科特隊装備とメカ・プロップ

光跡★

流星バッチ

画1
受信用バンクカット

画2
サイズ約4cm

流星バッチ
*解説的に青い☆の部分は、と記載し流星の尾の赤い矢は、と記載します。


存知の科特隊通信アイテムです。画1
基本的には、制服の*左胸に着いていて青いブレザーの襟にも、設定的には
同じバッチが着いていますけども、実際には2種ありオレンジの制服
初期は
主に画2右で、画2左はブレザーに着いて居る事が多いタイプです。
解りやすい違いはが左の方が太く余白の白い部分が狭く、も矢の羽根部分が
横広になっています。
またの中心までの先端が在るのも、右の特徴です。
*裏焼や撮影的に顔(表情)が見えなくなる場合には、20話のトラック運転中の
アラシ隊員など、例外的に右胸側に着けている事もあります。


画1・制服のアップ用(同じくブレザーも在る)カットで、静止画に受信の白い光
合成したカットで、昼間の外に居る時の受信時には
バンクカットして複数回使用されています。

画2・サイズは同じで、エラー的な事で言うと右タイプの方が、白い部分
デジタル画像だと気泡が見えてしまい、各隊員で気泡の位置も違います。

複数のを入れる製造方法では安価な*七宝焼きなので
厳密には、全体の外側(白の)フレームと
内外の色境界に、色を流し込む為に金属の細いラインが在ります。
*金属の上に釉薬をのせ高温で熱し釉薬を溶かすことによって作られる。
時代的に会社の社マーク(社章)をバッチにするのが東京五輪以後、増えた時期でした。

 

画3
アンテナはバッチの後ろ制服の中に
納められていました。
怪獣殿下にハヤタが自分のバッチを渡す時に
アンテナの跡(丸棒)が見え、殿下の胸にはバッチのみで、アンテナが無い事でも解る。

 
画4

約12cmの長さの真鍮の玉の付いた棒
何かの部品(仏具?)だったそうです。


材質的に指で何度か摘むと、真鍮の色(金ぽい)が
表面に出てきている為、イラストや
グッズでは玉の色がに別れています。

アンテナの秘密と創意工夫
作中の設定的には、流星バッチからアンテナが伸びるように見せている為に
ジラースの回イデ隊員が修理するバッチにはアンテナが着いていますが
通常の流星バッチバッチアンテナは別パーツで、画3(左黒隊員体側、右制服外側)
バッチの奥から制服の内側に長い棒状のアンテナが入り込んでいて
アンテナ自体は収縮しませんでした。
*画3・解説上むき出しで斜めですが制服生地に近い角度でむき出しではありません。

その為カッコよく引き出すのは難しく、黒部さん左手で伸ばす隊員が多い中で
まっすぐ綺麗に伸ばすように右手で伸ばし、左足に体重をかけて軸を作って伸ばすよう務めています。
体制的には、5話イデ隊員が芝生の庭で寝ながら伸ばすとバッチとの角度が
合わないようなカットも在りますが、緊迫したシーンではカッコよく通信するように
役者さんが工夫していてこその子供が憧れる未来的なアイテムとして
作中に存在しています☆


またアンテナの長さはバッチの3倍画4ほど在ったので、初期の数話は
引き出す長さの目安が無く2~2.5倍とかなり長くアンテナを伸ばしてる場面が
見られますが、長く話しているとアンテナの自重で短くなってくる場合が在り(^^;
これも撮影>試写などから伸ばし過ぎないカッコよく見える長さに定着していきます。
2クール目くらいからは、既にカット頭から伸ばした状態で始まる事が多くなり
「伸ばすアクション」が減っていきます。

*18話ザラブ星人が盗聴の為にイデにアンテナを伸ばさせるが
ハヤタにムシリ取られるカットのみ(伸ばすカットは通常)
バッチにアンテナが装着されたムシリ取り専用のバッチが用意されています。

バッチ性能とスピーカーの謎?
設定的な事ですが、現在でも難しい音声認識で送信相手を自動選択する
機能がバッチには見られ、ですが・・・指定した人以外も受信していたりと
割り込むような?機能もあるようで、また相手が本部に居るのか?も何故か解るような
部分もあったり、怪獣殿下にも通じる高性能な通信機器ですがヘアピンで修理できる
一面も持っています♪(笑)

また不思議なのは、ヘルメット着用時は内部のヘッドホンなどから聴いていると思える
通じない時にヘルメットの耳部を叩くような芝居がある一方、6話で既に横に居る
人達にもTVから聞こえるくらいクリアに内容が聞えていたり、ブレザー
ヘルメット無しでも会話している事から、バッチの裏などに高性能な
小型スピーカーが在ると考えられます。(^^;?

