ウルトラQ
あけてくれ!
SF作家の友野健二へスカイラインスポーツで 万条目とユリちゃんが、向かう移動カットは 田園調布の玉川浄水所南西ゲート前で撮影されました。 左から右にパンしています。図● ガードレールが出来てたりしていますが、今でも 当時の跡が残る道です。
友野邸図●撮影後、日中だったそうですが寒かったようです。 オープンカーだったからかかもですが? 秋なので、既に寒かったのかもしれません。
石垣の一部はコンクリートに変わっていたりして 居ますが、雰囲気は残っていると思います。 右奥に見える酒屋さんは、今でも健在でしたが 右手前の壁の様子は、すっかり変わっています。
ウルトラマン
17話・無限へのパスポート
ウルトラマンでは、イエスタデイ邸として使われています。 秘書のフジイヨウコ(那須ますみ)が イデ、アラシ隊員を出迎える背景に 玄関の特徴あるアーチが見えます。 同じ外観を使用しているのは、ウルトラQの あけてくれ!友野邸と同じなのが右上の 家政婦の松代が出てくるカットからも解ります。
飛び出してくる3人のカットでも 玄関アーチや木々の様子がよく解ります。
四次元のロケ地・・・
製作NO.4の「あけてくれ!」は実際に4番目に撮影された 初期の作品で、1964年10月29日から11月11日の間に 撮影されていますので、長いウルトラQの撮影期間の初期で ウルトラマンは1966年の夏頃に撮っているので、約2年と 季節的に玄関周りの木々の成長が見られてしまいます。
ただテレビ的には「あけてくれ!」は、本放送では放送されず 1967年12月14日で、マン17話11月6日放送の後で放送されている為に 木々の成長が、逆になってしまっています。
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ウルトラQ
あけてくれ!
友野邸は図●の位置に、区画整理前の昭和初期から 建っていた洋館でしたが、70年代に建替えられ90年代に 建物として何も無い形になり駐車場になっています。 友野の表札はカポックの撮影用のモノを、本物の 上から貼り付けている為、文字の彫りが浅いそうです。
家政婦の*松代が建物から出てくるカット 特徴的な玄関が解ります。 *東宝の森今日子が演じてセブンの 緑の恐怖でも石黒家家政婦シズを演じています。
スカイラインスポーツは、ロケ地的に言えば 駅の方から来て、右折して門前に停まりますが 今は、一方通行なので右折出来ません(^^; 友野邸に使用されたT宅は、映画や、CFスチール などに使用され、玄関や庭、玄関ホールなど いろいろな撮影で使われていたそうです。 田園調布というイメージも、今でもハイレベルな イメージですが、当時・小説家などが住む イメージが在ったそうです。
図 左が玉川浄水所、右下が田園調布駅。
健二と健二と賢治
勿論「あけてくれ!」のモチーフの1つは、宮沢賢治の書いた ジョバンニが友のカムパネルラと、気が付くと 夜の鉄道に乗っていると言う、現実なのか?夢なのか?解らない 幻想の旅を書いた「銀河鉄道の夜」です。
万条目淳も、作中にSF作家(自称?)と初期の台詞に在りますが 初期設定(半NG?)では、空を飛ぶ凄いスポーツカーに 乗る男で、ユリちゃん(倉方由利子)が恋人となっています。 実際には64~66年で、小さな航空会社の雇われの身では スカイラインスポーツは、飛びませんが・・・大卒初任給約2万の時代 100倍の価格の車は、まず買えませんから 登場車種的には、初期設定が残った「形」の1つなのだと思います。 また「あけてくれ!」は、本放送では放送されず 現在の話数では28話でラストですが、制作4、台本NO.5~6と 最初期の作品なので、ユリちゃんが「恋人」と言うニュアンスも 一番濃く残っている話に思えます。 それらから・・・空想すると、この友の(野)健二の健二は 勿論>賢治から>佐原健二さんの「文字」に変えた要素が在り NG設定の余波の家として、スカイラインスポーツがつり合う邸宅で 空を飛ぶ凄いスポーツカーのSF作家の万条目邸候補 だったのではないかと想えますが… 其の辺の資料は、別次元から郵送されて来ないと もう…解らない事かも知れません。
SPECIAL THANKS 情報協力
ウルトラQ・Sさん、メトロンハートさん
ウルトラマン・這い寄る混沌さん
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