ウルトラ地底怪獣・デットンのDNA
*販売などはしていません。
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本当に「テレスドンが劣化しただけの怪獣」なのか?
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複数居たテレスドンは、逆を言えば東宝の バラゴンを返却後、作られたブサイクな(^^; アトラク用マグラーに代わって ウルトラ地底怪獣として、人気を意識して 地上に出てきた怪獣でもありました☆
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帰ってきたウルトラマンには、バルタンやゼットンと言う 初代ウルトラマンと同じ名前の怪獣が登場しますが 登場したのは、初代マンとは別モノのアトラク用を改造したスーツで 制作的には助っ人キャラでした。 寧ろビルガモやバット星人の方が新造形で、制作予算上はメインでしたが 存在は、アトラク改でも前に出てしまうキャラクターの強い怪獣でした。 それとは別に、名前が変更されて登場し、サドラーのサブキャラを 演じきった、もう1つの怪獣デットンが帰マンには居ます。 コレは、御存知のように「テレスドンが劣化しただけの怪獣」が 名前を変えて登場。と、言う解説で有名なヤツです。 1期は、アトラク用怪獣は無いと言う認識の方も、居るようですけども 実際には、ウルトラマンの途中から撮影用をギミックを外して再塗装した モノだけでは足りなくて、少ない数ですがアトラク用に 人気怪獣が作られています。 ウルトラファイトのライブ収録に登場する着ぐるみも 予算の無い番組の為に作られたのではなく、それ以前に制作されています。 バルタンなどウルトラマン1クールまでの怪獣は、まったく別の形ですけども 1クール後~に登場する怪獣、特にテレスドンやゴモラはオリジナルの型から 3体分程パーツ抜きしているようで、ウルトラセブンのエレキングも 本放送直前に既に撮影用とは異なる個体が、慰問に訪れるスチールが残り 隊員の記憶にも残っています。 それらは放映映像と比較すると、細部や異なる部分は多いですが 逆に、まったく同じに見える部分が在るのも1期の頃のアトラクスーツの特徴です。 当時作られるのは「怪獣」らしいキャラで、撮影用と比較すると 撮影用は、口や目の開閉、目が光るなどギミックとフレームが在るので 頭部(首から上)が異なり、アトラクは手足が動きやすさから細く作られています。
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前説が長くなりましたが… 其処で今回の空想は デットンは 「テレスドンが劣化しただけの怪獣」 なのか? つまり、撮影用だったのか? 当時のアトラク用だったのか?に ソフビの改造で迫ってみたいと思います。
ソフビ的な1:1サイズでデットンと並べて 書いて、違いを修正?していきます。
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当然仕様するのは、テレスドンのソフビで~ 当然、格安100円GETをリサイクル?します♪
まず、見て解るように胴長で首が短いので 其処から修正していきます。
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カット部分を油性マジックでマーキング。
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アイスラッガー…じゃなくカッターで、サクサクとカットし分離します。
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マジックで番号と幅を描く。
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次に、手足と尻尾は、輪切りが連続してるレッドキング的な造形パターンなので その1ブロックの数と長さ(太さ)を、デットンに合わせるように書き込みます。
尻尾は1ブロック多いのと、ソフビは長い(細い)ので デットンの尻尾は、先端が半球型に凹んでいるのもある為、先は1つカットします。
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下顎は流用不可能。
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頭部の下アゴも、デットンは完璧にテレスドンと違う平らな板なので カットして5㎜プラ板を切り出し装着します。
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背中のチャック隠しの部分も 大き過ぎるので削り落とします。
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胴長を修正(抜きだした)上半身と下半身を合わせます。 強度の為に、少しポリパテで左右を固めました。
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頭部に針金を通し延長した首に接合します。
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次に首の延長を図と照合して長さを割り出します。 胴体上部の首部分を、先にファンドで固めて 頭部に針金を通して、延長した首を形作ります。
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ボディバランスが整ったので、体部分をラフに成型します。 かなりテレスドンぽくなりました~♪(^^; 次に、写真が前後してますが尻尾の段数と太さを 整ったパターンのソフビから、デットンの幅(間隔)にしていきます。 付け根の可動部分、間着は生かして盛り付けます。 |