設定的な謎としては、使わない回も存在しますが
特に14話ハヤタが負傷し、フジ隊員が連絡に走るシーンは
何故?流星バッチを使わないのか・・・かなり疑問に思えるシーンです(^^;?

科特隊ヘルメット

*左右の記載は向かってではなく隊員にとっての左右として記載します。

■暫定的に各パーツの名前を左図のように記載します。


バイザー、レシーバー、アルミベルト上・後
イヤーフラップ、ネックパット ベルト 白い面>帽体

ヘルメットの解説が各部分の相対的な関連が強い為
特に①~⑤は番号を頭に付けますが、内容の詳細は各〇番号に委ねて
いますので、前後して総合的に解釈して下さい。

 

バイザー

画1

科特隊ヘルメットのバイザーは時期的には大きく1~2クールと、3クールで異なりますが
各隊員でハッキリ区分使用されています。

●1~2クール


Aタイプ最も濃いバイザーでアラシ隊員が使用します。
     バイザー自体はベースのメーカーのスモークカラー。
     *制作進行的に、スパイダーを撃つアラシが使う事になりますが
     初期の飯島組3本の間(特に試写前部分)などの初期は
     ハヤタが着用していたり、アラシがクリアだったり
     個々の隊員用よりも、用途で区別するのか?
      試行錯誤している部分が
     対ネロンガ火力発電所ロケなどに見られます。
バイザーの経緯の詳細は

イヤーフラップに在る丸い金具(穴)は、ほぼ見えませんが
アラシ隊員の右側(ベルトの固定・締める)は、露出しています(^^;

 

画2

Bタイプ

    Aの次に濃く少し青いタイプでイデ隊員が使用します。
    バイザー自体メーカーのブルーカラーにスモーク加工したようです。
    スチールでは、放送前の作戦室でハヤタ隊員がスーパーガンを

    
*持って居る時にも被っていますが、まだスモーク加工前で青が強い。
    カラー作品ですが、顔に青い影が映るので、当時のカラーテレビ事情から

            顔色が悪く見えるので、主役的にはNGになります。
    枚数はAよりも購入してないようで、*ストック切れが早いタイプです。
    *
普通の銃と違う為に、指を入れてるものの右に銃口が
    向いてしまっているので、写真のバストから上が当時は使われていました。

    
また画2左レシーバーの前方向のV字(くの字)の凹み部分に
    イデ隊員のみ溶接の跡が見られます。

画3

Cタイプ

  フジ隊員が使用するタイプで、Aより薄いタイプで青くないタイプです。
  Bのストックが無くなる2クール後半には、*イデ隊員も使用します。

     2クール時までは、Dタイプにスモーク加工したようで
     個体差が在り、後半の
Eタイプに繋がるバイザーで
     3クール~
Eタイプは、オーダーした均一濃度です。


ヘルメット帽体の白い部分が汚れている事が多いのは、照明の反射を
抑えるロウを吹いている為で、設定的には厳しい作戦の跡なのかと思いますが(^^;?
当時の16mmフィルムの感度で、週1本の進行では外でも曇りだと照明を炊いたので
太陽が複数あるように見えないなどの為で、U警備隊ではこの部分も改良されます。

画4

Dタイプ

     ハヤタ隊員キャップが使用するタイプで、無色です。
     素材の厚みが在るので、暗い場面ではヘルメットが
     白い為に、色が付いてるように見えたりもしますが  
     Cタイプが横に並ぶと無色透明なのが解ります。
     バイザー自体メーカーのクリアタイプ。

    流星マークは、生地に刺繍したモノを接着剤で貼り付けていて
    センターは、略揃っていますが上下(高さ)は個体差が在り
    イデ隊員は、よく剥れるのか?ズレや接着剤がハミ出ている事が多いです。
また流星マークの赤い矢の中がピンクなのは接着剤で赤糸が滲んでるだけで
特別な意図はありませんが、
ヘルメットマークの印象になっています(^^;

画5

●3クール
Eタイプ主にアラシ隊員とキャップ以外の隊員が使用するタイプで
     Cタイプより薄いカラーです。
     *3クールのアラシ隊員はCタイプ(他Eより濃い)を使用します。

3クール(特に後半)は各隊員への濃さは、あまり考慮されなく
フジ隊員アラシ隊員と同じ、濃いCタイプを使用したりします。
30話のスキー場ロケでは、サングラス変わりに
目の保護用にハヤタも濃いバイザーを付けて貰いますが
その後、30話のラッシュ・放映からCタイプ(オーダー)を
付ける事も在り、後半はストックとオーダー(C)が、
其々のヘルメットに在ります。
*キャップは出動回が少ないもののバイザーはクリアを保っています。    

①■バイザーカラー違いの秘密!


