ウルトラQ
宇宙指令M774
浅間山の北東にある鬼押出し園は ウルトラQ宇宙指令M774でセスナから消えた 万条目と一平が迷い混む地球か?と疑う岩場と ウルトラマン38話宇宙船救助命令での Q星のロケ地として使用されました。
万条目と一平が建物を見つけて 近寄るカットの合成で、開いたドアから覗く坂道は 比較的簡単に見つかりました。 何個目の岩の横とか書けないので難しいのですけども(^^; 図2●の辺りで鬼めしセンター(写真A)から お土産屋や売店のある方向から登って行く坂道の1本です。 *上の写真左のコンクリート部分は、Q撮影後に出来た 新しい部分だそうで、噴火の為の一時避難場所(写真B)の 設置の時に広げたそうです。
40年以上の変化よりも、広大な敷地と角度で さまざまな姿を見せる岩に、まったく同じ岩(角度)は とても探し出せませんでしたが、歩き廻ると 岩の形がエリアで違いがあるのが解りました。 セスナから消えた2人が歩くトゲのような 形の岩場の集合地帯は、合成の坂図2●の 上近辺から図2卍(観音堂)よりにあります。
まるでガラモンのトゲのとうな岩が並ぶ地帯は 制作18話の宇宙指令M774と、制作17話のガラダマと 方向的にも同じ、シナハン・ロケハン*なので 成田さんが同行したかは解りませんが?ロケ候補地の スチールなどは、もしかするとガラモンのモチーフに なっているかもしれません。*台本やロケ地の下見 *ガラモンの顔は、魚のコチと公表されています。
対比物が無くて空抜けだと、ホントに地球とは思えないと 錯覚を起すほどでした。 それもシナリオに活きてるのかは 解りませんけども・・・(^^;
鬼押出し園の中にある浅間観音堂が在ります。 コレも、万条目らが見つけるロッジ風の建物のモチーフかも? ですが、確定出来るコメントなどはありません。 ただ・・・そう思えるアングルが園内に多種存在します。 *作品のロッジはマットペインティング(絵)です。
鬼押出し園
写真A 鬼めしセンター図2● 六角の建物で、食堂・売店・展望施設がある。 3階+展望ですが、3階の上が噴火に備えて厚みが在るので 4階建てほどの高さがあります。
鬼押出し園には、大きさ(広さ)の比較対照になる 物が、ほぼ無いので鬼めしセンター↑で表わすと↓ こんな感じです・・・伝わるかな?(^^;
これでも、まだ園の端鬼めしセンターが見える 半分強の距離でしかありません(^^;
写真B 噴火の為の一時避難場所、見学通路にいくつも 配置されていて休憩所もかねています。 *設置はQ・マン後の噴火の後に追加されたそうです。
チルソナイトのひみつ?
写真に撮るのは難しいのですが、園内にあるヒカリコゲは (案内表示がコケのある所には設置してある) 銀と緑のような光は、少し暗い所でよく見えますが とても金属的で、コケに被われた岩は・・・ ウルトラファンにはチルソナイト合金のように見えます(^^; 光苔(ヒカリコゲ)北半球の冷涼(チルド)な地域に生育する 原糸体細胞がレンズの役目をし、光を葉緑体細胞の奥で反射して 光るように見える。 ヒカリゴケ自体が光る訳では無い為 暗い所に生え入射光がある方が綺麗に見えます。
チルド(ソ)ナイト(nite・niter 硝石) (^^;?
