MATチーム・研究室

MAT 
MONSTER.ATTACK.TEAM
モンスターアタックチーム
国際連合機構・地球防衛組織所属
        (本部・ニューヨーク)     ★光跡

東京湾海底のMAT日本支部


帰ってきたウルトラマンは、最も準備期間が短く
オンエアを迎えた作品の1つでした。
その為、メインメカの発進や、他のバンクカットと言われる撮影量が
期間に対して多く在ったので、急ピッチの撮影を行いましたが
空想されたイメージには届かず、基地は岩場にミニチュアを配した
だけで、画面からも解るスケール(サイズ)も小さく成っています。

海底基地の造り込み的にも、満足がいくものでは無かったと思いますが
ウルトラマンを再びブラウン管に戻す為には、残念ながら略した部分でした。


しかし、ウルトラ警備隊のNG設定の初期設定をリベンジした基地は
現実的な帰マンの世界では
当時の夢のある設定でした。
惜しいのは、作戦室などの窓に海底(魚類)が見える
描写の演出があると、さらに良かったと思いますけども
時間が足りなかったのだと思います。。。

なぜ?海底基地なのか?

*帰マンオープニングバックは、スパンコールを万華鏡状にしたものの中にカメラを入れ撮影しています。

MAT基地を海底基地に設定した理由の1つは
前作ウルトラセブンのウルトラ警備隊基地NG案に再度挑んだ事によります。
ウルトラセブンは、逆に最も準備期間があり予算も、前作ウルトラマンの大ヒットで
 捻出されていた為、火や水と言う最も難しい素材に挑みウルトラ警備隊水中基地
 撮影に取り掛かってみたものの水の演出の難しさに時間を消費するばかりで
ついに基地を地上に変更するに至ってしまいます。

その痕跡の一部がウルトラセブンオープニングの背景にあまりに予算時間を使用した為もあり
水のソラリゼーション画像が使われています。
もし水中基地案と共にOPバックも、お倉にしていたら帰マンのオープニングが
 水のソラリゼーションだったかもしれません…?

セブン後のマイティジャックで、再びMJ号などの水中発進などの撮影に新兵器モニター600を駆使し
挑んでいますが想像通りの撮影は出来なかったそうです。
敵Qの基地などの部分にはNGのU警備隊基地浮上画像などが使用されていて見る事ができます。
*マン・オイルSOSの火の演出はセブン1話で水の演出も

帰マン13.14話の津波で円谷一さんは再挑戦しています。

*帰マン・クランクインは71年2月6日1話放送4月2日
バンク撮影も、2ヶ月あるよいうに見えるがアフレコや試写などを引くと1月強しか無かった。

*13.14話の津波撮影は、特別班が約1ヶ月使用して撮影。

MATアロー1号発進口は、ホントに灯台か?

   A

*イラスト参考スチール

ファンコレNO.10ウルトラマンⅡP.113

MATアロー1号は、灯台にカムフラージュされた建物から発進する設定で、オンエアにも存在します。
でもそのカットを良く観るとホリゾント(空)
他のアローの飛行の空とは色もトーンも違い雲がありません。

2話に初めて灯台の発進カットが出てきますが、DVDでは修正されていて違和感が少ないですけども
それ以前のソフトや
オンエア画面では、2話で1号>ジャイロが発進するカットのトーンは
まるで違い1号のはホリゾントの色すら確認不可能です。
別角度の発進スチールでは、発進口前が崖では無く
砂が広がり(オンエアでは砂部分が映るカットは未使用)建物奥の枯木に見える植物の影が
白い建物に緑に透けていて海草のように見えます。岩の造りや照明の低い角度や
コントラストなどから観てもコレは海底基地の水中発進として使う予定だったものだとすれば
1号の飛行の仕方(角度)や 
岩の位置などが理解できます。*オンエアはスチールと飛行角度は別
なにより4話に出る2号岩場カットや、ジャイロのドームカットの
ホリゾントにはがありちゃんと、見える位置に雲をセットしているのと
灯台のミニチュアを制作していたら時間が無くても灯台と解るよう撮るはずでは無いかと思います。

MATジャイロ発進ドームの謎?

   B

   C

*イラスト参考スチール

ファンコレNO.10ウルトラマンⅡP.113

   D

MATジャイロは、半円ドーム型の発着口から離発着する設定でオンエア画面では
かろうじてドームの片鱗が映りますが、ドームハッチが開くなどの画はありません。
海底基地からドームに格納されたジャイロが海面上まで上昇し発進する設定左Bですが
おそらく海中部分は未撮影で海面上部分のみ撮影されたようです
ハッチの開く画などは撮影もされてるようですが
ドーム浮上部分が無いと繋がりが良く無い為タイトな発進画面のみに終わっています。

残されたスチール左Cには、2号よりも先行して撮影した跡が
窺える設定に合わせた発進用の基地の部分が確認できます。
ドーム部分の半分が後方へ開くギミックもハッキリ
見られ、ドーム上昇前の部分なのは明らかです。
ジャイロが手前で奥に2号がリフトされる画像左Dとは、繋がりがわるくジャイロが
どうやってドームに入るのか疑問になってしまいます…
細部のパーツを見ると左C(ジャイロNG上昇部)に、左D(2号リフト画面)
同じパーツがどちらも、解りやすい部分に、存在する事からも、左D(2号リフト画面)撮影時には
ジャイロ上昇左C断念しているのが解ります。