科特隊は、「科学特捜隊ベムラー」の時期から先行して考案されている部分が在りますが、その1つに光線銃を使う事とジェット戦闘機に乗ると言う部分が在りました。

其処で最初にAタイプがヘルメット事5人分購入されたようでBの元の青タイプも試していますが、制作的にはカラー作品で在る事と、今よりも映画製作の基礎が濃く反映されいる為に、新聞のラテ欄に主役の黒部さんよりも、年功的にキャップの小林昭二さんが、前に書かれる時代なので、俳優さんの顔に影を落とす事や、顔色なども重要視されハヤタとキャップはDタイプのクリアのままで、イデ隊員はブルー+スモーク、フジ隊員は薄スモークと隊員分けになります。

結果的には、光線銃(スーパーガン)を撃つ事にバイザーを
下ろすアクションは、最初期の数本でフェードアウトしていきますけども
逆にスパイダーショットは、アラシ隊員専用の武器に落ち着き~
最も濃いバイザーをアラシ隊員が継続するのに設定的にも濃度差が合致します。

制作的には返品や*全交換も出来ない事から、色が違うストックが出来る事に
なってしまいますが、撮影を進行していくと、
スーパーガンが金属の為
銃を持ってバイザーを上げ下げ時に
*当たるとヒビが入り破損したり
その多のアクションからも、バイザー部分の交換が必要になりストックが活躍します。

アラシ用(A)も結果的には2クール分(5人分)までは、ストックが在りましたが
無駄にはならずに済んでいますし、科特隊の隊員の個性が
ハッキリしている部分にも、一役かっているパーツになっています☆
*ウルトラQ時なら出来たかもですが、カラー作品なので特撮以外は
16mmに落としたり、予算管理がQ時期よりは厳しくなります。

 
  *U警備隊
は、コレを考慮してバイザ下部に金属パーツのフレームを付けますが
それは、また第3研究所にて~★

②■ヘルメットサイズ違い?

画6


フジ隊員のヘルメットが小さい(かった)と言う記載も在りますが
画像で解析しても…まったく同じサイズです。
桜井さんはヘルメットから髪の毛を、はみ出して被って無く
ピンで留めて、手ぬぐいを巻いて
髪をヘルメットの中に全部入れて
しまっているので、前髪も見えないのが殆どですので

髪全体を入れれば他の男性隊員よりも、頭部は寧ろ大きいくらいで(^^;
顔の左右はスペースは空いているので、アラシ隊員と並ぶと
その違いはありますが(^^: ヘルメット自体は同じサイズです。詳しくは
にて

ゲスト隊員のアンヌやパティも略同様の被り方をしています。

③■ヘルメット・サイド

画7

 画8

バイザーの色を除いて、基本5名の隊員は同じと言えます。
ただレシーバーにのアルミベルトの角度が決まる凹部分が在るので
レシーバー自体の角度が変わると、微妙な角度は変わるので
個々に厳密には違いが在ります。 特にフジ隊員のは
のスペースが他とかなり違いが在り、結果的(シワ寄せ)に右のアルミベルト後が
高い(斜め)になっている為に、*バイザーを降ろすと、その斜めがバイザーと
顔との位置関係でハッキリ角度がズレているのが出てしまいます。

少し別の部分の話に飛びますが、にある通し金具も
科特隊のヘルメットには、画8のように2種類存在します。
アラシ・フジ隊員のものだけが、画8右の丸い金属をかまぼこ型にしたモノで
他の隊員は、平型の金属を四角に加工したモノに滑り留めの山が刻んである金具が付いています。
勿論、山の用途としてはベルトが滑らず固定される為の改良的変更なので製造も後発で
後に追加されるホシノくんの金具も
画8左の四角(山)です。


つまり金具はベースのままだと思いますので
科特隊ベムラー時期などの早い時期に参考・試作用に購入した2個
初期バイザーAを採用した個体を、スパイダーの名手の肩書と共に1つは
アラシ隊員に、レシーバーの傾きから…出動が少なく、出動しても
戦闘に参加する度が低いフジ隊員に、もう1つが与えられる事になります。
それらの違いやバイザー色(濃度)からも、隊員(役者)が、39話通して基本的に
決まったヘルメットを使う事になったと思われます。
*因みに、ザラガスの光を防ぐ為にフジ隊員がバイザーを降ろすカットが在りますが
アルミ後
(右後方)からの想像通り、降ろすとバイザーが斜めになっています(^^:

④■レシーバー・アンテナの不思議?


