毎日新報 号外-4             光跡 

  原始怪鳥 リトラ ・リトラ(リトラリア)

鳥類と爬虫類の中間の怪獣と言う設定ですが・・・一見すると「鳥」です。
体は良く見ると、確かに羽と言うよりもウロコや凹凸のある皮膚のようで
鳥には無い部分も合わせもっています。

リトラのカラー?
*カラーライズ(試)の色は発売前の段階で2011年に発売(予定)された状態と同じとは限りません。

色は、大怪獣バトルリトラ(S)では、グレー系の体ですが~体はうぐいす色に近いグリーン系で
綺麗な鳥だったそうです。 カラーライズ(試)では、グリーン系でしたが濃い緑でした。
*以後、大怪獣バトルのリトラをリトラ(S)と記載します。
トサカは大怪獣バトルでも、白ぽい(クリーム~ライトグレー)色で、白黒画像の濃度から
Qちゃんも同じような解釈にしています。ただ途中修理の為かスプレーが足されています。

顔の前(目の周辺)も、同じくらいの明るさなので、顔はリトラ(S)と違いトサカ
同じくらいの色にしてみました。
カラーライズ(試)の顔は、薄いパープルでした。
トサカ後方の毛は、リトラ(S)ですが、コレは記憶されている関係者が何人か居るので
赤(系)で間違いなさそうです。 カラーライズ(試)では、濃い緑に見えました。

口ばしは、リトラ(S)トサカと同じですけども、白黒版では明らかにトサカより黒い(濃い)ので
赤系の暗色にしてあります。コレは、カラーライズ(試)も、Qちゃんと同じ赤系に直してました。
厳密には、先の方が透明ぽいのも白黒画像で解ります。

首部分のウロコ?は、エッジが濃くて中が薄いカラーで塗られ1枚1枚丁寧に貼られています。
孔雀の尻尾を使っているからか?紫色の模様が在ったと言う証言から、この濃い部分を青系にしてみました。
*カラーライズ(試)は、濃い緑でした。

首から下のウロコは、エッジと中のトーンが同じなので赤系にしてあります。

体の腹部の六角凸部分は、リトラ(S)はシルバーですが、コレはゴールドだったんじゃないか?と言う証言に
もとずき・・・近いカラーにしてみました。共通してるのはメタリック系のカラーで塗られていたと
判断した事だと思いますが、サナギぽかったと言うのと形がサナギ表面のパターンに似てるので
Qちゃんは金で合わせてみました。 カラーライズ(試)では茶色の薄い感じのカラーでした。

制作・東宝特美

(利光貞三) 

デザイン井上泰幸

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

口ばし


色は「カラー」で書きましたので略しますが
シトロネラアシッドを吐くので、可動ギミックがあります。


下側は角ぽい感じの造形で、鼻の穴が先の方にあります。
また~その穴までの溝が口ばし顔側から薄くあります。
リトラ(S)の鼻の穴は、顔寄りに場所が
修正されています。

大サイズ・リトラ

メインのリトラは尾があるので・・・
約1.2サイズです。
ラストに、ゴメスの上に
重なって亡くなる方なので
ゴジラが、約身長2mですから
(尻尾を除く・全長ではない)
画面でも解りやすいです。



小サイズとの最も解る違いは
同じく腹部の六角凸部分
形や配置が異なり
1つずつの間に隙間が
あるのが大サイズの特徴です。

尻尾

本物の孔雀のだそうで
羽の下側にも本物の羽を
使っていたそうです。

小サイズ・リトラ

ロング用に使われていて
羽ばたきもなく飛んでるか
立ってるロングです。
約45センチサイズ。

少し左翼の付け根がおかしく
頭部のトサカも左に着いていて
やや斜めになっています。
また、カットでは顔が
暗いカラーも存在しますので
大サイズと同じく、途中で
塗り替えられています。

