ウルトラの母の研究室

★光跡

頭部の凹部分にが書かれた
デザイン画

完成マスクには
頭部に凹モールドは
作られましたが
は付けられないままでした。

 ■ウルトラの母の忘れ物

第1話からの登場を、求められたウルトラの母ですが
スーツは間に合わず、シルエット(*仮スーツ)で登場しました。
急ぎ、本スーツの母が地球に向かう時に忘れてきてしまったのが

頭部の凹みにあるはずの、タロウと同じです。
*ウルトラマンマスク改・トリプルファイタースーツ

*・タロウ頭部にある半球の丸いパーツ。

デザイン画には、勿論ウルトラの母の頭部凹部分に「鋲」が書かれています。

主役のメインキャラ「タロウ」が在るので
が、パーツとして無い(用意出来ない)と言うことは考え難いので

それほど、完成(登場)を急いでいたと言う証になります。


勿論、その後のウルトラの母が無いままですが
もし、デザイン通りに、タロウと同じパーツが在れば

当時の子供が少なからず思った
この母と、ウルトラの父から、セブン似タロウ
産まれるかな?と言う疑問は薄らいだかもしれません(^^:

またセブン、セブン母からのDNA的な繋がりの設定も
違った印象だったかもしれません。

ですが、それ程、ウルトラの母は急いで来る必要が
あった事の方が、本当の意味でのタロウの産みの親の証かもしれません。

シルエットではマントをして登場
した、ウルトラの母のマントは
検討の対象になります。

 本スーツ完成後の親子ショット

デザイン画の修正に見える
青い部分は、コレだけ…です。

 ■マントと青いブレスレット

ウルトラの母は、シルエットの
仮スーツの時はマントをしていました。

デザイン画の余白のメモには
この1話のマントについての記載が在ります。

つまり1話撮影時には、まだウルトラの母
本スーツは出来てない言えます。

このマントも、ウルトラの父を意識した
アイテムなのは、時期的に解りますが
ウルトラの母は、けっきょくマントは無く
ウルトラの父のような、あまり大げさな
登場シーンは演出されませんでした。

それは、人間体として1話から既に
地球に居たと言う解釈が在ったからだと思われます。

逆に、ウルトラの母の完成スーツは
左腕に青い帯状のブレスレット?持っています。

ただ、これはデザイン画にはハッキリ書かれていません。

・・・が、デザイン画をよく見ると
左腕に修正して埋めたような跡が在り
そこの隙間に青いカラーが少しだけ見ることが出来ます。

この跡が青いブレスレット
なったようですが、元々修正する前も
おそらく、もっと普通の?帰マン
タロウ的なブレスレットが書かれていたのでは無いかと思います。

それが、ウルトラの母人間体から
変身するアイテムだったのかもしれませんが・・・?

設定的にはウルトラマンAでも、ゾフィー
存在的にも、あまり主役の側に
視聴者が、すぐによりどころにする
キャラクター(ウルトラマン)を置かないようにしたように
ウルトラの母の変身の変更が、修正なのでは無いかと思います。

ただ、この青いベルト状のブレスレット
特にアイテムとして活かされる事は無いまま
以後のフィギュアやイラストなどには
とは違い、シッカリ毎回再現されるポイントになっています。

マスクからの同一面として
セブンの耳下のように凸
モールドが書かれていました。

 ■母からタロウへの後頭部のDNA

ウルトラの母の後頭部には、ウルトラセブン
ウルトラマンタロウ(結果的には初期スーツ)と同じように
凸モールドのパーツが書かれていました。左図、横図だとセブンの耳の下と同じく
マスクからの一体化(面)として左図のように書かれています。

ですが、これも頭部のと同じく
実際のスーツには、着けられる事はありませんでした。

コレが在ったら・・・やはりセブンの母ウルトラの母
姉妹と言う設定が濃く、ビジュアル化出来たと思います。

逆に言えば、セブンの母ウルトラの母姉妹と言う
設定が先行して在ってからのデザイン画ですし

その設定は、ウルトラマンタイプ、セブンタイプ
エースタイプに続いて登場する、タロウセブンタイプ
在るからの設定なので

ウルトラの母のデザインの親はタロウだとも言えます。

ただ、その後、タロウも母の子だったからか?
後頭部の凸モールドは消えてしまいます(^^:

  T1

1番上の半球パーツ上は
銀色で空いていたデザインで
2重ラインが在る。

 

当時はエースの父として登場した
ウルトラの父は、エースタイマー
周りの逆(赤・銀)のデザイン。

タイマー上が銀で空いた
デザインのエース。

  T2

デザイン画と異なるスーツの
赤銀パターンの変更からの
専用のタイマー?を装着。

 ■カラータイマーのフレームの謎?