設定は別にして、レシーバー部分は金属プレスと研磨で左右で異なる形状で(正反対の意味)造られていますので右は右用、左は左用です。
ベースのバイザー可動の金具を隠す箱になっていて、箱型の中は空でメカは在りません(^^:
ですが、アルミベルトの2つと、アンテナパーツの一部が内部に入り込んでいます。
アルミベルトはサイドから見て、真上と後方向に90度の位置関係で出ているように画7レシーバーパーツの接続部分に、アルミ板の厚分を*凹型にカットしています。
*この方法が後の追加するホシノくんの個体で影響しますが、それはにて。

画9

レシーバーのアンテナは、レシーバーサイドの丸い凹モールドの中心から
後方に45度の角度に伸びていて、内側から溶接で留めてあります。
長さは厳密な真横から見ると、ヘルメットの輪郭より出ない長さに
造られていて、先端は玉では無く円盤状の真鍮で出来ています。

ですが、脇にかかえたりするとアンテナは内外、上下に曲がっている事もあり
レシーバーとの接合部に負担が掛かり折れてしまったり
溶接が負けてレシーバー内部にアンテナが落ち、短くなる事もあり…
収縮する?と言う良い勘違いをしてくれてるファンも居ます♪

制作的には、ハッキリ解るのは怪獣殿下(26)で、キャップのレシーバー左が破損し
割れていますが、アンテナも溶接が取れたようで画9センターのように短くなっています。
更に28話で、はハヤタのアンテナも短くなり、29話~ついに
ハヤタのアンテナのみ修理し、キャップは半修理で両方が短く変更され
イデ・アラシ隊員最終回までアンテナなしになります。画9右
面白いのはフジ隊員だけは、左のみアンテナが在る修理(残し)なので
巨大フジ隊員も、イラストなどになる事もありますが厳密には片方のアンテナです。 
修理出来そうで、なかなか難しかったそうで
この教訓からウルトラ警備隊MATの通信アイテム、ヘルメットには
アンテナの装備を辞め、TACではアンテナの根元が太いタイプへと
シッカリシリーズに活かされ、U警備隊はバイザー可動部
を塞ぐのも辞めています。

⑤■ホシノくんとフジ隊員用ヘルメット

画10

 のベルトが離れてるのは、ホシノくん用だけ。

画10は、6番目の隊員ホシノくん用に追加されたヘルメットで
17話のラストに、キャップに御褒美として貰い受けますが、話数的には16話のラストに
普通に着て登場しています。(^^;
理由としては同じ飯島組なので、16話バルタン特撮に時間が必要で
放送順番が逆転した為と思われます。


ホシノくん用のヘルメットの違いは、④のレシーバー部分
に入れる
アルミ板
分の厚みの凹場所が、先の5隊員と違う事からが離れています。
アルミベルトの位置がまったく違う事で、上のベルトが後方に、
かなり斜めで
後のベルト
後方のネックパットのすぐ上に、5隊員のはベルトが在りますが
ホシノくん用は、かなり上に在ります。
この事から逆に、レシーバーとアルミベルトが5隊員と同じと判断してしまうと
ヘルメットが小さいと言う事になってしまったようですが
実際は、アルミベルト
の出てる角度が違うだけです。

写真・2006・展示
其処で左の写真を見ると御解りと思いますが、科特隊の現存する
ヘルメットの解説には、フジ隊員用とありますが
此れは明らかに、ホシノくん用のヘルメットで
後のアルミベルト上のメーカーシールはがし跡まで、当時と同じです。
*展示でレシーバー部分が大きく帽体が綺麗なモノはレプリカです。

ですが、そう言われてしまった原因の1つはのサイズの小サイズ説ですが
ベースサイズに女性用子供用は在りません(^^:
もう1つの原因は故郷は地球で、パリ本部から来た外国人のアラン隊員
フジ隊員のを被り、
フジ隊員がホシノくんのを被っているので、その1本のフジ隊員の
ヘルメットを見て判断すると、
フジ隊員が離れてると
判断したのかと思いますが、他の話をチェックすれば解るように
フジ隊員のヘルメットは、他の隊員と同じくは、ネックパットに近いのが解ります。
逆にアラン隊員が被り、フジ隊員ホシノくんのを被ってる故郷は地球

