ウルトラマン
15話・恐怖の宇宙線
ガバドンAの巨大な尻尾があった所です。
画A
巨大な尻尾を作って撮影されたカットは ずっとQちゃんは、半立体のカポックなどで 作られた尻尾だと思っていましたが 子供達など画面の影の方向と、尻尾の付根の 影の方向がまったく逆な事からも 平面の*書割りだった事が解ります。 画面上手(右)が、場所的には南方向です。 *書割り・本来立体の物でも平面に書く事。 舞台の背景や、観光地にある顔出しの人物パネルなど。
子供達の抜けに見える建物に「2」の数字が 見えるのが遊園西側の旧都営アパート(図1●)の 2号棟でした。現在も遊園西には新しい 都営アパートの2号棟があります。
遊園側の看板です。(右が北方向)濃い緑部が 下代田児童遊園で、その西(上)が2号棟です。 *遊園の管理は世田谷区。
図1(当時)
校庭?書割り
実相寺監督が学校だと思っていたのも無理が無く 2つの学校が隣接した遊園で 学校側の敷地の一部を仕切ったような所です。 ロケのオーダーも、おそらく学校(校庭) だったのでしょうけども、夏休みが終わって しまっていた時期の撮影なので、本当の校庭は 借りれなかったのだと思います。 *都・区・市の施設は、規定の料金が定めてあり 個人宅などと違い交渉がいらない為借りやすい面もある。
特撮班が2から3班になる手前の時期で、合成の時間が 最も足りない為の書割り処理なのでしょうけども 書割りといえども、かなり大きなものですので 贅沢な使い方になってしまっています。 画面的にはフレームの外まで考える人は少ないかも しれませんが、演出的には現場で子供が関心を寄せて 集まるのに、顔ではなく尻尾の付根近辺に集まるのは 子供の行動としてはやや苦しく…短いカットの使用に 留まったのだと思います。 *18,19話は第3班が組織され円谷英二さんが 指揮した部分もあるので有名。
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昭和26年に出来た下代田児童遊園
画B
画A・Bのカットはコンクリートのつき山の 角度が違う(画Bは南側面も見える)事からも アングルは違うのですが、ガバドンの尻尾は 付け根の上部分が、やや画Aが広いものの 画像を重ねて見るとすぐ解るのですが まったく同じ角度です。 同じ角度しか対応してない(出来ない)事からも 平面の書割りです。
このアングルが画Bに近いやや南側からの アングルで、左一番上の写真が画Aの方向の ほぼ正面からのアングルです。 作品のガバドンの尻尾の後ろの駒場学園の 校舎図1●も新しくなっています。 *作品でも画B手前緑のすべり台が映り 現在もほぼ同じ位置に新しい物ですが 存在します(工事中で登れませんでした(^^;)
作中の画面では、解り難いですけども、 給水塔が子供達の抜けに少し映ります。 その給水塔は遊園北側にありましたが 今は塔は無く時計があります。 *給水塔図1公園内白●
図2(現在)
▲児童遊園
一見公園と思い言ってしまいがちですが 原則として330平方m以上で、遊具や広場等があり 職員を配置(巡回)するなど児童館と共に基準が 設けらている所。
下代田(しもだいだ)現在は代沢で 地名としては、すでに存在せず この遊園と橋の名前として残っています。
SPECIAL THANKS 情報協力 TOKUMIさま
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