帰ってきたウルトラマン
7話・怪獣レインボー作戦
旧・中津渓谷近辺
画01
郷秀樹が、坂田兄弟と出かけた場所は 現在の宮ヶ瀬ダム近辺です。 図01・02赤線左下方向を 次郎君は撮影しています。 …つまりロケ地自体はダムが出来た為に略現存しませんが 遠景の山並みや、過去の資料から場所を解説します。 次郎君が、写真を撮るシーンで、遠景の山並みは 略変わらず↓に今も見えます。
現在の宮ヶ瀬ダムの図01・02赤線の角度線状に 位置しているのが上↑の画01と比較すると解ります。 ダムの上からの撮影なので、左の手前の山から すると、高さは更に低い位置なのは解りますが ダムを壊さないかぎり撮影できません(^^:
図01
宮ヶ瀬ダム完成後の図です。平面なので 郷秀樹やアキちゃんが居た高さ的な事は ダムが出来てしまったポイントと、大きく重なるので 特定するのは…もう…不可能だと思います。
図02
宮ヶ瀬ダムが出来る前の撮影当時の図です。 渓谷の流れをザックリ青で、後にダムが 出来る場所が白いラインで示しています。
画02
画02は作中で、坂田さんがスケッチする渓谷です。 中津渓谷と呼ばれた観光地でした。
現在は宮ヶ瀬ダムの放流に合わせ幅も広がって いるので、厳密な場所は…特定出来ません。
画03
MATが探索するバックに見える堰堤近辺に ちょうど宮ヶ瀬ダム↓が出来ます。 この画03の場所は、参考書籍「ふるさと宮ヶ瀬」の 5ページにカラー写真で紹介されています。
どちらかと言わなくても変貌しているロケ地 なのですが、画01の郷とアキの撮影に近い写真は 宮ケ瀬ダムの上から、次郎君になった気分で 晴れていれば、撮影する事が可能なので 帰マンファンの方は是非、宮ケ瀬ダムに行ってみて下さい。 怪獣が映ってしまうかも?ですけども~☆
ウルトラマンネクサスTLT−J・第三基地頁へ
この宮ケ瀬ダムの下流に、帰マン1話ラストの 中津川堰堤(跡)があります。
中津川・堰堤前の頁へ
ウルトラマン80 41話・君はゼロ戦怪鳥を見たくないかい?
記念橋 武夫少年のラジコンの行方を捜索して やっと目撃した老人と会う河原に在った、バスの渉る橋は 記念橋図1・2●でしたが、コレも同じく宮ヶ瀬湖に 現在は没しています。
UGMのスカウターが渉る橋も、同じく記念橋で 初代ウルトラマンの頃は、旧・大橋と同じ吊橋でした。
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ウルトラマン
32話・果てしなき逆襲
旧・大橋(宮ヶ瀬大橋)
科特隊専用車が上手(右)方向に渡るつり橋は 旧・大橋です。図1.2● 大橋は通称で、正式には「宮ヶ瀬大橋」と言いますが ウルトラマン撮影後、すぐに木製で幅の狭い橋は コンクリート製のモノに架け替えられます。 其の橋も 宮ヶ瀬ダム完成時に無くなり、場所としても水没しています。 科特隊専用車は、光の方向からしても 北から南に向かって進んでいます。
現在も、宮ヶ瀬湖に偲ぶように受け継がれる吊り橋 水の郷大吊り橋は、大橋の在った少し北側に存在します。 近くに略同じ形とサイズの落合橋図1.2●が在りましたが 両橋とも方向的にも同じく、南北に架る橋で 橋だけ見ると、判別が着き難いのですが 落合橋は、写真や現地の方の証言からも 北側の河岸に建物が在り、橋の袂の構造が 科特隊専用車の渡る画像と異なっていました。
図1 白い線は当時の周辺道路で、青い現在の湖面部分と重なる 場所は、現在は湖に沈んでいます。 黄色い線は、宮ヶ瀬ダムが出来た現在の道路で 途切れている部分は、トンネル化された場所です。
旧・宮ヶ瀬橋
科特隊専用車が、上手奥から渡る橋は旧・宮ヶ瀬橋です。図1・2● 名前で、ピンと来るウルトラファンも居ると思いますが 後にウルトラマンネクサスのTLT基地になる宮ヶ瀬ダムが出来る場所で 現在の場所は、宮ヶ瀬湖の底に位置し橋は存在していません。 宮ヶ瀬ダム・2000年12月完成。
現在の宮ヶ瀬橋が在った場所の湖面です。図1・2● 解り難いですが、奥にも3つの橋が見え 現在も橋が多い場所としては変わりありません。
図2
宮ヶ瀬湖に沈む前の地図に、河の青と橋名を加えた拡大図です。
中津川ダムから宮ヶ瀬ダムへ
初代ウルトラマン撮影時は、宮ヶ瀬ダムの前に 中津川ダムとしての計画が、進行していた為 作中に映る重機に「相模興業(株)」と言う 文字が見えたり、科特隊が走り廻る場所に河の水を別ルートに 廻した跡の水溜まりになっている場面などが、多く映るのも 後に、*中津川ダム計画が拡大し宮ヶ瀬ダム計画に発展して ロケ地が宮ヶ瀬湖に沈む前兆でした。
*1969年拡大し宮ヶ瀬ダム建設のための予備調査に入る。 1971年宮ヶ瀬ダム建設計画が正式に発表。 当初の中津川ダム計画よりも多くの300戸が水没することから 猛烈な反対運動が置き、首都圏最大のダムは 補償交渉を経て、29年後の2000年に完成します。
没したロケ地と没したザンボラーの逆襲
怪獣ファンの中には、「逆襲」の意味を 復活とか2度目のように、誤解してる方も居ますが 本来は「転じて逆に相手を攻撃すること」で 準備稿では、どこまでも開発される郊外の開発問題が描かれ 作中にも、山が大きく伐採されたカットなどが残っています。 当時は、開拓して自然を壊している人間側が 悪になってしまう要素や、現実に開発しているロケ地は 今なら、警告的な話や怪獣の方が正義の話も出来ますけども 東京五輪>大阪万博の間での、大人気番組での放送では 没になり、その穴埋分は鎌倉や江ノ島の画に変わってしまいます。 準備稿のままなら、ザンボラーは自然からの逆襲の象徴で 火山やマグマを想わせる怪獣で在り ウルトラマンも、自然の火の逆襲に対して転じた新技で冷凍し 怪獣を倒すラストでしたが、スペシュウム光線だけになっていまい *ザンボラーのネーミングとしても少しズレてしまいました。 *ザンボ・50年代~普及したアメリカのザンボニー社の整氷車で 通称「ザンボ」と呼ばれ、スケートリンクなどの荒れた氷を 走行し馴らして進むマシン。
SPECIAL THANKS情報協力メトロンハートさん
参考書籍
ふるさと宮ヶ瀬 渓谷の村から(1997)
相模の橋 今と昔(1995)
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