毎日新報 号外-3             光跡 

  C                  B A

人気度からすると、あまり探求される事のない宇宙人です。
形としてはバルタン星人などより複雑では無いはずなのに、シンメトリーで無い
シンクロナイゼーションを用いてデザインされた為に、複雑に見えると言うよりも理解(認識)し難い形です。
写真など資料も極端に少ないので、パーツの形や位置関係が様々に見え、夜間シーンなのも難点です。
謎の多い怪人ですが、現状の証言や資料を基にした範囲でのケムール人を研究室で追ってみました。

頭部の色は茶色だったそうですが、茶色と言うより「ぶどう色」とか「あずき色」
近い感じだったようで、赤ワインや、あずき豆と同じく、光源で見え方が少し異なったようです。
ボディは、成田さんが塗装した時点ではブルーグレーで紙を当てアドリブで吹かれていますが
ベースの黒が出てきたり、下地の影響で角度的には紺に見えたそうなので。紺色にイラストはしています。

ボディの模様はウエットスーツと言うより…今の良い素材からしたら潜水服と言う方が近い黒ベース
撮影進行中に、下地が出てきてしまっているようで、ケムール人が収縮するモデルのように綺麗な模様
Sアクターの入ったケムール人にはハッキリ見れません。 図Aは意図的にハッキリ模様を書いています。

ブーツは、上がギザギザにカットされたパターンで、人間より長い指が造形されていました。
親指が少し長く、指の先端が尖っていて少し反って居たそうですが、走るシーンをOKカット以上に
多く撮っているので、コレも撮影進行でヘタリが出てたようです。
ブーツの表面は凸凹にモールドされていましたが、中(ベース)は普通のブーツだったそうです。

背中のチャック隠しは図C頭部パーツとボディの接合部(首)に在ると同じものが下まで在り
肩甲骨の辺りに斜め十字状に、植えられている部分があります。

 

デザイン・成田亨

 造型 


高山良策(頭部)


成田亨・他

(ボディカラー)


スーツアクター
古谷敏

 

眉・毛ムール

画1


目は前に2つ、後に1つの3つあり発光します。
前の2つは左右に動く(故障カットもある)ので
目の位置を把握できないと、角度で
形状や位置が、ズレて認識してしまいます。

あまり、書かれたり造型されませんが
目の上には眉毛も存在します。

顔も、左の額に十字の傷?が在ります。
その左下(左目の斜上)も凹んでいます。
頬の左側は2つの凸盛りが後方に流れていて
右側は凹みが、後方に流れている造形で
コレも高速怪人のデザインから来ています。


発光部以外の凹部分は、基本的にペイントです


角の内には(巨大化時だけ)
アルミホイルのようなモノが貼られてい
たようで、その中心にホースが出ていました。

右手甲に十字の傷!

元々古谷さんのリーチ
長いのですが、頭部が長いので
全身のバランス上、指の先までは
Sアクターの指は入れてなかった
そうです。


その為、爪は揺れてますが
指自体は、あまり動いてなくて
観覧車も掴みに行かず
挟んでいます。

消えた高速怪人

今では2020年のケムール星
消した人間を送っている
*
事から
誘拐怪人ケムール人と言う

肩書きですが、当時(一部)や

デザイン時には
高速怪人ケムール人
だったので、手足を長くと言うのがコンセプトに在ったそうです。

*送っていると言うのは
神田博士の本に書かれていると
言うだけで、作中の現実に
そうだったかは謎です。

触覚のような爪

グローブも同じ色で、爪(?)は
黒ぽかったそうです。


親指は長く1本ムチのように
伸びていて、人指し指も独立
他の3本の指は接合されていて
ケムール人的には

計3本(左右で6本)の指でした。


また、親指以外の爪は、二股に
枝分かれした爪が着いていました。

大別的に、頭部を高山さん
ボディを
成田さんに書いて
いますが、手足も高山さんです。

リアルグローブ

チャックは、手の平側中央で
ファスナーのノブも見えます。 

スーツ側の袖にあるチャックは
左右ともに、外側(小指側)に
在り、手を伸ばすと見えます。

エネルギー源は?


