図1
βカプセルの色 本体の色は、シルバーで作られてるのもありましたが ライトグリーンです。 デザイン画は、本体の色は文字指定で「グリーン」とだけ 記載されていて、フラシュ部分はカラータイマーと同じ 青に塗られていますが、合成やストロボの都合で 完成状態では、青くはありません。
図3 長さの★の部分でも書いたように、図3の横のラインは 黒い2.5㎝幅のテープを巻いています。 縦にあるVラインの黒は塗装ですけども、メンテナンスの 都合で、ハゲてしまったりしていると 図3の黄色の部分には、スイッチを親指で押すので スイッチから上は映る可能性があるので テープ素材を、上から貼ってある事があります。
胸に☆
胸にβカプセルを隠し持つ部分は、ハヤタの制服のみ ファスナーが着けられ、βカプセル用のポケットがありました。 常時βカプセルが入れてあった訳ではなく 変身のカット前に入れていました。 その為、変身カット前が長い場合は カット頭から入れてあるので、その部分がβカプセルの形に 膨れていて、取り出し部分より少し下の位置に横になって います。 走って来て、カメラの近くで取り出す時などは βカプセルが真横に近くまで、水平になっているので 取り出し難そうですが、表情は真剣なまま 手袋をした手で、取り出す様子は流石です。
フラシュビーム
βカプセルから出る光線の事ですが、放映当時~しばらくは アイテム名としても、βカプセルよりフラシュビームと 書いてあるものが多いくらいでした。 作中の台詞でも「フラシュビームを焚く」など両方解釈出き アイテム名にも思える台詞があるなど、形やサイズと共に 困惑したネーミングでした。
変身カットでは、本来はβカプセルを掲げてスイッチを押すと フラシュビームが体を包みウルトラマンと入れ替わる描写 ですが、合成時間が足りずに、持ち道具のストロボ発光と フレームの外からのフラシュ発光のみで、変身カットに 行ってしまう回が在った事も、原因の1つだと思います。 フレーム外の発光がβカプセルより少し遅れるのは 体をフラシュビームが渦巻く生表現な為です。
ウルトラマンからハヤタへ
ミニチュア(ハヤタの人形)や、本編に渦巻くビームが 合成されたカットも、勿論ありますが「戻る」描写は 殆どの回に無く、ウルトラマンが飛び去った後に ハヤタが何処からか?現れるのが大半の回のラストでした。
「怪獣殿下」の中で、最も全部を見せているシーンがあり ウルトラマンが手の先から*光の輪を放ち>その輪が 下に複数広がる中に、ハヤタが出現すると言う描写が あります。 怪獣殿下なのに、このシーンだけタイプAだった事からも バンクカットとして、多くの回で使う予定だったのが解ります。
後のβカプセルの進化系?ウルトラセブンの カプセル怪獣の登場や、モロボシダンの変身(解除)の 描写にも、光(フラシュビーム)の渦が、全身を巻く表現が 使われるようになります。
|
βカプセル・主にハヤタ隊員が変身する時に使う ウルトラマンに託された光の国のアイテムについての頁です。 光跡なので、エネルギー増幅装置が…とかでは無く 撮影の持ち道具の1つとしての研究です(^^; 最終回ではゾフィが肉体を分離するのにも使用します。 現存してないアイテムなので、持った事のある方の意見と 画像からの検証データを元にしています。 作中では約5人が持つ(Uマンとゾフィは同じ人ですが(^^;)
βカプセルのサイズ
全長21㎝★★★ 幅 3㎝(本体の最大幅の部分)
放映当時は、玩具などに商品化されなかったアイテムですが 数十年後には、何点かのアイテムが発売されるようになります。 ギミックや素材は別にしても、サイズとしては 長くて細いもの、短いなど、様々なサイズや色が発売され 嬉しい反面、サイズは特にファンには困惑が増す部分です。 長さ まず、解りやすい作中画面の1つ、第1話でのウルトラマンが βカプセルを、ハヤタの首(喉)に落したカットでは 科特隊の制服シャッ部分と、比較すると やや右(向かって)に、寄っている部分を左に修正すると 略、左右にある黒いラインの幅と同じに見えます。
コレだけでも、5センチ単位の検証は可能で、10~15センチと言う 長さ(幅)では無いのが、現存する制服からも解ります。
制服は、十数年の時で収縮してる可能性や 画面では黒部さんが着た状態なので、それ以上はヘルメットの 耳の金属パーツと比較してみて>約20cmあるのが解りました。 現存するフジ隊員のヘルメットにあるパーツも、男性隊員と 同じサイズで、別サイズはないはずだとの事。
しかし、厳密にはβカプセルは作中で図1の 3つの★★★の部分で、カット事に長さが違う状態が 映っているので、その部分を解説します。 図2
