ウルトラマン強遠近法・変身モデル

光跡

強遠近法モデル人形

ウルトラマン強遠近法変身モデルの人形とは、B1の画の
変身の時に使用されるカットで、使った人形の事です。
*このカットは、デジタルで補修されているモノも在りますので
LDやビデオの頃のソフトも兼ねて参照ください。

A1 A1
最近では「変身パースモデル」と題した商品まで出ていますが
パースと言うのは、美術系の方は御存知のパースペクティブ
略した用語で、言葉の意味としては、全体的な視野など別の意味も
ありますが、それらや海外での使い方は別にしても「パース」とは
遠近法透視画法の事で、強引に使うならば
「パース崩しモデル」とか言うべきで
本来の意味からは、逆に位置ずるパースが不正確なモデルです。

それに、この遠近のディフォルメは、成田さんがガラモンの逆襲
マイティジャックなどでも使ったモノで、強遠近法と名着けた1方向
からのみ成立つ、縮小サイズの被写体が、遠近や広がりを作り出す
方法なので、天国からクレームは来ないと思いますが
ココでは強遠近法変身モデルと書きます。

上のA1A2の画は、撮影や照明など、立体的な検証から
書いた別角度の人形です。
飛び人形とは違う、強遠近を狙ったこの人形が
どういう形だったのかを書いてみます。

腕の長さと拳の大きさ

画面を見て、左右のが本来のパースより大きく造られて
いるのは明かで、右手拳(以下・左右はウルトラマン自身の)
手前のカメラ側に来てるのも明かなので
手前のモノが奥のモノより大きく写る事も御存知の通りです。
画面でB1参照)平面的に(面として)比較すると
右の拳は頭部より、やや大きいくらい(の面積)なのが解ります。
A3

上記を前提に、人の腕の長さはが1とすると5.5~6.5くらいの

比率が平均とされるので、借りに拳を10cmとし、腕の長さを6とすると
60cmのリーチなので、頭部の直径も拳との比較から
20cmくらいと考えます。 拳を除いた*50cmの前後に20cmに
相当する比率のモノを置いて、それを
50mmレンズで覗いて見ると、ほぼ同じ大きさのモノで
このカットの画面比率になります。
*50mm=標準レンズ(人間の目に近い)拳を大きく造型して
魚眼(短い)レンズを使う事は考え難い。

なので、このカットの平面対比のまま、同じから~頭部より少し
大きいくらい=リアルな大きさの約2倍が、腕のリーチで

発生する強遠近法右の拳の大きさだと思われます。
2期の変身カット用の人形でも、横からのスチールを見ると
頭部+αくらいなので、拳の大きさで1方向からの面積を調整すよりも
正しいパース時の距離間(リーチ)で、出すのが強遠近法の

プロップやセットに、求められる大事な点だと思います。
*突き出した腕は肩も前に出てきますが、頭部と肩の位置関係は
それほど無いので5.5~6.5から略した0.5の範囲としました。

ディフォルメ認識の変化
ディフォルメと言う言葉も、今は美術用語から一般でも使いますが
当時は美術系の人が言うくらいで、今の誇張する感覚よりも
強調の意味に使う頻度が強く
70年後半に出てくるSD(スーパーディフォルメ)のように
等身や、極端に形を変形して押し込んだものではありませんでした。
当時は写実画からしたら、漫画などは全てディフォルメ画でした。
また、SDデザイン後はメタモルフォーゼ(変態・変形)
合わせ持った形を、ディフォルメと認識してる人も、日本には
多いですが、66年に誇張した部分に、メタモルフォーゼ的な
変形途中を融合させるような事は、ウルトラマンは愚か
オバQアトムでも2等身に書く事すら敬遠される
不真面目な認識だったので、
ディフォルメ融合させる橋渡しや
その部分使用は、70年代後半までは無かったと思います。