ウルトラマンと違い
脇腹がスッキリしていますが
バッテリー(電池を
巻いたモノ)は
ヘソの下辺りに入れて
いたそうです。
コレも動きで左右に
ズレていますが
現実的な理由としては
インナーの都合の
ようです(^^;

この電源の経験や
インナーの問題も
後の
ウルトラマン
役立つ事になります。

非・シンメトリー・縦溝の位置?

頭部を上方からの図

前にある縦溝はセンター右寄りにあり、首下まで
続いていて、広がりながらグラデーションで
暗くなって行きます。画1

左の縦溝は、左耳のすぐ後ろから角まで伸び
目の高さから下は角度を変えて後方に伸びて
尖って閉じています。画2

後頭部の溝は、後方センターより少し右にあり
尖った先で閉じています。 画3
右目が左右に動くので、この縦溝の位置は
把握しずらいですが、後頭部にあるチャック溝から
数センチ右に位置しています。

またケムール人の頭部が、極端に前後に
潰れた楕円に解釈したのも在りますが
ギミックやSアクターの頭部と、サイズを
比較しても、略正円に近い形と言えます。

発光ギミックの挑戦

 


連鎖点滅発光のギミックは、3つの縦の凹溝にあります。
3本共、目(図赤線)から上の内部にあり、他の凹部分は
ペイントで、発光はしていません。*上図黄色>発光部分。

上図の緑部分は、鼻なのか?
他の丸モールドと違う四角い凹みが施されています。
上図の赤い2つの穴は、当初は覗き穴だったようですが
内部ギミックの重量が凄すぎて、見直された為に

Sアクター的には、呼吸穴になっています。
実際の覗き穴は丸いモールドに紛れて空けられています。

3つの眼球も発光し、上には眉毛があります。

     ゼットン星人は?

ゼットン星人の解説に
ケムール人の頭部を
前後逆にしたと
書かれたモノが
多いですが、正しくは
右側を前にして
眼球
正面に付け直して
います。
なので、角部分は
ゼットン星人的には
左を向いている状態で

画3のセンターに
眼球を着けた形です。

4月の怪

成田さん的には
ゼットンがゼットン星人で、
宇宙恐竜サイゴ
だったのですが
4月放映分の調整で
急遽登場したのが
ケムール人の頭部を
改造した
ゼットン星人
でした。


 

サイドからのケムール

 画3       画2

(側面・右)画3
後方の縦溝凹部分は、センターから少し右にズレているので、右から少し見えます。
発光は同じく目より高い部分のみで、その下はペイントです。
耳(上図ピンク)のような小さい半円が、サイドの溝部分上に在ります。
その耳?の部分が在るので、前部分のからの横溝は、後方へは同色では繋がっては居ません。

(側面・左)画2
右より解り難いですが、左にも耳があり後方へ繋がっていません。
縦溝凹部分は、左少し後方に斜めにあり、角度を変えています。
3本とも、角の上までモールド(凹)され、凹内をペイントされています。
また、角はチャメゴンの影響か?頭部の前の方から出てるモノも目にしますが、当初は電波用の
アンテナ()だったので略センターの高い位置から出ていてます。
中にホースを通していた為、そのしなり以上に曲がっている(折れ曲がる)事もありません。

電送写真のように、人間をケムール星に送る能力に合わせてアンテナのような頭部で
デザイン画が描かれますが、電波は映像では見えないので
液体に変更>頭部のアンテナも
シャワーのような形状に変更されています。

 

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2代目・ケムール人の謎

2代目ケムール人が、ウルトラマンに登場しています。 頭部は疲れていますが
オリジナルのモノで、ボディはダダのモノをペイントしているの為にハト胸です(^^;
グローブは残っていなかったようで、まったく違うモノが使われています。
ボディの模様も、成田さんがアドリブで紙を置いて吹いたパターンなので
ウルトラQのケムール人とは異なる模様です。

ケムール人流用説

その後、ウルトラセブンキュラソ星人にオリジナルボディが使われたと言う説は
パターンは勿論、サイズが違うので、ウルトラマンで違うボディなのですから
可能性としては0に近いと思われます。
セミ人間に流用されたと言うのは、Sアクターは違いますが、サイズが同じなので
塗り替えてしまっていたら可能性はあるかもしれませんので、物的に合うモノが
出てくれば・・・ありえる説だと思います。

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