図1
見えない尻尾のひみつ メトロン星人は、目の他にクチなのか?台詞に合わせて発光する 黄色いパーツが、7×7>14個も着いています。 ケムール人のようにモーターや可動ギミックは無いですが この数は、ウルトラセブンのビームランプ&目の発光のように 背中に電池を仕込む程度では無理でした。
図3 その為、電源は外部から引き込み使用したので 足元にはコードが在ります。図1・3 …勿論、極力見えないように工夫されています。
目トロンアイ メトロン星人の目は、玩具などは左右対称ですがスーツ的には 左目が上で、右が外寄りに着いています。 形も、玩具やイラストでは正円に近い形が多いですが 上下方向にかなり縦長な楕円です。 Sアクターの除き穴は58個空いていて その下に呼吸穴が在り 鼻の位置に左右2×2の4個、口の位置に10個が空けられています。
フィンガー・シンク メトロン星人の声は、特撮ファンには有名な中江真司さんが アテレコしていますが、アニメや洋画は、唇の動きに リップシンクさせ合わせますけども、メトロン星人は 唇は無いので、14個の発光体の動きに合わせています。
図5 この発光操作も、メトロン星人は5本指の宇宙人では無かったので スーツアクターが、スイッチを握って入る事が出来たので図5 自分の指で台詞の開始>停め。を、操作してシンクロさせていました。
ダダ説とイメージ メトロン星人の頭部以外は、ダダのボディだと言う説が在りますが スーツの繋ぎ目などの違いも在るのですが…何よりも違う部分は…
図6 このページのメトロン星人…太くない?と思った方も居るのでは 無いでしょうか?実はメトロン星人は 作中では、ダンと向かい会うアップや、サイドの座りポーズ 円盤に入る後姿、巨大化してからは夕日のシルエット状態に在る為に 図鑑やカードなどの紹介写真は、マーチャン用の3面写真が 使用される事が多く、美セン敷地の写真背景を スーツの体のラインより内側で塗りつぶして居る為に 背景なし写真イメージが残っている方は、細いイメージを抱いています。 ですが、実際のメトロン星人のスーツは、特撮セットと同じく 欠番の宇宙人とベースは同じくらい、けっこう太くてダダのように Sアクターのボディラインが投影されるウエットスーツとは まったく異なります。 他の宇宙人で言えば(明るい所で戦う)ボーグ星人の 防具が無い感じに近いボディですので おそらくケムール人2代目ボディに改造されたのと 混同した説だと思います。 因みにメトロン星人のつま先も、とがっていますが背景塗り写真では 先端が丸くなっている事が多く、またとがった先端の反った裏は グレー系の色が覗いています。
鬼才格闘バトル
デザイン画から~赤い面積が多い頭部パーツを身に着けた メトロン星人は、手もバルタン星人と同じく格闘には向かず 頭部パーツが落ちる(ズレ・外れ)可能性が在るので… 通常撮影前に観たら、目から光線を出すとか、*手から火薬武器を 出すなどの戦いしか選択出来ないと思うのが…ふつうです。 *古い設定には、目から催眠光線、手の爪からメトロン光線を 出すとの記載も残っていますが、作中どちらも出ません。 この格闘シーンへの、監督の実相寺さんと特技の大木さんの 演出%の比率は解りませんが、編集も込みで考えても… 発光ギミック効果は絶大ですが、赤い顔の宇宙人を夕日バックに 立たせるのも、ふつうは…考え難い事ですが このタイプの宇宙人の格闘に、真っ向から対決方式に見せ >走らせ>ジャンプさせ>ストップモーション>と言うアクションは 撮影的にも、どう撮るべきか?悩むと思います。 冷静にメトロン星人の手を見たら…茶ぶ台も持てないし ドアを開けるアクションも、不可能なのは解るはずですから 素手で~どう攻撃したら良いのか?飛び道具か、飛行戦闘が 普通で・・・走らすなんていう発想は常人には浮かびません(^^; 画像を分析してしまえばメトロン星人とウルトラセブンが交差しても Sアクターは何も攻撃してないのが解りますが 逆にその隠すべき瞬間を、ストップで見せてしまっているのが 何度観ても鬼才な演出手法としか言いようがありません。 格闘シーンと意図的に書いてますが「アクション」だけで言えば 何も格闘してないのに、格闘シーンに見せてしまって 上手にセブンと戦った事に騙せてる・・・宇宙人です☆ ペロリンガ星人も、上手く騙して欲しかったですが・・・(^^; 最後は2代目バルタンと同じ2分割に切断、光線で破壊されます。
肩書き? メトロン星人も、他のウルトラセブンの怪獣と同じく放映テロップに 紹介されないので、雑誌などで後で肩書きを追記されています。 放映直後には、宇宙侵略者メトロン星人とか、対話宇宙人などと 記載されてますが、宇宙を侵略と言うのも規模が大きく(^^; 対話というような平和的なモノでは無く、変わった侵略の説明を ダンにしていた時に、茶ぶ台に向かい合っていただけなので 最近は「幻覚宇宙人」に統一されています。 ただ…メトロン星人が幻覚?のように思えるので…もう少し 改善されるのを待ちたいと思います(^^;
