシーンの内容・長さなどで
変えてるようですが、背中が全て確認出来る訳では無い為
どの撮影時かの特定は困難です。図L
×2の部分、電池と電池はガムテで固めてもズレて消える事が在ったので
*ハンダで接合してしまったそうです。*危険なので真似しないでください。


プールなどの水の撮影時には、これをビニールなどの袋に入れテープを巻いてたそうです。*それでも消える時は消えてます(^^;
ウルトラマンは、脇腹の左右に電池を入れていますがセブンは背中の図M黄色
肩甲骨の所に納めています。これはウルトラマンセブンの胸の筋肉段差の
高さとも関係するのですが(*↓6を参照)セブンは胸の段差が
プロテクターのデザイン的にも高く、脇腹に余裕が在りませんでした。
逆に言えば。前から見たら脇が手を上げてるとスッキリしたラインに見えます。

もう、1つはおそらく上西さんの意見が反映されてると思いますが
ファイティングポーズが、ウルトラマンと同じような平手のポーズ図N
だったものから、ボクシング的な脇を締めた格闘には、ある意味当然な
スタイルに変更された事で脇に電池を入れるのを辞めています。
残されたスチールだと1号スーツの口が埋まる前後にボクシングスタイル
変更>固めて行っている流れが見えます。
*VSイカルス戦には平手ポーズが観れますが、イカルスは放映回や台本NOよりも、撮影が
前に行なわていますので、ファイティングポーズが関係してるのか?決め技が関係してるのか
疑問ですけども、完成作品の決め技は異例なモノになっています。
ポーズと特撮セットベース的にはVSイカルス、エレキング、ワイアール星人は同じなので
スーツ的に見て、イカルスの格闘の1部が先に撮られてる可能性は高いと思えます。

ウルトラマンのスーツでは、腕を後方にやると後ろ脇に大きなスーツの
たるみが生じますが★U その解消の為にセブンは、はやくから肩甲骨の位置に
スーツのツナギ目とは別に、切り口を入れ逃がしを作っています。図M

コレも、剣道をしてる方には解るかもしれませんが、剣の動作ではとても
大切に考える位置で、時代劇の衣装や鎧なども殺陣師や役者の方が
剣の振り下ろしなどに影響しないか?最も神経を使う場所なので
上西さんならではの、オリジナルセブンのスーツが丁寧に造られてる
ポイントです。*タロウは電池は脇で肩甲骨の切れ込みは無い。

セブンの耳
その電池のオンオフは、耳の中のスイッチで行います。

ウルトラマンのように横から見ても、あまりよくレバーは見えません。図Oの右上
真下から見ると図O右下レバーもよく解ります。
耳はウレタンと書かれたものもありますが、FRPでしっかり造られています。
中には丸い穴が在り、聞こえるように黒いスポンジが貼られています。
*音穴は重要で、火薬の爆発?発目で、動くとか、監督(トラガメ)の指示などを
聞くのに
ウルトラマンよりは小さいですが本番用には空けられています。

形的には真上から見ると後ろが細い四角で前側の辺が長い形です。
*近年耳自体は頭部に斜めに着けられるようになっても何故か
真上から長方形のままなのが多く残念です。

真横から見ると、前側の上図O赤い部分が広く後ろに行くほど狭くて
下の辺はカーブが着けられています。
スーツによってはかなりパーツと頭部に隙間が空いてしまっています。
正面からは、真上の辺は90度水平ではなく10度ほど下向き
パーツ全体が前を下斜めに着けている為に真上の面が見えるのが
スーツの号数的には基本と言えると思います。
作中でも耳のパーツが、略水平に着いてるのもあるので
間違いとも言えませんが斜めで統一して欲しい所です。


セブンのデザインは、対怪獣戦初のウルトラマンに対して、ブラウン管で見ると
横位置(対する)の多さから、横から見たデザインが重視され
頭部のアイスラッガーや、後頭部上もFRPになり、マンの前後的な頭部とは
大きく異なった、サイドビュー重視なデザインになります。
ボディも、ウルトラマンの矢(アロー)をモチーフにしたラインを受け継ぎつつ
Sアクターのスタイルをカバーする為にも、足が長く見えるラインが
入れられています。

プロテクターもデザインコンセプト的に、両手を斜め下に八の字にすると
頭部を先端に↑矢状で、スタイル良く見えるデザインに置かれています。
其のプロテクター腕部のライン図P1黄色いラインは、特にコンセプトに
合わせて1つ1つ個別のパーツのラインを揃えています。
*7号スーツのように段々になってしまってるスーツもありますが…
好みと言うよりエラー的な造型です。

*近年腕部だけ薄い新素材で1パーツの三角が貼り付けたのは・・・悲しい(^^;