ウルトラの母カラータイマー?は、フレームが在りません。
なぜでしょうか?と言う質問を、時々頂ます。

そもそも、カラータイマーなのか?も、謎のウルトラマンです。

デザイン画の正面画(左T1)では、胸から下に向かって小さくなる
半球のモールドが、7つ書かれています。

そのパーツがの2重形的に描かれているようにも見えます?

ですが、図T1を見てみると・・・その解釈を、どう取るか微妙ですが
おそらく1番上の丸は、丸いパーツの中に丸が在る
カラータイマーとフレームの関係では無くて

ウルトラの父のカラータイマーの周りにある赤い円形の模様の逆で
単に1番上のパーツの周りの白は、銀部分(の模様)なんだと思います。

極端に言えばウルトラマンエースのタイマー周りに近いデザインに観えます。

つまり、デザイン画的にはウルトラセブンと同じく
カラータイマーは無い、ウルトラマンとして描かれた
セブンの母と、ウルトラの母姉妹と言う設定が
ここにも反映されていたのだと思います。


ですが、実際のスーツでは、この赤い胸の~首下周りの
デザインは、左T2のように異なっていて、デザイン画T1では右は首周りも
赤の細い線が、タイマー?(1番上の半球パーツ)の方向まで書かれていますが
左は…ハッキリと書かれていません。

タイマー?周りも銀の模様としては、実際のスーツでは再現されずに
赤のVネックになっています。図T2

この解釈の誤差から、ウルトラの母はタイマー無しで
作られものの・・・赤模様が違う為に

制作後半に、1番上のパーツを青く塗装しただけのパーツを
カラータイマーに見える?と言うような処理にして
急いで、地球に向かわせたと思われます。

なので、カラータイマーにフレームも無ければ光ってもいません。

コレは、タロウタイマーなど作らなくても在るパーツですし
電池を入れる場所も、タップリ周辺に在るので(^^:
スーツの完成近くに、解釈からの転用した部分なのが解ります。

今となっては、光らせてもらって、ウルトラの母の特徴になっていますけども
ウルトラの母専用のフレーム無しのカラータイマーを作らないと
いけなくなってしまいました。

 

 斜め後ろから見ると
カカトが他のウルトラマンより
やや高くなっているのは解ります。

 ■ロングブーツとハイヒールの立体化 

ウルトラの母は、デザイン的には帰マンのNG?になった膝の
ひし形模様の逆V型のブーツのように、赤の模様と合致した
ロングブーツが考案されたそうですが
実際には他のウルトラマンよりも少し長く、カットラインは
色的には同じ赤(系)で、引きの画だと解らない範囲なのですが
逆V字の山形のカットラインのブーツが、単独で与えられています。

前ののパーツが無いか、少数にすればタロウと同じ長さのブーツの流用でも
問題無かったのですけども、特注にプラスして(銀)の加工をわざわざしています。

またデザイン画では、ヒールもハイヒールに書かれていますが、身長の問題や
アクションも考えると、放映の画では・・・よほどよく見ないと解らない範囲で
高いヒールに…一応は、加工されています。(^^:

 

 初代ゾフィスーツは
Aタイプ&Cタイプマスク

かなり作られたエースのゾフィ

セブンよりFRP部分を
減少させた後頭部。

サイドからは初マン
Bタイプのような鼻が前に出た
角度が造られました。

タロウの後頭部は、エースより
FRP部分が更に減少し脱着に
便利な造形になります。

マスクサイズと身長など
母のスーツは最も難しい
スーツで、急ぎつつも
創意工夫に溢れています。

セブンからの凹モールドは
後方へのFRPを必要と
しましたが、鋲は付かず…


デザイン画を見ればセブン
要素が強く、エースのような
女性要素も入れたマスクなのが
よく解ります。

ただ、後頭部に鋲が在る母は
ゾフィのコンバーターのように
後付けでも見てみたい気も
します。。。

 ■エースの娘☆セブンの孫

助っ人キャラのDNA

助っ人キャラのウルトラマンは皆、初代マンのゾフィでもマンAタイプ
Cタイプマスクで、セブン上司は、そのままですし(^^:

帰マンに登場する、初代マンやセブンも新規でのスーツでは無く
放送用に少しリニューアルした在籍スーツでした。

エース登場のゾフィは、マスクはウルトラマン型ですけども
ボディは初代のゾフィからすると、作られたウルトラマンで
少し予算が掛かっているゾフィでした。
ですが、意外にもエース時期にはゾフィは商品として売れてしまいます(^^:

単品売りの各種サイズ、兄弟とのセット売りでもマーチャンで活躍
エースを持ってなくても、ゾフィの玩具を持ってる子が居たくらい
長男の設定と、初代時期は最後と言う登場回でもあり商品化はされませんでしたが