手首と腕の付根と遠近法

人物デッサンが頭にある人でなくても、人の腕は手首が
一番細いのは御承知の事ですが、SD使用にしてしまうと
手首が太く、肩にかけて細いか、遠近法が作用しても
同じ太さくらいになってしまいます。
勿論、成田さんの
強遠近法と言うのは、そういう部分は
絶対狂ってなく、見ての通り、手首が一番細くて
肩へ向けて太くなっています。
なので、手首がカメラ側
(手前)にあるので、画面的には
手首が物理的な造型物の太さより、太く映るはずですから
拳側に向って太くなる造型と言うのは
映っている状態と、正反対なので…まずありえません。

A3-2

腕の赤い模様は、拳の中指からの中心にシンメトリーで
赤い模様があります。A3-2
肩の銀の楕円の位置が、真後ろなのは
やってみるのが、一番です~~~
肩の筋肉のてっぺん(楕円の銀部分)を、今見てる
モニター側に出して向けて見てください。
腕はインサイドに、ややねじれて~後方に行くはずです。
それだと、拳は突き上げられませんね。
簡単に言えば、ウルトラマンわき毛があれば一番解りやすい
のですが(笑) 肩の筋肉の裏側(脇の下)が、前面に来てる
腕の状態で、映っているのがこのカットです。
ですから肩の銀の楕円部分は、逆側の真後ろに無いと
おかしい状態です。
*手首部分の赤い模様は、スーツでは手袋のテーピングが来る
位置なので、最初は巻いた後に書いていたりしましたが 
徐々に、テープの位置より短い状態なってしまいます。

拳の向きと腕

ウルトラマンは、から来てへ帰るパターンを、初期は
守っていて、ちゃんと変身後に、台から飛び降りたり
ぶら下りでジャンピング(キック)して、登場していますが
略したのか?変身後に怪獣の前に、この人形の
ようなポーズで立って居るケースが増えて行き、帰マンでも
継承される、有名なウルトラマン登場のポーズになります。
A4
そのポーズでは、斜め45度くらいに腕を伸ばし拳を突き上げて
いますので、このカットの人形の関節が正しくないように

思える方も居るみたいですけども、それは逆に、この人形が
なので、比べる基準(順番)を、どっちに置いているかの
問題だと思います。

自分でやって見ればすぐ解りますが、斜め45度に拳を上げて
このカット(人形)のように、真上(カメラ方向)四本指の拳を
向けようとすれば、自然と関節(腕)曲るはずです。

また曲った解釈でないと、右肩の僧帽筋や、胸筋の(赤い模様)
曲り具合が、ストレートに腕をした状態では発生しないので
おかしい事になってしまいますから、この人形はちゃんと
関節も筋肉も、正しく造型していると言えると思います。
ただ、フレーム合わせの余波で、右肩に亀裂が入っていますが
それは撮影の項目の方で書きます。
また、成田さんの書いたノアの神の画のポーズや、第1回の撮影会
では、ウルトラマンは何も持たないので?右手は指を揃えた平手を
上に上げています。

下半身と模様

この人形の奥、下半身はどうなっているのか?
見え難いだけに、いろんな説があるようですが・・・
A5
胸の下の銀(腹部の上)が見えていて、その下に
A5のように
は無いですけども、ハッキリトーンが変わるラインがあります。
腹部の下に、ある銀の部分と言うのがピンと来ないかも
しれませんが、A1のように、膝(太腿)を内側に向けて
膝を起こして(曲げて)いる状態の、膝上(太腿の銀部分)です。
その下の赤いラインも、フルサイズで見ると、赤いバックに溶け
集中線のように直線ラインで、V字に奥に消えてると言うように
見る方も多いみたいですけども、よく見ると画面的には
ヘの字のようなっていますので、膝下の赤ラインです。

上下関係からしても、それしかありません(^^;
さらに数コマですが、その最下部(奥)に少し左よりに
が見えるコマがありますので、コレが左足のつま先だと
思います。と、言うかそれいがいに、もうパーツはありません。
細部はビデオだと青の反射で、抜け落ちている場合があります。

さらにカラータイマーの無い、この時期のウルトラマン
デザインは、後に認識された形や、模様(赤)とは違いがあるので
微妙に形を捕えるに遡ってしまうと抵抗になるかもなので
この時期の下半身の模様の違いを書いてみます。
A4
A4緑の線左が前、右が後側で、青のラインの左がスーツ後に
認識される一般的な模様で、右がこの時期の模様です。