プロテクターの腕の部分も肘(から下)まであると、取れやすいのも
解りますが、短いのを見るとなんとか改良して欲しい部分です。

成田さんのデザインではプロテクターは腕とボディの境が
造型的なスーツとは違い、腕だけでもラインの本数が多く書かれています。

造型的には「肩」の境で「動き」が考慮され、1パーツの幅などが
デザイン画より動き(ウネリ)を重視しています。

プロテクター腕のラインを保つ生命線は、パーツ間の隙間図P2
各パーツの斜めの部分図P2青線の存在です。
四角い角があるより、より曲げれるのが解ると思いますが
関節的には外には人間の腕は曲りませんけども、左右「~」状態に
うねる時に、斜め部分と隙間がマッチしないと、プロテクター自体が
抵抗になってアクション出来ません。 
大した事ないような部分ですが、この2つはセブンが綺麗に戦う生命線です。


図P3初期スーツの号数にしか無いパーツですが、デザイン的に
肩から来てるプロテクターの3本のラインの下も、図P3の図P3の右黄色ラインのように

水平になってしまっている事が、アクションスーツや玩具などに
在りますが、図P1黄色ラインから続く、流れが肩胛骨の
図P3緑のライン
在ります
ので、水平ではなく元の
図P3緑のラインで在ってほしい部分です。

図P3の無い後のスーツも黄色いラインのように水平では無いですが
腕のパーツのように1本ずつでは無く、前から胸からのパーツと一体型で
背中まで来ているので、
図P3縦ピンクのライン2箇所に
切り込み(隙間)が作られています。
この部分も、よく引っ張って接着しないと人間の腕(肩関節)は真横より
後ろには開きませんけども内側には曲るので、センター(背びれ側)側の方が
強く引っ張られ(はやい話仮面ライダーの変身ポーズなどすると負担増)
どうしても剥がれてしまう部分ですから、この2本の(ピンク縦線)スリッドも
ウルトラセブンの動きには大変重要な部分です。

エネルギー吸収板?反射テープ(塗料)の謎


プロテクターや頭部の凹部分内にある白ぽい部分に貼られたモノについて。


頭部の凹部分の白いものは?


左・黒い凹部分 右・金の凹部分のセブンアクションスーツ。

 

スーツに着けるのは機電では無かったようで…佐々木さんも
頭部(マスク)の造型がメインで、スーツや凹部分は作業していないようで
どの部門の担当だったのかはUさんに聞いてみても解りませんでした。

蛍光塗料について
S30年代前半
には既に日本のメーカーにも在り、S35年には高性能なバージョンが開発され

S38年にはシンロイヒ株式会社が世界初トリチウム夜光塗料
作っているので、
S42
には当然存在しています。
*確かに子供が認識するのは、大阪万博前後の蛍光ボール(夜光塗料のカラーボール)や

ガイコツの玩具などだと思いますが、そのモノの開発は
ずっと前のセブン本放送の10年程昔の事です。

プロテクターの凹凸を当時のTV画面で再現するには
銀1色では潰れてしまうのもあって、凹部分にテープが貼られています。
何箇所かのシーンで、テープが光ってるカットが存在しますが
銀の面が多い上半身の照明と、カメラの露出の関係から、当初は
夜間
宇宙のシーンが多いと想定され導入されたアイディアでしたが
あまり画面で、その効果は発揮されたとは言い難いかもしれません?(^^;

凹部分に貼られたモノの色は、タングステン(橙)で黄色ぽく見えたり
見え方が異なりますがオフホワイトよりも、やや青や緑が薄~く入った感じが
新しい状態時に見れます。
黄色く見えるからか?後にアトラクなどは凹部分は金色や、何故か?
に塗られる事も在り、フィギュアには、かなり緑ぽいの色で
発売されたタイプもあります。


白いビニールテープ説・(例)
個人的な見解ですが「V3から来た男」で、巨大化したセブンのプロテクター
凹部分に貼られているのが、白いビニテだと思います。
アイロス星人の円盤内で等身大で活躍するセブンは、他と同じ蛍光塗料だと
思います。少なくとも巨大化時と明らかに異なります。
巨大化時のプロテクター凹部は、ライトによる反射率が円盤内と違って
単純に白く、結果的にですが反射しすぎていて
ボツにされていると思われます。
蛍光塗料(夜光塗料)・(例)
「アンドロイド0指令」の屋上で変身を解くカットなどは、キーライトが下手からで
おさえのライトがカメラ側なのですが、セブンの左側(上手)の
プロテクター凹部分も、ライトの反射と異なる光を銀部分よりも放っています。

現在確認出来る綺麗な画像からも、薄緑やクリームぽく観え
表面もツルツルで綺麗では無いので、ガムテープなどに蛍光塗料を塗ったモノを
ハサミでカット(胸などは特に個々にサイズが違うので)して貼り、メンテなどでは
その上にさらに塗ったりしているので、表面が綺麗では無い
プロテクター凹部分が確認出来るのだと思います。