ベースサイズは同じで、小サイズなど無いと証明してくれています。
パティ(真理アンヌさん)が使用しているのも、ホシノくん用なのは
アルミベルトでも解りますし、ラストにビートルでフジ隊員と1フレーム内に居る事でも
解ります。
 *またフジ隊員のアンテナはに書いたように両方は残っていない。

■ヘルメットオプション・マスク

画11

対ケムラー戦に、科特隊が使用したヘルメット・マスクです。


本来はマスク左右下に在る○にホースが繋がる予定だったようですが
地球だし?(^^:接続されていません。
正面の鼻の辺りには呼吸穴が小さいですが多数、円形状に空いています。
アフレコのリップシンクは楽かもですが、相手の台詞が
こもってよく聞こえない為に、現場での芝居に支障が出てしまい
後半も
ケムラーは毒ガスを吐き続けますが、マスクなしで
科特隊は勇敢に挑みます!(^^:
*ホースはウルトラ警備隊が少し受継ぎますが…御承知の通りです。

宇宙に行く、ビートル2号なども準備で間に合っていれば
もっと出番が在ったのかもしれませんが、1話(の前半)のみの使用でした。

⑥ヘルメット・ベース

画12

ベースは、クノー工業社の60年~のラインナップ
「 FUJI PENGIN 」シリーズのNO,KH-5C
革巻きリム ハーフヘルメットをベースにしています。


*クノー工業・品川区西五反田に在った従業員数30数名程の会社で
警察、消防、戦闘機用などのヘルメットを製造「SETA」のブランドで知られる。
1947年設立~2004年自主廃業。


ファンには有名ですが、ウルトラ警備隊のヘルメットの5つは
科特隊のモノを流用加工+追加しているので、同じベースで

戦えMJで追加購入されたモノなども、地球防衛軍の同型品として
追加使用されています。~詳しくは第3研究所にて。

科特隊専用車


 画1 ベース700シリーズ(デラックス)

1961年式・3MT
61年はホイール(キャップ)センターに

マークが在ります。

 画2

フロントフェンダーに在る61年式エンブレム

シボレー・コルベア60-64* Chevrolet Corvair
*厳密には59年末出荷~(メーカー形式区分記載は60年)
64-69年は車名は同じですが形が異なる。
クラスは年式・型的に500と、少しデラックスの700が在り
ヘッドライト上からサイドボディから1周してるクロムパーツが在るものが700。

■年式 この型のコルベアは、60~64年の発売でエンブレムの位置や
フロントマーク、バンパー、ホイールから外観は*61年式と言えます。
*60年フロントフェンダー(ライトの横)に「CHEVROLET」のエンブレムが在るが
科特隊のクルマはフェンダードア寄り上画1画2のエンブレムが在る。
60年はホイール(キャップ)も、VWビートルに見られるようなドーム型で
専用車より太いホワイトリボンタイヤで専用車の61年とは異なる。
*カレンダー的な「年」は61年途中から62年の途中なので書面的に62で同型も存在する。
またパティが操作する足元が3ペダルなので、コルベアは2ペダルATも在りましたが
変速機は3速マニュアル。

■スペック シボレーコルベア (Chevrolet Corvair)乗車定員6名
全長4572㎜・全幅1699㎜・全高1303㎜・ホイールベース2743㎜
車重1140kg・RR・空冷水平対向6気筒OHV2287cc
出力80~96ps/4800rpm・最大トルク17.3kgm/2800rpm 最高速135km/h

専用車ベースは2.3Lで80馬力、最大数値はコルベア・モンザの数値。

 

画3

最初期のコルベア60年式のフロントエンブレム
センター部分だけ分離します。

画4

60年を簡略化された61年式エンブレム

画5

更に進化?した62年式エンブレム

○年式違い・フロントエンブレム
1960年式両サイドに羽のような模様が見えてセンターのマークが
になっていて左右の長さは61年よりも短く、ヘッドライトの
フレームまで距離(スペース)が在る。画3
厳密には59年末からの販売なので書類上は少数ですが59年が存在し
以後形式年とのズレが年末Xマス前の販売戦略からズレて存在していますが
「年式」としては年末少数分を含まない。


1961年式科特隊専用車のタイプで、左右の羽の模様が簡略した横長のV字になり
左右の長さがヘッドライトフレームの近く2~3cmまで長くなる。画4
センターマークも、下の▽の中にシボレーのマークが
60年と同じ
で入っています。(専用車は…殆ど剥げています(^^:)
上の
CORVAIR文字は画?は解りやすくしていますが、同色銀の凹文字です。
レストアでも61年のエンブレムは人気なようなので
Fミラーやマフラーを変更しているレストア車は注意。