海面上まで上昇させる柱が用意されていたそうですが、Qちゃんは、コレが1号発進の
灯台の塔部分に見立てた柱A2矢印部分では無いかと思っています。
柱部分が灯台なら下が太く上が細いのが基本的に解りやすい構造ですが、1号発進の塔は
同太さですし1号は塔の真下の建物部分からは出てきません。

 A2

  

MATメカの格納庫の待機状態も、作中からはEのような
位置関係に待機していて、1号の右隣にジャイロが
位置して居るのも、灯台?の建物の位置関係と合います。
1号はエレベーターで上がり、2号はリフトで斜めに
上がって行きますがジャイロのみ上に移動する描写が
無いのも灯台の建物にしては、SF的な外見なども全て納得行くのですが…

MATアロー2号は何処から発進していたのか?

 F

どのウルトラマンが欠けていても
のウルトラマンのいのですが
特に帰マンが無ければ
マンもセブンも別の作品のままだったかも
しれなく、こんなに長く愛されるシリーズすら
無かったかもしれません…?

MATアロー2号は、1号の灯台側の岩場の発進口から発進する設定ですが
 残念ながらオンエアにF的な画はありません。
かろうじて4話になって初めて、1号発進カット後に岩陰から
飛んで来る2号のカットが挿入されています。

MATアロー2号は、名前こそ2号ですが機体のどこにも、2の表記は無く(1号も無い)
バンクカットの撮影順的には、時間の関係からアロー1号の制作や撮影が優先された為と
主翼円部の垂直ローター案をギリギリまで試行錯誤した跡が、大型ミニチュアに見れるなど
ジャイロより後に撮影された可能性が高く、発進口も1号とジャイロはあるものの
2号はスチールなどでもありません。

1号を海底からの発進をNGにし、ジャイロのドーム上昇も断念した後に、Dが撮影されてるようで
2号のリフトレールを
基準にすると背景のパネルが、出撃話で2種あるように見える
のは2種ではなく、2号後ろ(右側)の背景メカパネルが左右にズレてるからで
Qちゃんが気ずくのにファインダーを、覗いてるカメラマンが本来は気ずかないはずは無いので
よほど時間が迫っていたとしか考えられません。

発進口の設定は、1号共に後で合わせている感が強く水中発進が時間、技術共にクリア出来なかった事が
2号発進の撮影に廻らなかった原因の1つで、もしクリアされていたら勢いよく海面から1.2号が
 飛び出す画が観れていたかもしれません。
*次回作AでTACスペースが海面から飛び出すハイスピード撮影に成功オンエアされています。

72年にブルマァクから発売された秘密マットC基地ではアロー2号の発進基地が
筒状の岩山の頭部が開いて発進する模型として発売されています。
このシリーズはA~Dの4種があり、いずれのメカも岩山的部分が開閉して発進していますが
箱絵を観ると地上とも取れますが、Aの箱絵などを見ると全て海底
との解釈も出来るような背景があり2号の岩山も海底火山のようにも見えます。

ビデオ、LD、DVDなどで初めて帰マンを見た世代の方と話すと、MAT基地やメカ発進などの
描写が今イチ…との意見を聞く事が多く、確かにマン、セブン、Aと比べると
そう感じるのは仕方ないのですが、とても短い助走距離で、帰ってきたウルトラマンを贈り出す為に
必死の制作が行われた光跡が、メカの発進バンクだけでも解ります。
帰マンの使命は、とにかくブラウン管に、子供達の前にウルトラマンを帰えすと言う1点だったので
その為に断念した設定やカットの画は、空想でプラスして下さい☆

MAT地上施設

東京都千代田区神田錦町2丁目
コレがMAT日本支部(地上施設)の住所として設定されています。99発行のタツミムック本では
スキーなどのスポーツ用品店街とあるが、それはは小川町2丁目であって
実際の錦町2丁目は画像のようなビル街です。

郷秀樹の住所が浅草なのは、ブルマァクの住所のお遊びで、MAT地上施設の住所は小学館なのは
想像に難しくなく、錦2丁目には神田署(警察)が、ある為小学館近くの神田の警察に
怪獣の警察を重ねたと思われます。

放映前の最初にMATチームが勢揃いしての撮影会に使用された世田谷体育館は、
37話のサターンZ輸送開始の施設や、38話でもMAT施設として撮影はされていますが
撮影会も含めて、世田谷体育館の特徴ある外観は撮影して
いませんが、このロケ地設定が神田なのでしょうが・・・(^^; 
住所・世田谷区大蔵4-6-1

45話にはレーダー基地として、長沢浄水場が使用されていて、MATジープがゲートから
出てくる所に次郎くんが来る事からも、勝どき近辺なのでしょうから神田とは別の場所のようです。

住所・神奈川県川崎市多摩区三田5丁目

       

 

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