ウルトラセブン
緑の恐怖
画1 シーンイメージとしては上の画1の場面で使用された ロケ地で、上の画は見事にマッチしていますけども 当然半分上は、特撮セットの合成画です。
トンネル側のポインターが、停車していた場所で舗装されています。 逆光で見え難いですが招魂碑が左に在ります。
画2 ダンとアンヌがポインターを停めて、降りて来る カットの↑画2だとポインター前左のスーツの男性の頭の上 に見えるのが招魂碑なので、その少し手前に 停車しているのが解ります。 ロケ地的に言うと、トンネルポータルからは けっこうな距離が在るので、作中の移動時間では 移動できる距離ではありません(^^: 招魂碑
土手に在る鉄道(建設)の犠牲者を追悼する 招魂碑(↑画像)が在り、画面でも確認できます。 夏場など周辺の草の生え方や、刈った前後では 見つけるのが困難な場合が在ります。
画3 トンネルから逃げるカットは、旧・国鉄の 古いトンネルポータル側で、撮影が行われています。 古いトンネルポータル(玄関口)と、新しいもの(左)が並んで在ります。 ↓下の道からは、少しだけ見えます。 危険ですから線路に立ち入らないで下さい。
ほとんど見えないのですが、ススキの向こうの左側が 現在の*ポータルで、中央に見えるのが旧ポータルです。 *ポータル・トンネルポータル>出入口部分の事。 スタッフやキャストの方も、記憶してる方が多いようで 簡単に見つかると思っていましたが、 むずかしく… 泉ヶ丘さんやさっちゃんが 足を運んで判明しました。
特撮班とドラマ班
Qちゃんは、作品画面の左土手上に、線路があるのでは無く 画面奥に水平に線路がある(実際は246号)と思っていました。 それはカメラ的には、イマジナリーラインと言う決まりがあり 実際のロケ地では、逃げ送れた男性を見つけるのは ダンの位置からだと、方向も高さ的にも不可能なので 低い国道246号(が線路だと)を見ていると思いこんでいました。 原因はドラマ班と合成のある特撮班が別で、そのラインが決まって 無かったようで、16ミリと35ミリ(合成)で、トータル的には 撮影の基本セオリーからズレていた為でした(^^;
ラストシーンで、隊長らが来るアングルです。 左のポインター停車場所の山北方面です。
246号白ラインから少し入った所にあります。緑部分はトンネルです。
現在は、高速道路が側を通り、様子がかなり変っています。 赤い●がポインターの場所で緑の部分が第七号隧道(の山)です。
箱根第七号隧道 明治22年に国府津-沼津間が開通 約8kmの間に20カ所もの橋梁と7カ所ものトンネルがあります。 箱根線>昭和9年御殿場線と改名
私鉄小田急線はが、1955年10.1国鉄御殿場線へ 気動車(電車では無くディーゼル)で乗り入れ開始。 68年7.1御殿場線電化で乗り入れ、車両を気動車からロマンスカーに変更。 セブン撮影時期的に、この場所に作中登場のロマンスカーが 乗り入れが始る時期でマンの時期には、ありえないロケ地選択です。
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ウルトラQ
あけてくれ!
会社員の沢村が、夜空を飛ぶ電車に乗り込んでいた シーンは、当然…走りながら飛んでは無理なので 夜間の車庫図3●に停車しているロマンスカーの 車輛内(主に1.2号車)で、合成を駆使して撮影されています。 沢村が観る外の景色や映像は、サイドの窓は ブルー布を外に配し、先頭車両の内部は合成を重ね 複雑に作りあげられています。 先頭車の窓枠は合成班のモノで、ロマンスカーの 実際の窓ピラー(柱)とは異なります。 あけてくれ!の場合は、略…ロケ「地」と 言うより車輛撮影(貸切車内)と言う事なのですが 走行してないのと、先頭車の前の外にカメラが 出てるので、ロケ「地」として記載します。
図3 黄色部分・経堂駅ホーム ●車輌工場 ●車庫 経堂車庫・経堂駅の下り北側に工場が在り上り側に 車庫が在りましたが、1994年廃止され姿を消しています。
ウルトラセブン
緑の恐怖
撮影的には停車中のウルトラQあけてくれ!と 本線走行中のブースカの大冒険で使用した 小田急ロマンスカー(NSE3100形)での経験をミックスして 緑の恐怖では、V3の石黒隊員とミツコ夫人が 箱根に向かう場面と>トンネル内で停車した後のシーンを 二分し、停車後は図3●夜間の経堂車庫で撮影されました。 現実に電車をトンネル内で停車させる事は、難しい為 夜間の車庫で撮影していますが、 車内優先のアイディアだったようで ダンとアンヌが車輛に駆け寄るカットも トンネル内部(外景的には1筒=単線)としては カメラ引きからも広すぎて、ダンが乗り込むカットの奥に 横の別レールと枕木が映ってしまっています。
また上のカットで、ミツコ夫人を抱えて出るカットでは 車庫の外灯が3つと、信号のオレンジと青の光が 見えるので、トンネルでは無い事はLD・DVD以上の 画質では解ってしまいますけども、当時としては トンネル内部の撮影方法として、凄いアイディアです。
図3●現在の経堂車庫跡地、小田急やマンションなど 複数の建物が建ち、本線も高架化で変貌しています。
ロマンスカーの方向の謎?
3100系
作中としては、ロマンスカーは箱根に向かい進行し 石黒隊員夫婦は、先頭車両の左側に乗車しています。 トンネル内で停車して、救出後に先頭車輛右側から出て ダンは夫人を抱えて、進行方向に出ていきます…で 御殿場線・箱根第七号隧道から出て来るので 実際のロケ地からすると、ロマンスカーは箱根方向とは 逆の東京方面・上り方向を向いている事になります。 救出に向かったダンとアンヌも、入口ではなく 出口から向かった事になり…設定上のトンネルの長さは 解りませんが、どの位置に停車しているのか解らないのに 出口から向かうのも、ミラクルマン的で凄い行動です(^^; ポインターも、何処からどう来たのか? 隊長達はホーク1号で来ます…けども そもそも極東基地が在るのは、箱根なので(^^; 向きや距離諸々謎ですが…ロマンスカーを借りる上で 当時の観光的に箱根へのワードを入れた為なので ・・・ロマンの在る解釈を☆
ロマンスカー
小田急3100系・1963年~2000年まで運用。 特急用11両連接車(6両としての運用可能。)
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