さくら通り

光跡★ロケ地

帰ってきたウルトラマン

23話・暗黒怪獣星を吐け！

郷隊員がザニガの爪の破片を運んでる一方
丘隊員は私服で聞き込み南條純子を探している
シーンで使用された商店街です。図１●（から撮影）

世田谷２丁目にある「さくら通り」

丘隊員が横切るバックに見えるポストと
洋菓子の看板は、なんとか健在でした。図１矢印

ポストはリペイントされてるようですが
当時からのもののようです。
洋菓子の看板は、当時ケーキやパン屋さんなど
でよく見られたものですが、お店は営業されて
ない様子でした。図１●

図１

●が、木材屋の可能性も車などの角度からは
考えられなくも無いのですが・・・当時の地図には
木材屋は無く、鉄筋の建物なので違うようです。

東京都世田谷区世田谷二丁目

さくら通りと新東宝第二撮影所

さくら通りは、快獣ブースカでも使用されたオークラランド
旧・新東宝の第二撮影所のすぐ側にあり、この回の
山際永三監督も、また新東宝出の方で撮影許可などの都合も
商店街の方々とのパイプがあったのかもしれません。ゲリラ？(^^;
材木屋さんなども撮影所には、つながりのある所なので
雰囲気を撮影前に知ってた可能性はあると思います。
*新東宝第一撮影所は、現在の国際放映（TMC）

オークラランドと大蔵映画

新東宝は1947年の東宝争議から一部が独立して誕生
東宝の直営館は使わせてもらえない事などから経営悪化し
1955年に大蔵貢氏が、社長になりエロと怪談がミックスした
ような派手なタイトル作品で、見せ場だけカラーのパートカラー
なる制作費削減と大胆な映画を送りだすが1961年に倒産。
この6年間の作品を大蔵映画と主に呼ぶ。
快獣ブースカの66年にはボーリング場になっています。

その後の聞き込み場所

その後のカットで南條純子のアパートを
派手な造花を手にしたおじさんに丘隊員が
聞き込むバックで、材木屋さんが奥に見えます図２●
図１で、丘隊員が行く方向に確かにあり
その場所からさらに、おじさんが言う方向に
都営のアパートが存在しますが、画面とまったく
同じものが残っていず、木材屋が居たので
聞いてみると、その当時からあったのとトタンだった
気がするとの証言を頂きましたが、それ以上の事は
画像写真を見せても解らないとの事でしたので
かぎりなく近いとは思いますが、暫定で掲載します。

奥左から右へ車が走りますので上の左図２●からの
画像の方が画面のアングルだと思いますが
車が車庫や手前に来ていれば右（図２●から）の
可能性もあると思います。

現在の都営アパート
当時の地図で見ると、小さい木造アパートが
数棟並んでいます。
撮影で借りるには、都や区などは決められた
予算がある分入居してない棟などが入居者に
 気使わず借りれる（撮影）メリットがありました。

図2

東京都世田谷区桜２丁目

SPECIAL THANKS　情報協力　フクシンさん

異色の捜索シーン

商店街のカットがある為に、造花のおじさんに聞く
だけの所が、いろいろ訪ねて来た刑事ドラマの感じを
6ｍｍのノイズ録音の効果もあって出していて
帰マンでは少し不思議なシーンになっています。
普通ＭＡＴビハイクルで来て、停めた所に居る人に聞くか
アパートを解ってて来る組織でＯＫなとこなのが・・・

カット前に商店でも聞いてる芝居があったのかも
しれませんが、編集で最短（斬）にしてるにしては
カット尻の車に進路をふさがれる丘隊員の秒数も
かなり長くコンテ的には不思議なカットです。？
天候もありますがほとんど濃い色の無い画面
（ＤＶＤはまだいい？）に、派手な造花（おじさんが持つ）
に気ずく芝居も省略されていますが、丘や郷が貰う屋上
からは時間が経ってるので、丘が造花に気ずくのが無いと
子供には普通に（派手な花持った）聞いただけに
見えたのでは無いでしょうか？
造花もセブン6話でありますが、この頃の家庭には
まだ造花はあまり無い時代だと思います。

ミニスカートの丘隊員と星占い☆
このシーンの丘隊員はかなりのミニスカート（私服？）を
披露していますが、67年来日のツイッギーでミニスカートは
日本にも定着。*ミニスカブームは73年の石油ショック時に終息。
食・住が安定してくる70年代に入るとファションへの関心も
高まりａｎａｎ（70）ｎｏｎ-ｎｏ（71）が創刊。
星占いもブームで、今ではあたりまえの雑誌巻末の星占いコーナーも
ａｎａｎ（マガジンハウス70）が創刊から設けｎｏｎ-ｎｏ（71）
集英社は創刊号に「愛の西洋占星術」別冊を付属したほどで
子供も、男の子はスパイ手帳女の子はチャームライセンス（手帳）が
はやり子供用の星占いのページもあった。
これらのブームがクロスしなければ、当然星占いは上野隊員だから
丘隊員の出番と逆転していた可能性もある・・・？