1962年式センターと左右が分離します。センターは縦長のホームベース型
中にシボレーのマークで、CORVAIRの文字は凹文字で中に青塗装が入っています。
左右の四角い長方形は、Egはリアなのでダクトでも何でもなく
金属フレームに黒い塗装です。画5 64年式は更に左右に一直線になります。
62年式は、ホイールもスポーク型(選択・700や900はほぼスポーク)

63年・64式は、エンブレム横のダクトに見えるモノが長くなり
フロントウインカー(ヘッドライト下の台形)が、
*オレンジ色になるので専用車ベースには
遠い為画は省略しますが、60~64年式がベース車の仲間と言えます。

*1973.11.30以前の車は前面は黄色、橙色、白色または乳白色も可。
後面は黄色、橙色または赤色。側面は黄色または橙色

科特隊専用車は大別すると1~20話までと22~最終回に分けられますので
前半をAタイプ・後半をBタイプと記載します。*21話はジープで出ない。
専用車は、撮影スケジュールや時に脚本にも影響を与えた事からポインターと混同し
走行面(機械面)のトラブルが多かったと誤解されがちですが、
大阪や神戸にも
行ってるくらいで、トラブルはこの時代の車の範囲で、その他の事情から
制作的には支障となった部分が在るので、以下にタイプ別に其の事情も記載します。

●Aタイプ 1~20話  

画6

画7

科特隊マークがバッチ他と同じカラーで、国際警察機構のマークは
少し緑の入った水色で地球の色が黄色系の大地色です。画6

Aタイプはビートルのコックピットが出来るまで、バンクカットも多く撮影された為に
早い回ほど多く登場している分、後半はクルマを使わずにビートルで行く
印象が強いかと思いますが、どうしても特撮の準備の方が時間が必要で
ドラマ部分が先行した結果です。
*Aタイプの初期には屋根の上にマークが無いタイプ(状態)も在ります。

○Aタイプのピンチ

放送回で言うと半分の半分10話~なので、その少し前に
専用車の左リアのドアから~リアフェンダーを大きく痛めてしまいます。画7
この当時の(特に外車)板金や塗装は、今より時間(予算も?)必要だったそうで
10話から~の専用車は左リアを、なるべく映さないように撮影が行われていきますが
週1本のカラー番組のストック分は、無くなって行く中、撮影やスケジュール
脚本を工夫して撮影が続行されます。


その間の14~16話は登場しない時期に、板金処理をしていますが
17話も正面など工夫しながら撮影し、フジ隊員・ホシノくんを乗せ
下手に走る専用車も上手くガードレールに隠しています。ですが静止画やスローでは
その痛々しいリアが見えてしまいます。
19話のパトカーの後で左折する前も確認出来ますが、20話に少しの登場と
21話ジープで代用する事で、塗装を終えて帰ってきます。…が、Bタイプに続く。

●Bタイプ 22~39話  

画8

画9

科特隊マークがバッチ他逆の(NG)カラーでが赤く矢が青
国際警察機構のマークはが濃く、地球が茶系色でAタイプよりも前上に貼っている為
に、マーク後側の隙間が多いのも白黒でA・Bタイプを見分ける箇所の1つです。画8

22話で専用車は、無事?塗装を終えて帰ってきますが、外側を映していません。
その理由が解るのは、23話なのですが…とても綺麗になった左リアを披露しつつ
流星マークの色が逆になって帰ってきました(^^:
それでも、このマークの部分は印象的にならないように
最後まで、撮影の工夫で~科特隊の活動は続きます。


○Bタイプのピンチ
べース車のコルベアは、アメリカ車ですが脱アメリカ車でヨーロッパ車のように
小型軽量で、小馬力でも走るを実現した車なので、それまでの頑丈なアメ車とは
異なったのもマイナスに作用し…なんとリアが直ったら、すぐにフロントをぶつけてしまい
24・25話を休み、なんとか修復していますが
よく見ると、右前のバンパーが*曲がっています。画9 28話などでよく解ります。
右前が下がり、左はウインカーの直ぐ下まで押されウインカーで止まってる感じで
本来はウインカーの下にボディが少し見えますが、全体的にもバンパーの
取り付け位置がズレて見えるのは、フロント部分自体の変形によるものと思われます。

ボンネットトランク(前がトランク)が押され、左側が浮いて居るのも、角度によっては
目立ちます。32話でよく解るカットが在ります。
それらの部分や角度も、なんとか撮影の工夫で対応して、39本耐えたのが
科特隊専用車で、この経験を元に頑丈なアメ車をベースに、外観に対する
コンプレックスを吹き飛ばすクルマが、次回作ウルトラセブンでは用意される事になります☆

