ウラン重獣舞う


ウルトラシリーズNO.1アクション
アクションにも、スピードや技など1つの要素では計れない部分が在りますが
Qちゃんの中では、歴代ウルトラのアクションでNO.1(凄い)の位置にあるのが
このウルトラマンがガボラを投げるカットです。

まだ宇宙人対怪獣の格闘や撮影が確立されてないので、もったえない
後ろ向きになってしまっていますが、今の作られた画の中で
詰め物の軽い怪獣を投げるアクションからしたら、Sアクターが入ったまま
本気で投げていて、ウルトラマンの足が宙に浮く大迫力のアクションは
後ろ向きなのが、逆に今はリアルかもしれません。

2カメの撮影で
このカットは、まだ予算的にも贅沢に合成が無くても35㎜16㎜カメラの
2カメで撮影されています。
このアングルは35mmカメラの方で、それがカラーフィルムなのは
ウルトラQ の全編35㎜も、2度と出来ない贅沢なTV映画ですが
カラーの35㎜での、しかもハイスピード撮影(見た目はスロー)と言う贅沢な撮影も
ウルトラマンの初期にしか見られない撮影で、このアクションの
迫力を何倍にも高めています。

ガボラはウラン怪獣なので、スペシュウム光線では倒さずに、最後も投げ業なのですが
その前の「このカット」の投げの方が、かなりの大迫力です(^^;

特撮セットとチギレ飛ぶブーム
せっかく「絵」なので、尻尾の形(動き)など、部分的に時間差で
として画になるように描いていますけども…尻尾の上に1本の棒が舞っています。
最初は植え込みの木が飛んだのかな?と思ったのですが、スロー再生してみると
尻尾の動きに合わせて、重力的では無い動きをして…よく見るとピアノ線が
見えるのに気ずきます。
そう・・・尻尾を操演しているスタッフのブーム(操演の棒の事)の先が折れて
しまって舞っているんです。
ガボラの動きがフォローしきれず、その重量的にブームも耐えられずに折れて
飛んで行ったと言う迫力の跡なので、絵にも描き込んでみました(^^;

この頃の山のセットは、枝木を1本ずつ着色して植えているのが
ビッシリで、後のハゲ山や岩山の多い作品からは考えられない
労力が使われているのも、この頃の贅沢な特徴です。

水彩(一部アクリル)・A4イラストボード
*元画をスキャンしてるのと、縮小した画素なので、見難い部分はご了承ください。 

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