この時期、前の半ズボン?に位置する、赤い模様の下のラインは
銀の部分が高く入り込んでいます。立ポーズの雛型では
逆V字
(特に右足)のような直線的で、スーツのような
太腿を横に輪切りにしたような、ボーダーラインではありません。
膝下のラインも、膝の部分より、かなり上まで来る程
ライン全体が縦長で、太く描かれています。
後側は、この人形の分析には、それほど関係ありませんが
太腿の裏側は、佐々木さんが成田さんのデザイン画の
つま先を外に開いて立った歪み部分を、正直に正面
から解釈したラインになっていて、内側にラインの
突起のセンターが来ています。
スーツでは、足自体のセンターに模様のセンターも直されます。

ウルトラマンアイ

A5
目は当初この人形も電飾を仕込む予定だったようですが
初期の飛び人形と共に、時間が無い関係で
画面でも解るように、発光はしていません。
この事が撮影の照明では大変だったのでは?と思える
跡がありますが、それは撮影の方で書きます。

電飾予定の為に、別パーツで中が空いたドーム型で
これらのパーツや
、撮影の分析から
この人形のサイズを想定すると、飛び人形の初期などと
同じ、90cmサイズに右腕の長さや拳の大きさを
プラスしたらいだったと思われます。
それでも、当時のズームレンズで引き(一番小さい時のコマ)
から、簡単に計算しても5mくらいは離れないとならな
かったと思います。

2期の変身モデルの人形は、確認されているのは90cmより大きく
フルサイズあれば120~150cm相当のモノが造られています。
*2期は下半身が足の途中までしか無い。

拳の謎とβカプセル

右の拳を見ると、人指し指と中指の間A6に隙間があるのが
解ります。 自分の手でやってみると解りますが
この形にするのは、大変困難で、さらに
力強く握る
のは不可能に近い形です。
A6

やってみた方、ありがとうございます♪
ただ、この形を簡単にやる方法があります。
棒状のモノを強く握り込んで、やってみて下さい。
簡単ですよね♪ さらに太さからしたら逆に人指し指が
こうなる方が自然です。 画面の親指も陰を露出とばしで
検証してみると、ほとんど(画面での右)を向いてる状態で
先端が手前に突き出た握り方なのが解ります。

ココからは半分空想ですが、ウルトラマンが握る棒状のモノ
変身カットだとしたら、
βカプセル以外に思いつきません。
 造型的に在ったものが、削られたのかどうかは解りませんが
造型するのに握った拳を見て、造型した確率は高いと思いますので
設定的に考えると
βカプセルを、かざしたハヤタフラシュビーム
包み、ウルトラマンとチェンジして巨大化する間に、カプセルが
ゴモラ戦で落とすくらいですから、物理的に消えるのではなく
巨大化する間にウルトラマンから言えば
小さくなる
βカプセルを握っていて、その中にハヤタの体が
納まる行程を、斜めに見上げながら巨大化して行っているのでは
無いかと、Qちゃんは思っているのですが…
他にも面白い解釈があれば御聞かせ下さい☆

造型的な空想だと、右の二の腕に繋いだラインがあるので
拳が縦だったとしたら、真上から下を撮影したとうな
このカットの、もう1つの解釈が出来る手前と奥の関係で
何度かやる最終回のラストで
ハヤタがカメラにβカプセルを縦握りで
向けたような人形だったのを、変更した跡がA6
なのかも
しれません・・・

強遠近法ウルトラマンの撮影

設定的な事だと思いますが、このカットのウルトラマンの
方向は解らないですが、解釈は宙空状態だと思っています。
ただ、説明で上下手前・奥が、同じ意味になるので
例えば目は口より上と書く場合も、イメージと違うかも
しれませんが、立ってる用に書く事を御了承ください。

B1

照明からの位置関係

B2
人形の見え方で解るように、カメラやライティングからも
やや前を上に傾けて撮影しているのが解ります。
逆にカメラが水平の人形を、下から煽る事でも可能ですが
照明や撮影機材を、全部斜め上に向けなければ
合わないので、その手間を考えたら人形に角度を
付けた方が楽です。(^^;