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足も同様に、ソフビのパターンを崩した幅でデットン化していきます。 足首から下も、完全にテレスドンでは無いので FRPの爪や指も在りません。爪らしい盛りがあるだけです。
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赤ちゃんの手首や、太った人の 輪ゴムのように盛って行くのが デットンらしい盛りです。
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腕も同じく、デットンの幅に盛り付けます。 指の数も違うので、デットンに合わせ加工して行きます。 詳しくは、第4研で書きますが~デットン自体も AとBが在り、腕は形だけではなくて左右の輪切りの数(太さ)も ぜんぜん違うので、今回は右がAタイプの7つ左をBタイプの5つの 腕にしてみました。何故かと言うと、作品アングル的に 左右の映る率が高いので(^^; *手首から先は、本当のAタイプはペッタンコでSアクターの 指が入っていなく平らですが、表情があまりに無いので 両腕ともBタイプにしてあります。 |
チャック隠しも背中に合体。
特徴ある鼻も盛り上げます。
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チャック隠しも、あのカッコイイ段々のテレスドンとは違い 一体化したモノが乗っかってますので、作ってシワを入れ込みます。 最下部のトゲ?も、しな~となってた同素材なので 明後日の方向を向いた状態で造形しました。
と、ココまでくると…もはやフルスクラッチじゃん?とか 言う思いがチラつきますが、ココは木を観て森を観ずで進みます。(^^;
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カッコイイ短足に♪
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足の付け根の間着も生かしたので、可動する範囲の 盛り付けですが、ソフビは足が細すぎるので 少し股間を盛って足を短く見せて、内股にファンドを 盛って太くしました。 |
赤茶怪獣だ~☆
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次に、フルスクラッチ的に真っ白なので 逆に解り難い修正部分を出す為に、下地にもなる 赤茶を全体に塗ります。 目もテレスドンのは角度も カッコよすぎるので、ファンドを盛ってリュターで削り作り直しました。
削りでは修正出来ない盛り修正を行い~乾燥させます。
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全体を仕上げ塗装~♪
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赤茶…見えなくなってるやん?と言う意見もあるかもですが 本塗装と、汚し?を入れていきます。
歯は、本来は上は8本、下に12本の計20本が 大小2種植えられていますが、このスケールのソフビで 20本植えると、引くくらい口中だけ超リアルになるので 少し減らして植えます。 今回は、プラモのランナーを引き伸ばした、線になる~手前部分の 円錐状の所をカットして、成型し歯にしました。
歯茎も、やたらアトラク的に明るい赤なので ベースに白を塗り、蛍光レッドを混ぜたシャインレッドで 塗装します。歯はゴム系ボンドで固定してから白で塗装して・・・
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完成です~~★ ちょとアホぽく、口が閉じない感じです♪ モコモコ感と汚れは良く出来ました~が ソフビを生かした分、足が…Aタイプより細く見える角度があります。
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■結論 結論としては、手足、尻尾はまったく別物で下アゴとチャック隠しも別物だと断言できます。 残された図のイエローゾーンは、オリジナルの可能性がゼロでは無い部分ですが・・・ デットンのAとBは、帰マンのNGスーツを修正する時期に、両手、両足に大幅な改造を施されているので 逆に、当時のアトラクの特徴である手足が細い状態からの変更ですから、やはり撮影用のテレスドンでは無いと思います。
図 ただ、ブルーアイの目のパーツや、胸部分のシワなどは 略、ウルトラマンのテレスドンと同じ位置に(長さや深さなどは違いますが)発生しているので… アトラクでも、セブンや、ウルトラファイト時期では無く初代ウルトラマンの時の1体ではあると思います。
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■〆コメ 今年はウルトラマン45周年で、帰ってきたウルトラマンの40周年でもあります。 タイトルとは違い、ウルトラマンの存在は別者になりましたが そのブリッジになっている怪獣の中で、特異な存在がデットンです。
初めてウルトラマンが2体と同時に戦う事になった記録の一角を担う怪獣でもあり デットンは一文字違うだけで…ハッキリ言って人気が凄いある訳ではなく マイナーな存在だとは思いますが、「怪獣魔境セット」とか サドラー・NG帰マンと一緒に販売されたら遊べるのにな~とは思うのですが…(^^;
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