ウルトラマンA
15話・黒い蟹の呪い
鷲羽山ハイランド (現・ブラジリアンパーク鷲羽山ハイランド)
超獣キングクラブが、正体を現す遊園地は 岡山県倉敷の「鷲羽山ハイランド」です。図● 遊園地と言っても、当時はドライブイン図●に在った。の 周辺(図黄色部分)に、小さな遊戯物が置かれた施設でした。 超獣キングクラブの右に見えるタワー、スカイビューが 現在のブラジリアンパーク鷲羽山ハイランドにも在ります。 写真上↑右から*2つ目。 ウルトラマンAでは、実景としてのスカイビューは映りません。 厳密な日程は判明していませんが、営業開始からすると まだスカイビュータワーは、建築中状態とか足場などの 映せない状態に在ったと思われます。 一番右はターボドロップ、スカイビューの左の鉄骨も 特撮セットのモノに似ていますが、高さも違うバンジージャンプで 一番左の大観覧車レイボーワープは222mからの景色が 楽しめます。更に図左下●にも別の施設ですがスカイビューと 同じ上空から見るタワーが在り、瀬戸内海の景色が どれだけ素晴らしいかが逆に解る展望設備の多い地帯です。
鷲羽山ハイランド・略歴 1971年 8月13日ドライブインに小さな遊具を 隣接したモノを少しずつ増やす。 1972年 ウルトラマンAロケ15話・黒い蟹の呪い 放送日72 7.14 1986年 敷地を現在の正面入り口方向に、 つくば博の絶叫マシンなどを移設し拡大。図水色部分。 1989年 ブラジルメンバーを導入。好評を経て~ 2006年 ブラジリアンパーク鷲羽山ハイランドとしてリニューアル。
図 ■当時の敷地。■+現在の敷地
隊長などTACのメンバーが居る遊戯物は 図黄色●の部分に在った、*小さな回転木馬などですが それらドライブイン時代のモノは略残っていません。 *図●に新しいモノは在ります。
写真↑左のスカイビュータワーから~右奥に見える建物は タックのメンバーや、北斗・南、夢二少年、ユミコちゃんが 大蟹に聞きながら、キングクラブ探しのスタート地点で 当時在ったドライブインの場所です。 現在は高層のせとうち児島ホテル*図● に建替えられていてます。*1987年開業
ブラジリアンパーク 鷲羽山ハイランド 岡山県倉敷市下津井吹上303-1
夢二少年と夢二
この作品のもう1人の主役、夢二少年の名前は 勿論、岡山県東南部瀬戸内市に*誕生した 「竹下夢二」からで ウルトラマンA撮影の本拠地「東京映画」から1Kmも 離れて居ない場所、東京府荏原郡松沢村松原 (現・世田谷区松原)に、大正13年 竹下夢二が自らの設計し建てたアトリエ兼住居を 「*少年山荘」と言った事からも、この作品の少年は 夢二と言う名前になったと思われます。 *倉敷よりも16話の牛窓に近い。*没後直に壊され 岡山の夢二郷土美術館に再建築されています。 夢二郷土美術館 分館(夢二生家・少年山荘) 岡山県瀬戸内市邑久町本庄
大畠・大畠漁港
ウルトラマンA当時としても、古い港町の景色は 大畠の港町で撮影されました。図2●右上 瀬戸大橋の開通で埋め立て湾岸道路を新設した為 Aの画面と同じ風景は、残されていません。
大室・大室漁港
堤防のある砂浜のシーンは、水島コンビナート図3の 南にある大室漁港で撮影されています。 奥に見える島は、水島造船所の南にある葛島です。
下津井・下津井港・町
古い町並みが保存されている場所、湾岸側の新設した 道の1本内陸側の旧・幹線道路に面しています。
1972年児島市・倉敷市・玉島市が合併 1972年 下津井電鉄が茶屋町~児島間を廃止 1986年 町並み保存地区に指定。
むかし下津井回船問屋(資料館) ウルトラマンAの72年や、その前の下津井の 写真なども見れる資料館です。 倉敷市下津井1-7-23 無料
SPECIAL THANKS
展望台・コンビナート・下津井・情報協力・河本さん
大室・大畠・情報協力・ももたりょう さん
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ウルトラマンA
15話・黒い蟹の呪い
鷲羽山・展望台
ラストシーンは、海辺や海岸ぽく思えますが 逆に鷲羽山の山の上に在る展望台でした。図2● 大蟹がヤラてしまった変わりに 巻貝で話せるようにしてくれた(ウルトラマンA)が 後ろに居る人だと教えられ振り向くバックの島は 六口島(むぐちじま)です。