再放送時期でも、まだ謎のウルトラマンだった潜伏期間の反動からか?
予想以上に売れて、人気が出た為に、逆にエース本編での露出が
セーブされてしまいます。

その助っ人キャラからのマーチャンからも、ウルトラの父がゲストで
登場しますけども、ウルトラの父(初スーツ)も、マスクやスーツ共に
リサイクルパーツで構成された、ゲスト助っ人ウルトラマンでした。

ですが、このウルトラの父も、ゾフィ同様の商品化でマーチャン効果
上げます。

そんな流れの中で、10周年記念番組のタロウに登場するゲストキャラ
ウルトラの母は、初のオール新調・新デザインのウルトラマンとして
制作される事になります。


母のマスクの親は?

母のマスクは、まったく新しいデザイン&造形です。
ウルトラマンタイプ、セブンタイプ(タロウ)、エースタイプ
3類が在る時期ですが、デザイン的にエースはウルトラマンセブン
ミックスタイプです。

エースをサイドから見ればアイスラッガーを反映した頭部なのは明らかです。

エースのマスクは、構造的にはウルトラセブンの後頭部上部の
FRPを減らした、脱着時のプレッシャーを軽減した作りで

この構造用途は、セブン>エース>タロウへと受け継がれながら
後頭部のFRP部分が減少し、脱着に楽でスーツが痛まない
造りに変更していきます。

ウルトラの母のマスクはと言うと、タロウと同じか?タロウより
FRP部分が減少してるかと言うと…していません。(^^:

母のマスクは、セブンのアイスラッガーが脱着に大変だった事は
別格にしても、エースやタロウほどのアイスラッガー部分が
後方に無い事から、あごから後頭部へのラインは略タロウマスク
近いラインですけども、FRP部分はタロウよりも多いマスクになっています。


これは、ウルトラの母は初の女性ウルトラマンとも書かれますが
エースはデザインや登場時は、男女合体のウルトラマンと言うのが
売りだった為に、女性らしさがマスクに入っていて

エースをサイドから見ると、鼻?の部分が少し前に出ている=あごが
引けてないません。 なのでセブンのアイスラッガーよりも大きな
アイスラッガー部分を持っていても脱着できて、鼻部分内側に
空間があるマスクだったのを、母のマスクは其のまま継承してる娘です。

では、もうウルトラマンのようにサイドから見たら
前半分のマスクで良いのでは?と言う気がしますが?(^^:
母のマスクが打たれなかったとは言え、凹モールドは
セブンから受け継いで居たので、どうしても半分から後方にも
FRP部分が延長されたマスクになっています。

そういう部分からもセブンエースマスクを反映したDNAのマスクと言えます。

なので、母のマスクもサイドから見ると鼻?部分が前に出ていて
目の部分が、少し後方にあるので優しい感じに見えます。

コレはエースも、他の兄弟と横並びになると少し優しい
感じに見える要因の1つです。

その鼻部分の空域は、全体のバランスからも
タロウ他のウルトラマンよりも、小柄のボディサイズにする逆算から
マスクは大きく出来ない…したく無い事も関与しています。


新品・新ヒーロー級のウルトラの母スーツ

はマスクもボディも、グローブやブーツも、全てウルトラの母の為に
造られた、シリーズで最も予算高なサブキャラのウルトラマン
であるのは間違いありません。

コレで後にタロウが交換するキングブレスレット
がしていたら、さらにスゴすぎたウルトラマンだったかも
しれませんが・・・?

ただエースのゾフィよりは、マーチャンは期待出来ないのは
予想出来ても、歴代の助っ人キャラで最も予算を使ったのは
やはり順番は逆ですが、ウルトラの母(案)が居ないと
ウルトラマンタロウは、誕生しなかった可能性が在ったからです。


タロウ10周年記念の大型の予算で、ZATのクルマも初の2台製作して
主役では無いウルトラの母と言うキャラに、主役級のスーツを
もう1種用意しているのは、かなり凄い事です。

ウルトラマンタロウは、父母の居るヒーローや
子供向けな人気にフォーカスして観られますけども

ZATメカの発進は平成全部を入れても、最もスゴイ予算を使用し
1分の1の怪獣部分など、かなりの豪華な作品として見るべき作品です。

その後の予定していた、宇宙やウルトラの国への展開の為にも
ウルトラの母には、予算をつぎ込んで居たと思いますし
準備期間中以上の豪華な展開は、その先で難しくなってしまったのは
残念ですけども、ウルトラの国をビジュアル化出来た事や
後々のウルトラマンシリーズに、与えた世界感の広がりは
新スーツを造った価値が在ったと思います。

 

 

 

 

 

         

  Copyright(C)2002- KOUSEKI・Qchan 不許複製

inserted by FC2 system