帰ってきたウルトラマン
1話・怪獣総進撃
佃1丁目の道
2002年 次郎くんを追う郷秀樹が、群集の中走る道です。図1■右 手前にパトカーが在り、かなりローアングルで 広角レンズを使用した本多猪四郎監督らしいモブシーンです。 右側三角の止まれの標識や、奥の茶色の建物に 重なる複雑な電柱?なども健在です。 画面でも、よく見ると建物が奥まで並行ではなく 茶色の前のクリーム色の建物から奥が細くなっています。 (その奥に佃小橋が在ります。) 図■(図の天安の安の文字部分から小橋までが細い道です)
高架下・角
画1 1話で、加藤隊長・丘隊員、郷、次郎くんらが居る高架下は 図01●の位置で撮影されました。
図01 高架下部を簡単な図にすると、*87~88年工事後は図01黄緑が *増幅されていて、図01ピンクのラインくらいから 横幅(車道・歩道幅)も71年時より増えています。図左側が佃大橋。 青線は71年時の高架の幅で、茶色部分は2016年歩道部分 その間の白い所が車道になります。*図下側の増幅の方が少し多い。 *工事の記録年・航空写真だと89年に工事中の同場所が確認出来ますので 厳密には88年に工事が完了してはいないのかもしれません。
2002年★ 上の写真は↑画1・2と高さ的に合致する図01●の角なので 此方を記載していました。その後、あかりについては けっこう照明を使っていたのが解り 幅に関する位置ズレも解ったのですが… 佃大橋脇の階段(↓★)が当時と変わら無い事から? 高さの問題が解り難かったのですけども、写真や証言から 71年の様子は、87~88年の工事で、幅と共に 高さも変更されて居る事が解りましたので↓以下に解説します。
71年 89年
まず幅については、87~88年工事後で、上の89年黄緑色の部分が 幅増しされていて、上側佃小橋図1●方向へは増やす幅が少なくしか 出来なかったようで、図下側方面への幅増しが多く変更が成され 位置的には、この時点で高架の真下にズレていました。図01●>●
画2 問題なのは高さで、加藤隊長・丘隊員らが奥から走って来る 上のスペースが、図01の佃大橋側●だと、まったく違う高さで 合いませんでした。上写真★側はピッタリと言う高さでした。 *この高架部分は図01左から右に傾斜し右ほど低くなっています。
上の左は図01●から上方向を撮った写真です。 その写真の一番奥が、左に分離して降下してる道で一番低いので 友人(170cm)に立って貰ったのが↑の右の写真です。 画2の隊長らが走って来る高さには、まったく遠い高さです? 立って貰った部分でも4mほど、図01青線内側だと5m以上の 高さが在ります。 右の写真右に黄色と黒の柱から右が車道で、その車道の一番右が 高さ注意の表示で2.5mです。 図01●からの抜けも作中のカットとは合いません? 角度も現地に立つと違うのですが、何より遠い&高い印象です。
図02 横から87~88年工事前後の変更してない部分と、変更箇所を 簡単に↑図02で示すと、71年は佃大橋から緑の傾斜でした。 87~88年工事後は、ピンクの傾斜に変わって居て 黄色い部分に在る、ロケ地画1の箇所は高く変更され 赤い階段(★)は変更が無いと言う両方と、厳密な箇所を 把握しないと、図01●でも●でも無い場所なので どちらでも違和感が在って当然でした。
そして、コレが当時郷や次郎くんの居た画1・2の場所 図01●からの2016年の写真です。 当時のカメラの高さは次郎くんのベルトくらいの 低い位置からですが、その高さで現在撮ると 高架が高すぎて、抜けの景色も違ってしまうのでカメラ位置は 逆に高架部分で抜けを抑えた高い位置から撮影しています。
佃公園
図1● 避難させた人々の中に、加藤隊長が居る公園入り口です。 逆U字の車止めなめで撮影したカットで U字柵は、今は石の棒状に変っていますが、加藤隊長の 奥に見える複雑な枝ぶりの木は健在です。 避難した女性のアップにも、同木は登場しています。
佃大橋
帰ってきたウルトラマン
この一撃に怒りをこめて
