ウルトラQ
鳥をみた
図1.2● 警官隊がクロオ(小鳥)を捕えて、護送する車を 三郎少年が追うシーンで、旧真鶴街道から福浦港 へ行く坂道が使用されています。 舗装されガードレールが草で隠れてる為、現場より 写真だと、道の曲りぐわいがよく解りませんが 港に居た方に聞いても、この坂道は舗装以外は 変わりなくあるそうで、昔の地図でも曲り部分も確認出来ます。 *右側の埋立部分には福浦インターが出来ています。図1●
坂の上からだと解りずらいので、下からの画像です。 矢印部分のカーブが、三郎が淳ちゃんをフリきり 単独で追うストロークで、印象的なカーブです。 青いラインから左は、福浦インターのアプローチです。 秒数的にも、インターの分岐辺りから 三郎(津沢さん)は、走っていますので テストなどを繰り返すには、未舗装のホコリと共に かなり大変な距離の撮影だったと思いますけども 迫真の演技で素晴らしいシーンになっています。 現在も、山側にのみ急傾斜前の少しの平地には建物が残っています。
図1.2● 万条目淳が、スカイラインスポーツを 警官隊がクロオ確保時に停めた所です。 車の左右に建物で、奥に山が見える道は ●しかありませんでした。 倉の外壁が似ているのと、左側は商売をされて居た そうですので、このポイントだと思います。
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図1● 小船を盗む(借りる)為に、堤防を行く三郎少年の 図1●からのアングルです。 堤防は何段階か延長された跡が在り、当時より 長くなっています。 堤防>図1.2● 港の方に聞くと、昔は港内の小突堤側以外●部分は 作中画面のような砂浜だったそうです。 本編キャメラの内海さんらしい画(=ウルトラQ)ですが 当時のTV画面サイズを考えると かなり三郎くんが小さく、銀幕の撮り方な感じです。 個人的には大好きな*内海カットですが(^^; 三郎が荷物を船に投げる時の尻もちも、芝居なのか? アドリブハプニングなのか?解りませんが、とても好きな 芝居で演技なら凄い子役ですし、ハプニングでも 使った中川監督が素晴らしく想えます。
図1 護送車を追う道の海側は埋め立て●ですが 道の形状は昔から変りなく在ります。
図2 現在は埋立て部分に、福浦インターが出来ています。 *小田原方面のみのハーフインターチェンジ。
内海正治 ウルトラでは、ウルトラQのほとんど(*3本は別の方)と ウルトラマンでは、オンエア消費の撮影体制の1人として有名な キャメラマンですが、東宝の本編(劇場映画)の撮影技師で 三度笠シリーズ・若大将シリーズ、クレージーやドリフなどの 撮影をなされて居た為、今回の護送車追跡のような 動きのあるアクションや、オーバーアクション、ドアップ のような喜劇色あるカットも熟せば、シルエット的な 静的な絵画のような画創りも熟す事で、Q、マンに 劇場映画の雰囲気を齎しました。
*ウルトラQ・撮影キャメラマン 長谷川清 (SOS富士山・地底超特急西へ) 田島文雄 (カネゴン)
ウルトラマン・撮影キャメラマン 内海正治・福沢康道・鈴木 斌 佐川和夫・森 喜弘・鈴木 清
ウルトラQ・35mmフィルム NCミッチェルと他の機種も使用。 ウルトラマン・16mm アリフレックスST *合成ロケのみ35mmですが特撮班
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