この光苔が語源ならば、同じ金城さんの筆による ガラダマとセブンの緑の恐怖に チルソナイトが登場する意味が解りますが これが、モチーフかどうかは・・・今は謎です。
鬼押出し園から見た火山博物館図2● 特撮映画の基地のようで、ちょとカッコいい♪ 後ろ右に見えるのが浅間山。
鬼押出し園
世界3大奇勝のひとつ、1783年の浅間山噴火の 溶岩が主で、火口で鬼があばれ岩を押し出したという 当時の人の想像が名前の由来。 群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1053 年間営業・無休 営業時間8:00~17:00
おとな ¥600 こども ¥400 +鬼押ハイウェーの有料道路料金 (アクセス方向で料金が多少異なります) 2006年現在
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ウルトラマン
38話・宇宙船救助命令
宇宙船救助命令は、S42年の年明けでしたので まだ雪が残っている四阿山方面の山なみが 画面奥に映っています。 なので位置的には図2●の近辺での撮影なのが解ります。
山なみが映る方向の岩場より外側の小砂利ぽい所で 撮影もしているのが、画面から解ります。
岩場の外は、少ししか行けませんでしたが 浅間山方向と駐車場方向、北側の山なみ では無い…と言うか西(西北)側しか 浅間山は有名すぎるので、宇宙としての 広い画としては使えないのは解りました。
図2●の近辺の岩の形も独特で、タイト目の 画面で科特隊が芝居をする場所も 山なみの抜けの側で、間違い無いと思いますが まったく同じ岩は発見出来ませんでした。
作品画面だと擬似夜景的な処理をしていて 潰れて見え難いのも、詳細な岩場が 解らない原因の1つですが、逆光だと 確かに地球ばなれした雰囲気があります。
作品だと岩の側に科特隊が立つカットは 大きさ(スケール)が解りますけども 見学路を外れて登るなどは、危険(禁止)なのと 岩だけだと、サイズが・・・よく解りません(^^; それらの意味でも、詳細な特定は難しいのですが 岩場の雪が残るカットは、このトンガッタ 岩の並ぶどこかの角度からだと思います。
すぐ隣に在る岩でも、色や画像の コントラストが変るので、ほとんどフラシュを 炊いて撮影してるのですが、それでも光が吸収される 感じは宇宙ぽく不思議です。 *作品画面で映る2つの岩が並ぶカットは この岩ぽいのですが、角度が見学路からだけだと・・・ 完全には特定出来ません。
図1 有料道路に囲まれた中にある為、車でしか 行くことが出来ないので、入園料金と有料道路の 金額が必要です(^^; *本当の鬼押出岩と言うのは、もっと浅間山の方に あるそうですが…見えませんでした。
図2
浅間山の噴火とロケ地
宇宙指令M774での台詞にもある地球に思えない 鬼押出し園は、科特隊宇宙へでは剣崎などを R星のロケに使用していましたが、それよりは Q星の鬼押出し園は、アポロの月面着陸前としては 効果が在ったと思います。
キャプテンウルトラ(東映)も、ロケも考えられた そうですが、クランクインが 冬季だった事もあり、オールセットで撮影しました。
Q・マンで使用されたロケ地ですが ウルトラセブンでも、使用していないのは遠い事や 冬季は厳しい事の他に、浅間山の状態がありました。 1965年の噴火は小さかったものの1959年と 1961年の噴火の記憶が新しく、65年からの 地震活動が続いた事で、タイミングが悪いと 避難区域が制定され、11話の魔の山へ飛べでの 浅間山・牧場近辺が限界だったようです。
鬼押出し園から現在も煙を上げる浅間山
近年噴火年表
1959年 噴火3月~8月毎月1回~十数回噴火、 山火事、関東南部まで降灰。 1961年 噴火8月~11月に毎月数回~数十回噴火。 かなりの範囲に噴石,降灰,行方不明1名, 耕地,牧草に被害。 1965年5月 噴火、黒煙のみ確認。 約4年間地震活動の状態続く。 1973年2月 大噴火、小規模火砕流3回発生。 噴火合計88回(マグマ噴火はこれから今まで無い) 1982年4月・10月小規模火砕流 降灰関東一帯に房総半島まで被害。農業に被害。 1983年4月爆発 火柱 山火事発生,長野、福島県 関東北部・太平洋岸に降灰届く。 1990年7月の噴火(水蒸気爆発と言われている) 2003年2~4月小規模噴火
近県や関東地方以外の方にはピンと来ないと 思いますが、73年の浅間山の噴火などでは 関東でも洗濯物が外に干せないなど降灰の被害は ママゴンのストレスから、おやつやおこずかい など子供にも被害及ぶ火山で、82-83年も 黒い車が白くなる被害は記憶に新しい。
浅間山 安山岩質の複合火山。標高2,568m。 世界でも有数のランクA(カルデラ)を持つ活火山。
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