ウルトラQ
海底原人ラゴン
長井港
ラゴンのオープニングで、ユリちゃんと万条目が歩いている所は 図1●長井港魚市場の湾内側で、手前に道具や船がありました。 現在は、市場は綺麗になっているので 対岸の(画面右)堤防の位置を合わせると、なにも無い感じです。 *野長瀬監督のテロップのカット。
★ 現在の市場は鉄筋の建物で、ウルトラQの撮影の後すぐに 建ったそうです。写真は長井魚市場の看板の「市」が 半分下が薄れていて「場」の看板が欠落しています(^^; *ウルトラQの時は木造で南側から撮影しています。 作中では市場に行くのでは無く、漁業組合の組合長の所に 行くシーンで、組合事務所と市場が同じ場所として登場して いますが、実際の長井魚市場も組合と一つになっています。
ウルトラマン80
34話ヘンテコリンな魚を釣ったぞ!
アンゴーラスが、治を追ってきて友達と様子を見る 場所に、長井の図1●が使用されています。 ウルトラQのラゴンをモチーフにした話で アンゴーラスの子供を、釣ってしまった漁師から 治くんが譲り受け、親(母親?)に返す話なので ラゴンと同じく長井から荒崎の近辺で、撮影しています。
対岸にはリゾートマンションの数が増えていますが まだ80の頃と変わらない、風景が残っています。 シンペイちゃんが居る堤防は当時と、変わっていて 魚を売る車、マイクロバス(本来はロケバス)が停まっいた新地には 住居が建っています。 作品的にはウルトラマン80とアンゴーラスが 戦ったのは、長井港沖です。(本当はビルト) *シンペイちゃん・ピンポンパンで人気の坂本新兵。
漆山港(うるしやま)
ウルトラQ 海底原人ラゴン
ラゴン(母)上陸のシーンは、漆山港で撮影されています。図1● 唯一道沿いにあった建物、漆山公会堂 (上イラスト赤い建物)は 今も健在です。(同アングルは壁や船が多くて撮影不可能) 他のカットでも気をつけて見ていれば、よく映る建物です。
ラゴンの卵を取ってきた男を、担架で運ぶカットも漆山です。 堤防図2●も、当時とほとんど変らず存在します。撮影は図2●
▲ 卵を取ってきた船に向う(右が海)一同のバックの森は 勧明寺の廻りの木です。図2● 全体的に育っていますが木の配列は今も同じです。
港の南側に緑があるのも漆山港だけで、設定的には島である為 重要なバックですが、実際は少しだけなので フレームで切って山のような感じを出してします。
図2 メモには長井・新宿・漆山とありますが 新宿港がどのカットなのかは調査中です。
ウルトラセブン
46話・ダン対セブンの決闘
赤いホンダ*S600を追走してるカットで 「理容 漆山」の看板が在ったカーブです。 *撮影時期から600の可能性が高い。
当時はセンターラインが無りませんでしたが フレームに入る3本の柱は同じ場所に立っています。 *交通量の関係で少し右から撮っています。 左の石垣は、当時の画面の物よりも 溝の所まで出た物が作り足されていました。
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ウルトラセブン
42話・ノンマルトの使者
長井港
ノンマルトの使者で、アンヌ(とダン)が聞き込みをするシーンは 長井から~漆港(荒崎)にかけて撮影されています。 青い乗用車*を停めて、聞くカットでフレームの上側で 市場(★左)を、カットしてるアングルです。 ほんとうは、もう少し市場が左ですが…あまりに物が多く ポジションが取れませんでした(^^; *青い車130セドリック・スペシャル6
ウルトラセブン
42話・ノンマルトの使者
漆山港(うるしやま)
ポインターの走りのカットで、DVDより元画に近いソフトの方が 解りやすいですが、他の聞き込みよりピーカンで晴れています。図2 *ポインター専用のドライバーも居ましたし、森次さんは まず乗って居ない。助手席の人も長髪では無いので エクステ着ける前の状態なのか? 前は考え難いですが43話第四惑星の悪夢などの時には アンヌは出番が少ないので、ポインターの空きに合わせ来て いるのかもしれませんが、他の聞き込みとは別の日のようです。
図2●のたばこ屋から、南下してくるポインターは、図2●の 位置からの撮影ですが、駐車してる車が多く道から撮影しています。 背景は、ほとんど画面と同じ建物が残っています。
ダンは一歩引いて、手に何か持ち遊びながら、漁師さんに 聞くカットも、ラゴンと同じ(画▲)漆山の勧明寺のある森が背景です。 漁師さんの頭の右横にある屋根は、今も同じように見えます。