ライティングや撮影に詳しい人でなくても、解かる通り
キーライトB3A(一番メインのライト)は、画面左から奥に向けて
あたっているのが解ります。
さらにライティングのイロハである、おさえの照明B3B
カメラの右横上から、軟らかく(弱く)あたっています。
*勿論他にも背景用などがありますが略します。
B3

そこで解るのは、照明の主旨としては拳のコントラスト

強調するのをメインにしていますので、かなり銀色のモノに
対してなのに強くあてていて、人形の角度B2参照)で
調節しています。
右拳を上下に別けて見て、上にはあまり強くあてないように
しているので、人形側から言えば下からたっていますが
照明は、ほぼ水平で人形をB2のように角度を着けてると
考えるのが撮影的には通常です。その逆に最も暗い部分
右拳の陰と、顔の左上です。 つまり顔の左目の上にある
影のラインがキーライトの方向の鍵の1つで、最もハイライト
映っているのは(塗装の関係もありますが)右の胸の角です。

平面的に言うと、そのキーライトの方向から遠い左拳
顔側の面は、暗くありませんから、この左の拳が耳の横など
頭部の影ではなく、B3の線より前の青い線の辺りに
左の拳があるのが解ります。
ウルトラマン登場ポーズも、頭部の上辺りに左拳が来るので
合致しますが、帰マンの変身カットの左拳は奥(引いた位置)
あるので、半無意識に混ざってしまう部分かもしれません。

フレームのセンターとズーミング

このカットは可動マスクを使用していますので
人形の撮影は、ブルーバックで撮影されています。
*デジタルでは、修正されてしまったのもありますが
アナログ時代の画像は、
青い反射が銀に映りこみ、枠に
近い所は、映りこみの部分も抜けてしまっていました。


カットとしては、小さいウルトラマンが大きくなって>B1から
顔のアップへと行く動きのカットで、カメラ(もしくは人形)
動いているのではなく、ズームにより撮影されています。
*サイズからもよほど大きくないと、レンズとの距離が変わると
ピント送りが接写であるほど大変で、35mmのマスク撮影で
そのリスクは選択しないでしょうし、なにより被写体の
見え方(映り方)が、変化してしまいます。

*ズームのレンズ収差などで、センターから遠い部分に
ズーム送りのブレがあるコマはありますが、収差の無いレンズは
無いので、このカットには寧ろプラスな効果だと思います。

B1のフレームとの位置関係が、この人形のフルショット
ベスト位置ですが、その位置に合わせるように、最初の小さい
場所を決めて行き~カット終わりも顔のアップで、出来るだけ
終わる位置を、カメラや人形の角度でも当然調整していますが
さらに右腕は、何度か調節してる跡があります。
おそらく調節上意図的だと思える、肩に切れ(亀裂)が在り
右目も何度か付け直して、微妙なポジションをレンズ越しに
ズームを繰り返して調整してるのが覗えます。
は特に人形の命ですから♪発光ギミックを断念してる事からも
照明で暗くならない位置で、右腕の(銀の)反射で目がハレとんで
しまわないような位置が必要ですが、左目の角度よりも
キーライトに向いているので、大変苦労された跡が、右目周辺に
あります。結果的にセンターからは左目よりも離れた位置に
在りるのは
CG時代には考えられない、アナログ時代の光跡です。

最初期の耳と移動マスク

下半身の違いは下半身と模様に書きましたが
この頃のウルトラマンのデザインはタイマーが無い他に
一番違う(最後まで混沌としていた部分でマルサン初期の
ソフビにも影響した)のが、耳の形と位置でした。

B4

これはデザインを紙面から、立体で決める事に変更した
ウルトラマンは、スーツ側と雛型と言われる立体との間に
当然ですが誤差も生じます。 目と耳のパーツに限定した
言い方だと、デザイン的には目の下に耳が来るのですが
Sアクターの目の位置から、覗き穴の空いてない
マスクと、空けたマスクでは、目のパーツが下に下がる
変更が発生します。
その関係から、耳の形の変更で補う修正が繰替えされた
のもあり、このカットではが意図的にマスクラインに合わせて
短くカット(正面から見て)B4左されています。
*または怪我の功名か?ブルーバックの反射から
マスクが抜けてしまい、デジタル前は耳の部分に
背景が抜けてしまっていて、形が解らなくなっています。