○ナンバーとアンテナ


ナンバーは「相模 3 ほ・3 29」です。
相模ナンバーは64年11月1日からなので
まだ新車も初車検まで2年(平成7年から3年)ですから
普通に考えると3度目~の車検時に
相模ナンバー区で通している事になります。

*相模原市・厚木市・大和市・海老名市
座間市・綾瀬市・愛甲郡

  画10

科特隊専用車としては、放送後アップの時はナンバーの漢字の部分
Aタイプの後半から白いテープで隠すようになります。
番組の海外販売の為や、科特隊が相模に在るのが、良くないのかと思いますが
ひらがなは良いみたいですから…設定的な意図が強いのかもしれません。
この部分も、ポインターでは設定的なパーツに変更され以後、MATTAC~受け継がれる点です。


アンテナは、コルベアのモノは上下するラジオアンテナで、作中では
伸ばしてる時と伸ばしてない時が在り、伸ばしてる長さも途中で止められのか?
伸びなくなったのか?(^^:不明ですが、専用車としての画面的には
長さは一定ではなく、無線を使う時には伸ばしてるよに見えたりもします。
必ず映る部分では無いので厳密には意図的な長さなのかは謎です?


また、コルベアのアンテナは屋根プラス15~20cmが最長伸ばしですが
32話の脱輪シーンなどは、屋根長の2倍以上のアンテナが見られます。
撮影用に筒状のパーツをアンテナに被せたようで
アンテナなど無いスマホが通じる時代には、解りにくいですが
この時代の無線に対する憧れや、ステイタスからのモノで
同・32話の脱輪シーンでも、ハヤタが車外から無線で
カッコよく本部と通信するカットが入っています。
今からすると…流星バッチで良いのでは?とも思いますが(^^;
帰ってきたウルトラマン(71)でも。MATビハイクルにアンテナ(無線)は
受継がれ、
緊急指令10-4・10-10(72)では
電波特捜隊・毛利チームで無線をメインにした特捜隊の話が制作されます。

■価格と元使用者・所有者の謎?

 

700クラスは2.331ドル>83万~

価格は100万近くしたそうですが、アメリカの販売価格が
500クラスのオプションなしで、2.103ドル~700クラスは2.331ドル~なので
1961年1ドル360円(70年まで360円)>83万9.160円から~なので
幾つかのオプションを付けたか、諸経費を入れたら100万くらいかと思います。
ただ75万と言っても、1961年の大卒初任給14817 円
2015年の大卒初任給204,634円なので、簡単に計算すると13.8倍ですから
10447704円…一千万を…500クラスでも超えてますから
マイカーは、まだまだ贅沢品で一概に比べられないですが
今でいう1.200万くらいの高級車で、家庭的には其れ以上とも言える外車です。

元車は、円谷英二さんと、円谷一さんの説が在りますが
一さんが、まだ今ほど大きな会社とも言えない、ラジオ東京(TBS)に入社したのが
55年で大卒初任給12万907円で、日産が60年にオートローンをスタートしていますが
*梁瀬(ヤナセ)は、まだなので6年後に、100万前後のクルマが買えるか?は
かなり厳しいですし、66~68年時の車の様子からは…まず無理しては買わない(^^:
買って所有したのは英二さんで、マイカーとして在り、一さんが
62年の文部大臣賞受賞後に、事実上乗る事が多かったというのが
科特隊入隊前のコルベアで、ウルトラマンウルトラセブンの間の一さんは
もっとポンコツな車に乗っていたそうですから、此方はTBSの給料で買った
中古車のようですが、他のスタッフには、何で…あんなポンコツを乗ってるのか?
不思議だったそうです(^^: *シボレー・当時は東宝本社のある日比谷梁瀬販売。

 ビートル輸送メカ 

 

 

 

 


特殊潜航艇S号
ビートルに装着運搬される小型タイプと、大型のモデル2種が在ります。
艇の番号を16.21.25と変更し、複数に見せている作品的な面と
赤いラインと両翼の魚雷に、撮影の間が開く事や前回の撮影での破損から
修復的な変化が外観に見られます。
番号の位置や太さも、その回ごとに変化があります(^^;
艦橋部分のアップのせり上がりパーツ(部分)モデルも存在し
内部以外のハッチのセットも作られたそうですが、あまり画面で使用されませんでした。