伊吹隊長が紙芝居屋のおじさんと話す 橋の階段一番上でのアングルです。図1● 2人の間に見える水門は「亀島川水門」で 当時の色は赤ぽいですが、今は薄いグリーンに塗られています。 画面の大橋の青いアーチは、幅増設の時に撤去されています。
紙芝居屋が落とす子供にMATビハイクルが 来る話をしながら歩く、バックの倉庫です。 斜めの形などは健在ですが色が変わっています。
★ この話で何度も登場する階段です。 ペンキは新しくなっていますが、この階段は当時のままです。
子供が引かれた(落ちた)後、人が集まる場所です。
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帰ってきたウルトラマン
46話・この一撃に怒りをこめて
佃小橋(旧・栗橋)
図1● 1カット目から登場する紙芝居をする橋です。 橋は新しいものに架け変えられていますが 雰囲気は・・・今もある感じです。
画面奥が左に水路が曲り隅田川に 出る様子も変りありません。
図1
撮影画面は、大橋の上からなのでしょうが 今はお台場からの交通量が増え危険なので 離れた少し高い所から撮りました。
ラストで次郎くんとヒロシくんが、ウルトラマンごっこ?を してる所に、左奥からMATビハイクルが曲って来る所です。
上の返しで、2人ともウルトラマンの お面をしているアングルです。
住吉神社
帰ってきたウルトラマン
この一撃に怒りをこめて
紙芝居屋が、紙芝居の道具に仕込んだ 通信機で通信する神社です。図1上 本来はスチール撮影、お断りと記して ありますが、快く許可して頂きました。 *無許可での撮影はしないでください。
木や葉が育ってますが、柵の外を、郷隊員が 歩くカットに映ります。入り口のすぐ右側です。
堤防
堤防は、外側に綺麗な歩道が出来てます。 次郎くんが居る階段も、この辺りにあった そうですが、今は新設されたモノです。
帰ってきたウルトラマン
この一撃に怒りをこめて
46話のモブシーンで、画面左に洗濯モノが 在るカットは、人物の影や背景の建物などから この通りだと思いますが、すっかり綺麗になっています。 *このカットは1話の未使用などの流用だと思います。
佃
旧・地名は「佃島」S42年から佃だけ の地名になっています。 現在でも、下町ぽくノイズや駄菓子屋前に 集まる子供達まで、昭和に戻ったような 錯覚が起きる町です。
最も有名な食べ物の名前が、ココの 佃(つくだ)の煮物、佃煮です。図1■ 竹久夢二でも有名な場所ですが 古くから、多くの映画やドラマのロケ地 としてとても使われています。 記憶に新しい所では、伊丹監督の「あげまん」 松竹の「せんせい」などがありますが 黒澤明監督の「野良犬」でも使用していて とうぜん、野良犬の助監督は本多猪四郎監督が 勤めていますので、その関係での選択だと思います。
勝鬨橋(勝どき橋)
佃大橋からの勝どき橋です。
1話で印象が強い勝どき橋ですが 実景では、46話で遠くに登場します、 色が空に近いので、今もよく見えません(^^; 中央区築地と月島の間に、1940年に完成し 1968年までは、英国のタワーブリッジと同様に 左右に割れ開く双葉跳開橋として有名でした。 明治38年の日露戦争での勝利を記念して出来た 渡しの名前が「勝鬨」で、戦争に勝ちどきを上げた 事からの名前が地名にまでなっている珍しい例です。 *普通は地名から橋の名前が着く。 その由来の橋をゴジラが、ひっくり返すのも有名です。 1話では、なぜ勝どき橋の実景が出ずロケの 上流の佃で行ってるのか? おそらくQちゃんの考えでは晴海埠頭は 沖縄渡航制限撤廃闘争の学生運動があり 1969.8や1970.8にも大きなニュースになってるので スモーク(発煙筒)などを炊くような許可は なかなか難しい状態だった為だと思います。
佃大橋
帰マン撮影後に、交通輌の多さから 改築されています。
1964年に完成、戦後初めて架けられた橋としても有名です。
佃大橋は、全て架け直した訳ではなく 上流側から見ると古い橋の部分が見えます。
東京都中央区佃
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