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図2
上向きな弱点 メトロン星人は背中上方に、*エアロダイナミックゴッパのような 厚みのある部分が存在します。 *バイクのレーシングスーツ背中の整流パットで アメフトボールを4分の1にしたような形状。 その背中の厚みの部分は、居素材頭部の後方が図4●本来は合って 頭部パーツ前方下から~綺麗なラインがオシリまで続く感じの サイドラインが、図4右のように正面を向いた姿勢になるように パーツや造形的には見込んでいたのが解ります。
図4 ただ実際には、メトロン星人の頭部パーツが図4●で、ズレてしまって かなり上向きになっています。 その原因の1つは 図4●のお腹が(^^;頭部パーツを前に出して 居る事なのですが、意外な好効果としてはバブルヘッド人形のように 頭部パーツが揺れる動きを産出したので、茶ぶ台に座る時や 話す時には静態しているよりも、生命感が出ています。 更にデザイン画には無いのですが、先輩のケムール人の頭部の境を 覆った毛で、ズレの隙間を上手く隠しています。
赤面メトロン星人の謎
図7 メトロン星人は赤い頭部ですが、デザイン画では まったく赤くありません。図7 寧ろ赤のような濃いカラーから、最も遠いライトグレーで書かれています。 では、赤くずる必要が在った謎ですが、成田さんは発光ギミックの 打ち合わせが少し大変だった事は語っていますが、直接の色変更には 触れていませんので、個人的な想像ですが~その発光ギミックで 黄色い14個の部分が光った場合に、デザイン画のまま顔が出来ていたら ライトグレーの顔は、手もライトグレーで書かれ>完成は白ですから 白や銀だったかもしれませんので、かなりTV画面で明るい 白に近いカラーの顔だった可能性は高いと思います。 だとすると、発光ギミックが過去の怪獣に無いほど多く、大きいので 発光時に、白ぽいと最も見え難い状態になる事は想像出来ます。 なので、発光ギミックを活かす為に濃赤に変更したのだと思います。 顔の模様も、額上部センターからの濃い黄色は目より下まで書かれていて センターラインの折り目もハッキリしていますから、この部分だけを見ると 後のヒューマンの顔にも見える雰囲気が在ります。 完成スーツ的には、頭上部の黄色は左右アールと面積が異います。図1
デザインモチーフ
図8 メトロン星人のモチーフは、成田さんは略語っていないので 独自な解釈ですが、ウルトラセブンは海洋生物が多くモチーフに なっていますけども、その中でもメトロン星人は魚の骨がメインだと思います。 デザイン画でも、骨に見える部分はライトグレー(銀?)で書かれ 造形と違う部分としても、図9の●部分の骨の先は頭部パーツの枠の外まで はみ出して書かれていますので、発光部分のフレームと言うよりも 骨の間から内部の黄色い部分(結果的な発光パーツ)が下に在り 覗いて見えている感じに書かれていると思います。 手や指も横にして伸びている部分(肩)からするとヒレのイメージだと思います。
図9 作中のカラーは多色ですが、デザイン画は黄色い(濃い)、ライトグレー 青の3色で、赤は元々使われて無く、青い部分も完成スーツはケムール人 のように雲模様化されて、濃度の違うブルーが塗装されていますが デザイン画の青の影部分は、頭部のように光沢のある光りを書いてる 単色で、水のイメージだと思います。図7参照 目の部分は、フジツボなのは異論が少ない部分だと思います。
ネーミング☆ メトロン星人の名前の由来は、よく 「フランス語のメトロ(地下)に由来する。」 などと書かれています。 なるほど~メトロン星人は地下に 居ましたから…て、なんでやねん!? 殆ど地上です(^^; 東京メトロなどの、地下鉄や地下をメトロと言うのは 英国で最初に地下鉄を開業した会社が「メトロポリタン鉄道」と 言う会社名からで、その会社の由来は、首都・大都市(メトロポリス) から来ています。 では、そのメトロポリスはと言うと、元はギリシャ語で meter(母)・polis(都市・街)を繋げたもので、強引な直訳をすると 「母なる街」と言う感じになりますが…そのメトロポリスとは ウルトラセブンのデザインモチーフでも在る、古代ギリシャ時代に 植民地を増やす開拓の起点(ベース)にした街を「メトロポリス」 と言いました。 つまりのメトロン星人が、侵略の起点にした街「狙われた街」 からのメトロで、地下より…もう少し深い意味のメトロが由来です☆
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