図1 地元の方3人に作品画面を見てもらうと、アンヌが聞き込みする 1カット目(アンヌが戻るとダンが車に居る)の狭い、手前に船 奥にもすぐ船が見える干潟みたいな所のカットは、昔の荒井港の 北側図1●だそうです。*現在は新しくマリーナになっています。 聞き込み最後の9カット目(アンヌが帽子を被り学校と言う)も 1カット目と同じ所で、ダンと2人歩いてる違いだけです。
ポインターが漆山港のカーブ↑を走行後に、アンヌの停めてと言う台詞で 停まる場所は、少し長井方向に行った所だそうで ポインターの前部分の抜けの画面はタイトですが、奥に岩が 海少し見えて海面が見えます。 それに合う部分は、現在岩の上にテトラポッドが置かれていて 車が入れる陸の部分もセメントで少し高くなっていましたが フレーム的にはこんな感じだと思います。
停まった後に、アンヌが降りるカットで左に少し特徴的な岩が在ります。 それも略同じ場所から見る事が出来ます。 奥に見えるのはテトラポットの防波堤で撮影後に作られた物です。 潮が引くと、もっと岩の部分が出てきます。 この近辺の海岸線で車が際まで入れて、抜けに水平線が見え 伊豆が見えなく、すぐ近くに横位置に岩が望める場所としても ココ位しか無いので伺った通リだと思います。 本来は、走行中から>ハンドルを切って入る場所だと思いますが 続が伊豆の海岸に繋がる場面なので、タイトなカット構成に なってしまっています。
ポインターとセドリックの謎
海底-それは、われわれ人類の第二の故郷である。
41話では、アンヌとダンが最初乗って行ってる乗用車は青い 130セドリック・スペシャル6が使用されています。 台本ではシーホース号爆発後に、2人は基地に戻り 最初の聞き込みからポインターで行き、学校に再度行くのも ポインターです。 車だけで言うと映像の方が海水浴には 乗用車の方がリアルです。 ただ、再度学校に行く距離感が ロケ地を考えてしまうと、なおさらですが…違和感(気軽)があり ハイドランジャーが数名乗る大型になってるのと共に、この海までの 距離やアンヌが少年を漁師の子と断定する辺りも、プロット以上に 準備稿の手前くらいが、当初の海底基地路線の頃に書かれた 海洋メインの作品の1本では無いかと思います。
結論的に言えば、このシリーズ後半にもう…ポインターを下田まで 当時の道やタイヤなどの条件を別にしても、持って行くのは 困難な為の代車がセドリックだったのでしょう。
基地に戻らず車から隊長に報告して 少年捜索に行くのも、シリーズ後半ならの怪我の功名に近い変更です。 作中でもダンの爆発報告の後に、隊長が2人に「すぐ帰って来い!」と 言ってる部分が残ってしまっています。 *台本では、命令通りにすぐ作戦室に戻り報告しています。
2人は休暇ではなく(U警備隊が同時に2人もおかしい(^^;) 海底基地の出入口近くで休憩していただけなら、休暇と言う 言葉が無いのも。 ダンの報告の受頭に「クラゲにでも~」と言う キリヤマ隊長の楽観的な言葉があるのも解ります。 結局は伊豆でのセドリックは、ビデオシーバーを取るのと、報告する 2カットだけで、他13カット(ポインターの三浦より多い(^^;)は 三浦半島と言う事になってしまったのもあって、台本より2人が休暇で 私用と言う意味が強く出ています。
台本には無いラストに他のU警備隊員 まで、浜で遊んでるリゾート感が映像にはあるので、基地からの 距離設定の違いと、ロケ地の距離、車の性能(設定では無く(^^;)の 微妙な組み立てが、この作品の完成に与えた影響は 面白いモノがあります。
ちなみにポインターの三浦全9カットのうち3カット以外は ココ以外でも撮れる、ダンやアンヌのアップなどでポインターを停めて 真市君?を見つける部分は、伊豆との繋ぎもありますが… 短く、タイトな画で、満田監督らしくないです。(チーフ助監督?) 制服のダンとアンヌの2ショットが無く、真市君発見の部分の描写も 台本は2人で追うになっている所「どうしたの~?」と言うダンの台詞が 足されてまで、2ショットが無いのは、まだ制作的な謎がありそうです… *2ショット・1つのフレーム(カット)に2人収まる事。
おそらくダンの制服部分は、先の黒崎の鼻の日に撮影し ダンの制服とポインターは(同時には)この回の三浦半島ロケに 行っていないで、アンヌは43・44話近辺で46話のロケハンなどに ポインターの空き日に、4カットほど伊豆の後に撮っていると合います。
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