棲星怪獣・ジャミラ

デザイン・成田亨  造型・高山良策 

S・アクター:荒垣輝雄  ★光跡

 

J-01(対・科特隊使用)

図1

J-01時の撮影終了後に、美セン外で撮った写真を参考にした
イラストや玩具などは、白やライトグレー
表現される事が多いジャミラですが
実際のj-01スーツは、デザイン画のカラーに近く、ベースが薄紫色
重ねた色も、かなりカラフルで、ヒビの模様も岩牡蠣のパターンのように
とても繊細で綺麗な模様のボディです。
ヒビのパターンの後のエレキングの模様の元になっていると思います。
ジャミラの撮影は、略作品の時間経過と同じ*順撮りなので
森の中から見るジャミラ登場シーンが、最も綺麗な状態です。
この状態をベースにした薄いピンクの玩具も在ります。
*順撮り・台本のシーンNOの若い順に撮影を進める事。
怪獣の場合・水や火・爆発・切られる場面を最後に撮る事が多いので
水から出現する怪獣などは、登場が最後の撮影だったりします。

図3

ジャミラはデザインの段階で、Sアクターが入る形としての挑戦が
盛り込まれ、スーツの系としてはM1号の発展型として腕が長いのが
特徴の1つで、ジャミラの股下位置まで腕の長さが在ります。

図5

高山さんの造形ラフ図では、中でマジックハンドを使用して
指を動かすような案も見られますが、作中では其のギミックは無く
Sアクターの指は、当然先まで図5入っていないので指は動きません。
遠心力で指が揺れる動きはありますが(^^;
J-02図2では、ジャミラの指の第1関節くらいまで、Sアクターの指が
入るので、
ウルトラマンの首を絞める動作などが演出されます。
首を絞めるよりも…肩を揉んでるようにも見えますが(^^;

ジャミラのネーミング 


ジャミラの由来は有名ですが、アルジェリアの独立運動家
ジャミラ・ブーパシャのニックネーム「ジャミラ」から取った名前です。
ジャミラ・ブーパシャは女性ですが、彼女が仏当局から
非人道的な拷問を受けた事が明らかになり
抗議運動が急速に発展したので
この作品の隠ぺい部分に重ねた事で、何故か?
「アルジェリア独立戦争で虐殺された少女の名に由来する。」
言うウルトラ関連の文が多く在りますが、ジャミラ・ブーパシャ
殺されていませんし、当時20~21歳なので少女と言いきるのも
強引な年齢な
独立運動家です。

ジャミラの墓碑文字


ラストの墓碑の文字のスペルが、JYAMYRAでは無く
JAMILAと間違っているとも書かれますが…
本部がパリだからか?パリ本部の隊員・アランの指示なのか
作中の見えない部分解釈は解りませんけども(^^;
フランス語で「JAMILA」なので、別にスペルを
間違っているのではありません。
*ジャミラ・ブーパシャ(仏・D・jamila Boupacha)

棲星怪獣?


ジャミラを怪獣と記載するのに、人間の心が残ってりるなどの
センチメンタルなマニアの議論が在りますが…
その前に、
姿なき挑戦者の元である「見えないロケット」
どうみても
円盤そのものの形なので、そんなメカに乗って
来たジャミラは…
怪獣と言う記載よりも、便宜上分類する
必要がある
ならば、どう見ても怪獣よりも
宇宙人では無いかと思います。

棲星怪獣(せいせいかいじゅう)と言う肩書きも
後で着けられたので、あまり有名でもなく
内容的にも…
どくろ怪獣みたく子供がピンとくる
ネーミングでは無いので、今でも異例的に
「別名」
記載された上で
棲星怪獣と記載されますが…
知らないファンの方が多いかもしれません。

 

*基本に左右の記載は、怪獣側(自身)として記載します。

J-02(対・ウルトラマン格闘使用)

図2

J-01を、ウルトラマンと格闘する為に改修したスーツです。
最も違うのはSアクターの手の長さまで短くされている所で
指の先端までは入ってないまでも、指が動くようになっています。
この変更の為に、ジャミラは腕を下に降ろすポージングを
J-02時には、しないようにしています。

右手の改造が後だったのか?ウルトラマンの格闘中に
右腕の短縮した部分(肘辺)が、めくれてきてしまします。
作品的には、人工降雨弾の雨の影響かもですが(^^;

Sアクターの覗き穴部分も、内側にスペースが無いので
アクションの為に、呼吸穴(大きなシワ・ヒビ)が、覗き穴の下に
J-01より大きく空けられているので、めくれてきています。

  図4

色も綺麗なパープルが抑えられ、土が付着する部分以外にも

ウルトラ水流では落ちない黄土色も在ります。
この部分の印象から黄色系ベースの玩具のジャミラも存在します。

右足の親指の爪も在りません。作品的には村を襲うなどで
取れたと言う事で問題ないのかと思います(^^;

ジャミラの目


対・科特隊時のJ-01の目の電球は、左右が外側45度くらいの
方向に向いて着けられていて、かなり(目玉径1.5)に在ります。
対・ウルトラマン時J-02では、球切れの交換後なのか?
右目が少し前で、やや正面向きに着いています。

ジャミラのクチ・ヒゲ


クチは他の怪獣と同じく、下あごが可動する方式で
内側にワイヤーを引っ張ると開きます。
閉じた時のの調整を、後でしたのか?上の歯5本
前部奥に斜めに着けられているので、前からは目立ちません。


下あごの可動部分の薄いラテックス部分(ウレタン無し)を
避けた下に、U字型にヒゲが在り、下唇下のセンターにも
少しヒゲが植えられています。
上唇も人間と同じ山形に書かれています。

の対比・


ジャミラは、火炎放射攻撃が通じないと言う作中の描写が在るように
火には強く、武器としてもクチからを吐きますが
コレは合成なのでコマ送りすると、吐いてる起点がズレます。
また合成なので、カメラレンズ正面にもを吐くことが可能です。
近年・NG(実際はカット後)のフィルムでは
火炎放射攻撃を受けたジャミラの覗き穴近辺の青塗料
引火していて、冷静にスタッフが手で消す場面が
公開されていますけども、荒垣さんとしては、覗き穴・呼吸穴の
前が燃えてるのですから普通なら、冷静でいられない
状態だと思いますが…微動だにしないので
やはり23話ともなると、既にに強かったのかもしれません。

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