艇のフロントにライトを装備し、艦橋に窓がある設定で
動力もスクリューではなく、噴射で推進しますがイラストでは噴射口が
1つなのに、2つ書かれたものも存在します。
また、初期はビートルの上の垂直尾翼に、またがる設定で
艇の形も垂直尾翼に挟まるV字型をしたデザインが描かれています。


ペルシダー
ペルシダーも同じく2サイズのモデルが確認出来ます。
制作者(会社)が違うのか?サイズ以外に、デザイン画の解釈が異なり
ボディやドリルの形に違いが生じています。

名前も怪獣と同じく、活字時代の為かペルシダー(PE)ベルシダー(BE)
2種が今だに記されますが、一番発音もしっかりしてる小林昭二(キャップ)
の台詞ではペルシダー(PELLUCIDER)と発音しているように聞こえます。
*PE・BEローマ字変換(へに丸と、へに点々)

大型モデルのサイドにも「PO-1」と表記され(小型も片側に確認出来る)る
事からも、命名時はペルシダー(PE)だと思われます。
*PO-1汚れと配色からPかBかが解り難かったのですがBではなくPと見えます。

大型・走行や動力ギミック重視で、画面構成的に手前に置かれるモデルです。
小型・小型のモデルは、ウルトラマンが手に持つサイズで、上部の光線発射の
ハッチも開きます。
*イラストの大きさ対比は実際のプロップの比率とは関係なく形の違いのみ。

名前の由来はペルシダー(PE)でもベルシダー(BE)でも
E・R・バローズの小説のようで、最近のメカの名前としてはベルシダー(BE)と
書かれる事が多くなっていて、機体の文字PO-1が浮いた存在です。

E・R・バローズの小説、地底世界ペルシダーシリーズ
地底大陸(世界)からのネーミングの可能性が高い。
1914年ALL-STORY WEEKLYに連載後、1922年にAt the Earth's Coreとして
出販、日本では1966年8月に地底世界ペルシダーとして邦訳
早川書房より発売され、オンエア時期前の雑誌ボーイズライフ
初掲載号(新年特大号)に連載が開始されていますので、前月号予告や
関係者などから目や耳に入りやすい時期であったと思います。

*E・R・バローズ(米)1875~1950年ターザン・火星シリーズなどの作者
*ペルシダーシリーズ1914~1963年7タイトルを発表。

ネーミング情報協力 サミー・リーさん 66.8和訳情報・BBS

 

 

 

白鳥
白鳥(SE-105)も2サイズのプロップが存在します。
最終回1つ前に、バトンタッチをする東映のキャプテンウルトラ
意識した宇宙モノなので、1本のゲストメカにしては豪華です。
ビートルと同じ3脚で着陸する為に、SL-77タンク
下りてすぐに前脚を回避する事になるなど、急いだ跡も見えます(^^;

小型モデルは、宇宙ステーションV2へのドッキング用のサイズで
後にセブンのU警備隊作戦室の天井に吊るされているのが
V2のプロップなので、サイズの検証が可能です。

科特隊のメカですが、のボディではありません。
撮影の反射やV2が銀を考慮した部分も在ったようですが
この頃制作中の「2001年宇宙の旅」のスチールなどを
映画関連の雑誌などで、目にする機会が増えている事からも
白いメカと宇宙のコントラストを、*試した面もあったそうです。
*ウルトラ警備隊やウルトラアイ(その後のウルトラセブン)は
宇宙を舞台にする%が、セブン時期より多く考えられていました。


白いボディに、イナズマ号(ウルトラQ)のように黒いラインを入れる部分は
ウルトラマンでも、スパイダーやスーパーガンに在りますが
ウルトラホークや赤銀でデザインされ、黒銀になったポインターに継承されます。

ロケット噴射口は、ボディの後部にイラストなどでは書かれたものが
ありますが、主翼にしかなくボディの後ろは何もありません。
また、快獣ブースカで改造されたモデルの写真が白鳥として
間違って紹介されたものが、多数ありますけども先端が明らかに違います。

SL-77
白鳥に搭載されたスペースタンクで、ペルシダー
マグマライザーと同じく、キャタピラ部分は61式戦車がベースで
2機が使用され、ラジコン操作でした。
デザイン的には、操演方法が先に決まっていたようで
成田さんは上のボディ部分だけを描いています。
また、アンテナの形状(向き)が、発進時など上に当るのでカットで向きが異なります。
プロップでは無いですけども、コックピットのセットは、撮影スケジュールと
セット組みの順番から、なぜか白鳥より搭載機のSL-77の方が広くなっています(^^;

 

 

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