現在は図2黄色の瀬戸大橋が展望台との間に 横切りますが、六口島の姿は同じです。図2●
北斗と南が走り去る展望台の場所も 六口島見える場所の北方面を映した展望台の一部です。
かなり整備されていて、そのままの形では 残っていませんでしたが、レストランや売店の方に 聞くと、階段と坂(バスの後)の間くらいだったそうで 奥の松はそのまま生長しているようです。
図2 図2●が鷲羽山ハイランド
瀬戸の展望4:3
展望台と言っても凄く広く、野球やサッカーが 何面か出来るくらいの場所で 六口島を見つけるにも、それなりに歩き廻る感じです。 何より、よく観光案内やキャッチコピーで 息を呑むとか…、一生に一度などと書かれても だいたい、それほどでも無いのですが…(^^; ココは、遊園地周辺にも展望設備が多数在るのも 大袈裟では無いくらい、凄いパノラマ絶景で ホントに息を呑む美しさで、ウルトラロケ地でも 今のところNO.1の絶景です。 ただ、何故本編に入れ込まなかったのか?と疑問 でしたが…写真に撮ったのを観て納得しました。 あまりにパノラマ過ぎて、とてもTVの4:3の画面には 入りきらない…と言うか、伝わらない景色なので 良い意味で入れれなかったのだと思います。 逆に、入れられたら…作品に与える影響が 強すぎるぃらいの凄い景色です★
ウルトラマンAは相撲好き? 当時世代以外は解り難いウルトラマンAの格闘中の 急に相撲する様子は、勿論この場所の「鷲羽山(わしゅうざん)」を 力士名にした鷲羽山(わしゅうやま)を反映したものです。 鷲羽山(鷲羽山佳和)は、岡山倉敷出身の大相撲力士で 放送当時十両に昇進しますが、その場所(放映時)は全休し 制度に助けられた為に、ちびっ子ギャングと言われ 小柄で多彩な技で長く土俵を沸かせた力士でした。
当時全国的にも人気が出てきた力士でしたが 岡山や倉敷では、それ以上に人気だった為に取り入れた 地方ロケの話ならではの格闘でした。
大蟹の謎? 作品の中ではビジュアル的には、カブトガニなのですが 台詞では図鑑などの肩書きと同じ「大蟹」となっています。 カブトガニは、約2億年前からその姿をほとんど変えていない 「生きた化石」と言われ、瀬戸内海と九州北部に生息しますが その生物的な存在意味を知らず、数を減らし続けてしまい 天然記念物や絶滅危惧類の指定を受けている存在です。 海外でも生息地は少なく、超獣名と同じ 「キングクラブ・king crab」と呼ばれ、「蟹・crab」が 着きますが、分類的にはカニ類(短尾類)ではなくて ヤドカリ類(異尾類)に含められます。 つまり…大蟹超獣キングクラブの元でもある、作中見た目は カブトガニなのに「大蟹」と言う謎は簡単で 文字にしたら「王蟹・king crab」で無いと合わないのですが カニ類としては、夢二少年の対比としても大きい蟹にも 見えたのと、発音が略同じ事から「王蟹」が「大蟹」に なってしまっただけで、当時に戻って修正が効くならば 意味はダブリますが「王蟹超獣キングクラブ」とするべきです(^^;
水島コンビナート
水島コンビナートの俯瞰カット図3●は *393号・鷲羽山スカイライン、大山付近から撮影されました。 *鷲羽山スカイライン(現・岡山県道393号鷲羽山公園線) 1970年4月1日に開通の有料道路でしたが 1995年4月1日に無料化された。図3赤ライン 瀬戸中央自動車道 1988年4月10日に開通 図3黄色
現在も略同じ*コンビナート図3●の風景が 観られますが、手前の木々は・・・かなり育っています。
*水島コンビナート・総称・倉敷南部の水島臨海工業地帯の略。 昭和22年、現高梁川河口両岸を干拓し、高度経済成長政策で 岡山県の工業振興の中核となる新産業都市として 先端技術を集約した全国を代表する 製鉄・石油化学コンビナートを設けた。
図3 393号鷲羽山公園線は、元が有料道路だった為 北側の275号とのクロスも立体で 南からも県道21号線からは、中央自動車道との交差部分では 393号には入れないので、もっと南の部分で鷲羽山393号の 標識方向に左折し北上しないと、通れない位置に●は在ります。
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