口ばしも、大サイズより短いですが
リトラのイメージとしては
短いくちばしの方が強いようです。

最も大と違うのは、腹部の
六角凸部分が大サイズの
リトラとは、位置は配置
1つずつのサイズが違い
密集していて隙間
無いのが特徴です。

 

横顔


リトラは、写真合成の宣材写真
図鑑など紹介に使われる事が
多いために、輪郭が其の時の
マスクと同じだと認識されがちです。
実際には、其れよりばしは長く
トサカもカッコよく尖っていて
顔部分の明るい所も、ウロコの

パターンからカッコイイトーンで
境がデザインされています。


瞳(目玉)が動くギミックがあり、アップで可動しました。
まぶた?を閉じる動作は目玉を動かす事で、まぶたらしき
塗装部分に移動する事で表現していて、まぶた自体は在りません。

綺麗な背中・上部

リトラの背中は綺麗で、ウロコも全体に貼られています。
翼の上には白い疣があり、下半分には羽が丁寧に植えられています。
*ウルトラマン初期でもそうですが、この頃の対決の画は、まだ上手下手(左右)ではなくて
視聴者に対して手前と奥に位置する構図が主に考えられていたそうなので
その為に背面の造形に力が入っていたのかもしれません。

半パペット体質
リトラは、サナギ(と言っているが卵(^^;)から出てくるアクションがあるので
撮影後(予定)下半身が分離され首に手を入れて動かすパペット撮影をしています。
実際の作品的には卵から出るだけではなく、次郎君の呼びかけに答える仕草などにも
使用されていますが、何れも下半身は映りません。

撮影的には、その後リテークが出たのか?リトラは修復されて
スプレーなどが足された跡が見られるカットもあります。

 

 

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リトラは、ゴメスがゴジラベースなのに対してラドンがベースと良く言われます。
ゴメスがゴジラの改造なのは疑いようの無い事実ですが、リトララドンの痕跡は在るでしょうか?
結論としては大サイズには…ありません。 寧ろ制作的には先であるラルゲユウス制作6話)の
大きくなる時に使用されている方が、ベースと思える形を成しています。*ゴメスを倒せ!は制作12話。
   
リトラの大サイズを良く見ても、顔や口ばし…頭部は完全に違い、翼の形も表面も違います。
体の表面、足、尻尾と、表面的にはラドンの跡はゼロです。
強引に同じ所を見つければ、上右のピンクの可動ギミック翼の外側のアールくらいです…(^^;

跡が無く、骨組みや芯に使われただけだとしたら…ウルトラマンのウエットスーツよりも更に素材的な要素で
車もシャーシやエンジンが同じでもデザインが違えば別名で販売されますから、改造ベースとは言い難いと思います。


ラドン側から検証してみると、当然1965年までの作品で~一番らしい*操演ラドンでは「怪獣大戦争」での
ラドンが近い感じです。 しかし、ゴジラとの絡みからするとリトラのベースとしてはサイズが大きすぎます。
勿論、空の大怪獣ラドンから~の試作品や1カットしか映ってないようなモノから
作られていれば映像からは解りません。*Sアクターの入るラドンはゴジラと同サイズなので除外。

そこで、ラルゲユウスに戻ると…小プロップの方(城の横を飛ぶ)は、ラドンのシルエットや
動きに近いモノが見て取れるので ラドン小>ラルゲユウスの小>リトラの小プロップの方が
改造された可能性が高いような気がします。

リトララドンに戻されずに、東宝特美倉庫に納まっている写真が在りますが、操演の大サイズがラドンであれば…
ゴジラ同様に再利用の可能性があるスター怪獣ですから、貸し出しの条件としては姿も戻していたのでは無いか?とも
考えられます。 逆にリトラ大は、その後「南海の大決闘」で、大コンドルに改造されます。
この流れからも、リトラ大ラドンに戻らず大コンドルでスクリーンに出てる理由は
元はラルゲユウスの可能性が高いのでは無いかと思います。

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