ただ、この段階のウルトラマンの耳は、Aタイプ
口の可動部分の軸位置を避ける考慮などが無いので
耳の下が正面からみて長い形で、耳全体も、後のA~Cの耳より
長い形で、位置も下の方に着いていました。B4右
Bタイプでも耳の上の面を、かなり斜めにしたり
Cタイプでも、縦長にするなど最後までデザイン的に
耳は、一定しない部分になってしまいます。
その後、このデザインのリベンジはウインダムで行なわれ
ますが…耳なのか?解釈が難しいほど下にあり、顔の輪郭も
良く解りませんが(^^; 
ヒューマンを見るとウインダム
その中間ポイントに居るのが解ります。
セブンは目と同じ高さなので
成田さんのマンの耳に対する拘りは面白い部分です。

スパイラルウルトラマン

ハヤタが、βカプセルからのフラシュビームのらせん状に包み
こまれる描写がありますが、この強遠近法のウルトラマンの
制作軸にも、巨大化する表現にスパイラル(螺旋)の形状概念が
あるようで、A5の首を左に傾けた後、右に回転させていて
肩も左が低く時計回りの右回転の形になり、腰と左足も
同じ右回転の要素で形作られています。

A5
成田さんは、ギリシャ彫刻も参考にしていたそうなので
プロメテウスなどの、布が体にらせん状に巻きついた状態の
彫刻や絵画を見て参考にした可能性もありそうです。
また、拳の謎に書いたように、この変身人形がβカプセル
握っていたとしたら、プロメテウスも右手にたいまつを持って
高く上げた姿が描かれたものが、幾つかありますから
本来はウルトラマンAのように回転させたかった
のかもしれません?(^^;
背景も水の波紋と言うよりは、太陽のコロナをイメージした
感じで、動かしたかったようですが、固定の模様に
白(フラシュ)が、間に入るだけの描写になっています。
これも帰マンでリベンジしている感じです。

当初のウルトラマンの企画メモに「レッドマンに変身する為には
太陽光線の中に含まれているベーター線BHを浴びなければ

ならない。」など、太陽(の光線)との関係が書かれたものが
多くあり、オンエア的にもセブン以後~のウルトラマン
太陽との関係や直接エネルギーにしている描写がある事からも
ギリシャ=オリンピック発祥の地の聖火(たいまつ)は
今も太陽光で点火するのを守り続けていますので
オリンピアの遺跡にある、ニケ女神像も宙に浮いて飛立つ
ような描写の彫刻ですから、βカプセルを握っていたとしたら
かなりモチーフの概念に、ギリシャ彫刻や神話があったと
思われますので、太陽神ヘリオスも、たいまつを持った姿が
多くありますし、ウルトラマンのモチーフである
(アロー)の神アポロンも、昔は太陽神と混同された
存在でしたので、成田さんの頭の中には渦巻いていたかも
しれません。

制作者


有名な指揮者の演奏会などは、個人名で告知されたり
しますけども、実際に音を出してるのは指揮者では無い
ような意味としては、実作業(制作)は謎なのですが…
成田さんの書き残された、幾つかの文では
この人形を造ったとも取れたり、指示したような意味で
後輩の佐々木さんに制作させたと言う意味にも取れたりで
解釈が難しく、多様に受け取れてしまいます。
マスクの原型(Aタイプ時)には、佐々木さんと共に成田さんも
直接手を入れているそうなので、紙面での完成デザインが
無いウルトラマンは、立ちポーズの雛型マスク原型
この変身用の強遠近人形、飛び人形
完成されている事から、少なからずタッチしている可能性が
高い事と、現状コレに近いポーズのフィギュアや
Aタイプのマスクには、制作者名が冠で着けられる事は
無いので
成田さんの強遠近法でも、ある以上
実作業の意味を超えた解釈で、成田さんの制作と言える%が
高いと思われますので、制作者名は新しい資料や証言が
ない限り、現状ココには書きません。

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