6★胸筋のひみつ

図P

2期が段差の下から銀ラインに・・・、2つの段差があるセブン。

図Q

ウルトラマンは、人間の胸筋肉段差と関係無く
カラータイマーのデザイン的に、段差位置を設けていた。

6★ウルトラマンセブン?
セブン01~2号の初期スーツには、プロテクター下の胸筋の段差の
さらに下にもう1つ段差を想定したような、スーツのカット跡があります。図P右
この高さ(位置)は、ウルトラマンカラータイマーがある為の位置で
セブンから言えばかなり低い位置なのにで、帰マン38話やウルトラマンA
タロウ34話までに登場したセブンは、この位置に段差を造ってしまっています。
Aまではその段差の下から
(本来はプロテクターすぐ下図P右銀のラインを
描いてる為に、かなりラインAからプロテクターまでの距離があります。
図P左

最近はそれらを70年代のセブンとしてしまっていますが、帰マン18話
タロウ34話までや、40話、レオ1.2.51話は、プロテクター下までラインが
ちゃんとあり違います。
*タロウではラインのみ修正。
*VSタイラント、レオ1.2話のセブンはやや段差が上がり帰マン18話に近い。


コレは、帰マンに登場の時に帰マンのベースから起こした為に起こったのが
一緒に帰ってきた初代マンや、その時点の帰マンスーツを比べると解ります。
帰マンでもいいのですがウルトラマンA1話や13話のゴルゴダの丘でも
マン、ゾフィ、帰マンと、セブンの首から比較するとカラタイマーのある
ウルトラマンの高さなのが、よく解ります。図Q
そこから逆に考えても、セブンの初期スーツの2つの段差跡は初代マンが
39話で急遽終了した為に、用意しておいたベースのウエットスーツの
可能性が高い。
*ウエットSは当時はアクアラングスーツと言ったそうです。

*39話終了を決めた1つの原因が、オンエア前の話数貯金の不足があった為
ウルトラセブンは、かなりはやくから動いていてセブンの役者さんなども
ウルトラマンがまだ進行中に、美センやTプロに赴いている。

タロウやレオのプロテクターは、この改善の為では無いでしょうが
カラータイマーもあるので、ウルトラマンと同じ段差でも大丈夫なくらい
大きなプロテクターになっているので、ベースは同じで済みセブンのみ高い。

7★グローブ・ブーツのひみつ

図R
ウエットスーツ袖チャックを隠すロンググローブ。


現存するオリジナルグローブ。
拳部分のラインは、山の部分の数で6本のラインが在ります。
手首の部分が少しでも締まるようにゴムが
入っていてギザギザ(WWW)が、よく見るとあります。上右写真。
Wの上下(左右?)のトガッタ部分で10個分が見てとれます。

  
セブンのブーツのチャック金具は、等身での活躍が多く予定されたので
Sアクターがつまみやすい広い面積があります。
グローブをしたままでも上げ下げしやすく、チャック自体もかなり
太く頑丈な物が使われています。 U警備隊共にYKKのモノです。

セブンのチャックは、広く(大きく)頑丈で金具が大きく
U警備隊(右)のは通常の細いチャックで持つ金具も長方形で小さい。

7★ウルトラパンチ・キック

ウルトラセブンは、ウルトラマンの手術用手袋から厚手の収縮性のある
グローブに変更されています。
手首側も、ウエットスーツ袖のチャックを隠す為、長いグローブが
使用されているので、使用回数が増す事に裾が広がって来ていたりします(^^;

後半には同じグローブですが、チャック部分にボタンで留めるベルトが
追加されます。図R右
*最近リアルトイは何故かベルトは再現されても、ボタンは再現されません?(^^;
タロウレオのグローブは、ブレスレットがある為もありますが
スーツ側のチャック断面が赤いので短いグローブが使用されています。


平成セブンはロングですが、拳の凸連溝が無かったり微妙に違います。
*タロウ5話のセブンのグローブは、タロウのショートタイプを借りてるので
旧スーツですから、残念ながら手首が見えてしまいます。

セブンは、スーツ、グローブは特に使用度によって黒ずみますが
グローブの色は、基本的にスーツのよりややに近い色で大別するなら
グローブはツヤなし、スーツは半光沢ブーツは光沢ありです。

図S図T

ブーツは、なぜか?U警備隊と同じと書かれたものがありますが、見て解る
ようにまるで違います。*同じなのは底のパターンくらい(^^;図T
セブンのブーツの踵(ヒール)は、U警備隊のものよりかなり高く厚いものが
使用されています。図S*何故かはご想像にお任せします(^^;
さらにNGスーツ時点では、スーツに近い色で光沢が無かったブーツですが
おそらく等身の歩行での汚れの附着具合により、OKスーツからは光沢の
あるものに変更されています。

*セブンは1号の各方向の参考写真が公開されているので、下からの写真で
底のパターンは解ります。他にもVSゴドラ、ゴーロン戦などで底が映ります。
U警備隊の方は、セブン暗殺計画のソガ隊員の底などで確認出来ます。


セブンブーツの底・現在は体積が収縮しています。
底(サイド)の色は、ブーツと同じ赤ですが
材質の違いや、光沢の問題から違って見える事があります。


現存するウルトラセブンのブーツ

      

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