図1★は、本来傘型なのが正しい形ですが、成型的に楽な 薄い金属が使われた為に、アクションや保存時に変形して 平な状態になっていたり、フラシュの窓の柱になる部分が 変形し、斜めになっている時があるので 本来の状態では無い時は★の部分で5ミリ弱の変化があります。 図1★は、本体部分と*ストロボ交換の為に外れる 上の金属の装着状態で、数ミリの誤差があります。 黒いテープで固定した、サジ加減しだいなのですけども 固定方法として正しいのは、図2Aの●の箇所で 密着していて、隙間無くテープを巻くのがベストですが 図2のBのように、本体上部のライトグリーンが除いてたり 図2Cのようにテープの中に凹部分の隙間がラインとして 見えるカットもあります。 厳密には全話通しては この部分でも、長さは一定していません。 *ストロボは本来は商品名。 光源窓 上部金属部のストロボの窓は、縦長の五角形が6つが正しく 3~5個で作られ(書かれる)ものは、パーツが金属なので 光って柱が見えないとか、変形した状態のコマを参考に しているなどの誤解です。 図1★は、最下部にある金属パーツを、ハメ込みが緩い為 真裏にあるネジで固定してありますが、前側には無いので 前から見ると、斜めに下がって来ていて、後側でぶらさがり 3ミリ前後長くなっている事もあります。 置いてあるようなカットでは、ネジを固定してないのか 3~4ミリ金属パーツごと、全体に長く出ている事もある。 ★は、一番少ない誤差ですが★と★とで最大1センチ近く違う 22センチくらいの状態も考えられます。 ただ、制作的な設計や、本来の形としては20、?ミリとかではなく 20㎝で制作し、プラス>上の傘と最下部のハメ込みの収まりから 完成状態は、21㎝と言うのが画像解析で(ミリ単位までで) 出した結果です。
エネルギー・デザイン エネルギーは乾電池です(^^; 単二を2つスイッチの上下の本体内に入れてあります。 *単二・(約)縦4.7センチ(プラス凸含む)×幅2.3センチ 抵抗など他のパーツは、下の電池の空きスペースに 内臓されていたそうです。 当時の資料では、間にあるスイッチを押すと 上下の電池が繋がり、発光する仕掛けのラフが残されていますが 実際にラフ画通りに、制作されたのかは謎です? プッシュボタンの直径は約8ミリ。 全体的には、上から11cm、下から10cmにボタンの 中心が来る場所に、スイッチを配置しています。 その下側10cmは、大人の(革手袋をして)手のサイズで スイッチを、親指で押して下の部分を握るのに 最低限必要な長さだったのだと思います。 *ちなみに最終回の変身時は、もっと上を握っていますが あのカットは、βカプセルのストロボは発光していません。 作中的には、スイッチ廻りに四角い窪みが見えるカットがあり 電池の交換時には、スイッチ(赤い部分の事だと)を 外していたそうなので、スイッチの中にある部分ごと 引き抜いて、電池を交換していたようです。
制作は、佐々木さんとギミックが倉方さんだろ?と言う声が 多いですが、制作してた時は怪獣の角なのか? 銃などの武器、円盤などプロップなのか?解らなかった ようで、正確に覚えては居ないようです。 デザインも、サブ武器などと同じ、岩崎さんか、深田さんで 成田さんでは無いようですが、何方なのかは解っていません。
変身アイテム歴 平成ウルトラマン後では、1966年当時の視聴率40%を 越えるウルトラマンの変身アイテムが商品化されてないのは 信じられないくらいですが、少なくとも60年代生まれの子供は 棒とか、お菓子の容器、懐中電灯などで、代用していて ハヤタが何か・持ってるのは知っていても、色や形は ほとんど知りませんでした。
怪獣図鑑も、まだ無くて、怪獣ブームが凄いので 雑誌も1アイテムを紹介する余裕が無かったのか、様々な要因が 考えられますが、ウルトラマンに変身と言う言葉は登場しますけど 設定的にも、入れ替わる行為で「科特隊宇宙へ」では ウルトラマンとハヤタは、1度分離していたり、70年代ヒーローの 変身を見せ場にする表現と、ウルトラマン・ウルトラセブンの 秘密裏に素早くする変身とは、違う表現なのも大きいと思います。 セブンは、ダンが変身状態で、元々βカプセルのように胸に 仕舞うモノではなく、超能力的な表現を画的にしたモノで どこからか表れて、目に貼り付く過程(プロセス)の1つだったので ウルトラアイをメインにした正規の玩具も、略無いままでした。
変身アイテムは、仮面ライダーのベルトが売れた事で バロム1などにも受け継がれますが、そのキャラのヒットに 収まり、ゴレンジャーや数年後のバトルフィーバーJでも 特に変身アイテム=玩具にはならず、ザ・ウルトラマン ウルトラマン80のアイテムはハッキリ商品化されていますが 宇宙刑事シリーズも、変身プロセスを見せる方が上で ヒーローモノの変身アイテムが、玩具と=になるのは 80年代後半になってからの事です。 βカプセルも その80年代後半から、色や形が定まらないまでも商品化される 機会が増えて行きますが、まだファンが決定版と言える βカプセルは存在していない気がします。
|